熊本の方言(熊本弁)27選!・面白い例文やかわいい語尾の特徴も
今回は、熊本で使われている方言について、特徴やかわいい語尾を紹介します。「たい」や「ばい」など、熊本弁には印象的な語尾や「あとぜき」や「いらちゃぁ」のように意味が伝わりにくい方言が豊富にいあります。ぜひ熊本弁を知って、お気に入りのフレーズを見つけていただけたらと思います。
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目次
熊本の方言(熊本弁)の特徴5選!
熊本の方言(熊本弁)の特徴①女性だと柔らかく男性だと力強い雰囲気になる
熊本の方言(熊本弁)の特徴の1つ目は、女性だと柔らかく男性だと力強い雰囲気になるということがあげられます。熊本弁で良く聞かれる「ばい」や「たい」は語尾に付けられ「○○だよ」や「○○です」のような意味合いで使われる言葉です。
これらの言葉を男性が話すと力強い印象を与えます。ですが、女性が同じ方言を使っても男性のように強い印象にはなりません。声のトーンや話すときの速さが心地よく、柔らかい印象になるのです。
熊本の方言(熊本弁)の特徴②語尾が個性的で面白い
熊本の方言(熊本弁)の特徴の2つ目は、語尾が個性的で面白いということがあげられます。熊本弁で使われている語尾には、「ばい」「たい」「けん」などがあります。それぞれ「○○だよ」「○○(だ)よね・○○じゃん」、「○○から・○○よ」の意味になります。
また、「低い」や「高い」のように語尾が「い」になる言葉の場合、熊本弁では「か」に変換されることが多いです。先ほどの「低い」は「低か」、「高い」は「高か」となり、同様に「太か」「細か」「かわいか」と変わっていきます。この様に語尾を変化させるのは熊本県を含む九州地方に多い特徴のひとつだとされています。
熊本の方言(熊本弁)の特徴③平坦な発音をする
熊本の方言(熊本弁)の特徴の3つ目は、平坦な発音をするということがあげられます。熊本弁では、言葉を言うときに高低差をつけずに発音します。
「はし」や「はち」、「あめ」のように読み方が同じで意味が異なる言葉の場合でも高低差を付けることなく平坦な発音の仕方をします。そのため、会話の雰囲気や内容から、どのことを話しているのか考える必要があるのです。
熊本の方言(熊本弁)の特徴④促音が入った言葉が多い
熊本の方言(熊本弁)の特徴の4つ目は、促音が入った言葉が多いということがあげられます。促音とは、小さな「つ」のことをいいます。例えば「鉄道」は「てっどう」、「誰でも」は「だっでん」、「しません」や「ありません」のように「○○ません」の場合は、「○○まっせん」となります。
熊本の方言(熊本弁)の特徴⑤熊本弁にも敬語表現がある
熊本の方言(熊本弁)の特徴の5つ目は、熊本弁にも敬語表現があるということがあげられます。目上の方と接するときは敬語で話をしますよね。熊本弁でも、共通語と同じように敬語表現があります。
「言う」は熊本弁で「言わす」、敬語表現は「言いなはる」です。同じように「する」は、「さす」で、「しなはる」と表わします。このように、熊本弁には相手の方に失礼のないように言葉を使い分けているのです。
熊本の代表的な方言(熊本弁)10選!
