お茶をしばくの意味とは?語源やどこの方言か・お茶をしばくの使い方も
あなたは、「お茶をしばく」という言い回しを聞いたことがありますか?この記事では、関西弁であるこの言い回しの意味やこの方言の語源、またその使い方などについて具体的な例文を交えて詳しくお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
お茶をしばくの意味とは?
お茶をしばくの意味とは「お茶を飲みに行く」
まず、「お茶をしばく」の意味とは、「お茶を飲みに行く」という意味です。「しばく」という言葉を聞いて「飲みに行く」という意味を連想できる人はなかなか少ないと思いますが、特に一部の地域ではこの言葉は「お茶を飲みに行く」という意味で使用されています。
詳しい解説は後述で行いますが、実はこの「しばく」という言葉には他にも意味が複数存在します。使い方としては、「友達とお茶をしばきに行く。」などの形で使用します。これは、「友達とお茶を飲みに行く」と同様の意味で使用することができます。
お茶をしばくの「しばく」には暴力をふるうという意味はない
お茶をしばくの「しばく」には暴力をふるうという意味はありません。しかし、この言葉を耳にした方の中には「しばくぞお前。」などのフレーズで知られるような、「しばく」の暴力をふるう、特に相手を強く殴ったり蹴ったりする、という意味を思い浮かべた方もいるのではないかと思います。
同じ言葉と響きではありますが、「お茶をしばく」とただ「しばく」とした場合の意味は全く異なり、「お茶をしばく」には暴力を連想させるような意味は特にないということをしっかり覚えておきましょう。
お茶をしばくの語源とは?
お茶をしばくの語源は「どこかに行く」という意味の「しばく」
お茶をしばくの語源は、「どこかに行く」という意味の「しばく」だとされています。先述した通り、「しばく」には「誰かに暴力をふるう」という意味もありますが、「お茶をしばく」と使用される場合の語源はこれではなく、「どこかに行く」の意味の「しばく」だとされています。
お茶をしばくの語源の意味は少しずつ変化しながら上方芸人によって広まった
また、この「お茶をしばく」の語源の意味は、少しずつ変化しながら上方芸人によって広まったとされています。まず、その前は若者の間でこの表現が流行るようになり、それを聞いた芸人たちがそれを舞台で用いるようになり、その芸人たちがテレビなどに出るようになってその使用が広がったとされています。
特に芸人という職業は、例えば漫才のネタ作りのために世の中で何が流行っているのか?など世の中の動きに敏感である必要があります。その資質を兼ね備えた芸人たちがこの「お茶をしばく」という言葉をキャッチし、広めたというのはとても興味深い現象であるとも言えますよね。
ここまで、「お茶をしばく」という言葉の意味や使い方、その語源について詳しくお伝えしてきました。下記関連記事では、「遠慮のかたまり」などの言葉を代表とした東京では通じない関西弁や関西の言葉を分かりやすくまとめています。読むだけで楽しい記事となっていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
お茶をしばくはどこの方言?
お茶をしばくは「関西圏」の方言・関西弁だとされている
お茶をしばくは「関西圏」の方言・関西弁だとされています。「上方芸人」という言葉からピンときた方もいたかもしれませんが、実は「おちゃをしばく」という表現は関西圏の方言、つまりは関西弁であるとされています。東京でも使用されることもありますが、そのほとんどが関西弁を話す関西出身の人ということになります。
ちなみに、先にご説明したどうやってこの言葉の語源が広がったのか?から考えてみると、この言葉が関西の方言である関西弁であるということも納得がいきますよね。ちなみに「上方芸人」とは特に関西圏で活躍する芸人を指す言葉だそうです。
お茶をしばくは大阪か京都どちらかの方言だという見方が有力
また、「お茶をしばく」は大阪か京都どちらかの方言だという見方が有力とされています。「関西圏」や「関西弁」と言っても、滋賀や奈良など他の地域もありますが、この「お茶をしばく」という方言に限って言うなら、大阪または京都から広まった可能性が高いそうです。
この、それぞれの言葉がどこで実際に発祥したものなのか?ということは、実際に関西弁を話す人にとっても今となっては分からないことだと思います。その意味で言えば、これは関西という地域を広く見て「関西で使用される方言だ」と認識しておくのがベストでしょう。
以上までで、「お茶をしばく」という言葉の発祥の地についてご説明してきました。下記関連記事内では、近畿地方と関西地方の違いについて分かりやすくまとめています。地図上でのそれぞれの地域範囲などについても詳しく書かれていますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
お茶をしばくの使い方3つ
お茶をしばくの使い方①疲れてきたのでお茶でもしばきに行こうか
