協調性の意味は?長所や短所・履歴書の自己PRの例文や面接のコツも

履歴書や職務経歴書の自己PR欄に「協調性」と書く人も多いですが、実はチームワークに関する以外にも色々な意味があります。知らなかったという人は、協調性の意味や長所・短所を把握し、自己PRする際の書き方や面接に取り入れてみましょう。

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協調性の意味

協調性の意味①周囲の人と打ち解けられる

話し合う人たち

協調性の意味の1つ目は、周囲の人と打ち解けられることです。つまり、周囲の環境にすぐに馴染むことができる人ということになります。実際に、協調性があるという人は、周囲の言動に上手く対応できる人が多いです。

会社の面接で使う職務経歴書や履歴書で協調性をアピールする場合、初めての場所にもすぐに打ち解けられるコミュニケーション能力が高い人と判断されることがあります。

協調性の意味②周囲の人と協力しながら物事を進められる

握手する人たち

協調性の意味の2つ目は、周囲の人と協力して物事を遂行できる能力があることです。人と協力して何かを成し遂げることは多くの人ができることですが、協調性が高い人は1、2人ではなく大人数でも仕事をすることができます。

「そんなの簡単でしょ」と思うかもしれませんが、協調性がない人にはとても難しいことです。もし、自分がどれだけたくさんの人がいても同じ目標に向かって協力し合えるとしたら、それは協調性があると判断して良いでしょう。

協調性の意味③周囲の人に上手く合わせられる

会議

協調性の意味の3つ目は、周囲の人に上手く合わせられる素質があることです。協調性がある人は、人に気を使うことや人の気持ちをくみ取る能力に長けています。そのため、たとえ周りにどのような人がいたとしても、上手く調子を合わせることができます。

協調性の意味④チームワークを重視できる

チーム

協調性の意味の4つ目は、チームワークを重視できることです。協調性という言葉は、多くの場合は大人数のチームワークを要する場面で使われます。そのため、そのような場面で協調性があるといった場合は、チームワークを大切にできる人と受け取られます。

特に組織内では、「協調性がある=組織に従順である」という考え方が根付いていることがあります。悪いことではありませんが、物事が失敗した場合に大事になりやすい考え方でもあります。

協調性の意味⑤企業の理念を裏切らない

集まって話す人たち

協調性の意味の5つ目は、企業の理念を裏切らないということです。会社に限ったことですが、協調性があるということは会社の理念に沿った行動をとれるという意味に受け取ることもあります。


最近では、ただ会社の方針に従うだけではなく、そこからさらに新たなアイディアを生み出せるという解釈がなされることもあります。それくらい、協調性の受け取り方は人それぞれです。

【長所】協調性の長所や短所

協調性の長所①チームワークが崩れにくい

喜ぶ人

協調性の長所の1つ目は、チームワークが崩れにくいことです。協調性がある人が集まると、輪を乱す人がいないため、チーム内の雰囲気を良好に保つことができます。もちろん、意見が対立することもありますが、比較的すぐに解決すると言えるでしょう。

チームワークが崩れにくいので、そのチームに属する人たちとの人間関係も悪化しにくいとも言えます。空気が読めるので、無神経な言動による内部分裂も起こりにくいです。

協調性の長所②物事がスムーズに進む

仕事をする人

協調性の長所の2つ目は、物事が比較的スムーズに進みやすいことです。これはチームワークに限った話ですが、誰かと協力して物事を進める力がある人たちが集まることで、仕事が早く片付くケースも多々あります。

このような理由で、面接用の履歴書の自己PR欄に「協調性がある」と書いた場合、周りの意見を取り入れてしっかり物事を進められる人と肯定的に受け取られることがあります。

協調性の長所③良い人に見られやすい

上司と部下

協調性の長所の3つ目は、良い人に見られやすいということです。協調性がある人は、あまり周囲の意見に反発しないため、周りからは何でも受け入れてくれる良い人に見られることがあります。そのため、周囲に敵が生まれにくいです。