熊本の代表的な方言(熊本弁)①いらちゃぁ
熊本の代表的な方言(熊本弁)の1個目は「いらちゃぁ」です。「いらちゃぁ」は「いらいら」している状況を表わした言葉です。「もぉ、いらちゃぁする」と言われても、怒っているということに気が付けそうもない方言です。
熊本の代表的な方言(熊本弁)②あとぜき
熊本の代表的な方言(熊本弁)の2個目は「あとぜき」です。「あとぜき」とは、「部屋に入ったらドアを閉める」や「開けたドアは自分で閉める」という意味の方言です。意味を聞いてもどうしてこの言葉が「ドアを閉める」言う意味になるのか、さっぱり分からない方言です。
熊本の代表的な方言(熊本弁)③こゆか
熊本の代表的な方言(熊本弁)の3個目は「こゆか」です。「こゆか」は「濃い」という意味で使われる方言です。「濃ゆいね」という言葉が短くなったのが「こゆか」なのです。「こゆか」は、「お味噌汁こゆかね」や「こゆかお茶たい」のように使われます。
熊本の代表的な方言(熊本弁)④とっぺん
熊本の代表的な方言(熊本弁)の4個目は「とっぺん」です。「とっぺん」あは、「頂上」「先端」、「てっぺん」といった意味があります。「山のとっぺん(頂上)」や「とっぺん目指してがまだす(てっぺん目指して頑張る)」というような使い方がされる方言です。
熊本の代表的な方言(熊本弁)⑤あたげん
熊本の代表的な方言(熊本弁)の5個目は「あたげん」です。「あたげん」とは、「あなたの家」という意味です。「あたげん」を短くして「あたげ」といわれることもあります。また、「私の家」という方言は、「おっげん」や「おっげ」といわれます。
熊本の代表的な方言(熊本弁)⑥ちったぁ
熊本の代表的な方言(熊本弁)の6個目は「ちったぁ」です。どれも「少し」という意味で使われている言葉です。「ちったぁ、考えてみ」と言われたら、「少しは考えてみたら」という意味で使われています。「ちったぁ」と同じように「ちっと」や「ちびっと」も「少し」という意味で使われています。
熊本の代表的な方言(熊本弁)⑦やかましか
熊本の代表的な方言(熊本弁)の7個目は「やかましか」です。「やかましか」は、「騒がしい」や「うるさい」状況のときに使われる方言です。「うるさぁい!静かにして!」といわれるよりも、「やかましか」と冷静にビシッと言われた方が効き目があるかもしれません。
熊本の代表的な方言(熊本弁)⑧あからん
熊本の代表的な方言(熊本弁)の8個目は「あからん」です。「あからん」は、「開かない」という意味です。瓶の蓋など、きつくしまっているので開けられないときに「あからん」という使い方がされます。また「あからん」状態で困ってしまうということから「だめだよ(困ったな)」というニュアンスでも使われています。
熊本の代表的な方言(熊本弁)⑨がっばっする
熊本の代表的な方言(熊本弁)の9個目は「がっばっする」です。「がばっとする」と聞き間違えたかと思ってしまいそう方言ですが、この「がっばっする」には「がっかりする」という意味があります。「ホント、がっばっした」は「ホント、がっかりした」といように使われる方言なのです。
熊本の代表的な方言(熊本弁)⑩あくしゃうつ
熊本の代表的な方言(熊本弁)の10個目は「あくしゃうつ」です。文字を見ただけでは、意味が分かりづらい「あくしゃうつ」ですが、「とても怒っている状態」や「非常に困っている」状態を表わしています。「だご、あくしゃうつ!」と言っている人がいたら、その人はかなり立腹しているか困っているということになります。
熊本のかわいい方言(熊本弁)10選!
