「重ねて」の意味・使い方・例文とは?重ねての質問/重ねてのご連絡
「重ねて」という言葉をビジネスの中で使う人も多いです。「重ねてのご連絡」や、「重ねてお願い申し上げます」、「重ねて質問いたします」など、応用がしやすい言葉です。しかし、意味や使い方を把握していないと、会話がうまくいかないことがあります。今回は「重ねて」の意味や使い方、例文についてご紹介します。
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「重ねて」の意味とは?
「重ねて」の意味①同じものを積み重ねること
「重ねて」の意味の1つ目は、同じものを積み重ねることです。同じものが上に載っていく様を表します。例えば、本の上に本が乗っている様でいえば、”本が本の上に「重ねて」ある”と表現することができます。重複している、ダブっていることもまた、重ねてと表現することができます。
ただし、「重ねて」のこちらの意味は、基本的にビジネスで使われる「重ねて」の意味とは少々異なります。こちらは、物体の様子を表現した意味です。そのため、ここで紹介していくビジネス敬語に使える「重ねて」の本来の意味とは異なります。
「重ねて」の意味②同様のことを繰り返すこと
「重ねて」の意味の2つ目は、同様のことを繰り返すことです。同様の言動(アクション)を繰り返すさまを「重ねて」や「重ねる」、「重ね重ね」といったように、「重」という漢字を使って表現します。
ビジネス中に「重ねて」という言葉を使う際には、言葉を繰り返したり、アクションを重ねたりすることで使われることがほとんどです。先ほど紹介した意味は、「重ねて」を物体的なもののととらえて説明しましたが、ビジネス敬語の中ではこちらの意味として使われます。
「重ねて」の使い方とは?
「重ねて」の使い方①同じことが続く場合にだけ使う
「重ねて」の使い方の1つ目は、同じことが続く場合にだけ使うということです。例えば、お礼と謝罪が続いた場合には、同じ内容が繰り返されているわけではないので、「重ねて」は使い方としては正しくありません。しかし、謝罪があったうえで再び謝罪があったといったような場合は、「重ねて」を用いた使い方ができます。
また、「重ねて」は起こるタイミングによっても使える時とそうでない時があります。同じことが短期間の間に起こった場合には、「重ねて」を用いた使い方ができますが、長いスパンの間で起こった出来事は、既に別件と見られてしまうことから「重ねて」を使うことはできません。
「重ねて」の使い方②敬語として使う
「重ねて」の使い方の2つ目は、敬語として使うということです。「重ねて」自体、ビジネス敬語で使われる言葉ですので、フランクな相手との間では使うような言葉ではありません。そのため、この言葉はビジネスの中で使うことにより、より言葉のニュアンスに重みが出ます。
尚、「重ねて」にプラスして使える「よろしくおねがいします」という言葉があります。大抵の人が普段から使っている言葉です。この、「よろしくおねがいします」を敬語にするとどういう表現になるのか、想像がつきますか?次の記事では、敬語、英語、中国語、韓国語の表現を紹介していますのでチェックしてみて下さいね。
「重ねて」の例文とは?
「重ねて」の例文①「重ねてのご連絡申し訳ありません」
重ねての例文1つ目は、「重ねてのご連絡申し訳ありません」です。これは、連絡を何度も短時間の間にしてしまったことをお詫びする際に使う例文です。例えば、1度目の連絡の中で相手の話を理解することができず、何度か繰り返し問い合わせの連絡を入れてしまったという時に「重ねてのご連絡申し訳ありません」と使います。
基本的に「重ねてのご連絡申し訳ありません」は、謝罪文です。しかし、この「重ねて」には、省略的な役割も込められています。本来ならば、”先ほども連絡しましたが、また電話してすみません”という謝罪がありますが、「重ねてのご連絡申し訳ありません」があることでそれを相手に暗に伝えることができます。
「重ねて」の例文②「重ねてお願い申し上げます」
「重ねて」の例文2つ目は、「重ねてお願い申し上げます」です。この例文には、こちらからのお願いや依頼が続いたとき、最初のお願いや依頼共々、なんとかお願いしますという気持ちが込められています。例えば、無理を言って納期を早めてもらったうえ、発注個数まで変更になった、そんな時に使うことができます。
また、この「重ねてお願い申し上げます」という例文には、それ以外にもお願いしたいことを念押しする意味合いも含まれています。なんとかお願いしたい気持ちを一言で表したい時、「重ねて」を使うことで、より重みが生まれます。
「重ねて」の例文③「重ねて質問いたします」
