「度々」の意味・使い方は?ビジネス敬語の例文・しばしばなどの類語も
「度々」という言葉はビジネスのシーンにおける連絡の場面でよく使われる敬語表現です。「度々失礼いたします」と言った方が「何度もすみません」と伝えるよりも印象値が上がるシーンも少なくありません。ここではそんな「度々」の使い方を紹介していきます。
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「度々」の意味は?
「度々」の意味①回数が増えている状況を表す
「度々」の意味の1つ目として、回数が増えている状況を表すことが挙げられます。「度々」という言葉については1回ではなく2回以上の複数回を表す言い回しです。その回数を明確に示したい場合には、その回数を明示した表現が使われることになりますが、敢えて「度々」を使う場合は回数はあまり問題でない場合です。
「度々」という言葉については「失礼いたします」「申し訳ございません」といった謝罪の表現と共に使われることが多くなっていますが、その背景には「回数が増えてきている状況で申し訳ない」といった意味合いが含まれています。「度々」という言葉はこのようなシーンでよく使われる言葉になっています。
「度々」の意味②連続している状況を表す
「度々」の意味の2つ目として、連続している状況を表すことが挙げられます。「度々」という言葉が複数回を指すことは先述していますが、特に同じ状態や同じ行動が連続していることを伝えたい場合にも使われる表現になります。謝罪の言葉と共に「何度もすみません」というような意味合いで使われることが多くなっています。
「度々」という言葉が使われる場合に連続する物事は、失敗や相手の手間をとらせるような、迷惑をかける行動を示すことが多くなっています。そういった状況においては「度々」という言葉を使いつつ、相手への迷惑が連続している状況を断りながら謝罪を伝える必要があります。
「度々」の意味③物事が定期的になっている状況を表す
「度々」の意味の3つ目として、物事が定期的になっている状況を表すことが挙げられます。物事が連続していなくても、失敗や相手の手間をとらせるような、迷惑をかける行動が定期的に見受けられ、それが改善されていない状況では「度々」という言葉が使われます。
「度々」という言葉が使われる場合には、失敗や相手の手間をとらせるような、迷惑をかける行動が改善されていないことの自覚を相手に伝えた上で謝罪することが必要になります。そういった謝罪をすることで、深いお詫びと反省の気持ちが相手に伝わることでしょう。
「度々」の使い方における注意点は?
「度々」の使い方における注意点①「失礼いたします」等の謝罪表現を入れる
「度々」の使い方における注意点の1つ目として、「失礼いたします」等の謝罪表現を入れることが挙げられます。「度々」という表現を「度々の失言が目立つ」というような形で使うこともできるのですが、ビジネスのシーンで一般的に使われるのは謝罪の場面です。
そのためとある行動や状況が「度々」であることを相手方に断る場合には基本的に謝罪の言葉を続ける必要があります。「度々の失言ですよね」などと相手に伝えると相手の怒りを買うこともあるでしょう。このような場合には「度々申し訳ありません」「度々の失言で失礼いたします」といった表現を選びましょう。
「度々」の使い方における注意点②状況に合った謝罪表現や敬語を使う
「度々」の使い方における注意点の2つ目として、状況に合った謝罪表現や敬語を使うことが挙げられます。「度々」という言葉は日常的に敬語が不要なシーンではあまり使われません。そのような場合には「しょっちゅう」などと言った言葉が使われることでしょう。
「度々失礼いたします」「度々申し訳ありません」といった言い回しが使われる場合には当然前後の文章では他の敬語表現が必要になります。謝罪を伝えるシーンにおいて間違った敬語を使ってしまうと、その気持ちが相手に十分に伝わらないおそれがあります。「度々」を使うシーンでは正しい敬語を意識しましょう。
「度々」の使い方における注意点③謝罪を表さない「失礼いたします」もある
「度々」の使い方における注意点の3つ目は、謝罪を表さない「失礼いたします」もあることが挙げられます。例えば「度々のメール失礼いたします」という表現については本当に、相手に迷惑になるくらいのメールを送り続けているような状況であれば謝罪を示しているかもしれませんが、通常は相手への気配りを意味します。
そのため、2回目のメールにおいても「度々のメール失礼いたします」と送ります。何回かメールをするのはビジネスにおいて必要だからであり、それに対して「度々失礼いたします」と断りを入れることで、相手は丁寧な印象を持つことでしょう。
ちなみに「ごめん」という謝罪の表現が言葉の中に含まれていても謝罪を示さない言葉の中には「ごめんください」があります。この表現は相手を訪問する際の挨拶としてよく使われますので、下記の関連記事も是非チェックしてみてください!
「度々」を使ったビジネス敬語の例文は?
