三重の方言(三重弁)27選!「やん」を使った例文や伊勢弁のかわいい語尾の特徴も

三重弁には、伊賀弁と伊勢弁、志摩弁、紀州弁があります。そのため、三重全県で使われている方言があれば、地域でしか通用しない言葉など様々です。そこで、今回は三重弁の特徴について紹介していきます。呪文のような方言やくすっと笑ってしまうようなかわいい方言などがありますので、楽しんでご覧くださいね。

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三重の方言(三重弁)の特徴5選!

三重の方言(三重弁)の特徴①三重弁には北三重方言の伊賀弁と伊勢弁がある

地図

三重の方言(三重弁)の特徴の1つ目は、三重弁には北三重方言の伊賀弁と伊勢弁があるです。三重弁は、伊勢市や鳥羽市辺りから、北三重方言と南三重方言とに分けられています。北三重方言は、伊賀弁と伊勢弁が、南三重方言には志摩弁と紀州弁があります。

三重県の方言は、近畿地域の方言の影響を受けている方言だといわれています。ですが、三重弁の全てが近畿方言ではなく、主に伊賀弁と伊勢弁がある北三重方言が近畿地方と似ているのです。

伊賀弁は、伊勢弁よりも近畿方言に近い話し方をします。話をしているときの語尾の発音が強い印象になるのが特徴です。伊勢弁は、伊賀弁に比べると、ややソフトでふんわりとした雰囲気の話し方になります。

三重の方言(三重弁)の特徴②三重弁には南三重方言の志摩弁と紀州弁がある

調べる

三重の方言(三重弁)の特徴の2個目は、三重弁には南三重方言の志摩弁と紀州弁があるです。志摩弁は、伊勢神宮があるなど土地による影響も有り、公家言葉(京言葉)を思わせるような方言が使われています。

紀州弁は、近畿地域の方言だけでなく和歌山弁など、様々な地域の方言の影響を受けているため、多種多様なイントネーションや言葉があるとされています。

三重の方言(三重弁)の特徴③アクセントが関西弁と似ている

話す

三重の方言(三重弁)の特徴の3個目は、アクセントが関西弁と似ているということがあげられます。三重弁は、近畿方言に入っていることからも分かるように、近畿地方の方言と似たトーンで話す言葉が多々あります。ですが、三重版は近畿方言と語尾に使われる言葉が異なるため、聞く人が聞けば近畿方言でないと分かります。

三重の方言(三重弁)の特徴④語尾に使われる言葉がかわいい

かわいい

三重の方言(三重弁)の特徴の4個目は、語尾に使われる言葉がかわいいです。三重弁でよく使われている語尾の言葉として、「やん」や「やに」、「なー」「さー」などがあります。

文字として見てもかわいい印象を受けるのはもちろんですが、伸ばしながら話す話し方がゆったりとしていて、聞いているこちらまで、ほんわかしてしまうのが三重弁の語尾がかわいいといわれる所以なのです。

三重の方言(三重弁)の特徴⑤柔らかい印象を与えるイントネーションが多い

三重

三重の方言(三重弁)の特徴の5つ目は、柔らかい印象を与えるイントネーションが多いです。三重県は、大きな都市が近くにあり、自然も豊かなので、穏やかな性格の人達が多くいるといわれています。そのため、話し方もゆったりとしていて柔らかくなるとされています。

三重の代表的な方言(三重弁)10選!

三重の代表的な方言(三重弁)①えらい

疲れた

三重の代表的な方言(三重弁)の1個目は「えらい」です。「えらい」は、「疲れた」や「しんどい」状態を表わす言葉です。静岡県や長野県などでも使われている方言です。使い方は、「今日は1日畑仕事で、えらいなぁ」のようになり、意味は「今日は、1日畑仕事だったので疲れたなぁ」となります。

三重の代表的な方言(三重弁)②ささって

カレンダー

三重の代表的な方言(三重弁)の2個目は「ささって」です。「ささって」は今日を1日とした場合の4日のことをいいます。分かりやすくいうと、1日が今日、2日が明日、3日が明後日、4日が「ささって」、5日が明明後日となるのです。共通語の場合、4日が明明後日となるので、三重県の方と約束するときは、要注意です。

