神算鬼謀の意味は?類義語や対義語・作戦や策略などでの使い方も
神算鬼謀を進言するという表現をご存知でしょうか。作戦や策略を指した言葉なのですが、対義語や類義語も豊富にあり興味深いです。1つずつ詳しく解説してまとめているので、もし知らなければぜひご覧ください。語彙も増えて一石二鳥です。
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神算鬼謀の意味や類義語・対義語も
神算鬼謀の意味は人が考えたとは思えないほど優秀な策略のこと
神算鬼謀の意味は人が考えたとは思えないほど優れた策略・作戦のことです。神算と鬼謀はどちらも独立した単語としても使え、両方とも人智を越えているとしか思えないほど優れた策略であることを指しています。ちなみに算は計算のことで、謀は「はかりごと」と読み、先を読んだ緻密な計画また悪だくみを指した言葉です。
主にこの言葉が使われるのは、戦いの場面でした。特に戦国時代や三国志の戦いにおける優れた軍師を表現するために使われます。軍師とは、戦いに勝つための計画を立て、戦いを有利に進める戦略として落とし込むことが仕事の人のことです。例えば三国志の諸葛孔明は、優れた策略を立てる軍師として有名です。
平和な現代で、戦いに因んだ言葉を使うのは不適切かというと、そうではありません。現代でも戦略や計画を立てることがあるはずです。神算鬼謀は褒め言葉ですが、最上級なためにあまり気軽には使えません。しかし、人生の中で、舌を巻くほどすごい策略を立てる人を見たら、神算鬼謀だと褒めてみるのもいいかもしれません。
神算鬼謀の類義語①作戦
神算鬼謀の類義語の1つ目は作戦です。意味は戦いや物事を円滑に運ぶための計画を立てることです。作はつくること、戦はたたかうことを指した漢字で、文字通り何らかの戦いや競争を思惑通りに運ぶための考えをめぐらせることを指しています。よくある言い回しでは「作戦を立てる・作戦を実行する」などがあります。
作戦を使った例文をあげるなら「スポーツ選手の彼は勝負に勝つための作戦を練っている」という文章です。勝負で勝ちを掴むために試合をどう運ぶのがいいのか考えることを作戦という言葉を使って表しています。相手より出し抜くために計画を立てるとき、作戦という言葉を使ってはいかがでしょうか。
神算鬼謀の類義語②奇策縦横
神算鬼謀の類義語2つ目は奇策縦横です。意味は意表を突いた思いもよらない策略を思い通りに行うことを指します。奇策と縦横は元々独立した言葉ですが、合わせることで四字熟語となっています。奇策は人が思いつかないような策略、縦横は思う通りにすることという意味がある言葉です。
奇策縦横も神算鬼謀と同じく、戦における軍師を形容する言葉です。例文についてですが「奇策縦横の士」や「神算鬼謀、奇策縦横、臨機応変」などの言葉を列挙する形で使われることが多いです。私たちの暮らしの中では、あまり奇策縦横という言葉を使えるような場面は少ないように思います。
神算鬼謀の類義語③縦横無尽
神算鬼謀の類義語3つ目は縦横無尽です。思い通りで自由自在に行い、尽きることがないという意味です。四字熟語ですが、言葉は縦横と無尽の2つに分けることもできます。縦横は思う通り、自由自在、四方八方からという意味があり、無尽は限りがないことを指します。自由で障害がないことを表すときによく用いられます。
例文をあげると「彼は大会の決勝戦で縦横無尽に活躍し、見事に勝利した」という文章になります。決勝の試合中、対戦相手に妨げられずに自由自在に能力を発揮して勝利を掴んだということを縦横無尽という言葉で表しています。この言葉は比較的、日常でも使いやすい言葉です。自由自在なことを表現したいときにおすすめです。
神算鬼謀の類義語④神機妙算
神算鬼謀の類義語4つ目は神機妙算です。神算鬼謀と同じような意味を持ち、人の知恵を越えた素晴らしい作戦・謀のことを指します。この言葉も四字熟語で神機と妙算の2語に分けることができます。神機は神が思いついたとしか思えない凄い謀を指し、妙算は巧妙で優れた策略という意味です。
神機妙算の類義語として神機妙道もありますが概ね同じ意味です。例文をあげますと「状況を一変させる神機妙算の策を進言した」という文章になります。状況が一気に逆転するような、人間が考えたとは思えない素晴らしい策を提案した事を神機妙算と言う言葉で表しています。神算鬼謀と同じく使いどころが少し難しい言葉です。
