戦々恐々の意味とは?読み方や類語・使い方や英語での言い方も

この記事では戦々恐々の意味とは?といった基本的な内容から、せんせんきょうきょうという読み方をすること、類語、使い方などについても詳しくお伝えします。辞書によっては戦戦恐恐と読むこともあるといった内容や、戦々恐々の英語表現についても紹介するのでお役立てください。

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戦々恐々の意味とは?読み方も

戦々恐々の意味とはとても恐くて怯えている様子のこと

とても怖くて怯えている人の画像

戦々恐々の意味とは、とても恐くて怯えている様子のことです。「戦」という漢字には戦う、勝ち負けを競うという意味の他にも、恐怖に震えるという意味があります。

また「恐」という漢字には恐縮などという言葉からわかるように人などに対して控えめな態度をとるという意味や、物事に対して慎重な取り組み方をするといった意味合いがあります。

そのため「戦」という漢字と「恐」という漢字を2回ずつ繰り返している戦々恐々はとても恐くて怯えているという意味があります。

戦々恐々の読み方は「せんせんきょうきょう」

戦々恐々の読み方がわからない人の画像

戦々恐々の読み方は「せんせんきょうきょう」です。「々」は字ではなく記号であり、「踊り字」「繰り返し符号」「送り字」「重ね字」などと呼ばれています。そのため戦々恐々は「戦」を2回、「恐」を2回繰り返した表現です。

戦々恐々は辞書によって同じ読み方で違う漢字が使われている

辞書のイメージ画像

戦々恐々は辞書によっては同じ読み方で違う漢字が使われています。「せんせんきょうきょう」と同じ読み方で「戦戦恐恐」「戦戦兢兢」などと記載されています。国語辞書では「戦戦恐恐」「戦戦兢兢」と記載されており、和英辞書や類語辞書では「戦戦恐恐」と記載されていると言われています。

いずれの表記にしても読み方は「せんせんきょうきょう」であり、意味合いも同じです。どちらの表現も、とても恐くて怯えている様子のことを表します。

戦々恐々の類語5選

戦々恐々の類語①戦々慄々(せんせんりつりつ)

戦々慄々のイメージ画像

戦々恐々の類語の1番目は、戦々慄々(せんせんりつりつ)です。戦々慄々とは、人や物事に対してひどく怯えて震える様子のことです。戦々慄々とは「戦慄」という言葉を2回繰り返して強調した表現です。

戦慄という言葉には恐怖におののいて体が縮こまるという意味合いがあることから、戦慄という言葉を2回繰り返した戦々慄々は、人や物事に対してひどく怯えて震える様子を表した言葉になり、戦々恐々の類語になります。


戦々恐々の類語②小心翼々(しょうしんよくよく)

小心翼々のイメージ画像

戦々恐々の類語の2番目は、小心翼々(しょうしんよくよく)です。小心翼々とは、度胸や自信がないことからとても控えめでびくびくしている様子を表現した言葉です。小心という言葉は小心者などという言葉からわかるように、気が小さいという意味があります。また翼々とは、とても謙虚な様子を意味します。

そのため小心翼々という表現には、度胸や自信がないことからとても控えめでびくびくしているという意味合いがあり、戦々恐々の類語になります。

戦々恐々の類語③周章狼狽(しゅうしょうろうばい)

うろたえている人の画像

戦々恐々の類語の3番目は、周章狼狽(しゅうしょうろうばい)です。周章狼狽とは、大慌てする様子やとてもうろたえた様子を表現した言葉です。読み方が難しく、正しい読み方ができない人も多いと言われる表現です。

周章という言葉と狼狽という言葉は、両方とも慌てふためくといった意味合いがあることから、同じ意味合いの言葉を繰り返すことで意味を強調した表現であり、戦々恐々の類語になります。

戦々恐々の類語④右往左往(うおうさおう)

パニックに陥っている人の画像

戦々恐々の類語の4番目は、右往左往(うおうさおう)です。右往左往とは、右や左に行ったり来たりするという意味合いがあることから、うろたえたりパニックに陥っている様子を表す表現です。

右往左往という表現には、恐怖に怯えたり不安にさいなまれたりするという意味合いが込められることから、戦々恐々の類語であると考えられています。

戦々恐々の類語⑤萎縮震慄(いしゅくしんりつ)

恐怖におびえて動けない人

戦々恐々の類語の5番目は、萎縮震慄(いしゅくしんりつ)です。萎縮震慄とは、人や物事に対して極度な恐怖心を持っていることから動けなくなってしまったという意味の言葉です。萎縮とは、身が縮こまるという意味合いです。

また、震慄という表現にはひどく恐れて震えるというニュアンスが含まれています。このように萎縮震慄という言葉は、恐怖に怯えて動けない状態を表すことから、戦々恐々の類語であると考えられています。

戦々恐々の対義語5選


戦々恐々の対義語①大胆不敵(だいたんふてき)

大胆不敵な人の画像

戦々恐々の対義語の1番目は、大胆不敵(だいたんふてき)です。大胆不敵とは、恐れ知らずで自信がある様子を表す言葉です。大胆という言葉には怖いもの知らずといった意味合いがあり、不敵という言葉には敵であるにもかかわらず敵と認識しないといった意味合いがあります。

これらのことから大胆不敵という言葉は恐怖に震えるという意味の戦々恐々と反対の意味合いになることから、対義語であると考えられています。

戦々恐々の対義語②明朗闊達(めいろうかったつ)

明朗闊達な人の画像

戦々恐々の対義語の2番目は、明朗闊達(めいろうかったつ)です。明朗闊達とは、大っぴらな態度で些細なことにとらわれない様子を表した言葉です。

このような意味合いを持っていることから明るい様子で堂々とした姿を彷彿とさせる明朗闊達という言葉は、恐怖に震えるという意味の戦々恐々の対義語であると考えられています。

