折衝の意味や使い方とは？折衝力のある人や渉外・交渉との違いも

折衝の意味や使い方とは？

折衝の意味とは｜相手と駆け引きを行い折り合いをつけること

折衝の意味とは、相手と駆け引きを行い折り合いをつけることをいいます。つまりお互いに条件などがあり、どれだけ自分に有意な条件で話し合いに折り合いを付けられるかというときに使用される言葉になります。

この言葉は自分が優位に話し合いを終えたいときに使われる言葉です。多くは外交や政治、会社内などで使われ、普段の生活には馴染みのない言葉になります。しかし営業などの仕事では、日常的に使う言葉であるためチェックしておきましょう。

折衝の使い方①外交折衝

折衝の使い方一つ目は、外交折衝になります。これは国と国同士の場、つまり外交の場で頻繁に使われる言葉です。国同士の話し合いの場合では、どちらの国も譲れない条件がありますよね。その条件を元に、どれだけ相手と折り合いを付けられるかというときに使われます。

よく使われる例文として「現在日本とアメリカの外交官同士で、外交折衝が行われています。」といった内容になります。あまり使われる機会のない言葉ですが、ビジネスの場や政治を語る際に耳にするかもしれないため覚えておいてください。

折衝の使い方②取引先との折衝を重ねる

折衝の使い方二つ目は、取引先との折衝を重ねるという使い方になります。これは会社同士の取引の際、営業などで相手と条件を詰めるときに使われる言葉です。お互いの譲れない条件を話し合い、いい取引ができるように努力することをいいます。

よく使われる例文としては「○○部長は今、取引先と折衝を重ね努力している。」といった内容になります。折衝は自分に有意に終わるよう話し合いをすることですが、同時にお互いの条件を鑑みることでもあるため一方的にならないことが重要です。

折衝の使い方③お客様に対して折衝する

折衝の使い方三つ目は、お客様に対して折衝するという使い方になります。この使い方の場合、接客や営業で客を相手にしているときに使われることが多いです。客の条件と自分の条件を話し合うという意味の使い方になります。

よく使われる例文としては「お客様の条件を鑑み、折衝しています。」といった内容になります。特に客に対して折衝する場合は、自分が優位であることも大事ですが相手に満足してもらえるような話し合いになることが重要です。

折衝という言葉の使い方に、顧客折衝というものがあります。しかし顧客折衝とは何か分からないという方も多いですよね。こちらの記事では、そんな顧客折衝の意味や業務での使い方について紹介しています。折衝の意味をさらに詳しく知りたい方は、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

顧客折衝とは？意味と交渉との違いと業務での力の活かし方も

顧客折衝という言葉をご存知ですか。現在、業務において折衝経験豊富な人材が問われています。交渉力が高ければ高いほど、相手の信用を得る事が出来、結果に繋がるの...

折衝と渉外・交渉の使い方の違いは？

折衝の主な使い方｜会社や国家間の駆け引きややり取り

折衝の主な使い方は、会社や国家間の駆け引きややり取りに使われる使い方です。折衝という言葉はあまり聞きなれないというように、日常生活ではほとんど使用されることがありません。

ですが会社では、場合によってはよく使われたりもします。そのため社会人の方や大学生は、特にビジネスマナーとしてどのような意味か把握しておくようにしましょう。

渉外の主な使い方｜外との連絡や交渉を行う場合

渉外の主な使い方は、外との連絡や交渉を行う場合に使われる使い方です。渉外は主に、連絡するような場面で使われることが多い言葉になります。そのため話し合いを本人同士がするというよりも、連絡役の人が連絡し交渉していくという意味合いが強いです。

折衝と渉外の違い｜駆け引きを行うか連絡相談を行うかの違い

折衝と渉外の違いは、駆け引きを行うか連絡相談を行うかの違いになります。折衝と渉外では、その使い方に大きな違いがあります。それは駆け引きを行い優位に交渉するか、あるいは相手に連絡をしその過程で話し合いを行っていくかということです。

そのため折衝は、相手と折衝する。というように使われますが、渉外は私は渉外係である。というように使われます。自分が相手と連絡をする、という意味の渉外係と駆け引きの交渉である折衝では違いますよね。どちらの言葉も時々見かける言葉ですので、異なる点をしっかり押さえておきましょう。

