「こちらこそ」のビジネスシーンでの使い方は?敬語表現は?意味や類語も

「こちらこそ」という敬語表現の、ビジネスシーンでの使い方やその意味を紹介していきます。「こちらこそ」という敬語表現は「こちらこそよろしく」「こちらこそお願いします」「こちらこそありがとう」という形で様々な場面に応じた使い方ができる言い回しになります。

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「こちらこそ」の意味は?

「こちらこそ」の意味①相手から挨拶をされた時の返礼

ホテルの受付にて

「こちらこそ」の意味の1つ目として「相手から挨拶をされた時の返礼」が挙げられます。相手から「よろしくお願いします」という言葉を締めの言葉として、初対面の自己紹介を受けた場合には「〇〇です。こちらこそよろしくお願いします」というような形で返礼をすることでしょう。

「こちらこそ」という言葉は「よろしくお願いします」という言葉をはじめとした返礼に対して使われ、相手が「よろしく」であればこちらも「よろしく」ですし、相手が「ありがとう」であればこちらも「ありがとう」と同じ言い回しで返礼するのが基本です。「こちらこそ」と返すことでミラー効果が期待できます。

「こちらこそ」に期待されるミラー効果とは、相手と同じような動きをしていると親近感を持ち、相手に対して好意を持ちやすくなることを指します。人間は自分と異質の者よりも、似た者に対して親近感と安心感を持つ傾向があります。「こちらこそ」にはこのように、相手との距離を詰める効果があるのです。

「こちらこそ」の意味②自分の方がむしろ強くお願いしたい場合の返礼

3人の会社員

「こちらこそ」の意味の2つ目として「自分の方がむしろ強くお願いしたい場合の返礼」が挙げられます。「こちらこそ」という言葉は基本的に返礼の場合に使われ、相手と同じ気持ちを相手にそのままお返ししたい場合に使われることを挙げましたが、むしろ自分の方がその気持ちが強い場合にも使われます。

例えば相手方から「よろしくお願いします」と言われた時に、むしろこちらからコミュニケーションを取りたかったような相手であれば「こちらこそ」という表現を使って、その気持ちを強く表現するような使い方もできるのです。ここからは「こちらこそ」という表現の様々な使い方を紹介していきます。

「こちらこそ」の敬語表現や使い方は?

「こちらこそ」の敬語表現や使い方①「こちらこそお願いします」

3人の会社員

「こちらこそ」の敬語表現や使い方の1つ目は「こちらこそお願いします」という表現です。「こちらこそお願いします」という表現は相手方から何かを頼まれた時に、こちらの方こそお願いしたいという場合に使われる表現です。「よろしくお願いします」と混同されますが、別の使い方をする表現です。


例えば、お互いに受発注をしているようなやり取りの中で「来週の納品是非お願いします」と言われ、「こちらこそお願いします」と答えると、相手方に対しても「納品を是非お願いします」と伝えていることになります。このような関係性においては「こちらこそお願いします」をよく使うことでしょう。

「こちらこそ」の敬語表現や使い方②「こちらこそよろしくお願いします」

笑顔の会社員

「こちらこそ」の敬語表現や使い方の2つ目は「こちらこそよろしくお願いします」という表現です。「こちらこそよろしくお願いします」は最初にも例に挙げましたが、初対面の自己紹介のシーンをはじめ、改めて何かを始める時や、改まって挨拶をする場合にも使われます。非常に使われる状況が多い言い回しです。

「こちらこそ」の敬語表現や使い方③「こちらこそありがとうございます」

電話する女性

「こちらこそ」の敬語表現や使い方の3つ目は「こちらこそありがとうございます」です。「こちらこそありがとうございます」という表現は、感謝の気持ちをお互いに伝えあうようなシーンで使われます。ビジネスにおいて相手方から何かをしてもらった時には忘れずに感謝の気持ちを伝えるのが基本的なビジネスマナーです。