「重ねて」の例文3つ目は、「重ねて質問いたします」です。この場合は、同じ事に対し複数の質問がある場合に使うことのできる例文です。例えば、相手のプレゼンに対し疑問や質問がいくつもあった場合には、この例文を使うことができます。
ただし、質問の際に「重ねて」という言葉を使うと、使われた相手としてはややプレッシャーを感じやすくなります。自分の提案したことに対して、「重ねて質問いたします」なんて質問と言葉を投げかけられてしまうと、自分に不備があるのでは?と相手の負担にもなりかねません。タイミングを考えて使いましょう。
「重ねて」の例文④「重ねてお礼申し上げます」
「重ねて」の例文4つ目は、「重ねてお礼申し上げます」です。相手の厚意や気遣いが感じられた時に活躍する例文です。例えば、相手がこちらの頻発したミスを何度かカバーしてくれた、なんて時に使うと、より丁寧なお礼の気持ちを表現することができます。
ただし、「重ねてお礼申し上げます」という言葉にだけ頼っていると、きちんとしたお礼ができないこともあります。ありがとうという気持ちをより、丁寧かつ的確に伝えたいときには都度お礼ができるようにしておくことも大切ですね。
「重ねて」の例文⑤「重ねてよろしくお願いいたします」
「重ねて」の例文5つ目は、「重ねてよろしくお願いいたします」です。こちらはもはや、ビジネスマンの定型句にもなりつつある言葉です。とくに、営業などの外回りの人にとっては、使い勝手の良い言葉です。なんとか、うちの商品を発注してほしい、そんな時「重ねてよろしくお願いいたします」と言うことも多いものです。
もちろん、発注を請け負う業務をしていれば、発注が続くことも当たり前のことです。しかし、「重ねて」という表現を使うことで、念押しの意味が込められます。”なんとか、この商品を発注お願いします”という強い気持ちを「重ねて」に置き換えて使うことができます。
ビジネス敬語が学べるおすすめの書籍は?
敬語が学べる書籍①さすが!と言われるビジネス敬語のルールとマナー
敬語が学べる書籍の1つ目は、「さすが!と言われるビジネス敬語のルールとマナー」です。今更敢えて学ばなくても、と思うような内容もありますが、慣れてしまっている人にこそおすすめの本です。こちらの本は、改めてビジネス敬語の基礎を学ぶのに最適です。
Amazon敬語が学べる書籍②入社1年目ビジネスマナーの教科書
敬語が学べる書籍の2つ目は、「入社1年目ビジネスマナーの教科書」です。こちらも、入社間もない新人社会人にぜひおすすめの本です。しかし、同様にビジネス敬語の意味を改めてよく知りたいという人におすすめの本です。
Amazon敬語が学べる書籍③大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート
敬語が学べる書籍の3つ目は、「大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート」です。社会生活を送っていれば、自然とわからない言葉や便利な言葉に出会うものです。しかし、この本があれば、こんな時にはこんな言葉を使うことができる!という知識を増やすことができます。
Amazon敬語が学べる書籍④ビジネス文書の書き方
敬語が学べる書籍の4つ目は、「ビジネス文書の書き方」です。こちらは、文書の中で使える敬語についても触れている本です。メールを打つとき、文書を打つとき、覚えておくと便利な敬語から文書の書き方についてをまとめてあるので、一読しておくと非常に活用しやすく、おすすめです。
Amazon敬語が学べる書籍⑤敬語「そのまま使える」ハンドブック
敬語が学べる書籍の5つ目は、「敬語「そのまま使える」ハンドブック」です。より多くの敬語を知ることのできる本です。コンパクトサイズなので、机の中に入れておき、文書作成時やメール作成時に使っても便利ですね。分かりづらい敬語表現を簡単に調べることができるので、辞書的な役割ができる点でもおすすめです。
Amazon「重ねて」を上手に使いこなそう!
「重ねて」という言葉は、ビジネス中では割とよく使う言葉です。「重ねてのご連絡申し訳ありません」や「重ねてお願い申し上げます」などは定型句としても使えます。ただし、その意味や使い方を誤って認識していると、相手にこの人は本当に言葉の意味が分かっているのかな?という疑念を抱かせてしまうことにもなります。
普段よく使う言葉だからこそ、今一度、「重ねて」の意味や役割をしっかり把握しておくことが必要です。「重ねて」の意味や使い方を理解することにより、より効果的に「重ねて」を使うことができます。ぜひみなさんも、今一度「重ねて」についてしっかり考えながら使ってみてくださいね!
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