お茶をしばくの使い方の1つ目は、「疲れてきたのでお茶でもしばきに行こうか。」です。これは、「お互い疲れてきたのでお茶でも飲みにどこか行こうか」という意味を表す例文となります。仕事でも学業でも、適度に休みを取ってリフレッシュすることが重要です。
少し前までは、「とにかく休みなく働いたり、勉強したりするのが良い」とされていましたが、近年ではそのやり方は人間本来の脳の機能に適していない、と分かってきました。数十分単位で集中する時間と休む時間を区切ってメリハリをつける方が仕事が捗るという研究結果もあります。適度にお茶をしばきたいですね。
お茶をしばくの使い方②買い物で疲れた後に友達とお茶をしばきに行った
お茶をしばくの使い方の2つ目は、「買い物で疲れた後に友達とお茶をしばきに行った。」です。これは、「買い物で疲れた後に友達とお茶をしに行った」という意味です。特に女子なら買い物はもちろんのこと、その後のお茶を楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか。
特に女性は、その日にあった出来事を誰かと話して共有することに意義を感じるという傾向を持ち合わせています。そういう意味でも、女子にとってお茶をしばくという行為は重要だとも言えます。こうすることで、自分の気持ちの整理ができたり、安心感が得られるという効果があります。一言にお茶をしばくと言っても深いです。
お茶をしばくの使い方③近くのカフェはお茶をしばく客でごった返していた
お茶をしばくの使い方の3つ目は、「近くのカフェはお茶をしばく客でごった返していた。」です。これは、「近くのカフェはお茶をするお客で混雑していた」という意味の例文です。ここでの「しばく」の意味は、「お茶をする、楽しむ」という意味となっています。
あなたの近所にも、いつもお客さんで賑わうカフェや喫茶店がありませんか?この例文は、まさにそんな場所を描写するのに活用できる例文だと言えます。関西弁の方言でこんな風に状況を描写してみるのもおもしろいですよね。ぜひ積極的に活用してみてください。
ここまで、関西弁の方言である「しばく」という言葉や「お茶をしばく」という言葉の使い方についてご紹介してきました。下記関連記事内では、「東京弁」について分かりやすくまとめています。標準語と神奈川県で使用される方言、千葉で使用される方言なども学べます。気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
【番外編】しばくの「お茶をしばく」以外の使い方は?
番外編しばくの「お茶をしばく」以外の使い方①牛しばく
番外編しばくの「お茶をしばく」以外の使い方の1つ目は、「牛しばく」です。これは、「お茶をしばく」と同様に関西弁の方言であるとされており、「牛」とはある大手牛丼チェーンの名前が語源であるとされています。これは、関西圏では「牛丼を食べに行く」という意味で広く使用されているということです。
具体的な例文を挙げると、例えば「お腹が空いてきたので牛しばきに行かない?」などの形で使用できます。「~しに行く」という意味の部分は「お茶をしばく」と変わらないので、意味も分かりやすいですよね。この言葉も関西圏ではほぼ問題なく伝わると思いますので、ぜひ活用してみましょう。
番外編しばくの「お茶をしばく」以外の使い方②ネズミしばく
番外編しばくの「お茶をしばく」以外の使い方の2つ目は、「ネズミしばく」です。この表現の「ネズミ」とは、東京にある世界的にも有名なネズミをモチーフにしたキャラクターをテーマに作られたテーマパークのことを指すそうです。したがって、この表現は「そのテーマパークに行こう」という意味になります。
具体的な使用例としては、例えば「今年の夏は休みが取れそうなので、家族でネズミしばきにでも行くか。」などが挙げられます。関西圏以外の人にとっては聞いたこともないフレーズかもしれませんが、この「ネズミしばく」も「牛しばく」と同じく関西圏では割と馴染みの深いもののようです。非常に興味深い使い方ですね。
「お茶をしばく」という表現を覚えて関西の方言を楽しもう!
当記事では、「お茶をしばく」という言葉の意味とその使い方について、具体的な例文を交えながら分かりやすくお伝えしてきました。今まで、この言葉を耳にしたことがあったという方も、その語源なども含めて学ぶことでより理解が深まったのではないかと思います。初めて聞いた方言だったという方もいたかもしれません。
方言というのは、その土地の歴史や風習、文化などが現れたものだと言うこともできます。言い換えると、方言を学ぶことはその土地について学ぶことにも繫がるのです。あなたもぜひ「お茶をしばく」という言葉を通して関西について学びを深めるとともに、その方言を楽しんでみてくださいね。
下記関連記事では、関東と関西の違いについて分かりやすくまとめています。テレビなどでも対比されがちなこれらの地域ですが、その違いとは一体何なのでしょうか?文化や言葉の違い、また東京にあって大阪にないものなども含め幅広い視点から解説しています。こちらも興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。