そもそもの意味は?類語や英語や敬語での言い換え・使い方も
何かと使いやすい「そもそも」ですが、意味を理解して使っている方はどの位いるのでしょうか。解釈の違いで「そもそも」には「基本的に」という意味があると思っている方もいます。そこで、今回は「そもそも」の意味や使い方について紹介します。合わせて敬語表現や類語、例文もお伝えしていきます。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
そもそもの意味や類語・英語も|その1
「そもそも」の意味は「発端」「さて」などがある
「そもそも」には、名詞的な意味や接続詞としての意味があります。名詞として使われた場合「発端」「最初」という意味で使用されます。また、接続詞として使用される場合は「さて」「だいたい」などの意味となります。
「そもそも」の場合、類語として使用される言葉が「そもそも」の意味を表わしている事がほとんどです。そのため、「そもそも」の類語がどのように使われているかを知ることで「そもそも」のより詳しい意味や使い方が分かるようになるはずです。
そもそもの類語①「元来」
「そもそも」の類語1つ目は「元来」です。「元来」とは、最初からそういう状態だったというように、物事の起こりや根本を指すときに使用される言葉です。「元来」のほかに「初めから」「最初」「元々」「はなから」なども同じような使い方をします。
- ・初めからこの計画が失敗だったのです。
- ・彼女は元来猫が苦手だった
- ・はなから分かっていたことです。
「初めから」「元来」「はなから」などを使った例文
そもそもの類語②いったい
「そもそも」の類語2つ目は「いったい」です。「そもそも」には事の起こりなどを表わす名詞としての使い方以外にも、接続詞としての使い方があります。新たに話を始めるときや文の始めに用いるときに使用する言葉で、「いったい」や「さて」、「だいたい」などがあります。
- ・いったい何を買うつもりだったのだろう
- ・だいたい彼女の考えは間違っています
「いったい」「だいたい」などを使った例文
そもそもの類語③根本的に
「そもそも」の類語3つ目は「根本的に」です。「根本的に」は、ある物に始めから備わっている性質のことを指していいます。例えば冷蔵庫。冷蔵庫には冷蔵機能や冷凍機能が備わっています。そして、温め機能は付いていません。
そこで「この冷蔵庫は根本的に温めることは出来ません」とすることが出来ます。「根本的に」と似たような使い方が出来る言葉には「根本から」や「本質的に」「本当は」などがあります。
- ・彼女の考えは根本から間違っています。
- ・この問題は根本的に解決することは出来ません。
- ・彼は本当はそれについて知っていました。
「根本的に」「根本から」を使った例文
そもそもの意味や類語・英語も|その2
そもそもの英語表現「InTheFirstPlace」
「そもそも」の英語表現には「in the first place」があります。「in the first place)に「第一に」「そもそも」といった意味があります。
「in the first place」は、「そもそも」という意味として使用されることが多い英語表現だとされています。では「in the first place」の例文を紹介します。
- ・In the first place, it's strange.(そもそもそれはおかしい)
- ・I hate studying in the first place.(そもそも私は勉強が嫌いです)
- ・Who said it in the first place?(そもそも最初に言ったのは誰?)
そもそもの英語表現の例文
その他の「そもそも」の英語表現と例文
「そもそも」の英語表現として「in the first place」のほかに「anyway」「to begin with」などがあります。「anyway」には、「とにかく」や「やはり」という意味があります。
また、「to begin with」は「初めに」「手始めとして」などの意味になります。続けて「anyway」、「to begin with」を使った「そもそも」の例文を紹介していきます。
- ・What does that mean anyway?(そもそもそれってどういう意味があるの?)