交渉の主な使い方｜相手と目的のために妥協なく話し合うこと

交渉の主な使い方は、相手と目的のために妥協なく話し合うことになります。交渉はビジネスの場面でよく見かける言葉です。そのほとんどが取引先や顧客などに対して、お互いが妥協することない条件を話し合う時に使われます。

また交渉は本来の意味以外にも、話し合うこと全般を指すことも多いです。そのためどのような意味で使われているのか、しっかり把握するようにしましょう。また相手と交渉する場合は、自分の条件をまとめておくことが必要です。

折衝と交渉の違い｜自分の優位のためか全体の目的のためかという違い

折衝と交渉の違いは、自分の優位のためか全体の目的のためかという違いになります。折衝は何度も説明する通り、できるだけ自分の優位に話し合いを進め折り合いを付けることです。その一方で交渉は、自分のためではなく全体のためを目的にしています。

そのため交渉では、どれだけお互いにとって好条件になるのかということに重点が置かれることが多いです。また折衝は相手のいないところで使われますが、交渉は全体でも使用されますよね。そのような違いが、折衝と交渉にはあるということになります。

対人折衝や折衝力のある人とは？｜コミュニケーション能力

対人折衝や折衝力のある人①コミュニケーション能力がある人

対人折衝や折衝力のある人一つ目は、コミュニケーション能力がある人になります。対人折衝がうまく折衝力のある人は、他の場面でもコミュニケーション能力に長けています。そのため自分の優位に話し合いを行うことが可能です。

コミュニケーション能力は、日ごろの会話から鍛えていくことができます。例えば会話が続くように相手と話したり、今何を言えばいいのか考えたりすることでトレーニングができます。コミュニケーション能力に自信がない人は、ぜひ実践してみてください。

対人折衝や折衝力のある人②相手に説明することが上手な人

対人折衝や折衝力のある人二つ目は、相手に説明することが上手な人になります。対人折衝がうまい人というのは、相手に説明する際説得力があります。そのため状況の説明をすることがうまく、話し合いを優位に運ぶことが可能です。

逆に相手に説明することが下手であると、いくらコミュニケーション能力があっても話し合いを上手に運ぶことはできません。そのため折衝力を身に着けたいという方は、日ごろから状況や物事の説明ができるよう練習することがおすすめになります。

対人折衝や折衝力のある人③こちらの条件を妥協せずに話し合える人

対人折衝や折衝力のある人三つ目は、こちらの条件を妥協せずに話し合える人になります。折衝する際にとても大事なのは、こちらの条件に近い条件で話し合いをまとめることです。そのため簡単に折れないための力が必要になります。

こちらの条件を妥協しないために、まず自分の条件をまとめておくようにしましょう。また相手が食い下がってきても、簡単に折れてはいけません。相手とうまく話し合いながら、自分の条件を通せるように話を運ぶことが折衝力を高める方法の一つになります。

対人折衝や折衝力のある人④臨機応変に対応できる人

対人折衝や折衝力のある人四つ目は、臨機応変に対応できる人になります。対人折衝する場合、予期しない出来事が起こることも多いです。そのためその状況に、臨機応変に対応することが求められます。

例えば全く考えていなかった条件を提示されることもあります。そのような場合、その条件に対して何を話したらいいのか分からなくなりますよね。ですが話し合いの場では考える猶予は少ないです。そのため、その場その場で対応できる力を身に着ける必要があります。

対人折衝や折衝力のある人⑤相手の意見もしっかりくみ取れる人

対人折衝や折衝力のある人五つ目は、相手の意見もしっかりくみ取れる人になります。折衝とは、自分の優位に話し合いを進めることになります。しかしだからと言って、それだけに囚われてしまい相手に気を配れないということがあってはいけません。

どのような話し合いの場であっても、相手の意見もしっかりと取り入れることが重要です。お互いの信頼関係を保っていくためにも、相手に気を配れる折衝の場を設けるようにしましょう。

折衝の意味や使い方を知りコミュニケーション能力を高めよう！

折衝の意味や使い方、渉外と交渉との違いや折衝力のある人について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。折衝力とは努力次第で、高めていくことができることを知っていただけたと思います。折衝力は社会でとても必要な能力です。その力を付けていきたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。