速攻の意味は?即行/即効との違いや類語や対義語・帰るに使う漢字も
速攻という漢字を知っていますか?すぐ帰るなどに使う「即行」やすぐに効き目が現れる時に使う「即効」と同じ発音を持っていますが、これらとは違う意味を持っています。今回はそんな速攻について紹介します。類語や他の同音異義語についてもチェックしましょう。
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目次
速攻の意味は?
速攻の意味とは「素早く攻撃すること」
速攻の意味とは、スポーツや試合において、相手が守りに入る前や攻め入る前に攻撃することを意味します。例えば、サッカーでは相手が得点を得る前にこちらが得点を貰うことを、カードゲームでは相手の準備が整わないうちに攻め立てることを指します。
主に試合の戦法として使われている
この言葉は、主に試合の戦法を指す言葉として使われています。相手よりも多く点数を取るスポーツでは相手の隙をついて攻めていき相手に防戦一方の状態にさせる戦い方を、相手を素早く倒すゲームでは攻撃の出が早い技を繰り出して始末する戦い方を指します。
俗語として「すぐに帰る」などの「すぐさま実行すること」を指す場合もある
この言葉は日常会話の中では俗語として扱われる場合があり、この時は「すぐさま実行すること」や「直ちにやること」として使われています。例えば、仕事を終えたらすぐに帰る様子や職場に着いたら最初にパソコンの電源をつける様子が挙げられます。
速攻の類語や対義語は?
速攻の類語①先制攻撃
速攻の類語1つ目は、先制攻撃です。相手よりも先に攻撃する様子を指す言葉で、主に格闘技や対戦ゲームで使われています。どちらも相手に攻撃することを意味するので、お互いに類語関係にあると言えます。
しかし、速攻は得点を稼ぐスポーツに使われるのに対し、先制攻撃は相手にダメージを与える試合に使われる傾向があるので、使い分けには注意しましょう。
速攻の類語②攻勢
速攻の類語2つ目は、攻勢です。敵に対して攻撃を仕掛ける様子を指す言葉で、積極的に攻めかかる勢いを表しています。どちらも積極的に攻め入ることを意味するので、お互いに類語関係にあると言えます。
しかし、速攻は相手よりも先に攻撃する時に使うのに対し、攻勢は相手の後に攻撃する場合にも使われています。そのため、先に点を獲得した状態を攻勢として表現するのは良いですが、後に点を獲得した状態を速攻と表現するのは間違いなので気をつけましょう。
速攻の類語③先攻
速攻の類語3つ目は、先攻です。野球などのスポーツやカードゲームなどの対戦で、攻撃と防御を交互に行う際に、先に攻撃できることを指します。どちらも先に攻撃することを意味するので、お互いに類語関係にあると言えます。しかし、先攻はあくまで「先に攻撃できる側」なので、使い分けには注意しましょう。
速攻の対義語①後攻
速攻の対義語1つ目は、後攻です。野球などのスポーツやカードゲームなどの対戦で、攻撃と防御を交互に行う際に後から攻撃できることを指します。
速攻は先に攻撃することを意味するのに対し、後攻は後から攻撃することを意味するので、お互いに対義語関係にあると言えます。また、後攻は先攻の対義語でもあるので、対義語としての存在も強いと言えるでしょう。
速攻の対義語②後手
速攻の対義語2つ目は、後手です。相手に先を越されることを意味する言葉ですが、囲碁・将棋では専門用語として扱われています。速攻は相手よりも先に攻めるのに対し、後手は相手に対して受け身の状態になる様子を表すので、お互いに対義語関係にあると言えます。
速攻と即行の違いや使い分け方は?
即行の意味とは「すぐに行うこと」
即行の意味とは、仕事や日常的な動作として、すぐに実行したり直ちに行うことを指します。例えば、仕事ならば自分の仕事が終わったら他の人を手伝わずにすぐさま帰る様子を、日常的な動作ならば脱いだ服を直ちにハンガーにかける様子を指します。
速攻と即行の違いは「攻め立てるかその場で行うか」
二つの言葉の違いは、相手に行動する余地を与えないように攻めるかその場で何かを実行するかです。漢字にもあるように、速攻には「攻」が、即行には「行」が含まれています。そのため、速攻には相手と戦うイメージ、即行には何かをするイメージが含まれています。
また、速攻という漢字は日常的に「すぐさま行う」という意味で使う場合もありますが、正しく表現する際は「即行」を使わなければならないので注意しましょう。
速攻と即行の使い分け方は「攻撃する」と「動作をする」
この二つの言葉の使い分け方は、何かに対して「攻撃するか」、「動作をするか」によって違います。例えば、試合において相手の準備が整う前に決着をつけたい場合は「速攻」を、何かしらの動作をすぐに実行する場合は「即行」を使うのが正しいとされています。
速攻と即効の違いや使い分け方は?
