「当該年度」とは?意味や使い方は?例文13選!当該と該当の違いも

仕事の中で「当該年度」という言葉を聞いたことありませんか?「該当」とか、「当人」といったように、何かを指す言葉だということはわかりますが、本当の意味をきちんと理解していない人も多いものです。今回は、「当該年度」の意味や使い方、例文についてもご紹介します。

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「当該年度」の意味は?

「当該年度」の意味①指定する日時が当てはまる年度のこと

当該年度の意味

「当該年度」の意味の1つ目は、指定する日時が当てはまる年度のことです。簡単に意味を説明すると、この年のこの日という指定があれば、その日が存在する年度が当該年度に当たります。また、この年のこの日という指定が複数存在すれば、年の数だけ当該年度も複数存在することになります。

ちなみに、会計に携わっている人は、消費税の基準期間においても、当該年度を使って表すことがあります。次の記事では、そんな消費税の基準期間についてを解説しています。会計に携わることがある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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「当該年度」の意味②指定する事柄・当人に関連のある年度のこと

当該年度の意味

「当該年度」の意味の2つ目は、指定する事柄・当人に関連のある年度のことです。簡単に意味を説明すると、例えば指定するイベント・事業・業務などに関連があった年もまた当該年度にあたります。さらに、指定する当人(人物)に関連した年もまた、当該年度と言い表すことができます。

「当該年度」の使い方は?

「当該年度」の使い方①前後に指定された日時が提示されていること

当該年度の意味が分からない人

「当該年度」の使い方の1つ目は、前後に指定された日時が提示されていることです。いきなり、「当該年度を調べろ!」と言われても、何の?とかいつからいつまでのうち?と疑問を持ってしまいますよね。当該年度という言葉を使うには、ある程度の指定範囲が存在しないと使うことができません。

「当該年度」の使い方②前後に指定された事柄・当人が提示されていること

当該年度の意味が分からない人たち

「当該年度」の使い方の2つ目は、前後に指定された事柄・当人が提示されていることです。先ほど同様、指定範囲が存在しない以上「当該年度」という言葉が何を指す言葉なのか理解しづらいものです。事柄や当人が指定されているかどうかも、使い方の中では大事なことです。

「当該年度」の使い方③主にお役所・企業で使われる言葉である


当該年度を使う人

「当該年度」の使い方の3つ目は、主にお役所・企業で使われる言葉であるということです。つまり、一般的な日常会話の中ではそう使われることはないです。その主たる理由は、会計年度の存在の有無によります。また、会計年度が異なれば、その会社によっても当該年度の指定範囲が異なるため注意が必要です。

「当該年度」の例文13選

例文①過去10年のうち昨年は当該年度の中でも売上がよかった年です

当該年度の売り上げ

例文の1点目は、「過去10年のうち昨年は当該年度の中でも売上がよかった年です。」です。過去10年という指定範囲の中で、売り上げがよかった年はいつですか?という疑問に対する答えが、例文の文章です。

この文章の中では、一見すると昨年が当該年度を指す言葉であると思ってしまうものですが、実はこの文章における当該年度は、過去10年という言葉がそれにあたるのです。逆に、昨年を当該年度とするためには、「過去10年のうち一番売り上げがあった当該年度は昨年です。」とする必要があります。

例文②Aさんが進めた事業の当該年度は2000年度からの5年間です

当該年度の事業

例文の2点目は、「Aさんが進めた事業の当該年度は2000年度からの5年間です。」です。これは、Aさんという当人に関連した当該年度を指し示した例文です。Aさんによって進められた事業がいつからいつまでであったかについてを述べています。

Aさんという当人が、言葉の中に登場することにより、Aさん自体が基準の範囲となりますので、Aさんに関連した年度が調べやすくなります。この文章では、当該年度は2000年度を含めそこから5年間のことを指し示します。