三重の代表的な方言(三重弁)③おおきん

ありがとう

三重の代表的な方言(三重弁)の3個目は「おおきん」です。「おおきん」は「ありがとう」という意味になります。近畿方言といわれるだけのことあって、関西地域の方言の「おおきに」とよく似た言葉ですよね。「おおきんな」と柔らかい雰囲気で言われることの多い方言となります。

三重の代表的な方言(三重弁)④なー・さー

話す

三重の代表的な方言(三重弁)の4個目は「なー・さー」です。この「なー」や「さー」は、その言葉自体に特別な意味があるのではなく「私は」の「は」のような役割を果しています。「○○でなー」「○○でさー」は、話すときに語尾を伸ばした話し方になり、ゆったりとした雰囲気になります。

三重の代表的な方言(三重弁)⑤はしかい

肌触りが悪い

三重の代表的な方言(三重弁)の5個目は「はしかい」です。「はしかい」は、服を着たときに肌がチクチクするや、喉が痛み始めときの違和感、草や木などが肌にあたったときなどに使用される言葉。「チクチク」や「ゴワゴワ」「ザラザラ」のように肌や体に不快感を感じるときに「はしかい」となります。

三重の代表的な方言(三重弁)⑥へん

お願いする

三重の代表的な方言(三重弁)の6個目は「へん」です。この「へん」は、語尾に用いられる言葉で「してくれる?」「してもらってもいい?」のような意味があります。例としては「先生の所、一緒に行ってくれへん?(先生の所に一緒に行ってもらえるかな?)」となります。

三重の代表的な方言(三重弁)⑦いらう

触らないで

三重の代表的な方言(三重弁)の7個目は「いらう」です。「いらう」は、「触る」や「ふれる」という意味があります。「それ、いつもいろうとるな」は「それ、いつも触っているね」となり、「それ、いらわんといて」は「それにふれないで」となります。

三重の代表的な方言(三重弁)⑧おだつ

調子にのっている

三重の代表的な方言(三重弁)の8個目は「おだつ」です。「おだつ」は「ふざけている」や「調子に乗っている」状況を表わしています。いつまでも調子に乗っている子供に対して「いつまでも、おだってちゃいかんよ」というように注意します。

三重の代表的な方言(三重弁)⑨ほる

ゴミ

三重の代表的な方言(三重弁)の9個目は「ほる」です。「ほる」は捨てるという意味になります。ですから「ゴミをほる」は「ゴミを捨てる」となり、「この紙、ほうっておいて」は「この紙を捨てておいてね」となるのです。

三重の代表的な方言(三重弁)⑩けった

自転車

三重の代表的な方言(三重弁)の10個目は「けった」です。「けった」は「自転車」のことを指していいます。「けった」という言い方は、三重県だけでなく愛知県や静岡県など東海地域で使われている方言で、「けった」だけでなく「チャリ」という方もいます。


「けった」意外にも、三重県の方言と静岡県の方言で、同じように使われている方言があるかもしれません。そこで、静岡県の方言や特徴についてまとめられている記事を紹介します。読み比べていただいて、同じような方言、全く異なる方言など楽しんでいただけたらと思います。

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三重のかわいい方言(三重弁)10選!

三重のかわいい方言(三重弁)①やん

かわいい

三重のかわいい方言(三重弁)の1つ目は「やん」です。「やん」は打ち消しや気持ちを強く表わしたいときに使われる言葉です。「ありえやん」とは「ありえない」で、「ええやん」は「いいじゃん」となります。また「やん」とふたつ繋げて「やんやん」ということもあります。

三重のかわいい方言(三重弁)②やよ

かわいい

三重のかわいい方言(三重弁)の2個目は、語尾に付く「やよ」です。この「やよ」は、共通語でいう「だよ」という意味があります。会話の中で「だよ」というべき所を、三重弁の「やよ」に言い換えるだけで、とたんにかわいい雰囲気になるという、なんとも素敵な方言です。

三重のかわいい方言(三重弁)③やに

カラオケ

三重のかわいい方言(三重弁)の3個目は「やに」です。「やに」は、語尾に付けられる言葉で、「○○よ」という意味になります。「カラオケしにいくやに」の場合、「カラオケをしに行くよ」となります。この「やに」は、主に伊勢地域で使われている方言で、伊賀弁では「やで」という言葉に変わることもあります。

三重のかわいい方言(三重弁)④なんなん

何?