即効の意味とは「すぐに効果が現れる様子」
即効の意味とは、風邪薬や整腸剤といった人体などの動物に与えられる医薬品の効果や何かしらの動作をした結果が、通常より早く現れる様子を指します。
また、似た言葉として「速効」がありますが、これは専用用語として扱われており、医学などで使います。つまり、一般的な医薬品は「即効」、専門的な医薬品は「速効」が使われています。
速攻と即効の違いは「素早く攻めるか素早く効くか」
二つの言葉の違いは、相手へ素早く攻め立てるか、すぐに効く薬を摂取したり動作をするかです。漢字にもあるように、速攻にはてっとり早い様子を意味する「速」と、攻撃する様子を指す「攻」が含まれています。
即効には間をおかずにすぐさま続く様子を意味する「即」と効き目を意味する「効」が含まれています。そのため、速攻には素早く攻撃するイメージが、即効には早く効くイメージが含まれています。
速攻と即効の使い分け方は「素早く攻撃する」と「早く効く」
この二つの言葉の使い分け方は、自分が素早く対応したい対象によって決まります。速攻は相手に動く隙を与えないように先手で攻撃するときに、即効は早く治ってほしい病気や怪我などを一般薬品で治療する時に使われます。
速攻の使い方や例文は?
速攻の使い方や例文①試合やスポーツで先に攻撃をする場合
速攻の使い方や例文1つ目は、試合やスポーツで先に攻撃をする場合です。対戦ゲームで敵を早く倒す時やスポーツで相手に動かれる前に点数を獲得する際に使われます。この使い方が一般的な使用方法といえるでしょう。
- ・バスケットボールの試合ではリーダーである彼が速攻で仕掛けた。
- ・この対戦ゲームは相手の弱点をついて速攻で倒せるかがポイントだ。
- ・昨日のサッカーの試合は、相手のチームが速攻でゴールを決めた。
試合やスポーツで先に攻撃をする場合の使い方や例文
速攻の使い方や例文②すぐに帰る様子やすぐに行う様子を表す場合
速攻の使い方や例文2つ目は、すぐに帰る様子やすぐに行う様子を表す場合です。実際の使い方としては「相手に隙を与えないように攻撃する」ことを意味しますが、俗語として「直ちに行う」といった使われ方をします。そのため、「速攻帰る」や「速攻で片付ける」というように使う場面があります。
- ・彼は仕事を終えたらすぐに帰った。
- ・相手先から来たメールを速攻で返した。
- ・家に帰ったら速攻でご飯を食べた。
すぐに帰る様子やすぐに行う様子を表す場合の使い方や例文
速攻の使い方や例文③カードゲームで序盤から攻めていく場合
速攻の使い方や例文3つ目は、カードゲームで序盤から攻めていく場合です。トレーディングカードゲームでは、デッキを使って相手に勝利するために様々な構成が使われています。その中でも「速攻デッキ」と呼ばれる「相手の準備の整わないうちに勝つ」戦法をとったデッキが存在します。
そのデッキは、序盤は優勢でも後半になると劣勢になる傾向があるため、早いうちに倒すのが目的とされています。ちなみに、そのデッキを専門用語として表現すると「アグロ(Aggro)」になります。
- ・これはコストが低いモンスターを中心に構成された速攻型デッキだ。
- ・序盤から積極的に動くデッキを速攻型デッキと呼ぶ。
- ・速攻型デッキはアグロと呼ばれている。
カードゲームで序盤から攻めていく場合の使い方や例文
同じ読み方で違う漢字を使う熟語は?
同じ読み方で違う漢字を使う熟語①追求・追及・追究
同じ読み方で違う漢字を使う熟語1つ目は、追求・追及・追究です。これらは全て「ついきゅう」と呼ぶ熟語で、「後をついていく」や「目標にたどり着こうとする」を意味する「追」という字が含まれています。
追求は「目標に追い詰めること」、追及は「相手に問い詰めること」、追究は「研究して明らかにすること」を指します。つまり、対象をどうするかによって使い分けられています。
こちらの記事では、追求・追及・追究について、さらに詳しくまとめられています。同音異義語である以上使い分けが難しい存在ですが、対象に対してどのようにするかによって見分けられます。正しい日本語を使うためにもこちらの記事を読んで、これらの言葉について深く学びましょう。
同じ読み方で違う漢字を使う熟語②必死・必至
同じ読み方で違う漢字を使う熟語2つ目は、必死・必至です。どちらも「ひっし」と呼ぶ熟語で、「間違いでないこと」を意味する「必」が含まれている熟語です。必死は「全力で尽くすこと」を、必至は「必ずそうなること」を表します。
こちらの記事では、必死と必至の違いについてまとめられています。どちらも同じ読み方ですが、意味や使われるシーンは異なっています。なので、良かれと思って使った熟語が実は間違いだったという失敗が発生しやすいです。これを回避するためにもこちらの記事を読んで、使い方を学びましょう。
同じ読み方で違う漢字を使う熟語③鑑賞と観賞
同じ読み方で違う漢字を使う熟語3つ目は、鑑賞と観賞です。どちらも「かんしょう」と呼ぶ熟語で、対象が持つ価値を褒めるという意味の「賞」が含まれています。鑑賞は「五感を使って楽しむこと」を、観賞は「見て楽しむこと」を表します。
こちらの記事では、鑑賞と観賞の違いについてさらに詳しくまとめられています。自分が楽しむ対象によって使い分けられるこの同音異義語は、使うシーンは似ていますが厳密には違います。正しく使い分けるためにもこちらの記事を読んで、状況にあった使い方を学びましょう。
速攻は「攻撃すること」だと覚えましょう!
様々な同音異義語を持つこの言葉は、漢字からわかるように「隙を与えないように素早く攻撃する」ことを意味します。「すぐに帰る」などと使う場面もありますが、これはあくまで俗語なので、厳密には正しくないことを理解しましょう。
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