それを長所と考えるか短所とするかは人それぞれですが、組織内では良い人に思われるほうが過ごしやすいと言えます。ですが、都合の良い人と思われることもあるというのも覚えておきましょう。

協調性の長所④物事を途中で投げ出さない

あくびをする人

協調性の長所の4つ目は、物事を最後まで成し遂げられることです。先ほども言ったように、協調性がある人はチームワークを大切にします。そのため、周りに迷惑をかけないよう、与えられた仕事はきちんとこなす人が多いです。

協調性のない人が飽きっぽいということを言っているのではありませんが、チームで仕事をするということを考えた場合、この点は協調性がある人の長所と言って差し支えはないでしょう。


【短所】協調性の長所や短所

協調性の短所①個性が埋もれる

社会

協調性の短所の1つ目は、個性が埋もれてしまうことです。協調性は確かにチームワークを良好に保つ上では重要な要素ですが、同時に個人の能力が見えなくなってしまうことがあります。自己PRで書くと、会社によってはこのように短所として受け取られることもあります。

この短所の例としてよく挙げられるのが、日本の教育体制です。協調性を重んじるばかりに、同じ行動・考え・答えを要求し、自分の個性が発揮できいないまま大人になってしまう人も大勢います。

協調性の短所②アイディアが生まれにくい

業績不振

協調性の短所の2つ目は、革新的なアイディアが生まれにくいということです。先ほどの個性の埋没にも関係しますが、協調性を重視しすぎると、つい周囲の意見に合わせ無難な考えしか出せなくなってしまいます。

特に協調性を重んじる組織内では、力の強い人に周囲が同調するため、面白い意見が潰されてしまうこともあるのです。そうした理由で、業績不振に陥る会社も少なくありません。

協調性の短所③窮屈に感じる

噂される女性

協調性の短所の3つ目は、人によっては窮屈に感じることです。すべての人に当てはまるわけではありませんが、協調性があると言っている人の中には、無理して周囲に馴染もうとしているケースもあります。そういう人にとっては、協調性を求められることは窮屈となっている可能性があります。

逆に、協調性を主張しすぎると、同調を求められていると勘違いされることもあります。自由な社風の会社ほどそのような主張を嫌う傾向にあるので、自己PRの際は注意が必要です。

協調性の短所④リーダーシップが取れない

指摘する人

協調性の短所の4つ目は、リーダーシップが取れない人が多いことです。協調性は周りに歩調を合わせることに長けていますが、その分、自分から何かを発信する点は弱いです。それが、先ほど言ったアイディアが生まれにくい点にもつながります。

企業の面接などでは、職務経歴書や履歴書に協調性とあるだけで、自主的に行動できない人と見なされることがあるので注意が必要です。自己PR欄でしっかりリーダーシップも取れることもアピールしましょう。

協調性の自己PRでの書き方・例文も


協調性の自己PRでの書き方①履歴書には自分の経験と合わせて書く

書き込む人

協調性の自己PRでの書き方の1つ目は、自分の経験を踏まえて書くことです。履歴書にただ「協調性がある」とだけ書いても、採用する側の目には留まりません。少しでも興味を持ってもらえるように、自分のこれまでの経験談を踏まえて書きましょう。

どのような職種にエントリーするかにもよりますが、バイトやサークルなどの経験からコミュニケーション能力があることとセットでアピールするのが無難です。

協調性の自己PRでの書き方②職務経歴書は企業の方針に沿って書く

会社

協調性の自己PRでの書き方の2つ目は、企業の方針・社風に沿った書き方をすることです。協調性の捉え方は各企業によって異なるので、事前にしっかりエントリーする企業の情報を調べた上で、協調性をアピールするようにしましょう。

