青天の霹靂の意味は?由来や類語や英語・使い方や晴天の霹靂とはも
青天の霹靂とは思いがけず起きた出来事に対して使う言葉であり、よく寝耳に水という言葉と比較されます。ここでは類語や英語も含めた使い方や意味を確認するとともに、その由来や晴天の霹靂という違う漢字を使った言い回しまで幅広く紹介していきます。
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青天の霹靂の意味や由来
青天の霹靂は思いがけず起きた出来事や予想外で突然の出来事を意味する
青天の霹靂とは、思いがけず起きた出来事や予想外で突然の出来事を意味します。こういった、青天の霹靂のような言葉が使いこなせるようになることで、何かを相手に伝える時や説明をする時に説得力が増すことでしょう。聞いたことがないと難しい言葉かもしれませんが、一般的な言葉なので積極的に使っていきたいところです。
青天の霹靂には、類語にあたる故事成語も存在しています。また英語での言い回しもあります。今まであまり馴染みがないと思っている人も、ここで類語や英語表現にも触れつつ例文も見ていくことで青天の霹靂という言葉が使いこなせるようになります。
青天の霹靂の由来は陸游の詩という中国古文書
青天の霹靂の由来は、陸游の詩という中国古文書です。詩人である陸游は生涯で9200首の詩を書き下ろした歴史的人物であり青天の霹靂は、その詩の一部「四日夜鶏未鳴起作」である「青天に霹靂を飛ばす」というフレーズに由来しています。
「霹靂」とは雷のことを指すため、「青天に霹靂を飛ばす」を飛ばすというフレーズは青空から急に雷が落ちてくる様を表しています。このように中国古文書に端を発して故事成語として現代に広まっている言葉は少なくありません。
青天の霹靂のような故事成語は、その言葉自体を使いこなせるようになることで表現力が向上するだけでなく、その由来から人生における教訓を学ぶこともできます。下記の関連記事は「背水の陣」という故事成語について紹介されているおすすめの記事です。この記事と見比べてみると学ぶことが多いので是非読んでみましょう!
青天の霹靂の類語や英語
青天の霹靂の類語①寝耳に水
青天の霹靂の類語の1つ目は「寝耳に水」という表現です。「寝耳に水」という表現はぐっすり眠っている人の耳に急に水をかけた結果、その人が飛び起きる様子を表しています。自分自身に置き換えてみても、寝ている間に冷たい水を耳にかけられたら状況が分からず、また冷たさにびっくりして飛び起きることでしょう。
寝ている間に、耳に水をかけられた人からしたら、突然で予想外の出来事です。そのため「寝耳に水」という故事成語も「青天の霹靂」と同じように突然の出来事や予想外の出来事に対して使われる表現になります。特に「驚いた」というニュアンスが強い場合に「寝耳に水」を使うと、意図が伝わりやすくなります。
青天の霹靂の類語②藪から棒
青天の霹靂の類語の2つ目は「藪から棒」という表現です。この表現は「青天の霹靂」や「寝耳に水」とは別の使い方をします。藪というのは草木が茂った場所であり、こういった場所に急に棒が突き出ているとびっくりするものです。そのため、この言葉も突然の様子や驚いた様子を表す言い回しです。
しかしこの言葉については「藪から棒な話で恐縮ではございますが」「藪から棒にそんなことを言い出すからびっくりしたじゃないか」といった形で、相手方や自分の発言や行動に対して言及する際に使う言い回しになっています。そのため「青天の霹靂」と意味は似ていますが、使うシーンは違いますのでうまく使い分けましょう。
ちなみに似た表現で「藪から蛇(藪蛇)」という言葉もあります。藪から棒よりも蛇がニュルっと出てくる方がびっくりすると思う人も多いかもしれませんが、こちらの表現は悪い出来事を引き起こす様子を言い表す言葉で「藪から棒」とはまったく違った意味を表しますので、混同しないように気をつけましょう。
青天の霹靂の類語③窓から槍
青天の霹靂の類語の3つ目は「窓から槍」という表現です。「窓から槍」という表現は「藪から棒」と同じように使われる表現で思いがけず予想外の言葉や行動にあった時や、そのような様子について言及する場合に使う表現です。「私の発言が窓から槍となるかもしれませんが」と前置きをし、場違いな発言をする時に使われます。
ただし「窓から槍」という言葉はその表現から意味合いの予想は付けやすいのですが、「藪から棒」の方が一般的に使われる言い回しになります。そのため何か特殊な意図がない限りは「藪から棒」を使った方が賢明でしょう。
青天の霹靂の英語はblueを使う
青天の霹靂の英語はblueを使います。blueは青を意味する英単語であり、日本語でも一般的にブルーと言われて使われています。通常こういった英訳に関しては英語で意味が通じるように翻訳をするので日本語の表現とずれることが少なくないのですが、この表現については日本語の「青天」が意味するblueを使います。
英語表現における青天の霹靂については、「晴れている空から急に雷が落ちてくる」といった意味合いが語源になります。そのため、下記の3つの表現についてはそれぞれが青天の霹靂を表す言い回しになっています。下記例文の2つ目の表現が、ダイレクトに青天の霹靂を表す言い回しですが、他の2つも同じように使えます。
- ・out of the(a) blue
- ・a(the) thunderbolt out of the(a) blue
- ・a(the) bolt from the(a) blue
blueを使う青天の霹靂の英語表現
青天の霹靂の使い方
青天の霹靂の使い方①青天の霹靂だ
青天の霹靂の使い方の1つ目として「青天の霹靂だ」という表現を紹介します。「わんぱくだった彼が敏腕弁護士として悪しきをくじき弱気を助けているなんて青天の霹靂だ」といった形で使います。昔のわんぱくだったイメージしかない人にとっては、彼がそんな品行方正でクレバーな社会人になっているのは予想外のはずです。
また「このタイミングで世界同時株安が起こるなんて本当に青天の霹靂ですよ」といった使い方もできます。青天の霹靂で驚きが強い様子を表す場合には「本当に」といった言葉を付け足すことで、その驚きを強調して表現することができます。こういった使い方も覚えておくと自分の感情がより的確に表現できるようになります。
さらに「え?それは青天の霹靂だよ!」とシンプルに驚きを表現することもできます。「え?びっくりしたよ!」と表現するよりも相手に知的でそこが深い人物だという印象を与えることができます。ビジネスシーンに限らず広く使える言い回しですので、恥ずかしがらずにこういった表現にチャレンジしてみてください!