例文③税制改正が行われた影響が一番大きい当該年度は昨年度です

当該年度の税金

例文の3点目は、「税制改正が行われた影響が一番大きい当該年度は昨年度です。」です。この例文を読んでみたとき、範囲の指定がどこであるか認識しづらいものです。しかし、実はキーワードは存在します。それが、税制改正という言葉です。税制改正が行われた影響を調べるためには、税制改正が行われた年度を把握します。

つまり、税制改正が行われた年度こそが指定された日時のスタートであると判断できます。この例文の中では、当該年度は昨年度を指し示します。この前段階にはおそらく、「税制改正後に影響が大きかったのはいつですか?」という疑問文があったことでしょう。

例文④この決算書の当該年度は2009年度から2013年度です


当該年度の決算

例文の4点目は、「この決算書の当該年度は2009年度から2013年度です。」です。これは、提示されている決算書がいつからいつまでのものか?に対する答えの例文です。つまり、この文章の中の範囲は、決算書がそれに該当します。

会社でも、データを求められることはよくあることです。特に、この例のように過去の決算書についてを求められるということもよくあることでしょう。当該年度の意味がしっかりわかっていれば、あなたも用意するデータはどんなものであるか、認識しやすくなります。

例文⑤固定資産税を試算するため指定された当該年度の評価額を調べる

当該年度の固定資産税

例文の5点目は、「固定資産税を試算するため指定された当該年度の評価額を調べる。」です。固定資産税を試算するためにも、その土地・家屋の当該年度の評価額が必要となります。この例文は、土地や家屋を持っており、固定資産税を試算する機会のある人の多くが使ったことのある例文だと言えます。

そのため、お役所や一般企業に関わっていない人であっても、使う機会のある例文だと言えます。ちなみにこの例文では、当該年度の明確な範囲が文中にありません。唯一ある指定されたという言葉が範囲を表しており、別添にて当該年度を指し示す範囲があるという体で成り立っている例文です。

例文⑥申告をするにあたり当該年度の帳簿を調べる

当該年度の帳簿

例文の6点目は、「申告をするにあたり当該年度の帳簿を調べる。」です。この例文もまた、お役所・企業に属していない人であっても使う機会のある例文です。あなたが個人で事業を展開していたり、何らかの収入があると言った場合、それに関連する帳簿を参照することを述べた例文です。

さらにこの例文もまた、この文中には範囲を指し示す言葉が存在しません。別添にて、申告に関連する範囲が明確にされたものがあることが想像できます。ちなみに、お役所・企業に属していない場合でも、この場合は申告ですので、年度という言葉を使うことが可能です。

例文⑦今年度破棄できる書類の当該年度は1998年度以前です

当該年度の書類

例文の7点目は、「今年度破棄できる書類の当該年度は1998年度以前です。」です。重要書類の場合、その会社の既定によって破棄できる年度が決まっていることがあります。その場合に使う機会の多い例文です。これの例文は、書類整理をしている中で、どの年度の書類を破棄したらいいかに対する応対文です。

ちなみに、この例文の中における指定される範囲は、その会社の書類破棄の規定年度が参考になります。文章だけでは、明確な範囲が指定されているわけではありませんが、文章の内容の本質を理解すれば、自ずと理解することができます。

例文⑧上司の指示で当該年度の事業について報告書をまとめる


当該年度の事業

例文の8点目は、「上司の指示で当該年度の事業について報告書をまとめる。」です。おそらくこの前には、上司からの「この期間の事業内容をまとめておいて」という指示があったのでしょう。そのうえで成り立つ文章です。

そのため、この例文の前段階である上司からの指示の中にあるこの期間こそが、この例文の指定する範囲に該当します。つまり、当該年度の事業報告をしっかりまとめるためには、この上司の指示内容の期間についてを把握していないといけないということです。

