単純明快の意味や類語や対義語・反対語とは？英語の使い方例文3選も

単純明快の意味とは？

単純明快の意味とは「シンプルでわかりやすい」

単純明快の意味とは「シンプルでわかりやすい」です。複雑さがなく、すっきりしていてわかりやすいさまを表した言葉です。文章や話の内容などが、道筋が通っていてシンプルな上に、わかりやすいというときに使われるのが一般的です。

単純明快は、「単純」と「明快」という二つの言葉でできているので、二つの言葉の意味を併せ持っています。単純明快の意味を正しく理解するために、「単純」と「明快」それぞれの言葉の意味もご説明します。

単純の意味は「複雑さがなく簡単」

単純明快の「単純」の意味は「複雑さがなく簡単」です。単純は、複雑なものがなく簡単なさまを指すときに使われる言葉です。複雑な要素がなく、難しく考えなくて済むといった状態です。「単純作業」と聞けば、簡単な作業を淡々とこなしていくというようなイメージができますよね。

他にも、複雑な思考があまりなく、素直な人に対しても「単純」という言葉を使います。たとえば、周りが聞いていたら嫌味に聞こえるような褒め言葉でも、「褒められた」と感じることができるような人は、相手の言葉を疑ったり裏読みしたりといった複雑さがないが故に、単純と言われてしまいがちです。

明快の意味は「はっきりしてわかりやすい」

明快の意味は「はっきりしてわかりやすい」です。単純明快の「明快」は、道筋がはっきりしていてわかりやすいという意味を持ちます。誰でもわかるような、クリアな様子を表す言葉です。たとえば「明快な答え」は、道筋が通っていて誰にでもわかる答えという意味になります。

単純明快の類語3選・対義語3選！

単純明快の類語①簡単明瞭

単純明快の類語を3つ紹介します。1つ目の類語は「簡単明瞭」です。「かんたんめいりょう」と読みます。簡単明瞭は、単純という意味をもつ「簡単」と、はっきりしていて明らかという意味をもつ「明瞭」の二つの言葉でできています。二つの言葉の意味を併せ持っているので「単純でわかりやすい」という意味になります。

単純明快の類語②簡明率直

単純明快の類語2つ目は「簡明率直」です。かんめいそっちょくと読みます。簡明率直も、「簡明」と「率直」の二つの言葉から成り立つ言葉です。「簡明」は、簡単でわかりやすいという意味の言葉です。「率直」は、飾ったり隠したりせずありのままという意味です。

簡明と率直の二つの意味を併せもつ簡明率直は、飾らず簡単でわかりやすいという意味です。「簡明率直に説明します」など、無駄なことを省いて簡単でわかりやすくということを相手に伝えたいときに使われる言葉です。無駄な情報のせいで内容が複雑化したときに使える、単純明快の類語の一つです。

単純明快の類語③直截簡明

単純明快の類語3つ目は「直截簡明」です。ちょくせつかんめいと読みます。直截簡明はまわりくどくなくて簡単でわかりやすいという意味です。直截簡明も「直截」と「簡明」の二つの言葉から成り立っています。「直截」という言葉が聞き慣れないという人もいるかもしれません。

「直截」はまわりくどくない、きっぱりとしたという意味の言葉です。直截簡明は、まわりくどくない、きっぱりとしたという意味を持つ「直截」と、簡単で分かりやすいという意味の「簡明」の二つの言葉の意味を持ち合わせているのです。

単純明快の対義語・反対語①複雑怪奇

単純明快の対義語・反対語も3つ紹介します。1つ目の対義語・反対語は「複雑怪奇」です。ふくざつかいきと読みます。複雑でわかりにくい、不思議という意味をもつ言葉です。様々な事情が入り混じってややこしくなっていたり、怪しく不思議な様子を表すときに使われます。

簡単ではなくわかりにくいという意味の「複雑」と、怪しくて不思議なという意味の「怪奇」の二つの言葉から成り立っている言葉なので、シンプルさを表す単純明快の対義語・反対語としては、最もポピュラーと言えます。「複雑怪奇な事件」「複雑怪奇な事態」などと使われるのが一般的です。