ビジネスにおいては、連携をした時に片方の功績が大きい状況があったとしてもお互いにお礼を言い合うのが普通です。そのため相手方から「今回は本当にありがとうございます」と言われたらこちら側も深々と頭下げ心を込めて「こちらこそありがとうございます」と伝えるのです。

そういったコミュニケーションがビジネスにおいては必要不可欠であり、この要素が欠けているビジネスパーソンで活躍している人は中々見かけません。職人のようにほとんど作業に向き合っているような仕事をしている人以外は、社会人としてこういったコミュニケーションスキルが仕事の質を大きく左右することでしょう。

「こちらこそ」の敬語表現や使い方④「こちらこそ申し訳ありません」

謝る女性

「こちらこそ」の敬語表現や使い方の4つ目は「こちらこそ申し訳ありません」という表現です。「こちらこそ申し訳ありません」という表現は相手方に対する謝罪の表現です。ビジネスでは何か悪いことが起こった時にはたとえ原因となった人が明確であったとしても、それは連帯責任だと認識されます。

「こちらこそ申し訳ありません」という表現は相手から謝罪を受けた時に「私に謝らないでください。むしろ謝らなければならないのは私の方です」というニュアンスを込めて相手に伝える言い回しです。こちらが相手に謝罪を受けて恐縮するようなシーンであれば気持ちを込めて「こちらこそ申し訳ありません」と伝えましょう。


「こちらこそ」の敬語表現や使い方⑤「こちらこそお世話になります」

2人で握手

「こちらこそ」の敬語表現や使い方の5つ目は「こちらこそお世話になります」という表現です。「こちらこそお世話になります」という表現は、相手方から「お世話になります」と言われた時に、実際にそう思っている状況であれば「こちらこそお世話になります」と返しますし、思っていない場合も社交辞令でこう返礼します。

また「こちらこそお世話になっております」という表現もあります。この表現はすでに取引がある状態で使われる言い回しです。「こちらこそお世話になります」はまだ取引が浅い状況であったり、相手とのファーストコンタクトにおける挨拶で使われます。似た表現ですが明確に使い分けるようにしましょう。

ちなみに似たような表現で「お世話になりました」という表現もあります。下記の関連記事では「お世話になりました」という表現を紹介しています。お礼の気持ちを表す敬語表現であり、こちらも「こちらこそ」という表現とともにビジネスで使いこなしたい表現です。是非下記の記事も時間があれば読んでみてください。

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「お世話になりました」の使い方|メール例文と英語の挨拶も

「お世話になりました」や「大変お世話になりました」という言い方は、普段から日常的に使います。ここではその使い方、敬語での表現、手紙やメールでよく使われる例...

「こちらこそ」の敬語表現や使い方⑥「こちらこそ至らず」

真剣な面接

「こちらこそ」の敬語表現や使い方の6つ目は「こちらこそ至らず」という表現です。日本人はお互いのやり取りにおいて謙遜し合う文化があります。外国で同じことをやってしまうと自信がない人だという印象を与えてしまうため日本でのみ通用する表現なのですが、その際に使われるのが「こちらこそ至らず」という表現です。

例えば相手方が「今回の失敗で自分の経験不足を実感しております。大変申し訳ありません」と言われた時に「こちらこそ至らず申し訳ありません。今回の失敗は自分の経験不足でもあったと思います」というような形で返礼をする際に使います。相手の失敗を上書きしてあげたい時に使う表現になります。

「こちらこそ」の敬語表現や使い方⑦「こちらこそです」

トレーニングする2人

「こちらこそ」の敬語表現や使い方の7つ目は「こちらこそです」という表現です。「こちらこそです」という表現については「自分の方が強くそう思っています」という意味合いを伝えたい際に使われる言い回しです。「こちらこそです」と伝えることで、相手方への敬意を伝える意味合いも持つ表現です。


例えば「お会いできて光栄です」と相手方から言われた時に「こちらこそお会いできて光栄です」と伝えることもできるのですが、間髪入れず「こちらこそです!」と伝えた方が、「私のほうこそ光栄だと思っています」という意味合いを強く伝えることができます。

「こちらこそ」の類語は?