熊本のかわいい方言(熊本弁)①だんだん
熊本のかわいい方言(熊本弁)の1個目は「だんだん」です。「だんだん」は熊本県ではない県でも使われている言葉なので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。この「だんだん」は、「ありがとう」という意味。「だんだんね」のように使われる事もあり、かわいらしい雰囲気が特徴の優しい方言となっています。
熊本のかわいい方言(熊本弁)②あいたー
熊本のかわいい方言(熊本弁)の2個目は「あいたー」です。文字通り「痛い」ときにも使われる言葉ですが、「失敗した」や「やってしまたぁ」というときにも使われる方言です。
例としては「あいたー、お財布忘れた(あちゃぁ、お財布忘れてしまった)」や「あいたー、雨が降ってきたのに洗濯物よせるの忘れてた(あぁ!雨が降ってきていたのに洗濯物を取り込むの忘れていたよ)」というようになります。
熊本のかわいい方言(熊本弁)③だけん
熊本のかわいい方言(熊本弁)の3個目は「だけん」です。「だけん」は、「○○だけど」という意味があります。使い方としては、「もうすぐおっげんだから、ここでいいよ。だんだんね(もうすぐ私の家だからここでいいよ。ありがとうね)」のようになります。
この「○○だけん」と言う言い方は熊本だけでなく他の県でも使われている方言です。ですから、比較的意味が伝わりやすい方言のひとつだといえるのではないでしょうか。
熊本のかわいい方言(熊本弁)④がまだせ
熊本のかわいい方言(熊本弁)の4個目は「がまだせ」です。何かを出せといわれているのかと考えてしまいます。ですが、何かを要求されているわけではなく、「頑張れ」という意味がある方言なのです。「ぬっかけど、がまだせ(暑いけど頑張れ)」というように使われています。
熊本のかわいい方言(熊本弁)⑤いっぴゃこっぴゃ
熊本のかわいい方言(熊本弁)の5個目は「いっぴゃこっぴゃ」です。「いっぴゃこっぴゃ」は、「こんなにたくさん」というニュアンスで使われる方言です。「ナスがいっぴゃこっぴゃ採れた」は、「ナスがこんなにたくさん採れたよ」となります。
熊本のかわいい方言(熊本弁)⑥いっちょ・いっちょん
熊本のかわいい方言(熊本弁)の6個目は「いっちょん」です。「いっちょん」には、「少しも」や「全く」というようなニュアンスで使われている方言。「いっちょん楽しくなかった(少しも楽しくなかった)」「いっちょんなわせんかった(全然、片付けられなかった)」というように使われています。
熊本のかわいい方言(熊本弁)⑦なんころぶ
熊本のかわいい方言(熊本弁)の7個目は「なんころぶ」です。「なんころぶ」は、「寝転がる」や「横になる」というときに使われます。似た言葉で「なんかかる」という方言があり、こちらは「もたれかかる」「よさりかかる」という意味になります。どちらも体を休めるときに使われる方言だということが分かりますよね。
熊本のかわいい方言(熊本弁)⑧むぞらしか
熊本のかわいい方言(熊本弁)の8個目は「むぞらしか」です。「むぞらしか」は、「かわいらしい」という意味です。容姿のかわいらしさだけでなく、内面や仕草などがかわいらしいときもこの「むぞらしか」が使われます。また、かわいらしいではなく「かわいい」というときは「むぞか」となります。
熊本のかわいい方言(熊本弁)⑨むしゃんよか
熊本のかわいい方言(熊本弁)の9個目は「むしゃんよか」です。「むしゃんよか」は、「格好いい」という意味で使われる方言です。「むしゃんよか」の「むしゃ」は「武士」を表わしており、「武士のように格好良か」ということで「むしゃんよかたい」といわれているのです。
熊本のかわいい方言(熊本弁)⑩いとしか
熊本のかわいい方言(熊本弁)の10個目は「いとしか」です。「いとしか」は「愛しい」という意味だと思いますよね。ところが「いとしか」には、「性格がきつい」という意味になってしまうのです。「いとしい」と「いとしか」一文字しか違わないのに意味が全く異なるなんて驚いてしまいますよね。
熊本の難しい方言(熊本弁)7選!
