「明日は明日の風が吹く」の意味って?ことわざ・名言|類語や英語表現も
「明日は明日の風が吹く」ということわざは有名ですが、どんな意味を持っているのでしょうか。『風と共に去りぬ』のスカーレットオハラの最後の英語のセリフは「明日は明日の風が吹く」と訳されることもありますし、かなり日本でも有名な言葉だと言えるでしょう。この名言について意味や類語などを詳しくご紹介します。
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目次
「明日は明日の風が吹く」の意味は?
「明日は明日の風が吹く」の意味➀明日を心配しても意味がない
「明日は明日の風が吹く」の名言・ことわざの意味の一つ目は、明日を心配しても意味がないというものです。明日の風のことはだれにもわかりません。未来のことは誰にも分からないのだし、今日と同じ日々が続くわけではないのだから、今、心配してもどうしようもないという言葉だということですね。
「明日は明日の風が吹く」という言葉には、とてもポジティブな意味が含まれています。未来を心配せずに生きて行くことを示唆する使い方がされることが多いのは、現状にこだわらずに、明日のことを考えず、考えても仕方のないことを考えずに生きて行こうという意味合いの言葉だからでしょう。
「明日は明日の風が吹く」の意味②成り行きに身を任せる
「明日は明日の風が吹く」の名言・ことわざの意味の二つ目は、成り行きに身を任せて生きるというものです。明日は今日とは違う日なのだから、その流れに任せて生きて行こうという意味になりますね。物事に深く執着することなく、その場にある感情や人を大事にして生きて行くというような意味にもなっています。
「明日は明日の風が吹く」という言葉のメインの意味は、実はこちらになります。もっとも、日本人の多くは、明日のことを考えずに生きるという前向きな意味で使っていますが、「成り行きのまま生きる」「明日のことは明日任せ」という、どこか放浪の自由人を想像させるような生き方を示唆した意味の方が強いようですね。
「明日は明日の風が吹く」の意味③気持ちを切り替えて生きる
「明日は明日の風が吹く」の名言・ことわざの意味の三つ目は、気持ちを切り替えて生きるというものです。今日という日にこだわって生きる必要がないと考えるそれは、今日という日に関わる嫌な気分や嫌な気持ちを、明日には捨ててしまおうという意味にもなるからです。くよくよせずに切り替えた方が良いという意味ですね。
こちらはメインの意味として使われているわけではありませんが、「明日は明日の風が吹く」という言葉が使われるシチュエーションについて考えると、この意味で使われることが多いですね。明日の風については明日考えようという自由人のような考え方ですが、そのような生き方を示唆することわざということです。
「明日は明日の風が吹く」の語源は?
語源➀映画「風と共に去りぬ」のスカーレットオハラの台詞が流行
「明日は明日の風が吹く」の語源として考えられているものの一つ目は、「風と共に去りぬ」の主人公、スカーレットオハラの最後の台詞です。ヴィヴィアン・リーが演じたスカーレットオハラは、最後に、ようやくレット・バトラーへの愛情に気づきますが、レットは彼女の元から去ります。その後の台詞が流行しました。
スカーレットオハラの台詞そのものの直訳が「明日は明日の風が吹く」と言うわけではないのですが、語呂が良く、意味も伝わりやすいというところから、日本人の間に広く伝わったようですね。今では「風と共に去りぬ」やスカーレットオハラのイメージとは関係なく、日本の言葉として有名になってしまっています。
語源②聖書のイエス・キリストの言葉
「明日は明日の風が吹く」の語源として考えられているものの二つ目は、聖書にあるイエス・キリストの言葉です。「明日のことを今、思い煩っていても仕方ない」というような意味の言葉が収められており、これが転じて「明日は明日の風が吹く」という言葉になったと考えるのが、こちらの説ですね。
聖書の中にそのままの「明日は明日の風が吹く」という言葉が入っているわけではありませんが、意味的に近いとするのが、こちらの語源説となります。スカーレットオハラの台詞を名言として扱う語源よりも、かなり古い時代の言葉を語源とするというところが特徴的なのではないでしょうか。
語源③落語で取り入れられてことわざ・名言になった
「明日は明日の風が吹く」の語源として考えられているものの三つ目は、昭和初期の落語の講談です。日本人の間に広く伝わっている落語の中に取り入れられ、それが語呂も良いことから広まったと考えるのがこちらの説です。英語を約した結果、広まったというよりは、元から日本語であったと考えているという語源になります。
「明日は明日の風が吹く」の使い方・例文は?
