目録の書き方は?作り方や折り方や渡し方・お金や用紙についても
目録は結納や卒業など品物を贈るときにその品物を記載したもののことです。目録は目にすることが少ないので、何を書いたらいいのかわからない方は多いですね。今回は目録の書き方・作り方・渡し方から、中身の折り方や使う用紙についてもまとめています。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目録の作り方・中身のお金や用紙についても
目録を作るときに使う用紙
目録に使う用紙は絶対的な決まりはありませんが、基本的に和紙が使われます。卒業記念品目録や結納品目録など大切なイベントごとでは和紙を使うのが適切です。和紙の中でも奉書紙(ほうしょし)がよく使われます。白くしっかりとした和紙で古文書などにも使われていた紙です。パルプが原料の奉書紙なら印刷も可能です。
奉書紙は書道道具が販売されているお店で扱われていることが多いです。目録用として販売されている用紙は横約53㎝×縦約20㎝のサイズが一般的です。目録の中紙のサイズは決められていないので、のし袋の大きさに合わせて決めるといいですよ。
目録に使う用紙と水引
目録は様々な用途で使われます。用途によって目録の内容や適切な用紙や水引の種類などが変わってきます。目録で使われる水引は主に花結びと結切りのどちらかが使われます。花結びは結び目がほどけやすくまた結べることから、何度も繰り返したいものや繰り返してもいいものに使われます。
結切りは固く結ばれてほどきにくいことから、2度と起こらないようにという思いがあります。またあわじ結びという水引もあり、結び目が複雑に絡み合ってほどきにくいことからいつまでも良きお付き合いをという願いが込められています。結納目録では2度目がないことが望ましいのであわじ結びまたは結切りが使われます。
目録の種類
卒業記念目録 | 卒業生が卒業記念品として母校に残して行く記念品の内容を記載したもの | 横2つ折りにした和紙 | 花結びまたは結切りの水引 |
結納品目録 | 婚約が成立したときに、両家で取り交わす品物や金銭を記載したもの | 和紙での手書きや結納セット | あわじ結びまたは結切りの水引 |
財産目録 | 法人が所持している財産と負債を記載したもの | 特に決まりはなくパソコン用紙が用いられることが多い | 水引なし |
退職記念品目録 | 定年退職する社員に記念品の内容を記載したもの | 横2つ折りにした和紙 | 結切りの水引 |
基本の目録の作り方と折り方
目録には基本的な作り方があります。目録を書く用紙があればあとは折るだけで、のりもハサミも要らないので目録に慣れていない方でも簡単に作れますよ。目録を書くのは折ってからでも折る前でもいいですが、初めに2つ折りにする場合は2つ折りにしてから書いたほうが書ける幅がわかりやすいですよ。
パソコンで目録を作る場合は用紙によっては2つ折りをすると書く幅が狭くなってしまいます。パソコンで目録を作る場合や用紙が小さい場合は2つ折りはせずに、目録の作り方3だけで大丈夫です。
- 1目録の紙を横にして置きます。
- 2細長くなるように横2つ折りにします。このとき表が外に来るようにして、輪っかが下に来るようにします。
- 3左から3分の1のところで折り、次に右の3分の1のところで折り三つ折りにします。
目録の作り方
中身に目録を包む袋の作り方
目録を書いた中身を包む袋も、目録と同じ奉書紙や和紙で折って作れます。お祝いのし袋に入れてもいいですが、紙で作る包みはどんなサイズの用紙でも包めるので便利ですよ。パソコンで作った場合などで2つ折りしていない目録では、同じサイズの用紙だと大きさが足りないので一回り大きい用紙を用意してください。
- 1目録を包む紙を、裏側を上にして置きます。
- 2縦で2つ折りにして中心に折り目を付けます。
- 3中心の折り目に目録の右側を揃えて置きます。
- 4③の目録の左側に合わせて包む紙を折って、目録の上にかぶせます。
- 5中心の折り目に合わせて目録を包むように左に折ります。
- 6⑤を折ったときにはみ出た紙を目録に合わせて裏側に折って、目録を包む形にします。
- 7表面包み紙の上と下部分を山折りにして裏に重ねて完成です。
包む袋の作り方
目録の中身はのし袋に入れても構いません。のし袋の書き方や入れ方についてはこちらの記事でまとめています。かわいいご祝儀袋も紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
目録を書いた中身を包む袋も、目録と同じ奉書紙や和紙で折って作れます。お祝いのし袋に入れてもいいですが、紙で作る包みはどんなサイズの用紙でも包めるので便利ですよ。パソコンで作った場合などで2つ折りしていない目録では、同じサイズの用紙だと大きさが足りないので一回り大きい用紙を用意してください。
