国保から社保への切り替えの方法は?脱退手続きの方法について!
国民健康保険(国保)から社会保険(社保)への切り替え手続きの方法をご存知ですか?就職や扶養認定等で社会保険に加入した場合は、「国民健康保険の脱退手続き」を14日以内に行います。脱退の際は、国民健康保険証の返却が必要です。この記事では、国保の脱退手続きの方法や切り替える際の注意点等をご紹介ます。
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国保から社保へ切り替える時とは?
国民健康保険から社会保険へ切り替える時①就職した場合
国民健康保険(国保)から社会保険(社保)へ切り替えるのはどういったときなのかをご紹介します。1つ目は、「就職し会社の社会保険に加入したとき」です。社会保険の手続きは会社で行われます。それまで加入していた「国民健康保険の脱退手続き」は自分自身で行う必要があります。脱退手続きの方法については後述します。
国民健康保険から社会保険へ切り替える時②配偶者や家族の扶養に入る場合
国民健康保険(国保)から社会保険(社保)へ切り替える時2つ目は、「配偶者や家族の扶養に入るとき」です。配偶者や家族(親・兄弟)の扶養へ入るには「年収130万円未満」という収入要件があります。
失業保険を受給せず、「年収130万円未満」の収入要件にも該当している場合は、配偶者や家族の勤務先へ必要書類を提出します。手続きを踏まえ「扶養認定」されると社会保険に切り替わります。注意したい点は「失業保険受給中は、扶養に入ることができない」ということです。
また、日額で3,612円(内訳:130万÷12ヶ月÷30日=3,611.111…)以上の出産手当金や傷病手当金を受給している場合、受給期間中は扶養に入ることはできません。扶養に入るためには、「日額3,611円以下」である必要があります。
- ・退職時の源泉徴収票
- ・健康保険資格喪失証明書(退職した会社から発行される)
- ・被扶養者(異動)届
- ・離職票1および2(失業保険を受給していないことがわかるもの)
- ・(失業保険受給終了後に社会保険へ加入する場合)雇用保険受給資格者証
- ・(失業保険受給終了後に社会保険へ加入する場合)退職証明書
配偶者や家族の勤務先に提出する主な書類
国保から社保への切り替え手続きの方法は?
国保から社保への切り替え手続きの方法①窓口へ出向いて手続き・保険証返却
国保から社保への切り替え手続きの方法1つ目は、お住いの「市区町村窓口へ出向く」ことです。入社したばかりの頃は有給がないため、手続きに行くために会社を休むのは厳しい場合もありますが、市区町村によっては休日に開庁しているところがありますので、早い段階で窓口を訪れるようにしましょう。
開庁日の案内ついては、お住いの市区町村のホームページに記載されています。あらかじめ開庁日を確認しておき、予定を入れておくことをおすすめします。市区町村の窓口で国保の脱退手続きをするために必要な持ち物については、下記を参考にしてください。
市区町村の窓口で国保の脱退手続きをするときには、「加入された方の社会保険証」が必要ですが、新しい保険証が手元に届くまでには時間がかかるものです。あらかじめ遅れることを想定し、会社の担当部署に保険証の記号番号と資格取得日が記載された「健康保険資格取得証明書」の発行を依頼し、窓口で提示しましょう。
- ・加入された方の社会保険証(記号番号・資格取得日の確認のため)
- ・【新しい社会保険証が手もとに無い場合】健康保険資格取得証明書(健康保険に加入したことがわかる証明書)
- ・国民健康保険証(返却のため)
- ・窓口に来所される方の本人確認ができるもの
- ・世帯主及び加入された方の個人番号が記載されたもの(マイナンバーカード・個人番号通知カード等)
- ・印鑑(必要な場合に備え念のために)
- ・委任状など(別世帯の方が手続きする場合)
市区町村の窓口で「国保の脱退手続き」をするときの主な持ち物
国保から社保への切り替え手続きの方法②電子申請による届け出・保険証返却
国保から社保への切り替え手続きの方法2つ目は、「電子申請による届け出」です。お住いの市区町村によっては対応してない場合もありますが、電子申請で手続きができる市区町村の場合は、勤務先の保険証の画像ファイルを準備してから利用しましょう。電子申請ができるかどうかは、市区町村のホームページをご確認ください。
- ・申請日
- ・電話番号
- ・パソコン・携帯電話のメールアドレス
- ・やめる国民健康保険の記号・番号
- ・国民健康保険をやめる方の所属する世帯の世帯主の氏名
- ・世帯主の住所
- ・入力者の住所
- ・入力者の続柄(つづきがら)(世帯主から見た続柄:(例)本人、妻、子など)
- ・国民健康保険をやめる方の氏名・性別・生年月日
- ・世帯主との続柄
- ・職業
