ご一読の意味は?類語や反対語・読んでもらう時の敬語の使い方も
「ご一読ください」のご一読とは、目を通すことや読んでもらうことの意味です。しかし、実際自分が使うとなると、どういった使い方をすることができるのでしょうか。今回は、ご一読の高橋だしい使い方、類語 や反対語、敬語についても触れていきます。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
ご一読の意味・類語や反対語も①意味編
ご一読の意味①読んでもらうこと

ご一読の意味の1つ目は、読んでもらうことです。相手に資料や文章などを読んでもらうこと自体を、一読と言います。そして、さらにこの一読を丁寧な言葉で表現すると、”一読”の頭に”ご”がつき、ご一読となるのです。
基本的にこの、ご一読という言葉は目下の者が目上の方に使う言葉です。同等の立場の方や、自分より下の立場の人に対しては使うことがありません。この、ご一読という言葉を使った「ご一読ください」という文章には、読んでみてくださいという意味が込められているため、強制的な言葉ではありません。
どちらかと言えば、「さらっと読んでみて」といったニュアンスに近いことを、誰にでもわかる丁寧な言葉に言い換えたのが、この「ご一読ください」であると理解しておくと、非常に使いやすくなる言葉であると言えます。
ご一読の意味②目を通してもらうこと

ご一読の意味の2つ目は、目を通してもらうことです。読んでもらうことを、目を通すと表現しますが、ご一読はまさにこの目を通すと同じ言葉であると言えます。先ほど、ニュアンス的にご一読は、さらっと読むことであると説明しました。
目を通すという言葉もまた、理解度を深めながら熟読してもらうというよりは、ニュアンスとして全体を読んでもらえればいい程度の言葉です。そのため、ニュアンスとしてもご一読は目を通すと同じ意味であり、類語であるともいえます。
ちなみに、次の記事ではご一読くださいも登場する、読んでくださいの正しい敬語や丁寧語、さらに謙譲語についても紹介しています。一読くださいという言い方に言いなれない人は、色々な言い方についても学んでみましょう。ぜひ、次の記事を参照にして、状況に応じた使い分けを理解してみてくださいね。
ご一読の意味・類語や反対語も②類語編
ご一読の類語①「目を通す」「お目通し」

ご一読の類語の1つ目は、目を通すやお目通しです。前述の通り、目を通すという言葉はご一読の意味であり、類語でもあります。ビジネスシーンの中で、上司に資料や文章を見てもらうということは、よくあることです。そんな時、ご一読下さいとともに、目を通してくださいやお目通しくださいもよく使うことのできる言葉です。
ただし一点だけ違う点は、ご一読という言葉は相手に対してのみ使うことのできる言葉ですが、目を通すは基本的に自分のことを表す際も使うことができるということです。例えば、「私も目を通してみましたが」のように、部下に対して読んだことを伝える時にも使えるという点では、便利な言葉であると言えます。
ただし会話の中で、自分が目を通したと表現する場合には、基本的に目上の方の前では失礼に当たることがあると理解しておかなければなりません。目を通すということは、さらっと読むということですので、あまり良いイメージとしてはとらえにくいものです。使う際は気をつけましょう。
ご一読の類語②「通覧」

ご一読の類語の2つ目は、通覧です。こちらも、ニュアンスとしてはご一読と同様、さらっと読んでみるという動作がぴったりな言葉です。しかし、こちらはご一読と違い、自分のことだけを表す際に使う言葉であると言えます。
「私も通覧しましたが」や、「通覧した資料の中に」のように、通覧は基本的に自分の動作を表すのに使う言葉ですので、もちろん敬語ではありませんし、相手の動作に対して使う言葉でもありません。通覧は、ビジネスシーンや日常生活においてもあまり目にする機会の少ない言葉ですが、意味を覚えておくとよいでしょう。
また、通覧は目を通す同様、場合によっては偉そうに聞こえることがあります。目上の方や上司に対して、通覧と同じ意味を伝えたいときには、素直に「読みました」と伝えるのが定石です。通覧や目を通すは、あくまでそれなりの立場にいる人が使う言葉であると理解しておきましょう。
ご一覧の意味・類語や反対語も③反対語編
ご一読の反対語①「再読」

ご一読の反対語の1つ目は、再読です。再読は、読んで字の通り、再び読むことを表します。つまり、読み返す動作のことを、再読と表現するのです。ご一読も再読も、何かを読むという動作は同じですが、唯一違う点は読み方の違いです。
基本的に、資料や文章を深く読み込むということをしないご一読と異なり、再読は繰り返し資料や文章を読み込むため、自然と理解も深まることが伺えます。そのため、再読はご一読の反対の言葉であると分類することができます。
再読を使った例文としては、「この資料につきましては私も再読しましたが」や、「再読して気づいたのですが」など、再読自体が謙虚さを感じさせる言葉ですので、目上の方や上司に対して、自分の動作を表現するのに使うのにも便利です。
ご一読の反対語②「熟読」

