失礼いたしますの使い方・例文は?メールにて/取り急ぎ/文頭/お礼
失礼いたしますという表現はビジネスで使われる挨拶の表現ですが、様々なシーンで使われる表現になります。「大変失礼しました」「取り急ぎメールにて失礼いたします」など、様々な表現がありますので、派生表現を含めてその使い方を紹介していきます。
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失礼いたしますの意味とは?
失礼いたしますの意味①訪問や入室の際の挨拶
「失礼いたします」の意味の1つ目は「訪問や入室の際の挨拶」です。「失礼いたします」という表現には様々な意味がありますが、日常的によく使われるのが訪問や入室の際の挨拶です。ビジネスにおいて社長室や役員室に入室する場合、あるいは会議中の応接室に入室する場合には必ず「失礼します」と断ってから入ります。
「失礼いたします」と言ってから入室するのはビジネスパーソンとしてのマナーです。ノックの仕方から入室の仕方、またお茶やコーヒーをお持ちする際のマナー等、入室に関して気を付けなければならないマナーは数多くあります。分からない部分があれば事前に必ず調べておくようにしましょう。
失礼いたしますの意味②近づいたり片付けをする際に存在を示す挨拶
失礼いたしますの意味の2つ目は「近づいたり片付けをする際に存在を示す挨拶」です。例えばお茶出しでは「後ろから失礼いたします」「横から失礼いたします」というような形で声をかけます。また日常において道を開けて欲しい場合には「すいません」と声をかけますがフォーマルなシーンでは「失礼いたします」になります。
こういったシーンで自然に「失礼いたします」という言葉が出るようになると社会人としての応対マナーについては自信を持ってもいいでしょう。こういったシーンで一言「失礼いたします」があるかないかで相手方の印象は大きく変わってくることでしょう。こういった小さな気配りについてしっかり意識するようにしましょう。
失礼いたしますの意味③何かを簡略化したり手順を省略する際の断り
失礼いたしますの意味の3つ目は「何かを簡略化したり手順を省略する際の断り」です。ビジネスメールで使われる言い回しでは「取り急ぎメールにて失礼いたします」という言い回しがありますが、これは本来訪問したり電話したりしなければならないのにもかかわらず、メールで済ませていることに謝意を示している表現です。
また、会話のシーンでも「口頭でのお伝えで失礼いたします」というような言い回しがされるシーンもあります。これは本来文書等で伝えるべきものを、取り急ぎ相手方にいち早く伝えるために口頭で伝えているものです。手続きを簡略化していることに対する謝意を「失礼いたします」と表現しています。
失礼いたしますの意味④失態を犯した場合の謝罪
失礼いたしますの意味の4つ目は「失態を犯した場合の謝罪」です。この表現については「すみません」「大変申し訳ありません」といった表現と同義で使われます。この場合は「失礼しました」「失礼いたしました」というような言い回しになります。「すみません」よりは丁寧な表現であると言えます。
メールで「大変失礼しました」と使われるようなシーンもありますが「失礼しました」という言い回しは会話のシーンで使われることが多くなっています。会話のシーンで「すみません」というよりも丁寧に謝意を伝える言葉になります。ちなみに「ごめんなさい」はビジネス感に欠けるので、基本的に使わないようにしましょう。
失礼いたしますの使い方・例文は?
失礼いたしますの使い方や例文①挨拶
失礼いたしますの使い方や例文の1つ目は、挨拶です。「失礼いたします」を挨拶で使うのは入室のシーンをはじめとして様々な状況が想定されます。この場合は謝罪の意図等はないので笑顔やお辞儀を重視して、いかに相手方に印象良く映るかを意識しましょう。メールの場合は文章で伝わるように工夫をしましょう。
失礼いたします。はじめまして。人事部の相川と申します。本日は面接を担当いたします。よろしくお願いいたします。
失礼いたしますの使い方や例文②大変失礼しました
失礼いたしますの使い方や例文の2つ目は「大変失礼しました」です。「大変失礼しました」という表現は謝罪の際に使う言葉で、会話のシーンでの使用が好ましいとされる表現です。メールでも使うことができますが、会話のシーンで心を込めた「大変失礼しました」と相手に声をかけるとその深い謝意が伝わることでしょう。
例文のようなシーンでは「申し訳ありません」という表現ももちろん使えるのですが、「失礼しました」という表現の方がしっくり来ます。何故なら接客のシーンだからです。ビジネスメールでは「申し訳ありません」「お詫びいたします」、接客のシーンでは「失礼しました」が良いでしょう。
ただし、非常に大変なミスや過失を詫びる場合には最終的に「申し訳ありませんでした」が最上級の謝意を示す言葉になりますので、その使い分けはしっかり意識するようにしましょう。
資料の部数が不足となりまして大変失礼しました。すぐに人数分ご用意いたします。
失礼いたしますの使い方や例文③メールにて失礼いたします
失礼いたしますの使い方や例文の3つ目は「メールにて失礼いたします」です。「メールにて失礼いたします」は、本来はメールではなく直接挨拶するようなシーンで使う表現です。下記は退職の挨拶について「メールにて失礼いたします」を使っていますが、一般的なシーンであると言えます。
お疲れ様です。本日が最終勤務日となります。本来は直接ご挨拶に伺うべきではございますが、メールにて失礼いたします。
失礼いたしますの使い方や例文④取り急ぎのご連絡失礼いたします
失礼いたしますの使い方や例文の4つ目は「取り急ぎのご連絡失礼いたします」です。「取り急ぎのご連絡失礼いたします」については、連絡を急いでいるため連絡の内容や形式が本来望まれているものに比べると簡素になっていることを詫びる状況で使います。「取り急ぎメールにて失礼いたします」と使うこともあります。
いつもお世話になっております。ペテルブルグに到着いたしました。これから宿泊先に向かいます。落ち着きましたらお電話いたします。取り急ぎのご連絡失礼いたします。
失礼いたしますの使い方や例文⑤突然のご連絡失礼いたします
失礼いたしますの使い方や例文の5つ目は「突然のご連絡失礼いたします」です。「突然のご連絡失礼いたします」については、今まで連絡をとったことのない人に対して連絡をする場合に使う表現です。今まで連絡をしたことのない人に対してさも当たり前のように連絡をすると失礼にあたることがあるため注意が必要です。
「突然のご連絡失礼いたします」を使う場合には、メールの件名や書き出しの自己紹介についても配慮が必要です。何故ならメールの重要度が低いと判断した場合、特にメールの処理件数が多い人は見ないこともあるからです。件名に要件を入れたり、自分の名前を入れることでメールが開きやすくなることもあるでしょう。
お世話になります。〇〇株式会社人事部の笹木でございます。突然のご連絡失礼いたします。お電話したのですがお電話番号が相違しているようですのでメールにてご連絡いたしました。
失礼いたしますを使う時の注意点は?
