ご教示くださいの意味は?ご教授や享受との違いやメールでの使い方も
「ご教示ください」「ご教授ください」という言葉をビジネスの場でよく使うかと思いますが、これらの言葉の使い方を改めて見ていきましょう。似た言葉に「享受」という言葉もありますし、「ご教示いただく」「ご教示願います」といった使い方もします。例文も併せて詳しく紹介していきます。
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目次
ご教示くださいの意味・ご教授やご享受との違いも
ご教示くださいという言葉は「教えてください」の敬語表現を意味する
ご教示くださいという言葉は「教えてください」の敬語表現を意味します。例えば相手方にメールアドレスを聞く場合に「メールアドレスをお教えいただけないでしょうか」という表現を使うこともできますが、ここで「メールアドレスをご教示いただけないでしょうか」というような言い方をすると非常にビジネス感が出ます。
ご教示くださいという言葉は、ビジネスのシーンにおいても非常にフォーマルな響きがある言葉ですのでメールでの使用に留めた方がいいという意見もあります。何故なら、敢えて「ご教示ください」という言葉を口頭である程度気の知れた相手に使うと、相手と自分の間に壁を作るような結果を招きかねないからです。
「教えてください」と言うのか「ご教示いただくことはできないでしょうか」と言うのかで堅苦しさを感じるか感じないかの違いになるとも言えるでしょう。「ご教示いただくことはできないでしょうか」のような敬語は使いどころを間違えると相手を遠ざける結果となるので注意が必要です。
ご教授は学問等大きな物事について等の場合に使われる
ご教授は学問等大きな物事について等の場合に使われる言葉です。そのため基本的には「ご教示いただく」などの敬語表現よりも使われる機会はかなり限定される表現になります。外部から講演をお願いしている講師に対してこのような表現を使うことはあるかもしれませんが、基本的に対企業ではあまり使わない表現になります。
ただし学校等では良く使われる言葉ですし、部下が上司に対して何か教えを乞うシーンでは使われる可能性がありますので「ご教示いただく」という敬語表現と一緒にその使い方を覚えておくといいでしょう。
享受はメリットを受ける場合に使用する敬語表現
享受はメリットを受ける場合に使用する敬語表現です。目上の人からものを受け取ったり、表彰のような無形のものを受け取る場合に使われる言葉であり、3つの言葉の中で最もフォーマルな色の濃い表現であると言えるでしょう。
この言葉に関しては通常のビジネスではなく、式典のようなフォーマルな色がより濃いシーンで使われることが多い言葉になります。また「ご教示」と「ご教授」は教えてもらうという点で非常に意味が似ていますが、この享受という言葉だけ意味合いが大きく違ってきますので注意が必要です。
ご教示くださいと似ている言葉
ご教示くださいと似ている言葉①ご教授願います
ご教示くださいと似ている言葉の1つ目として、ご教授願いますが挙げられます。ご教授願いますという表現は基本的に一から十まで何かを教えてほしいような状況で使いますので例えば「メールアドレスをご教示ください」という使い方をしても「メールアドレスをご教授ください」というような使い方はしません。
例えばある物質の構成について分析の仕方を知りたい時に「〇〇の構成を割り出すための分析方法をご教授願います」というような言い方はします。線引きが難しい項目はあるかもしれませんが、基本的にがっちり教えてもらうような時に「ご教授願います」を使い、情報を得たい時には「ご教示ください」を使います。
「ご教示ください」と「ご教授願います」は非常に混同しやすい表現なので使用には注意をする必要があります。また「メールアドレスをご教授ください」という表現を使っている人も見かけますが、もしも注意するなら1:1の時に注意するようにしましょう。周囲に人がいる状況で注意をするのは厳禁です。
ご教示くださいと似ている言葉②享受致します
ご教示くださいと似ている言葉の2つ目として享受致しますという言葉が挙げられます。「ご教示ください」を「ごきょうじゅください」だと思っていると、漢字の変換で間違った場合にこの言葉が出て来るので注意が必要です。この言葉は「ご教示」とはまったく意味合いが違う言葉になりますので誤用には注意が必要です。
まず享受に関しては謙譲語に当たる言葉なので「ご享受」というような言い方はしません。「謹んで享受致します」というような言い方をすれば、それを受け取ることに対して遜っているニュアンスを伝えることができます。享受という言葉は大層な品を受け取った時や、役職等を引き受ける場合に使う言葉です。
ご教示くださいと似ている言葉③教唆する
ご教示くださいと似ている言葉の3つ目として教唆するが挙げられます。教唆するという言葉の意味は相手に入れ知恵をして唆すことです。つまり響きはご教示くださいという言葉と似ていますが、この言葉は似て非なる言葉であると言うことができるでしょう。間違ってもこの言葉をご教示くださいと混同しないようにしましょう。
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ご教示くださいの使い方・例文も
ご教示くださいの使い方・例文①ご教示いただく
ご教示くださいの使い方や例文の1つ目として「ご教示いただく」を紹介します。「ご教示いただくことはできないでしょうか」などという形で使われますが「ご教示ください」と相手に伝えるよりもさらに相手に遜った印象を与えることができますので、関係性が取れていないビジネスの相手に使いたい表現です。