ご一読の反対語の2つ目は、熟読です。熟読とは、読み込むこと理解を深めながら読むことですので、さらっと読んでもらうだけのご一読とは基本的な意味が異なります。ニュアンスとしては、先ほど紹介した再読と熟読は、より近い位置に存在します。
しかし、再読は何度も繰り返し読み込むことを意図している言葉です。それに対し、熟読は理解を深めながら読むという点に重点を置いている言葉ですので、読む回数に関しては言及されていません。つまり、読み方に対しての反対語は熟読ですが、読む回数に対する反対語は再読であると言えます。
ちなみに熟読も再読も、自分の動作を表すのに使う分には問題ない言葉です。しかし、相手に読んでもらうことを強要するにはいささか不躾です。もちろん、部下に対して使うのにはいいですが目上の方、上司の方に対して一読くださいと同じように「熟読ください」とか「再読ください」なんていうのはもってのほかだと言えます。
ご一読を使うときのポイント
ご一読を使う際のポイント①敬語を交えて使う

ご一読を使う際のポイントの1つ目は、敬語を交えて使うという点です。敬語、つまり相手を敬う言葉は、ビジネスシーンでは必須です。ご一読という言葉は、基本的に相手を敬うシーンで使われる言葉です。例えば、上司だったり、取引先相手だったり、自分よりも目上の人だったりしたときに使います。
相手に読んでもらうという動作を促す際、敬語でありつつも丁寧かつソフトな言い回しで表現できるため、とても便利な言葉でもあります。しかし一方で、日常的な会話の中で、同等の立場の人、同年齢のフランクな間柄で使うには、少々堅苦しい言葉であると言えます。
ご一読を使う際のポイント②重要案件に対しては使わない

ご一読を使う際のポイントの2つ目は、重要案件に対しては使わないということです。これは、ご一読の本質的を考えると、重要案件には用いることができない為です。ご一読は、基本的に「さらっと読んでください」のような、ソフトなニュアンスを持つ言葉です。
そのため、重要な案件だったり、早急に読んでもらいたいような大切なものに対しては、状況的にそぐわないという危険性をはらんでいます。あくまでも、余裕のある案件、文章にのみ限定して使うように気をつけましょう。
ご一読の使い方
ご一読を使った例文と使い方①会議資料は事前にご一読ください

ご一読を使った例文と使い方の1つ目は、「会議資料は事前にご一読ください」です。こちらの例文は、会議資料を作った側が、目上や上司に対して使うことのできる例文で、会議を円滑に進めたいときによく使われる文章です。
一読してもらうことにより、あらかじめ会議の論点をしっかり理解してもらうことができるため、会議資料を渡すとともに伝える人もいるはずです。こちらの例文の意図するところは、「会議資料は、会議の前にざっと読んでおいてください」ということです。
このままではあまりにフランクですし、相手に対して失礼に当たるため、これを丁寧な言い回しにしているのが「会議資料は事前にご一読ください」という例文というわけです。会議の前に、さらっと口から言えるようになると、非常にかっこいい言葉でもありますね。
ご一読を使った例文と使い方②関連事項について併せてご一読ください

ご一読を使った例文と使い方の2つ目は、「関連事項について併せてご一読ください」です。これは、説明会や研修会などでよく耳にする言葉です。この例文が意図するところは、「関連事項は、自分でざっと読んでおいてね」ということです。
あえてこの場では関連事項を一から十まで説明することはないけれども、時間を見て自分で読んでおいて、ぐらいのニュアンスの言葉ですので、重要性・緊急性はこの文章からは見受けられません。あくまでも、参考までにという意味合いで使われるというのが、この例文の本質です。
ちなみに、この例文は応用することにより、自分のブログやホームページなどでも使うことができます。例えば、フランクな表現を多用するブログ、ホームページなら、「次は関連記事となるので、ぜひ一読してみましょう!」のように、応用することで色々なニュアンスに変化させることができます。
ご一読を使った例文と使い方③商品の説明書は使用前にご一読ください

ご一読を使った例文と使い方の3つ目は、「商品の説明書は使用前にご一読ください」です。とくに、家電販売店で家電を購入した際、店員さんから伝えられることも多い言葉です。使い方や注意事項について記載されている説明書を、使う前には一度読んでみましょう、という意味です。
取扱説明書に関しては、もちろん大切なことも書いてあるものですが、一般的にそこまで熟読・再読するような人はそうそういません。それを見越して店員さんも、「念のためにさらっと使い方や注意点について読んでみて」という意図で使っていることが少なくありません。
ご一読という言葉には、重要性・緊急性がない場合に使うのが適切だと紹介しましたが、ご一読という言葉には同時に強要力もそうありません。もちろん、ニュアンスを変えることで、強要性を持たせることもできますが、基本的に相手への提案に使われる言葉ですので、この場合も「ぜひ読んでみてください」ぐらいが適当です。
ご一読を上手に使いこなせるようになろう!

ご一読という言葉自体を知らないという人も世の中にはたくさんいます。このご一読という言葉は、覚えておくと非常に便利な使い方ができる言葉です。上司や目上の人に、この資料や文章をさらっと読んでもらいたい、そんな時にはぜひ「ご一読下さい」が敬語とともに自然と口から出るよう、使いこなしてみてくださいね!
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。