テレビの消費電力とは?付けっぱなしの電気代や使用ワット数は?

テレビを見ることの多い人にとって、消費電力は最大の関心事でしょう。付けっぱなしにした場合の電気代や、使用時のワット数はご存知ですか。1時間あたりの電気代からわかる、液晶テレビの省エネ性能の優秀さについても取り上げていきます。

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テレビの消費電力とは?

使用時の定格消費電力と待機時消費電力とがあるテレビの消費電力

2つのテレビの消費電力

テレビの消費電力には、使用時の定格消費電力と待機時消費電力とがあります。このため、テレビをつけている時の消費電力の話をする場合には、定格消費電力を基準にして考えることが必要です。では、この待機時消費電力とはどのようなものなのかということについて、取り上げます。

家電には、使用せずにコンセントに入れているだけで電力を消費するものがあり、テレビもその範疇です。テレビの他には、パソコンや電子レンジなどが待機電力を消費します。これらの消費電力は、性能維持のために必要なため、コンセントの抜き差しは、慎重に考えるようにしましょう。

しかも、最近の家電製品は待機電力が必要最小限になっている製品が多いのです。このような背景がありますので、消費電力の節約を考える際には、製品特性ごとに丁寧な対応をすることが推奨されます。エアコンの場合には、春や秋の使わないシーズン限定でコンセントを抜く方法が最適です。

最近10年間でワット数が半減しているテレビの消費電力

最近は省エネの消費電力

テレビの消費電力は、最近10年間でワット数が半減しているのです。かつての液晶テレビは、32型の場合、100W越えの機種は大半でしたが、省エネの技術革新は進んでいます。最近の32型の液晶テレビならば60W程度が相場ですので、平均値は半分ほどになっているといえます。

また、頻繁な使用によって消費電力の効率の悪化も起き得ます。このことも考慮しますと、同じ大きさの液晶テレビで比較した場合、消費電力は最大で3分の1にもなることがあります。また消費電力の減少には、ブラウン管のテレビと液晶テレビとでの消費電力の違いも関係してきます。

ブラウン管のテレビの場合には、20型で消費電力が100W越えの製品が相場でした。現在では液晶テレビが主流ですが、同じ20型で比べますと、およそ40Wから50Wの消費電力の製品が多いのです。ブラウン管から液晶テレビへの種類の切り替えも、実は省エネになっています。

テレビを付けっぱなしにした時の消費電力は?


テレビを付けっぱなしにすると待機時消費電力が大きくなる

付けっぱなしは大ごと

テレビの最近の待機時消費電力の小ささを考えると、テレビを付けっぱなしにすると消費電力は大きくなります。最近の液晶テレビの場合、定格消費電力ばかりでなく、待機電力も明らかに減少しています。ブラウン管テレビの10W程度に比べて、液晶テレビでは大幅に減少しています。

なので、特にテレビの節電の方法として、待機電力を気にしてコンセントを頻繁に抜き差しすることは、あまり効果的とはいえません。むしろ、抜き差しではなく、”つけっぱなしを避ける”というのが節約には効果的です。つまり見たい番組を見たら消す、ということです。

電気代の節約といえば、一人暮らしで意外に電気代が高くて、節電を試みるということもあります。ここでは、一人暮らしにおける節電の方法についてのわかりやすい記事があります。オール電化の場合における節約への効果についてもまとまっていますので、併せてご覧ください。

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一人暮らし電気代の節約法5選!オール電化の電気代はお得?

テレビを付けっぱなしにした時の平均的な電気代は一日50円前後

一日100円前後

テレビを付けっぱなしにした時の、平均的な電気代は一日50円前後になります。これは、40型の液晶テレビの場合です。このタイプのテレビの場合、定格消費電力は80Wになります。50型の場合でも、消費電力が102Wで、電気代は一日で66円ですので、案外安いと感じるでしょう。

しかも、定額消費電力が65Wの32型の液晶テレビならば、一日付けっぱなしでも42円です。ちなみに、55型の場合には、消費電力が130Wで、一日付けっぱなしにすれば84円程度です。このように、1日あたりの電気代を見た場合には、付けっぱなしでも安く感じてしまいがちです。

それでも、塵も積もれば山となるのが電気代なのです。おまけに、今日日の液晶テレビの待機電力はブラウン管のテレビのそれと比べて、微々たるものになっています。付けっぱなしをなるべく避けるという方法は、現在の液晶テレビの文脈では、極めて効率的で簡単な節電法なのです。


付けっぱなしを避ける以外の方法もあるテレビの節電方法

テレビの節電方法

テレビの節電方法には、付けっぱなしを避ける以外の方法ももちろんあります。その方法の代表として、過剰に大きい画面のテレビは避けるという方法があります。同じ種類の系列のテレビの場合には、画面が大きくなればなるほど消費電力が大きくなりますので、大画面のテレビは考え物です。

例えば、55型のテレビは、一般家庭向けには相当巨大なもので、定格消費電力は130W前後になります。これが、20型クラスの、一般家庭向けとしては定番のサイズのテレビならば、40Wから50Wになります。よって、必要最小限の大きさの機種を選ぶことは有効な節電の方法です。

また、テレビの明るさや音量を、適切なレベルに保つことも、テレビの電気代を気にする場合には最適でしょう。液晶画面の掃除を定期的に心がければ、画面を無駄に明るくする必要がなくなるため、おすすめします。省エネモードという機種の設定を、積極的に活用することも適切でしょう。

テレビの電気代の計算の仕方は?