三重のかわいい方言(三重弁)の4個目は「なんなん」です。「なんなん」は、「何?」という意味になります。「なん」という言葉がひとつでも、「何?」という意味で伝わりますが「なん」を繰り返すことで、よりほんわかとかわいい雰囲気になりますよね。

三重のかわいい方言(三重弁)⑤そうなん

相づち

三重のかわいい方言(三重弁)の5個目は「そうなん」です。この「そうなん」は、話すときの音が違うのです。共通語の「そうなん」は、「なん」の部分が音が上がりますが、三重弁では下がります。分かりやすくいうと「遭難」と同じ発音になるので、意味は通じますが、なんとなく違和感を感じる発音になるのです。

三重のかわいい方言(三重弁)⑥せーだす

頑張る

三重のかわいい方言(三重弁)の6つ目は「せーだす」です。元気や気力という意味がある精という言葉が用いられた「精を出す」が、短く言いやすくなったのが「せーだす」だと考えられます。そのため、「午後もせーだしていこう(午後も、頑張ってやろう)」のように、頑張るときや気合いを入れて行うときの言葉となります。

三重のかわいい方言(三重弁)⑦うの

あなた

三重のかわいい方言(三重弁)の7個目は「うの」です。カードゲームの名前のような「うの」ですが、「あなた」という意味があります。「うの」と同じように「あなた」や「お前」という意味で、「いの」ということもあります。また、「あなた方」のように、「あなた」を複数計で表すときは「いのら」となります。

三重のかわいい方言(三重弁)⑧おっちん


ちゃんと座ってね

三重のかわいい方言(三重弁)の8個目は「おっちん」です。おじさんのことを呼ぶときに「おっちん」というのかな?と、思ってしまいそうですが「おっちん」は座るという意味。「おっちん」の「お」をつけない状態「ちゃんと、ちんしてね」と、言うこともあります。

三重のかわいい方言(三重弁)⑨いんぐちんぐ

洋服

三重のかわいい方言(三重弁)の9個目は「いんぐちんぐ」です。魔法か何かの呪文のようにも聞こえる「いんぐちんぐ」ですが、「ちぐはぐ」という意味になります。ボタンが互い違いになっているときなどに使われる方言です。

「ボタン、いんぐちんぐになってるよ」と言われても、初めは意味がわからず、とまどってしまいそうです。ですが、ボタンの掛け違いのことだと分かると、恥ずかしくなってしまいそうですよね。

三重のかわいい方言(三重弁)⑩みじゃける

壊れた

三重のかわいい方言(三重弁)の10個目は「みじゃける」です。「みじゃける」は、「もじゃける」という言い方をすることもあります。「みじゃける」や「もじゃける」という言葉を見ると、何かが絡んでいる様子を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。

「みじゃける」や「もじゃける」は、「リモコンがみじゃけた」や「本がもじゃけた」のように使われています。となると、この「みじゃける」や「もじゃけた」は、「壊れた」や「破れた」という意味があるということが分かるはずです。

三重の難しい方言(三重弁)7選!

三重の難しい方言(三重弁)①とごる

湖

三重の難しい方言(三重弁)の1個目は「とごる」です。「とごる」は、「沈殿している」や「濁っている」と言うときに使われる方言です。

「水溶き片栗粉、とごっているから混ぜてから鍋に入れてね(水溶き片栗粉、沈殿しているから混ぜてから鍋に入れてね)」というようなときに使います。このほか、川や湖、ジュースなど液体に対して使われる事が多い方言です。