使い方と例文➀「明日は明日の風が吹くから頑張ろう」
「明日は明日の風が吹く」の使い方と例文の一つ目は「明日は明日の風が吹くから頑張ろう」というものです。嫌なことがあった日には、なかなか気持ちを切り替えることができませんよね。ですが、悪いことというのはそう続くわけではありません。今日は偶然、悪いことが重なってしまったというだけのこともあります。
そう自分に言い聞かせるために使うのが「明日は明日の風が吹く」という言葉です。悪いことが重なる日々がいつまでも続くわけではなく、耐えていればいつかは良いことがあると考えることができれば、気持ちも切り替えられますよね。自分を励まし、奮起するために使われるところはよく見かけます。
使い方と例文②「気にするな・明日は明日の風が吹くさ」
「明日は明日の風が吹く」の使い方と例文の二つ目は、「気にするな。明日は明日の風が吹くさ」というものです。この例文の中では、「明日は明日の風が吹く」という言葉を、他人に対する励ましの言葉として使っています。言葉の持っているポジティブな意味を、他人に向けることもできるのが、この言葉の便利なところです。
人が落ち込んでいるところを見たときに、下手な言葉をかけるとさらに相手を落ち込ませてしまいますよね。そんなときには、「なかったことにはできないけれど、気持ちを切り替えて行こう」と相手をポジティブにしてあげることが必要です。それができるのが「明日は明日の風が吹く」という言葉だということです。
使い方と例文③「座右の銘として明日は明日の風が吹くと常に思っている」
「明日は明日の風が吹く」の使い方と例文の三つ目は、「座右の銘として明日は明日の風が吹くと常に思っている」というものです。この場合には、「気持ちを切り替えて生きる」という意味で使われているというよりも、「成り行きに任せて自然に生きる」という意味の方を採用しているのではないでしょうか。
確かに、何かに従わなければ生きられない現代の中で、執着することもなく、物事にこだわることもなく、流れに任せて自然に生きるというのは憧れの生き方でもあります。座右の銘として「明日は明日の風が吹く」を挙げる人は、そのような生き方を選択したいという意思表示かもしれませんね。
「明日は明日の風が吹く」の類語・英語表現は?
類語・英語表現➀「トゥモロー・イズ・アナザー・デイ」
「明日は明日の風が吹く」の類語・英語表現の一つ目は、「Tomorrow is another day.」です。これは、語源の一つともされる「風と共に去りぬ」のスカーレットオハラの台詞ですね。日本語では「明日は明日の風が吹く」と訳されますが、英語表現のニュアンスは少し異なります。
英語表現になると、「明日はまた違う日になる」という意味になりますね。「明日は明日の風が吹く」と訳さずに、こちらの意味をそのまま日本語で使っても、前向きな意味合いとなり、使いやすいのではないでしょうか。明日という日に対する期待を表現することができる素敵な表現の一つですね。
類語・英語表現②「行雲流水」
「明日は明日の風が吹く」の類語・英語表現の二つ目は「行雲流水」です。こちらの「明日は明日の風が吹く」の意味の中でも、流れに任せて生きる側面にフォーカスした類語となります。「行雲流水」は、言葉の通り、雲の流れて行く様子、水の流れて行く様子のように、流されて生きて行くという意味です。
流されて生きるというのは悪い意味のように思えるかもしれませんが、執着しないという意味でとらえれば、良い意味だと理解できるのではないでしょうか。物事に深く執着すると、そこで停滞して成長できなくなってしまいます。何事にもとらわれることなく、自然のままに生きることで心が開放されることもあるでしょう。
類語・英語表現③「ケ・セラ・セラ」
「明日は明日の風が吹く」の類語・英語表現の三つ目は、「Que sera, sera」です。元々はスペイン語系の音韻ではありますが、日本語での「ケ・セラ・セラ」出も通じるほどに有名な言葉の一つですね。意味としては、「なるようになる」「どうにかなる」という意味で、行き詰ったときに口にしたくなる言葉です。
実はこの言葉は、スペイン語圏で伝わってきた言葉ではないようです。映画「知りすぎた男」の中で使われている音楽が元になっていますから、響きとは別に、日本語や英語の文化の中で使った方が通じるという言葉です。実際に口に出すとキザな言葉ですが、心の中で唱えていれば、どこか心が楽観的になれそうですね。
類語・英語表現④「トゥモロー・ネバ―・ノウズ」
「明日は明日の風が吹く」の類語・英語表現の四つ目は「Tomorrow never knows.」です。「明日のことは誰にも分らない」「明日を知ることはできない」という意味にはなりますが、英語表現としては文法が破綻しており、曖昧なイメージでの言葉と考えた方が良いでしょう。元々はビートルズの歌でした。
もっとも、イメージの言葉とはいえ、「明日のことは分からないのだから、考えても意味がない」という内容は伝わりますよね。「明日は明日の風が吹く」の言葉の持つポジティブな印象よりも少し硬めの表現とはなりますが、「明日は明日の風が吹く」よりも座右の銘としては格好がつくものかもしれませんね。
類語・英語表現⑤「トゥモロー・ウィル・テイク・ケア・イットセルフ」
「明日は明日の風が吹く」の類語・英語表現の五つ目は「Tomorrow will take care itself.」というものです。直訳すれば「明日は明日自身が何とかしてくれる」ということですから、要するに「明日のことは明日の自分に任せてしまえば良い」という意味になるのではないでしょうか。
「明日に怒る面倒なことは、明日自身に処理させる」というのは、明日の自分に丸投げしているようにも思えますが、「明日の憂いを、今憂う必要はない」と諭されているようにも思える言葉です。日本語で表現するのは難しいですが、英語だからこその「take care」を使った表現がとてもオシャレに響きますね。
「明日は明日の風が吹く」を正しく使ってみよう!
成り行きに任せて生きるという「明日は明日の風が吹く」ですが、この名言は、現在ではことわざの一種としても使われています。日本人の多くが知っている有名な言葉ではありますが、この語源や類語についても調べてみると面白いですよね。しっかりと意味を把握して、ここぞという場面で使えると良いですね。
日本語の中には、「明日は明日の風が吹く」以外にもことわざや名言があります。「明日は明日の風が吹く」という言葉も、私たちを励ましてくれるものではありますが、他にはどのようなものがあるのでしょうか。人生の選択に迷ったときの名言については、以下の関連記事で詳しく紹介されています。ぜひご覧くださいね。
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