- ・勤務先の健康保険の資格取得年月日(入社した日)
- ・保険証の記号・番号
- ・保険者番号
- ・国民健康保険の保険証の返還方法 (郵送または窓口へ持参)
- ・勤務先の保険証の画像ファイルの添付
電子申請の主な入力内容
電子申請の場合、国民健康保険の保険証返還については、郵送または窓口へ持参する必要があります。うっかり届け出期間(14日以内というルールがあります)を失念していた場合は、取り急ぎ電子申請をしておき、通信欄に「後日保険証を郵送等で返却する旨」を入力しておくと良いかもしれません。
国保から社保への切り替え手続きの方法③郵送での手続き・保険証返却
国保から社保への切り替え手続きの方法3つ目は、「郵送で手続きをする」ことです。郵送での手続きする場合は、まず、市区町村のホームページ内にある郵送用申請書をダウンロードして入手し、その他の必要書類を準備します。書類が揃い次第、担当の課や係へ「簡易書留」で郵送します。
健康保険証は、紛失すると第三者に悪用される恐れがあります。保険証返却の郵送先住所が不明な場合は、市区町村のホームページで郵送先住所の確認をするか、直接、市区町村へ問い合わせてみましょう。健康保険証は信書に該当しますので、郵送するときの方法は限られます。宅急便は使用できませんのでご注意ください。
また、健康保険証はゆうぱっく、ゆうメール、クリックポストでも郵送できません。普通郵便に簡易書留・一般書留で追跡機能を付ける方法やレターパックライト、レターパックプラスを利用して郵送しましょう。下記の記事では、レターパックライトとレターパックプラスの違いについて紹介しています。参考にしてみてください。
- ・郵送用申請書(市区町村のホームページでダウンロードする)
- ・加入された方の社会保険証の両面コピー
- ・国民健康保険証の原本
- ・世帯主および加入された方の個人番号が記載されたもののコピー
郵送で手続きする場合の主な書類
国保から社保へ切り替える時の注意点は?
国保から社保へ切り替える時の注意点①国保を脱退する時は14日以内に届出
国保から社保へ切り替える時の注意点1つ目は、「国保を脱退する時は14日以内に届出が必要」ということです。勤務先の健康保険に加入した場合、ご自身で14日以内に国保の脱退手続きを行う必要があります。自動的に脱退できるわけではありませんので、必ず期間内に手続きを行うようにしましょう。
国保から社保へ切り替える時の注意点②届出の遅れは保険料二重納めの恐れ
国保から社保へ切り替える時の注意点2つ目は、「届出が遅れた場合、保険料二重納めの恐れがある」ということです。国民健康保険料を口座振替(自動振込)を利用している場合は注意が必要です。期間内に脱退手続きを行うようにし、二重納めを未然に防ぎましょう。
国保から社保へ切り替える時の注意点③資格喪失後の保険証使用は医療費返還
国保から社保へ切り替える時の注意点3つ目は、「資格喪失後に保険証を使用した場合は医療費返還が発生する」ということです。これは「医療機関にかかった際、既に国民健康保険の資格が喪失しているのにも関わらず、誤って国民健康保険証を使ってしまった」というケースが該当します。
既に国保の資格を喪失していても、新しい会社の保険証が届かないことを理由に、国保の保険証を使用してしまう方が実際にいます。この場合、市区町村が医療機関へ支払った医療費を返還しなければなりません。保険証は必ず市区町村へ返却をし、医療機関へは、保険が変わった旨を速やかに伝えましょう。
国保から社保へ切り替える時の注意点④年度途中で国保をやめたときの保険料
国保から社保へ切り替える時の注意点4つ目は、「年度途中で国保をやめたときの保険料」についてです。年度(4月から3月)の途中で国保をやめたときは、保険料が月割りで計算されます。月末の時点で国保の資格を有している場合は、その月の保険料がかかります。
年度の途中で国保をやめたときの計算方法は、「年間保険料×4月からやめた前月までの月数/12」となります。例えば、10月に国保をやめた場合、年間保険料の6/12を納める必要があるということです。振込用紙で振り込み案内が届いた場合は、滞納することのないよう納めましょう。
健康保険料を多く納めすぎている場合は、市区町村から通知が届きます。納めすぎている保険料については、こちら側が指定した口座に振り込まれますのでご安心ください。
国保から社保への切り替え手続きを円滑に進めよう!
これまで、国保から社保へ切り替える時のタイミングや手続きの方法、切り替える時の注意点等をご紹介しました。要点を整理して理解を深めておくと、いざという時にスムーズに対応することができます。届け出の期間をしっかり守って、保険の切り替え手続きを円滑に進めましょう。
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