三重の難しい方言(三重弁)②つる

運ぶ

三重の難しい方言(三重弁)の2個目は「つる」です。一般的に知られているのは「釣る」という意味でも使われています。ですが、三重県では「運ぶ」という意味も持っています。そのため、「魚を釣る」以外にも「荷物をつる」「道具をつる」と言うように使われています。

三重の難しい方言(三重弁)③あばばい

まぶしい

三重の難しい方言(三重弁)の3個目は「あばばい」です。「あばばい」は「まぶしい」ときに使う方言。太陽や明かりのように光が出る物に対して「あばばい」は用いられます。「太陽があばばい」「急に明かり所に来たから、あばばい」というように使います。

三重の難しい方言(三重弁)④ごそごそ

靴

三重の難しい方言(三重弁)の4個目は「ごそごそ」です。洋服などが大きいと言うことを伝える時に「ごそごそ」という方言が使われます。「洋服がごそごそ」「靴がごそごそ」は、洋服や靴が大きくてぶかぶかしている様子を表わしています。

三重の難しい方言(三重弁)⑤かんぴんたん

蛙

三重の難しい方言(三重弁)の5個目は「かんぴんたん」です。「かんぴんたん」は、「乾燥している」や「干からびている」状態のことを表わしています。ですが「乾燥している」状態でも乾いた洗濯物のことは「かんぴんたん」とは言いません。

では「かんぴんたん」がどのような物に使われるかといいますと、乾燥してカピカピになったご飯、干物類のような食べ物から、蛙やミミズ、トカゲや蛇など生き物などになります。

三重の難しい方言(三重弁)⑥つむ

大勢

三重の難しい方言(三重弁)の6個目は「つむ」です。「つむ」運んでいる状態を表現するときに使われる言葉です。そのため、祭りなどで大勢の人がいる状況や車が渋滞している状態のときなどに使われます。「連休だから高速つんどるよね」といえば、「連休だから、高速渋滞しているよね」ということになります。

三重の難しい方言(三重弁)⑦たらう

本

三重の難しい方言(三重弁)の7個目は「たらう」です。「たらう」は、手が届くや足りるという意味があります。そのため、「そこの棚に手が届く?」は「そこの棚に手がたろう?」となりますし、「そこの本取って」は「そこの本たろーて」となるのです。

三重の方言(三重弁)を使った例文3選!

三重の方言の例文①そんなんあこかさー

ダメ

三重の方言の例文の1つ目は「そんなんあこかさー」です。これは、「そんことしていたら、ダメだよ」という意味になります。例文からも分かるように、「あこかさ」には、「良くない」「だめ」「いけない」事をしているときにたしなめる言葉として用いられているのです。

三重の方言の例文②お気に入りの洋服おしめてくるわ

洋服

三重の方言の例文の2つ目は「お気に入りの洋服おしめてくるわ」で、「お気に入りの洋服、見せびらかしてくる!」というニュアンスの方言となります。「おしえめる」には、「みせびらかす」のほか、「自慢する」という意味があります。

気に入っているものなど素敵だねと言ってもらいたくても、なかなか「自慢してくる~」とは、言いにくいものです。ですが、「おしめてくる」という言い方になる事で、意味は同じ「自慢」でも嫌みがなくなるのが、この方言の良いところですよね。

三重の方言の例文③もう歩けやんやん

不穏な雰囲気

三重の方言の例文の3個目は「もう歩けやんやん」です。この方言は、「もう歩けない」という意味があります。出来ないという意味の「やん」と強い気持ちを表わすための「やん」を繋げて使うところがポイントです。

「嫌だ」という気持ちをはっきりと表わすと不穏になりそうな雰囲気のときもあるかと思います。そのような時に、「やんやん」という方言を用いることで、その場を険悪なムードにせずにすみそうですね。

三重県の方言を使って会話を楽しんでみよう

話す

三重弁は、特徴的な語尾やかわいい言い回しなど、魅力的な方言だと言うことが分かりました。「かんぴんたん」のように意味が分かりづらい方言や魔法の呪文のような「いんぐちんぐ」など、特徴ある言葉を使ってみたいと思った方もいらっしゃるはず。ぜひ魅力あふれる三重弁で会話を楽しんでみてくださいね。


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