青天の霹靂の使い方②青天の霹靂としか言えない
青天の霹靂の使い方の2つ目として「青天の霹靂としか言えない」という表現を紹介します。思いがけず予想外の出来事に直面し、なんと表現していいのか分からず途方に暮れるような状況を表す場合にはこのような言い回しをすると、相手方にその心境が明確に伝わります。
例えば「来月に会社が潰れるなんて青天の霹靂としか言えないよ」といった形で使います。例文のような使い方をすると驚きとともに落胆も読み取れる表現になります。また逆に「まさかこんな大きな表彰をしていただけるなんて青天の霹靂としか言いようがありません」と表現することもできます。
こういう言い方をすると、相手方に対しての感動を、驚きと同時に伝えることができます。青天の霹靂という言葉は使い方によって驚き以外の感情もその言葉に込めて伝えることができますので、こういった使い方ができることも覚えておくと表現力向上に役立つことでしょう。
青天の霹靂の使い方③青天の霹靂だった
青天の霹靂の使い方の3つ目として「青天の霹靂だった」という表現を紹介します。驚いたという状況を振り返る時にも青天の霹靂という言葉を使うことができます。この表現は「あのタイミングで来期人事を発表するなんて青天の霹靂だったよ」といった形で使います。
過去の出来事に対して思いがけず驚いた時の使い方としては、必ず何に対して驚いたかを添える必要があります。単に「青天の霹靂だった」と発言をすれば、何に対してなのかを問われる展開になることでしょう。
青天の霹靂の使い方④青天の霹靂となるだろう
青天の霹靂の使い方の4つ目として「青天の霹靂となるだろう」という表現を紹介します。この使い方は相手方が将来的に思いがけず驚くことになるであろう状況を指して使う言い回しです。「今回の人事異動を発表したらほとんどの社員にとっては青天の霹靂となるだろう」といった使い方をします。
例文は、人事異動の内容が社員にとって思いがけず予想外の内容になっているということを表しています。このように青天の霹靂という言葉は過去や現在だけでなく、未来の時系列についても使うことができるです。この場合も何に対して青天の霹靂となるのかを明示する必要があります。
また、思いがけず予想外のことが起こる未来を表す言い回しを考える場合には「藪から棒」や「寝耳に水」といった類語も候補に入れながら文章を作ると、充実した内容で相手方に自分の気持ちをしっかり伝えることができます。「青天の霹靂となるだろう」とともに、類語の文章も作成し比較しながら表現を選ぶようにしましょう。
晴天の霹靂について
晴天の霹靂は誤った表現なので使ってはいけない
晴天の霹靂は誤った表現なので使ってはいけません。「晴」と「青」が非常に似た漢字なので、両方が同じ意味合いだと感じるかもしれませんし、またパソコンにおいて「せいてんのへきれき」と入力すると「青天の霹靂」と「晴天の霹靂」両方が表示されますのでどちらも使われると思いがちですが、晴天の霹靂は使いません。
青天の霹靂という言葉において「霹靂」とは雷を意味しています。まさか雷が落ちるはずのないような天候において雷が落ちてくるという驚きを表現した故事成語です。また、英語の文章を思い出すと間違いづらくなるでしょう。英語の表現ではblueという単語を使います。fine(晴れ)ではありません。
晴天の霹靂は「晴天」が「青天」と取り違えられたためにできた言葉
晴天の霹靂は、「晴天」が「青天」と取り違えられたためにできた言葉です。言葉の意味合いだけに限って言えば「晴天」でも「青天」でも、どちらでも通じます。そのため「青天」を「晴天」と勘違いした人が「晴天の霹靂」と言ってしまったことが、この言葉が世に出てしまったきっかけです。本来は存在しない言葉です。
ただし普通に生活をしていると「晴天」という言葉は目にしますが「青天の霹靂」以外で「青天」という言葉を目にすることは少ないかと思います。「本日は晴天なり」といった、マイクテストでよく使われるフレーズは「晴天」です。非常に似た言葉ですが、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
青天の霹靂という言葉を理解して使いこなそう!
青天の霹靂という言葉の意味や由来、そして類語や英語の表現、さらには間違いの漢字である晴天の霹靂という言い回しにまで触れて紹介してきました。青天の霹靂や寝耳に水といった、突然の出来事や予想外の出来事を言い表す時に使う故事成語が使いこなせるようになることで、表現力の向上が見込めます。
青天の霹靂という表現に関しては日常生活とビジネス、どちらでも活用することができます。「びっくりしました」というよりも「青天の霹靂です」と言った方が語彙力があり、知的な印象を相手に与えることができるでしょう。ここで紹介した青天の霹靂の使い方を、早速実践で役立てるよう意識してみましょう!
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