神算鬼謀の対義語①無計画
神算鬼謀の対義語1つ目は無計画です。先を見通した計画がなく、行き当たりばったりなことを指します。無は何もないこと、計と画は両方ともはかりごと、企てるという意味があります。3つの漢字を合わせると文字通り、これといって考え企てている謀が何も無いことを指しています。
無計画は神算鬼謀の対義語だと言えます。無計画は何も考えずにその場しのぎで何かをすることを指し、神算鬼謀は人が考えたとは思えないほど優れた計画、作戦という意味があります。お互いが全く真逆のことを指示した言葉なため、対義語として成立していると言えるでしょう。
神算鬼謀の対義語②猪突猛進
神算鬼謀の対義語2つ目は猪突猛進です。周りの状況を考慮せずに、1つの目標に向かって突き進むという意味です。四字熟語ですが2語に分けることができます。猪突とは猪という漢字があるように、イノシシが真っ直ぐ突進する様子を表し、猛進は勢いよく突き進むことを指します。
猪突猛進は神算鬼謀の対義語です。猪突猛進は周りの状況を何も考えずにただ一つの目標に向かって進むことを指す言葉ですが、神算鬼謀は周りの状況をよく考えて作戦を立て、目標を効率よく達成することを指します。お互いの言葉は逆のことを表しているので、対義語として成立していると言えます。
神算鬼謀の対義語③単純
神算鬼謀の対義語3つ目は単純です。複雑でなく捉えやすい、混じりけがないという意味です。単は一つ・複雑でない、純は混じりけがないことを指した漢字です。シンプルで分かりやすいもの、構造がこみいってなくて分かりやすいものなどに使うのが一般的です。例えばさっぱりした性格を単純と表現することがあります。
単純は神算鬼謀の対義語です。単純は複雑なものではなく、分かりやすいという意味があります。一方、神算鬼謀は人智を越えた高度な作戦・謀を指しており、単純ではなくこみいった計画を表しています。お互いが逆のことを指しているので、対義語として成立していると言えるでしょう。
神算鬼謀の対義語④無鉄砲
神算鬼謀の対義語4つ目は無鉄砲です。考えなしのむやみな行動をすることや人という意味です。無鉄砲は当て字だそうで、元々は無手法(むてほう)や無点法(むてんほう)という言葉でした。無手法は物の道理を知らずに行うこと、無点法は物事が分かりづらさを訓点がない文章の読みずらさで例えた言葉です。
無鉄砲は神算鬼謀の対義語です。無鉄砲は何の考えもなしにむやみな行動をすることや人を指しています。一方、神算鬼謀は人間の考えとは思えない高度な思考で策略を立てることです。お互いの言葉の意味は反対なので、対義語として成立していると言えるでしょう。
神算鬼謀の使い方は?
神算鬼謀の使い方①神算鬼謀を進言した
神算鬼謀の使い方1つ目は神算鬼謀を進言した、です。人が思いついたとは到底思えない優秀な作戦を、自分より目上の人に進言したという意味になります。単なる良い作戦ではなく、人は思いつかないような作戦を指し、普通のアイデアを進言したいときにはあまり適切ではないです。ですが斬新な発想を言うときに使えそうです。
神算鬼謀の使い方②神算鬼謀を張り巡らせる
神算鬼謀の使い方2つ目は神算鬼謀を張り巡らせる、です。緻密な計画と高度な考えから生み出した策を全体のいたるところにくまなく張るという意味です。また、相手がどんな手を使ってきても、どこから侵入してきても、策で対抗できるという意味でもあります。何かで対戦するときに使えそうな表現ですね。
神算鬼謀の使い方③神算鬼謀をふるう
神算鬼謀の使い方3つ目は神算鬼謀をふるう、です。神か鬼神が考えたとしか思えないような優れた策を発揮する、振りかざすという意味です。相手のどんな攻略も物ともせずに、策略で応じるという意味でもあります。日常では使いどころが難しいですが、戦略性が高いゲームなどでこの表現を使ってみてはいかがでしょうか。
神算鬼謀は相手の知力を評価する最上級の誉め言葉
以上が神算鬼謀の意味や類義語、対義語でした。戦国時代ならともかく、普段の生活ではそんなに素晴らしい策略を必要とする場面がないですよね。使うのが難しい言葉ですが、進言する、ふるうなどの言葉とセットで使われることが多いです。ゲームなどで作戦が優れたプレイングを見たときに使ってはいかがでしょうか。
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