ただし「ご教示いただくことはできないでしょうか」という表現よりもさらにビジネス感を増した使い方もありますので追って紹介しますが、この表現はどちらかというと文章よりは口頭で使いたい表現になります。
貴社でご担当される方の連絡先をご教示いただくことはできないでしょうか。こちらから連絡をさせていただき、今後がっちり連携を取っていけたらと考えております。
ご教示くださいの使い方・例文②ご教示いただきたく存じます
ご教示くださいの使い方や例文の2つ目として「ご教示いただきたく存じます」を紹介します。「ご教示いただきたく存じます」という表現はメールやビジネス文書でも進んで使っていきたい表現になります。先述の「ご教示いただくことはできないでしょうか」という表現よりもさらに丁寧さを感じさせる表現です。
ただしフォーマル過ぎる表現であるが故に、使う相手を間違えると非常に堅苦しくて取っつきづらい相手であると感じさせることにもなりますので、ある程度関係性が取れている相手に対してはここまでフォーマルな表現を使う必要はないでしょう。ニュアンスに応じて使い分けていくように心掛けましょう。
先方との打ち合わせの日時をご教示いただきたく存じます。打ち合わせの前日までに当日配布する資料を提出させていただけたらと考えております。
ご教示くださいの使い方・例文③ご教示願います
ご教示くださいの使い方や例文の3つ目として「ご教示願います」を紹介します。「ご教示願います」という表現については「願います」という部分が強制的に聞こえることがあるので基本的に使わない方がいいでしょう。しかしながら相手への催促の意味合いが強い場合は敢えて使う必要が出て来ることもあります。
強く言うのは日本人にとって失礼に感じることも少なくはありませんが、例えば期限を切って返信をもらうような状況にも関わらず期限を大幅に過ぎても連絡がないような場合は敢えてこういった少し強制感のある表現を使ってもいいかもしれません。
度々のご連絡で恐縮ではございますが、会議への出欠につきましてご教示願います。会場の手配がございますので本日中のご返信をお願い致します。
ご教示くださいの使い方・例文④メールでの使い方
ご教示くださいの使い方や例文の4つ目として、メールでの使い方が挙げられます。ビジネスメールは基本的に非常に堅いニュアンスの文章になりますので、例文のような形で「ご教示ください」を入れ込んでいくことになります。
ご教示いただくという言葉は口頭でもメールでも使うことができますが、口頭ではある程度堅苦しくなり過ぎないように意識をする必要がありますし、逆にメールでは相手に絶対に失礼に当たらないように敬語表現に細心の注意を払う必要があります。
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の××でございます。この度は次回会議日程につきましてご教示いただきたくご連絡をさせていただきました。
ご教示くださいの英語表現は
ご教示くださいの英語表現は複数ある
ご教示くださいの英語表現は複数あります。基本的には「教えてください」という英語表現になるのですが、その言い方は複数あり状況に応じて使い分けて行く必要があります。「Could」や「Please」を使うことで、日本語でいう丁寧語表現になるのでそういった表現の方がベターだと言えるでしょう。
ただし下記の表現において「CanIask」の表現に丁寧さを欠いているというわけではないので、どの表現を使っても日本語でいう「ご教示ください」という表現には該当しますので安心して使ってもらえたらと思います。動詞からいきなり始めると丁寧語表現ではなくなるので、そういう表現は使わないようにしましょう。
- ・Can I ask you that ~(~について教えていただけないでしょうか?)
- ・Please tell me that ~(~について教えてくださいませ)
- ・Could you tell me that ~(~について教えていただくことはできないでしょうか?)
ご教示くださいの英語表現
ご教示くださいの英語表現はその都度英訳するのがベター
ご教示くださいの英語表現は、その都度状況に合わせて英訳するのがベターです。何故なら英訳については生ものであり、その状況に合ったニュアンスを相手に伝えるにはその場で考える必要があるからです。上述の3つの表現でも十分に「ご教示ください」を英語で伝えることはできますが、その場で英訳するのが一番です。
もしもその場で英訳をした場合は、上述の表現にとどまらない場合もあるのでもしも上述の表現にならなかったとしても問題はありません。ビジネスに関連するような表現を英訳する場合には枠にとらわれ過ぎないように意識するようにしましょう。
ご教示くださいの正しい使い方をマスターしてビジネスを有利に進めよう
ご教示くださいはビジネスの場で非常に多く使われている言葉ですので、この言葉をマスターすることでビジネスパーソンとしてのコミュニケーション能力のアップが期待できることでしょう。この言葉を使いこなすことができれば、一人前のビジネスパーソンであるという印象を相手があなたに対して持つこととなるでしょう。
ご教示くださいという言葉に限らず、ビジネスで使われる可能性のある言葉は、自分に自信のない言葉についてはその都度勉強しておくといいでしょう。「ご教授ください」という言葉を普通に使っているビジネスパーソンもたくさんいるくらいです。やる気一つですぐに差別化を図れることでしょう。
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