消費電力に使用時間と1kWhあたりの電気料金とを掛ければテレビの電気代

テレビの電気代

テレビの電気代は、消費電力に使用時間と1kWhあたりの電気料金とを掛けて求めます。ここでは、消費電力はキロワット数単位が使われますので、ワット数単位の数値を1000で割りましょう。また、1kWhあたりの電気料金には、新電気料金目安単価とされている27円が使われます。

以上のようなやり方が、テレビを中心とした家電製品の電気代の計算方法です。しかし、この方法で計算された数値は、あくまで目安です。まずは何より、電力会社のプランに左右されます。よって、電気代の節約の方法としては、電力会社のプランの見直しも1つの選択肢になりうるのです。

電気代の節約は、特にオール電化にした場合に気になることでしょう。そこで、オール電化のメリットやデメリットについてまとめた記事があります。家族構成や季節ごとの節約のための心得、一般的な電気代節約法についても取り上げていますので、興味があれば併せてご覧ください。


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オール電化の電気代は冬どうなる?賃貸との比較や節約術なども紹介

定格消費電力56Wの32V型のテレビは1時間あたりの電気代は約1.5円

1時間あたりの電気代

テレビの1時間あたりの電気代は、定格消費電力56Wの32V型の場合には、約1.5円になります。これは、27に0.056を掛けて計算すると、この数になります。このように、テレビの1時間あたりの電気代を求めたい場合には、27にワット数を100で割った数字を掛けて求めます。

この計算方法で考えていった場合、定格消費電力が123Wのテレビの場合には、0.123に27を掛けて計算し、1時間あたりの電気代は3.32円になります。また、27円の代わりに平均的な家庭における1月あたり消費電力量を300kWhとして、24円で計算する方法もあります。

この数値での計算で、30型クラスで定格消費電力80Wの液晶テレビを1時間使った場合の電気代を計算してみます。0.08を24で掛けると、1.92円になります。40型クラスで定格消費電力350Wのプラズマテレビの1時間あたりの電気代は、0.35掛ける24で8.4円です。

プラズマと液晶の消費電力の違いは?

テレビの種類による消費電力の違い①液晶の省エネ効果は絶大

液晶

テレビの種類による消費電力の違いとして、まずは液晶テレビの場合から取り上げます。結論から言いますと、最近の液晶テレビは、省エネの観点からは優秀です。従来型のブラウン管テレビとの比較ではもちろんのこと、最新型のプラズマテレビと比べても、節電の効果では優位にあります。

サイズをそろえて、液晶テレビとプラズマテレビとの消費電力を比較しますと、平均して液晶テレビの方が、およそ3分の1から4分の1になっています。もっとも、液晶テレビは画像の変化に対する応答の速さや、黒色の鮮やかさの表現で、プラズマテレビに及ばないとされてきました。

しかしその欠点もまた、激しい技術の革新で改善されてきました。この背景と、消費電力のワット数の圧倒的な少なさによって、現在ではプラズマテレビよりは液晶テレビの方が普及率が高いのです。もちろん、液晶テレビの場合にも、日々の創意工夫でより節電効果を高めることはできます。

テレビの種類による消費電力の違い②性能と電気代が比例するプラズマテレビ

プラズマ

テレビの種類による消費電力の違いでは、次にプラズマテレビの場合を取り上げます。ここで結論付けておきますが、色再現性が高い分、プラズマテレビの消費電力は高くなっています。待機電力に限って言えば、液晶テレビと互角で、ブラウン管のテレビより段違いに減っているのです。

しかし、これが定格消費電力になれば、話は別です。平均的なプラズマテレビの定格消費電力は、同じサイズの液晶テレビのそれと比べると、優に3倍から4倍はします。この消費電力の高さの背景には、1つ1つの画素自体が発光するという、画像の表現力が高性能の仕組みにあります。

よって、プラズマテレビは、その性能に比例して消費電力や電気代がかさむのです。このため、普段使いのテレビとしては、液晶テレビを使うことが当たり前になっています。たまに、映画やスポーツのためにプラズマテレビを使う場合には、節電のために創意工夫を凝らせば良いでしょう。

テレビの種類による消費電力の違い③比較的消費電力が大きい4Kテレビ

4K

テレビの種類による消費電力の違いとして、最後に最近話題の4Kテレビについて解説します。結論としては、比較的消費電力は大きめになります。これは、液晶テレビと比べればよくわかることで、同じ大きさの機種で見ますと、平均して1.6倍になっています。電気代では、約2倍です。

ここで、4Kテレビとプラズマとで、消費電力や電気代を比較します。40型の4Kテレビと42型プラズマテレビとの比較では、消費電力も電気代も、やや4Kテレビの方が数値が小さくなっています。これからいえることは、4Kはプラズマテレビよりは節電しやすいということです。

画質にこだわりたいけれども、プラズマテレビは消費電力のワット数も電気代も気になる、そんな場合に、節電の工夫と並んで、4Kは有力な選択肢になります。もちろん、液晶テレビが節電にはおすすめですが、画質の性能を求める場面を考えて、4Kテレビでも良いでしょう。

テレビの消費電力を正しく知って上手に節電をしよう

テレビの消費電力についての正しい知識は、意外と知られていないものです。ここまで、1時間あたりの電気代の計算方法も含めて、様々な情報を取り上げました。現在の液晶テレビの節約方法の話では、ブラウン管時代の話は通用しません。

このため、液晶テレビの使用を前提にした、上手な節約方法を知っておく必要があります。電気代と消費電力削減の知識を、ぜひご活用ください。


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