単純明快の対義語・反対語②複雑多岐

単純明快の対義語・反対語2つ目は「複雑多岐」です。物事が複雑かつ多方面に分かれていてわかりにくいという意味の言葉です。「複雑」と「多岐」の二つの言葉から成り立っている言葉です。「多岐」とは、いくつもの道に分かれているという意味の言葉です。

簡単ではなく分かりにくいという意味の「複雑」といくつもの道に分かれているという「多岐」が合わさって、複雑かつ多方面に分かれていてわかりにくいという意味になります。

単純明快の対義語・反対語③複雑多様

単純明快の対義語・反対語3つ目は「複雑多様」です。物事が様々に入り混じっているという意味の言葉です。複雑多様も、「複雑」と「多様」の二つの言葉で成り立っています。「多様」は、いろいろなものがある、様々な種類のものがあるという意味の言葉です。

簡単ではなくわかりにくい「複雑」ですが、「多様」がつくことで、いろいろなものが入り混じってより複雑さが増しているということを表している単純明快の対義語・反対語です。

単純明快の使い方例文3選！英語表現も

単純明快の使い方・例文①単純明快な映画で楽しかった

単純明快の使い方・例文1つ目は「単純明快な映画で楽しかった」です。シンプルでわかりやすい映画で楽しかったという意味です。単純明快な○○という使い方で、○○の内容がシンプルでわかりやすいということを表現することができます。ビジネスシーンはもちろん、日常会話でも使うことができます。

単純明快の使い方・例文②もう少し単純明快に話してください

単純明快の使い方・例文2つ目は「もう少し単純明快に話してください」です。相手の話が複雑でわかりにくかったときに使うことのできる例文です。単純明快に話して欲しいと伝えることは、「話が複雑でわかりにくい」という意思表示にもなります。重要な話を聞いているときなどに使うことができます。

特にビジネスシーンでは、複雑な話を聞く場面が多くあります。複雑だからといって曖昧にしてしまったり、わかったフリをしてしまうのは後々面倒になってしまう可能性があります。複雑な話は話し手の話し方で、より複雑になってしまいがちです。複雑すぎて理解できないと感じたら、「単純明快に」と伝えてみましょう。

複雑な話じゃなくても説明が下手なために、相手に理解してもらえないということもありますよね。下の記事では、説明が下手な人の特徴を紹介しています。自分の説明下手を気にしている人は、ぜひ読んでみてください。苦手の克服方法も紹介しているので、役に立つはずですよ。

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単純明快の使い方・例文③単純明快な性格です

単純明快の使い方・例文3つ目は「単純明快な性格です」です。単純明快な性格とは、素直ではっきりしていてわかりやすいという性格を指します。単純明快な性格というのは、必ずしも褒め言葉とは言えません。素直で裏表のない人という意味で褒め言葉として使う人もいます。

逆に、自分の気持ちに素直であるが故に、空気を読まずに自己中心的という意味で使う人もいます。人によって解釈が違うことが多いので、就活などでの自己PRにはあまり向いていないかもしれません。良い意味でも悪い意味でも「単純明快な性格」を使うときには、相手の解釈にズレがないように注意しましょう。

単純明快の英語表現①It'splainandsimple

単純明快の英語表現1つ目は「It's plain and simple」です。それは単純明快ですという意味の英語表現です。「plain」はわかりやすい、明瞭なという意味の単語です。「simple」は簡単という意味です。2つの同じような意味を持つ単語を使うことで、簡単さを強調しています。

It'sではなく会話の流れに合った主語に変えて使うのはもちろん、plain and simpleだけで単純明快であることを伝えることもできます。

単純明快の英語表現②Makeitsimpleandclear

単純明快の英語表現2つ目は「Make it simple and clear」です。「単純明快にやることを心がけましょう」という意味です。simple and clearだけで、単純明快を表すことができます。「clear」には、明瞭に、はっきりとという意味があります。

簡単という意味の「simple」とはっきりとという意味の「clear」を使うことで、単純明快の意味を表すことができるのです。複雑さを取り除いてクリアに仕事をしたいとき、同僚たちと同じ意志を持ちたいときに「Make it simple and clear」と使ってみてください。

「単純明快」を使いこなそう

ビジネスシーンや日常生活には、「単純明快」を使う機会が意外と多くあります。意味を正しく理解できたら、会話の中で「単純明快」を使ってみましょう！四文字熟語を使いこなせると、周りからの評価もアップするはずです。