「度々」を使ったビジネス敬語の例文①度々のご連絡失礼いたします
「度々」を使ったビジネス敬語の例文の1つ目として「度々のご連絡失礼いたします」という表現を紹介します。この表現についてはメールを多く送信するような状況で使われます。例文のような形でメールを送ることで相手方は好印象を持つことでしょう。急がないなら「お手すきの際に」という言葉を使うのも一考です。
お疲れ様です。度々のご連絡失礼いたします。先方に資料を提出する期限が明日に迫っているため本日中にフィードバックを頂きたく存じます。お忙しい中大変恐れ入りますが、お手すきの際にお声がけいただけましたら幸いです。すぐにそちらへ伺います。よろしくお願いいたします。
「度々」を使ったビジネス敬語の例文②度々のご連絡申し訳ございません
「度々」を使ったビジネス敬語の例文の2つ目として「度々のご連絡申し訳ございません」という表現を紹介します。「度々のご連絡申し訳ございません」は「度々のご連絡失礼いたします」と違い、相手が迷惑に感じるくらいメールを数多く送っている場合に使う表現になります。
「度々のご連絡失礼いたします」は2回目以上のメールに対して断りを入れているニュアンスが大きいのですが、「度々のご連絡申し訳ございません」には深いお詫びの気持ちが込められているのです。
いつもお世話になっております。先日の合同説明会におけるアンケートの回収期限が過ぎております。つきましてはとりまとめの上、ご提出いただきたく存じます。ご多忙の中度々のご連絡申し訳ございませんが、何卒ご対応の程お願い申し上げます。
「度々」を使ったビジネス敬語の例文③何度もすみませんとの使い分け
「度々」を使ったビジネス敬語の例文の3つ目として「何度もすみません」との使い分けを紹介します。「何度もすみません」という言葉は丁寧語の表現となり、「度々申し訳ありません」よりもカジュアルな言い回しとなります。ビジネスでは「度々申し訳ありません」ですが、日常では「何度もすみません」の方が多くなります。
何度もすみませんが、会議室を出る際には必ず消灯をお願いします。節電の意味合いだけではなく、ビル管理の会社からも通達が出ている注意事項になっています。徹底をお願いします。
「度々」を使ったビジネス敬語の例文④度々の誤入力大変失礼いたしました
「度々」を使ったビジネス敬語の例文の4つ目として「度々の誤入力大変失礼いたしました」という表現を紹介します。「度々」という言葉と謝罪の表現の間に、謝罪したい事項を入れることで、明確に度重なる特定の物事に対する謝罪の気持ちを表します。
このような表現に関しては後から反省の弁や改善点も付け足す場合に有効な表現になります。こういった謝罪の表現もあることをしっかり押さえておきましょう。
いつもお世話になっております。お忙しい中、資料をご確認いただきまして誠にありがとうございます。度々の誤入力大変失礼いたしました。すぐに訂正し、データにて共有いたします。何卒、よろしくお願いいたします。
「度々」を使ったビジネス敬語の例文⑤度々間違えて申し訳ございません
「度々」を使ったビジネス敬語の例文の5つ目として「度々間違えて申し訳ございません」という表現を紹介します。この表現に関しては非常に強いお詫びの気持ちを表す表現になります。
「度々の誤入力大変失礼いたしました」の方が堅く聞こえますが「度々間違えて申し訳ございません」の方が気持ちが込められているように聞こえることでしょう。
お疲れ様です。スピーチ原稿の添削をいただきましてありがとうございます。書式につきまして度々間違えて申し訳ございません。以後はご指摘いただいた内容を認識し、同じような間違いが起きませんよう努めて参ります。何卒よろしくお願いいたします。
「度々」の類語は?
「度々」の類語①何度も
「度々」の類語の1つ目は「何度も」という表現です。「何度も」という表現は「度々」という表現に比べるとビジネス感のない表現にはなりますが、何回も同じ状況になっているというシチュエーションが強調された表現になっています。また「何度も何度も」と言葉を重ねることでさらにそのニュアンスを強めることができます。
「度々申し訳ありませんが燃えないごみはこちらへお願いします」「何度もすみませんが燃えないごみはこちらへお願いします」という2つの表現についてはまったく同じ意味を表していますが、後者の方が何回も注意しているのに守られていないので厳しく注意をしているニュアンスが伝わります。
「度々」の類語②しばしば
「度々」の類語の2つ目は「しばしば」という表現になります。「しばしば」という表現は「度々」に置き換えられることが多いのですが、この表現は継続的に同じような状況が続いたり同じような物事が見られる場合に使われる表現になります。そして物事を分析するような状況においてよく使われる表現になります。
「度々」との使い方の違いとしては「しばしば申し訳ございません」というような使い方はしませんが「不法投棄がしばしば目撃されています」というような使い方をします。「度々」という言葉は両方の文章でその言葉に置き換えて使うことができます。後者の文章は「しばしば」の方がややしっくり来る文章になります。
「度々」の類語③毎度
「度々」の類語の3つ目は「毎度」という表現です。「毎度」に関しては「度々」や「しばしば」よりも、その物事や状況が連続しているシチュエーションを表す際に使われる表現になっています。また一般的には「毎度ありがとうございます」というような使われ方もされている表現になっています。
「毎度」という言い方もできますし「毎回」という類語もあります。「毎回お気遣いいただくこととなり感謝の気持ちで一杯です」「あの人が遅刻してくるのは毎度のことだ」という形で使うことができます。状況の説明にも使うことができますし、「ありがとう」「すみません」の前に持ってきて使うこともできます。
「度々」をマスターして表現力を上げよう!
「度々」という言葉は謝罪の言葉とセットになることが多い言い回しですが、この表現が使いこなせるようになることで、相手からの信頼感が増すことでしょう。ここで紹介した「度々」の使い方が早速今日からあなたのビジネスの中で役立てば本当にうれしいです。表現力の向上を常に意識していきましょう!
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