「こちらこそ」の類語①むしろ

喜ぶ女性

「こちらこそ」の類語の1つ目は「むしろ」という表現です。例えば「今回は〇〇様にご満足いただけない結果となり申し訳ありませんでした。弊社側の不手際が原因です」と言われたときに「とんでもないことです。むしろこちらの不手際の方が目立ちました。本当に申し訳ありません」と返礼すると丁寧な印象を与えます。

「こちらこそ」の類語②私の方です

腕を組む男性

「こちらこそ」の類語の2つ目は「私の方です」という表現です。この表現は「こちらこそです」という表現に似た使い方をする言い回しです。例えば「今回は私の実力不足でした」と言われた時に「いえ、私の方です」と答えることで相手と同じか、それ以上に実力不足を感じているニュアンスを相手方に伝えます。

「こちらこそ」のビジネスシーンでの使い方は?

「こちらこそ」のビジネスシーンでの使い方①感謝を示す使い方

ハートのリボン

「こちらこそ」のビジネスシーンでの使い方の1つ目は、感謝を示す使い方です。感謝の気持ちを示す表現として「こちらこそありがとうございます」という表現を紹介しましたが、下記例文のように感謝の気持ちを伝えることができます。

下記の例文では「ありがとうございます」という表現よりもフォーマルな「厚く御礼申し上げます」という表現が使われています。こういった表現を使うことで、より丁寧な印象を与え、かつ深い感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。「こちらこそ」はこのような表現と組み合わせて使うこともできるのです。

感謝を示す使い方の例文

いつもお世話になっております。こちらこそ昨日はご多忙の中ご来場いただきまして厚く御礼申し上げます。

「こちらこそ」のビジネスシーンでの使い方②謝罪を示す使い方

謝罪する男

「こちらこそ」のビジネスシーンでの使い方の2つ目は、謝罪を示す使い方です。謝罪を表す使い方は「こちらこそ申し訳ありません」という表現を紹介していますが、下記例文のように「こちらこそ深くお詫び申し上げます」という表現をつかうことで、さらにフォーマルなニュアンスを込めて謝罪の気持ちを表すことができます。

謝罪を示す使い方の例文

いつも大変お世話になっております。先日のミーティングにつきまして、こちらこそ深くお詫び申し上げます。弊社の準備不足もあり、あのような事態を招いてしまったと認識しております。

「こちらこそ」のビジネスシーンでの使い方③英語表現

レクチャーする女性

「こちらこそ」のビジネスシーンでの使い方の3つ目は、「こちらこそ」という意味合いを表す英語表現について紹介します。下記に3つの例文を紹介していますので、まずは目を通してみてください。

    「こちらこそ」の英語表現

  • Thank you too.(こちらこそありがとう)
  • I‘d like to say "I‘m so sorry" also.(こちらこそ申し訳ありません)
  • Who want to appreciate is me.(感謝したいのは私の方です)

1つ目の例文は「こちらこそありがとう」という表現で「too」が一語で「こちらこそ」というニュアンスを表しています。2つ目は「also」という表現が付くことで「こちらこそ」というニュアンスを表します。

3つ目の例文は「感謝したいのは」という表現を主語にすることで「こちらこそです」が示すニュアンスを表している表現になります。

「こちらこそ」という表現をビジネスで使いこなそう!

「こちらこそ」という表現をビジネスで使いこなすことで、相手から好印象を持たれることが多くなることでしょう。ビジネスでは取引等の内容も大事ですが、人間力も大切です。「こちらこそ」という言い回しを使いこなすことで人間力のアップが期待できます。早速明日のビジネスから、ここで紹介したことを役立ててください!


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