熊本の難しい方言(熊本弁)①なんさん
熊本の難しい方言(熊本弁)の1個目は「なんさん」です。「なんさん」は「とにかく」という意味があります。「なんさんがまだせ(とにかく頑張れ)」、「なんさんかがってはいよ(とにかく草取りしておいで)」、「なんさんかずんでみなっせ(とにかく嗅いでみて)」のように使うことが出来ます。
熊本の難しい方言(熊本弁)②さしより
熊本の難しい方言(熊本弁)の2個目は「さしより」です。「さしよりビール」や「さしより風呂にひゃぁっとけ」といわれたら、なんとなく意味が分かるのではないでしょうか。「さしより」は「とりあえず」という意味で、先ほどの熊本弁は、「とりあえずビール」や「とりあえずお風呂に入っておいで」となります。
熊本の難しい方言(熊本弁)③おんなさる
熊本の難しい方言(熊本弁)の3個目は「おんなさる」です。「おんなさる」は「居る」という意味の方言で、さらに目上の方に使用することが出来る敬語表現となのです。「おんなはる」や「「おらす」も同じように敬語表現となるので、目上の方に使用しても恥ずかしくない方言となります。
熊本の難しい方言(熊本弁)④のさん
熊本の難しい方言(熊本弁)の4個目は「のさん」です。「のさん」は「イヤだ」のようにマイナスの感情を表現するときに使われる言葉です。「ほんなことのさん、あらくたましか(ホントにイヤになっちゃう。乱暴なんだもん)」のように使います。
熊本の難しい方言(熊本弁)⑤あおたるる
熊本の難しい方言(熊本弁)の5個目は「あおたるる」です。「あおたるる」ということから「青」い色が関係していることを連想しますよね。「あおたるる」は、「顔色が青白い」と言うことを表わしているのです。
熊本の難しい方言(熊本弁)⑥もだえ
熊本の難しい方言(熊本弁)の6個目は「もだえ」です。ものすごく痛いところがあるときにもだえ苦しむと使うことがありますが、その「もだえ」とは異なります。
熊本弁での「もだえ」は「急ぐ」という意味。そのため、「急いで!」と伝えたい時は「もだえんか」となります。反対に「急がないで」と伝えたい時は「もだゆんな」となります。
熊本の難しい方言(熊本弁)⑦なわす
熊本の難しい方言(熊本弁)の7個目は「なわす」です。「なわす」には「しまう」という意味があります。また「修理する」という意味でも使われます。
そのため、「ちゃんと自転車なわしとけ」という場合は、「自転車をしまっておけ」と言っているのか、「直しておけ」といわれているのか、その場にいないと分からないということになってしまいますね。
熊本の方言(熊本弁)を使った例文3選!
熊本の方言の例文①まうごつ楽しかぁ
熊本の方言の例文1つ目は「なばんごつ楽しかぁ」です。「なばんごつ」は「ものすごく」や「めちゃくちゃ」というような意味合いで使われる方言。そのため「なばんごつ楽しかぁ」は、「ものすごく楽しい」という意味になります。
また、「○○ごつ(こつ)」は「○○のように」というニュアンスで熊本弁ではよく使われている言葉です。「まうごつ(まるで舞うかの如く)」、「ほんなこつ(本当に)」など、どれも楽しいや嬉しいを強調するときに使うことが出来るので「まうごつ楽しかぁ」や「ほんなこつ楽しかぁ」のように表現することも出来ます。
熊本の方言の例文②片してくれてだんだん
熊本の方言の例文の2個目は「片してくれてだんだん」です。「片す」とは「片付ける」という意味があります。そのため、「片してくれて」は「片付けてくれて」となり、「片付けてくれてありがとう」ということになるのです。
熊本の方言の例文③あいたー寝坊した
熊本の方言の例文の3つ目は「あいたー寝坊した」です。前日の夜、遅くまで起きていて、翌朝時間通りに起きられず寝過ごしてしまったときに使われます。
寝坊してしまったことは仕方ないので、約束の時間に遅れるかもしれないことを「さしより」相手に連絡するようにしましょう。そして、相手の方からは「もだえんか」と言われてしまうかもしれませんね。
面白くてかわいい熊本の方言を日常使いしてみよう
九州男児といわれるように、話し方も強いというイメージがある熊本弁ですが、男性は力強く女性は柔らかい印象を与えるという特徴がある方言だと言うことが分かりました。熊本弁の中にも「あいたー」や「いぴゃこっぴゃ」のように愛らしい言葉がたくさんあります。
この機会に魅力ある熊本弁を会話に取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと盛り上がること間違いましですよ。合わせて、同じ九州地方の博多弁の特徴について書かれた記事もご案内します。ぜひご覧になっていただいて、熊本弁同様、日常で使っていただけたらなと思います。
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