それまでのバイトや仕事を踏まえて協調性をアピールする場合は、できれば職務経歴書に書くのが好ましいです。それらの経験と、企業の方針を関連付けて自己PRを書くとベターです。

協調性の自己PRでの書き方③別の言葉に置き換える

パソコンを打つ人

協調性の自己PRでの書き方の3つ目は、別の言葉に置き換えて主張することです。大抵の企業は、協調性という言葉それ自体は見飽きてしまっています。そのため、協調性だけ書いただけではそれだけで切られてしまうこともあり得ます。

採用する側にしっかり目を通してもらうには、協調性という言葉をあえて使わず、「周りの意見を取り入れる力がある」、「全体像を把握し問題を解決できる」などと、違った言葉でアピールするのも手です。

協調性の自己PRでの例文①営業職はコミュニケーション能力をアピール

握手する人たち

    営業職の自己PRの例文

  • 学生時代にサークルに所属し、サポート力と協調性を身につけました。
  • サービス業のバイトをし、お客様とのコミュニケーションの取り方を学びました。
  • 周りの空気を読む力もありますが、同時に自分から積極的にアイディアを出すこともできます。

履歴書にはリストの最初と最後のような例文を、職務経歴書には、2番目のような例文を書くと良いでしょう。あくまでも例文なので、実際は詳しいサークルでの活動内容やバイト内容、自分の性格なども併せて書くようにしましょう。

協調性の自己PRでの例文②事務職は正確さを全面に出す

電話する女性

    事務職の自己PRの例文

  • 学生時代に、ゼミなどで周りの意見を取り入れながら全体の意見をまとめる訓練を積みました。
  • わからないことがあれば臆せず周りに相談し、問題を解決することができます。
  • これまでの事務経験から、正確で細やかな仕事ができるのが強みです。

事務職は、もちろん周りとのコミュニケーションも大切ですが、正確に与えられた仕事をこなす能力も求められます。もし、こういった職種を希望しているのであれば、周りと円滑なやり取りをしながら責任を持って仕事ができることを全面に打ち出していきましょう。

詳しい自己PRの書き方は、以下の記事を参考にしてみてください。新卒と書かれていますが、中途の人でも使える文言がたくさん紹介されています。また、協調性を使った自己PRの書き方は、以下のサイトを参照してください。

スラスラ書ける自己PRのコツ&例文
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面接での協調性の伝え方のコツは

面接での協調性の伝え方のコツ①履歴書・職務経歴書をそのまま読まない

面と向かう人

面接での協調性の伝え方のコツの1つ目は、履歴書や職務経歴書をそのまま読まないことです。よく面接などで緊張してしまい、つい履歴書などに書いたことをそのまま話す人がいますが、自分で考える力がないと見なされるのでご法度です。

面接での協調性の伝え方のコツ②協調性の短所も言う

面談中

面接での協調性の伝え方のコツの2つ目は、協調性があることで失敗した経験も話すことです。協調性の長所を話すことも良いですが、協調性の失敗からどのように問題を解決したかを重視する企業もたくさんあります。

もし、企業側が興味を持っているようであれば、協調性関連の失敗談も話してみるのがおすすめです。事前に用意しておくと、聞かれたときに焦ることもないで安心です。

面接での協調性の伝え方のコツ③仕事内容への活かし方を伝える

ペンを持つ男性

面接での協調性の伝え方のコツの3つ目は、会社の社風・仕事内容にどのように活かせるかを話すことです。ただ協調性がある性格とだけわかっても、企業側は採用をためらうでしょう。あくまでも仕事の面接なので、仕事内容と協調性を関連付けることは重要です。

協調性は自己PRでの書き方を工夫しよう

協調性という言葉は色々な人が自己PRで使うので、書き方次第で埋もれるか目立つかが決まります。また、協調性の言葉をどう捉えるかも企業次第なので、しっかり企業研究した上で、履歴書・職務経歴書への書き方を工夫してみてくださいね。


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