- ・Anyway, it wasn’t her fault.(そもそも彼女のせいじゃない)
- ・You shouldn't have come here to begin with.(そもそもここへ来てはいけなかった)
- ・You're out of order in talking back to her in the first place.(彼女に口答えをしたことがそもそもの間違いだろう)
そもそもの英語表現の例文
そもそもの使い方・敬語での言い換えも
そもそもの使い方と例文①敬語での言い換え
「そもそも」の使い方の1つ目は敬語での言い換えについてです。「そもそも」という言葉は敬語ではありません。ですが、「そもそも」と繋がる前後の文章を、敬語表現にすることで目上の方に使用しても失礼のない使い方が出来るようになります。
また、「そもそも」の意味である「最初は」や「事の発端は」のような類語と置き換えることでも、目上の方に失礼のない話し方をすることが出来ます。
- ・そもそも事の発端につきましては○○が○○だったためです。
- ・そもそも私の実力不足が原因でこの様な結果になってしまいました。
目上の方に失礼のない例文
そもそもの使い方と例文②初めに戻って話をする時
「そもそも」の使い方の2つ目は、初めに戻って話をする時に使用するです。話をしていると話が広がりすぎてしまい、何のことについて話をしていたのか分からなくなってしまうことがあります。そのようなときに「そもそも」を用いて話を始めに戻すことで、話の内容を整理したりまとめたりすることが出来ます。
例えば冬至の話をしていたとしましょう。冬至の話から始まり、ゆず湯やカボチャの話になって、お風呂の話やカボチャ料理の話になってしまって最終的に何の話をしていたか分からなくなってしまったとします。そのような時に「そもそも冬至の話をしていたのですが」とすることが出来ます。
- ・そもそも、あなたは他の人の意見を聞かないからこの様な結果になったのです。
- ・そもそも、このマフィンが甘くないのは何が足りなかったのでしょう。
そもそもの使い方例文
そもそもの使い方と例文③事の始まりや何かが起こった理由など
「そもそも」の使い方と例文3つ目は、事の始まりや何かが起こった理由などに使用するです。これは現在進行形で行われていることに対して、事の発端やそれが始まった理由についての話をしたい時に使用します。「そもそも」を用いることで、話をスムーズに進めることが出来るためこの様な使い方がされます。
例えば、職場で問題が発生したときや現場で工事が計画通りに進んでいないときなど、「そもそもこの問題が発生した理由は○○だったためです」や「そもそもこの計画に○○のような問題があったのでこの様な状態になっているのです」という具合に使うことが出来ます。
- ・このことが起きたそもそもの原因は、私の確認不足によるものです。
- ・そもそも彼はこの案に反対していたのに、それを無理に進めるからこの様なことになったのです。
そもそもの使い方例文
何か起きてしまったときに原因や理由を順序立てて上手に話をするということは、なかなか難しいことです。そこでオススメなのがこちらの記事「説明が下手な人の特徴4選!上手い人との脳の違いや苦手の克服方法も」です。説明するのが苦手な人の特徴や克服方法などの情報が読みやすくまとめられていますよ。
そもそもの使い方④基本的にという意味で使ってはいけない
「そもそも」の使い方4つ目は、「基本的に」という意味で使ってはいけないです。「そもそも」には、「基本的に」という意味があると思いそのように使用している方もいるかもしれません。そこで、「そもそも」と「基本的に」の意味などみながら比べていくことにしましょう。
「そもそも」は、事の始まりを指したり前の話を受けて話を続けたりするときに使用する言葉です。対して「基本的に」は何かを判断するときや行動するときの基になるもののことを指して使用する言葉です。「基本的に」の「基本」は、その時の状況によって基準となる物が変ってしまうことがあります。
その点、「そもそも」は時と場合によって意味合いが変ってしまうと言うことがありません。このような理由から「そもそも」と「基本的に」では、意味や使い方が異なると言うことが分かります。そのため、「そもそも」に「基本的に」という意味はありませんので、間違って使うことがないように注意が必要です。
そもそもの使い方⑤そもそも論には気をつける
「そもそも」の使い方5つ目は「そもそも論」には気をつけるです。「そもそも論」とは、問題が起きた何かについてや決めなければならないことなどの話し合い中に「なぜこの話をしなければならないのか」「決めなければならないのか」と話を中断させ、今までの話し合いを全てなかったかのようにしてしまう事をいいます。
「そもそも論」が出るときは、話し合いが上手くいっていないときに多く見られます。意見が分かれどうしようもなくなっているときに、「そもそも論」を持ち出すことで話自体がうやむやになります。そして話の内容が変わってしまったり、問題としていたことすらなかったことにしてしまったりする可能性もあります。
そのようなことにならないためにも「そもそも論」が出て来たら、話の内容が変ってしまわないようしたり、どちらかの都合が良い結果にならないようにしたりするために、一旦落ち着く必要があります。何について話をしているのか、どうするのが良いのかお互い歩み寄ることが出来るように冷静になるようにしましょう。
そもそもの意味と使い方を知って使いこなそう
そもそもの意味や類語について紹介してきました。いろいろな使い方が出来る「そもそも」ですので、何かと多用してしまいがちです。ですが、あまり「そもそも」を多用してしまうと何の話をしていたのか分からなくなってしまうことがありますので注意が必要です。
英語表現や敬語での言い換え、例文もぜひ参考になさっていただいて、状況に合わせた「そもそも」を使いこなしていただけたらと思います。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。