例文⑨Aさんが今回の怪我で通院した当該年度の医療費を集める

当該年度の医療費

例文9点目は、「Aさんが今回の怪我で通院した当該年度の医療費を集める。」です。この文章における指定範囲は、Aさんの今回の怪我であることがわかります。

今回の怪我の内容までは、この文章からはわかりませんが、当事者ならばわかるはずです。この例文では、具体的な日時を指定しているわけではありません。しかし、Aさんという当人に関連する年度ですので、該当年度も使用することができます。

例文⑩2010年度から5年間の当該年度の卒業生の人数を調べる

当該年度の卒業生

例文の10点目は、「2010年度から5年間の当該年度の卒業生の人数を調べる。」です。2010年度から5年間、つまり2014年度までの間で卒業した人の人数を調べるということを表した文章です。ここでいう当該年度とは、2010年度から2014年度までのことを表します。

ただし、この例文の中では1点だけ気をつけなければならない点があります。それは、2014年度の卒業生ということは、翌年2015年の3月に卒業するということですので、2015年の春に卒業する人数もカウントするということです。このように、年と年度の違いにも気を付けなければなりません。

例文⑪当該年度のうち20年度だけは除外する

当該年度のうち除外

例文の11点目は、「当該年度のうち20年度だけは除外する。」です。これは、前段階として提示されている指定の年度が存在するという体で進められる例文です。おそらく20年度前後に指定されている当該年度があり、その中から20年度だけは除外することを求められているのでしょう。

データの抽出は、複雑になればなるほど、混乱しやすくなります。そんな時は、抽出条件を1つずつ細かく見ていくと、わかりやすくなります。また、当該年度のように年度を使う場合には、会計年度についても把握していなければなりませんので、あらかじめ該当する会社の会計年度についても理解しておきましょう。

例文⑫この商品を販売した当該年度を調べる

販売された当該年度

例文の12点目は、「この商品を販売した当該年度を調べる。」です。こちらは、販売中もしくは過去に販売された商品が、どれくらいの期間販売されていたのかを調べる様を表した例文です。しかも、こちらでは当該年度という言葉を使っているため、会計年度で調べる必要があります。

この例文における当該年度は、商品が販売されていた期間を表します。商品販売を主にしている会社であれば、こういった例文もよく使われていることでしょう。この商品に、不備等が後から見つかったために販売年度を調べるとか、復刻版を発売にあたりデータを集めているといった場合に使用されることがあります。

例文⑬当該年度における我が社の純利益を試算する

当該年度の純利益

例文の13点目は、「当該年度における我が社の純利益を試算する。」です。年度ごとに純利益を試算するものですが、この例文では当該年度という言葉を使っておりますので、長いスパンでの純利益の資産が必要なシーンであることが想像できます。

この例文が完成するためには、前段階に指定されている範囲が存在するということですので、おそらく上司などの指示により「〇年度から〇年度までの純利益を試算しておけ」とあったことが伺えます。そのうえで、当該年度のデータから純利益を試算するという背景が伺えますね。

「当該」と「該当」の違いは?

「当該」と「該当」の違い①限定の幅の違い

当該と該当の違い

「当該」と「該当」の違いの2つ目は、限定の幅の違いです。「該当」は皆さんもお分かりの通り、使い方としては当てはまることだけを言い表します。しかし、「当該」はそれに関連することも範囲として言い表しますので、限定の幅が広いと言えます。

「当該」と「該当」の違い②名詞の有無の違い

当該と該当の違い

「当該」と「該当」の違いの2つ目は、名詞の有無の違いです。「該当」とは異なり、「当該」の場合は前後に名詞が必要となるということです。当該年度しかり、当該人物とか、当該日程などのような、名詞がある場合に当該という言葉が意味を成します。

当該年度が正しく使えるようになろう!

当該年度が正しく使えるようになろう

当該年度という言葉は、ビジネスシーンでは度々耳にする言葉です。その意味や使い方を知っておけば、自分が当該年度という言葉を投げかけられた時に対応しやすくなるうえ、正しく使うことができるようになります。ぜひみなさんも、正しい当該年度の意味を知り、使い方をマスターしてみてくださいね!


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