失礼いたしますを使う時の注意点①文頭と文末で表現を使い分ける
失礼いたしますを使う時の注意点の1つ目は、文頭と文末で表現を使い分けることです。通常「失礼いたします」という表現は文頭で使われることが多い表現ですが、文末で使うべき表現もありますので、どちらで使うかを考えて使う必要があります。
例えば「メールにて失礼いたします」は文頭になりますし、「取り急ぎのご連絡となり失礼しました」という表現であれば文末になります。基本的には「失礼いたします」は文頭、「失礼いたしました」は文末になります。また「申し訳ありません」と同義の使い方についてはこの限りではありません。
失礼いたしますを使う時の注意点②敬語のニュアンスに気を付ける
失礼いたしますを使う時の注意点の2つ目は、敬語のニュアンスに気を付けることです。「失礼いたします」といった表現が非常に丁寧で印象が良くても他の敬語を間違えて使っていたりすると一気に印象が悪くなってしまいます。「失礼いたします」を使う場合には他の敬語にも気を付ける必要があります。
また、丁寧過ぎる敬語表現については、相手を過度に恐縮させる可能性がありますので、そのようなことにならないよう、適度な敬語を心がけることも忘れないようにしましょう。相手と気持ちよくコミュニケーションをとるための敬語なので、そのことをしっかり意識するようにしましょう。
失礼いたしますを使う時の注意点③お礼の要素を盛り込む
失礼いたしますを使う時の注意点の3つ目は、お礼の要素を盛り込むことです。「失礼いたします」にはお詫びを表す要素もあるのですが、存在を示す要素や相手に許可を求める要素もあります。そういう要素に加えてお礼の要素を盛り込んだり、笑顔やお辞儀を添えることでさらに印象のいい「失礼いたします」になります。
下記の関連記事には「感謝の言葉もありません」という、最上級の感謝の気持ちを示す表現について紹介されています。こちらも参考にして、ビジネスにおいてのコミュニケーション力向上を目指していきましょう。
失礼いたしますの英語は?
失礼いたしますの英語①sorryを使った表現
失礼いたしますの英語の1つ目は、sorryを使った表現です。例文のような形で使うと、日本語では「大変失礼しました」と訳すことができます。「アイムソーリー」という英語表現は、英語学習をする上で初期に学ぶ表現であり「すみません」を意味する言葉だと習いますが、「失礼しました」と訳すことができます。
もしも謝罪の意思をさらに強く示すのであれば「sorry」の前に「so」を付けると良いでしょう。また、謝罪をしたい内容を具体的にしたい場合には、例文の「for」の後ろに内容を盛り込むことで「~について大変失礼しました」という意味合いの文章にすることができます。
I‘m sorry for bothering you.(【直訳】ご迷惑をおかけして申し訳ありません)
失礼いたしますの英語②Excuseを使った表現
失礼いたしますの英語の2つ目は、Excuseを使った表現です。Excuseには「許す」という意味合いがあり、例文の表現についても英語学習のごく初期段階で習うことになる表現です。この表現はどちらかというと道を空けて欲しい場合や、「後ろから失礼いたします」といったシーンで使われる言い回しになります。
Excuse me.(【直訳】すみません)
失礼いたしますをビジネスで使いこなそう
「失礼いたします」「失礼しました」といった表現は、ビジネスのあらゆるシーンで使われる表現です。こういった基本的な表現を使いこなせるようになることで、ビジネスのシーンで有利に立ち回れることも増えてくるでしょう。またコミュニケーション力が上がり、周囲から好感を持たれやすくなることでしょう。
ここで紹介した「失礼いたします」「失礼しました」の使い方が、早速あなたの仕事のどこかで役に立つことがあればとてもうれしいです。ビジネスパーソンとしてより一層の成長が実現するように、是非ここで紹介したことはいち早く実になるように読み返す等してみてください!
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