戦々恐々の対義語③豪放磊落(ごうほうらいらく)

大らかな気持ちを持っている人の画像

戦々恐々の対義語の3番目は、豪放磊落(ごうほうらいらく)です。豪放磊落とは、大らかな気持ちで小さなことを気にしない様子を表した言葉です。あまり頻繁に見聞きするフレーズではないことから、豪放磊落の読み方がわからないという人も少なくありません。

このような意味合いを持っていることから大きな気持ちで余裕を感じさせる豪放磊落という言葉は、恐怖に震えるという意味の戦々恐々の対義語であると考えられています。

戦々恐々の対義語④泰然自若(たいぜんじじゃく)

どっしりとした気持ちの人の画像

戦々恐々の対義語の4番目は、泰然自若(たいぜんじじゃく)です。泰然自若とは、どっしりとした気持ちで小さなことに動揺しない様子を表した言葉です。

このような意味合いを持っていることから堂々とした雰囲気を感じさせる泰然自若という言葉は、恐怖に震えるという意味の戦々恐々の対義語であると考えられています。

戦々恐々の対義語⑤磊磊落落(らいらいらくらく)


気持ちに余裕がある人の画像

戦々恐々の対義語の5番目は、磊磊落落(らいらいらくらく)です。磊磊落落とは、気持ちに余裕があってで小さなことにとらわれない様子を表した言葉です。

このような意味合いを持っていることから多少のことに物怖じしない雰囲気を感じさせる磊磊落落という言葉は、恐怖に震えるという意味の戦々恐々の対義語であると考えられています。

戦々恐々の使い方例文5選

戦々恐々の使い方例文①テストの点が悪くて戦々恐々として帰宅した

テスト勉強をする人の画像

戦々恐々の使い方例文の1番目は、テストの点が悪くて戦々恐々として帰宅したという使い方です。テストの点数が悪いということで毎回怒られている人にとっては、帰るまでの道のりが非常に怖く、足取りが重くなる様子が読み取れる戦々恐々の使い方です。

戦々恐々の使い方例文②仕事のミスがバレないかと戦々恐々としていた

仕事のミスがバレないかと戦々恐々とする人のイメージ画像

戦々恐々の使い方例文の2番目は、仕事のミスがバレないかと戦々恐々としていたという使い方です。仕事でミスをしてしまうと、いつかはバレるとわかっていながらも、バレた時の恐怖に怯えてしまうことが少なくありません。このような恐怖に怯える様子が読み取れる戦々恐々の使い方です。

戦々恐々の使い方例文③新しい担当者が怖いと有名なので戦々恐々としている

新しい担当者が怖いと有名なので戦々恐々とする人のイメージ画像

戦々恐々の使い方例文の3番目は、新しい取引先の担当者が怖いと有名なので戦々恐々としているという使い方です。取引先の担当者が怖い人に交代すると、今後トラブルや叱責を受けてしまうのではないかと恐怖に怯えてしまうことは少なくありません。このような恐怖に怯える様子が読み取れる戦々恐々の使い方です。

戦々恐々の使い方例文④携帯が鳴って浮気がばれないかと戦々恐々とした

浮気のイメージ画像

戦々恐々の使い方例文の4番目は、携帯が鳴って浮気がばれないかと戦々恐々としたという使い方です。浮気をしている人にとってはパートナーの目の入るところに携帯を置くことに恐怖を感じることは珍しくありません。このような恐怖に怯える様子が読み取れる戦々恐々の使い方です。

戦々恐々の使い方例文⑤気難しい先輩が異動してくるので戦々恐々としている

気難しい先輩が異動してくることで戦々恐々とする人の画像

戦々恐々の使い方例文の5番目は、気難しい先輩が異動してくるので戦々恐々としているという使い方です。気難しい先輩と仕事をすることになると些細なことで怒られたりはしないかと恐怖を感じることは珍しくありません。このような恐怖に怯える様子が読み取れる戦々恐々の使い方です。

戦々恐々の英語での言い方は?

戦々恐々の英語での言い方①tremble

戦々恐々の英語表現を教える人のイメージ画像

戦々恐々の英語での言い方の1番目は、trembleという英語を使って表現できます。trembleという英語には震える、動転するといった意味合いがあります。

trembleという英語を使った例文としては「He trembled with fear when she laughed.」という使い方ができます。この英語表現の意味は「彼女が微笑んだ時、彼は戦々恐々とした」といった意味合いになります。

戦々恐々の英語での言い方②trepidation

恐怖や不安のイメージ画像

戦々恐々の英語での言い方の2番目は、trepidationという英語を使って表現できます。trepidationという英語には恐れによる震え、不安による動揺などといった意味合いがあります。

trepidationという英語を使った例文としては「With some trepidation,he closed the door.」という使い方ができます。この英語表現の意味は「彼は戦々恐々としながらドアを閉めた」といった意味合いになります。

このように英語表現を合わせて覚えておくと咄嗟に英語が必要な時に重宝しますので役立ててください。他にもビジネスシーンなどで頻繁に使われる英語について紹介している記事がありますので、以下も合わせてご覧ください。

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戦々恐々の意味を把握して使いこなしましょう

戦々恐々という言葉には大きな恐怖を感じて怯えているという強い意味を込めることができます。尋常ではない恐怖を表したい時に役立つ表現ですので、この機会に押さえておきましょう。

最後に日常会話でよく使われる表現である若干という言葉についてお伝えしている記事を紹介します。よく聞くけれども正確な意味を知らないという方は多いので参考になさってください。

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