お金を送るときの金包みの作り方
表彰やお祝い事によっては目録もお金も送る場合があります。目録は贈るものが用意できていない場合や大きくて持ってこれない場合に使われます。現金は祝意を表すためのご祝儀で、目録とは全く違うものです。現金や商品券などを贈る場合は、金包を使いましょう。基本的なたとう折り以外にもいろいろな折り方があります。
- 1奉書紙の裏を上にして縦長に置きます。
- 2左から幅3分の1のところで中央に向かって谷折りします。
- 3②に重なるように右から幅3分の1のところで谷折りします。
- 4中にお金を入れて、表にして上と下部分を山折りにして裏に重ねます。
- 5贈る用途に合った水引をかけて完成です。
たとう折り
目録の書き方・渡し方も
目録の基本の書き方(手書きとパソコン)
目録は2つ折りして輪っかが下になっているところに書きます。目録の作り方で折ったように紙に3つの折れ目がつきますが、この折れ目合わせて内容を書いていきます。右には「目録」など表題を書きます。中央には品物名を書きます。漢数字の「一」を書きその下に品物名を書くのが定番です。
中央の品物名の左には贈呈する由来を書きます。例えば「右の品を」や「右、」を書いてから、「お祝いとして」「記念品として」などが使われます。左には中央に宛名を書き、右の折り目近くに贈り主を書きます。パソコンで書くときは書体は楷書にして、手書きと同じように書きます。
目録の用途別の書き方
目録は用途によって基本的な書き方があります。例えば卒業記念目録の場合は、品物名は「一、ピアノ」「一、時計」などを縦書きで書きその下に数量を書きます。品物名の横の贈る由来には、「卒業記念品として寄贈致します」「右の通り卒業記念品として贈呈いたします」などがよく使われます。
退職記念品目録の場合も同じように品物を書き、その横に「右、退職記念として贈呈いたします」や「退職のお祝いとしてお贈り申し上げます」がよく使われます。財産目録はほかの目録と違いエクセルなどを使って預貯金や株式や負債などの目録を書きだしていきます。
結納の目録の書き方(関東式・関西式)
結納品の贈り方は関東と関西によって違います。関東では男性女性どちらからも贈りあうので「結納を交わす」といいます。関西では男性から贈り女性からは受書を渡すので「結納を納める」といいます。関東では結納の品物の中に目録も含まれることが多いですが、関西では結納の品物の中に目録は含まれないことが多いです。
結納の目録に書かれる品物はある程度決まっています。結納目録の品物横に書く由来には、どうぞお受け取り下さいという意味の「右幾久敷御目出度御受納賜度候也」や「右之品幾久敷芽出度御受納ください」などが使われます。
- ・長熨斗(干したあわびの肉を長く伸ばしたもの)
- ・金宝包(結納金)
- ・末広(純白の扇子)
- ・友白髪(白い麻糸)
- ・子生婦(昆布)
- ・寿留米(するめ)
- ・勝男節(かつお節)
- ・家内喜多留(柳の木の酒樽)
目録の例
目録の贈呈・渡し方
目録は様々な渡し方があります。目録が書かれた中身だけを贈呈する渡し方と、白木台やヘギ台に乗せて贈呈する渡し方と、白木台に乗せたうえで広蓋に乗せて贈呈する渡し方があります。中身だけを渡すときは外包みから目録を取り出して、折り目を広げて相手が読みやすいように目録を相手に向けて渡します。
白木台やヘギ台に乗せて渡す場合は目録を台に乗せて、90度回転させて相手に向きをそろえて渡します。白木台に乗せたうえで広蓋に乗せて渡す場合も相手に向きをそろえて渡します。広蓋に乗せて渡す方法が一番丁寧な贈呈のしかたです。
渡しやすい目録の商品
目録は目録ギフトや結納セットなど、用意しやすい商品があります。目録ギフトとはカタログギフトと同じようなもので、目録の中から欲しいものを選ぶ場合や目録に書いてある商品が家に届く場合があります。申込書に住所を書き込みパスと投函するだけで届けられるので、結婚式の2次会や会社イベントに役立ちます。
結納セットは結納に使われる品物や目録がセットになった商品で、白木台なども一緒についているものだと結納品を準備する手間が省けます。目録の書き方や結納品に何を用意したらいいのかわからない方は、結納セットを使うのがおすすめです。
目録の書き方と作り方を知ろう
卒業や結納など様々なところで使われる目録の書き方や作り方を知っておくことで、いざという時に役立ちますよ。目録を作るときは紹介した目録の作り方や書き方を参考にしてみてください。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。