ガス自由化をガス会社で比較!地域別の詳細やメリットなど

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2017年4月より、都市ガスの自由化が始まり、様々な会社が都市ガスの販売に参入してきました。ここでは、都市ガスの自由化による消費者のメリットや会社別のプランや地域別の違いなどについて、詳しく説明していきます。

ガス自由化ってなに?

都市ガスの自由化の仕組みと、どのように変わったのかについて説明します。

ガス会社を自由に選べること

都市ガスの自由化とは、政府の許可を得た様々な会社が、都市ガスの販売をできるようになったことをいいます。さらに、販売価格もそれぞれの会社が自由に決められるようになりました。 自由化前の都市ガスの販売は、地域ごとに政府が決めた1社が独自して行っていました。しかし、自由化により、使用者がガス会社を選択できるようになったのです。

東京電力含む30社以上が新規参入

都市ガスの自由化により、東京電力、関西電力、九州電力などの大手電力会社が新規に参入しました。また、ガスの取り扱いをしていた大手石油会社なども、今後の参入が期待されています。さらに、自由化前は供給地域を限定されていた都市ガス会社も、競争のため他の地域に参入しています。

自由化の仕組みとプロパンとの違い


自由化の対象世帯は、都市ガスの契約をしている世帯です。自由化により都市ガス会社を変えても、今までと同じガス管を使用してガスが提供されます。 プロパンガス(LPガス)の契約をしている世帯は、基本的には都市ガスの自由化の対象外世帯です。プロパンガスの自由化は、都市ガスの自由化以前に既に行われています。

ガス自由化によるガス会社の比較

都市ガスの自由化により、地域ごとにどのように変わったのかを説明します。

東京ガスエリア(東京等の関東)

東京都、神奈川県、埼玉県などの関東地方のガス提供エリアです。自由化による参入会社は、東京電力、レモンガス、ニチガスなどです。その他にも、河原実業やいい部屋ガスなども参入しています。 東京ガスから都市ガス会社に変更した場合、世帯状況などによっては今の契約よりもお得になることがあります。例えば、東京電力は、契約1年目が安くなっています。また、ニチガスは、電気とセット契約にするとガス代が安くなるプランがあります。

大阪ガスエリア(大阪等の関西)


大阪府、京都府、兵庫県など、関西地方のエリアです。関電ガスや大阪いずみ生協やJCOMガスなどが新規参入しました。電気とセット契約でガス代が安くなるガス会社は、関電ガス、大阪いずみ生協、JCOMガスなどです。

東邦ガスエリア(愛知等の中部)

愛知県、岐阜県、三重県などの中部地方の範囲をさします。東邦ガスエリアの自由化による参入会社は、中部電力などです。この中部電力も、お得な電力とのセット契約を用意しています。

西部ガスエリア(福岡や九州北部)

西部ガスエリアは、北九州地区のガスエリアです。福岡県、長崎県、熊本県などが供給範囲となります。こちらに新規参入したのは九州電力や大分瓦斯株式会社などです。

北海道エリアも選択可能に

北海道のガスエリアでも、都市ガスの自由化によって、他の地域と同様に都市ガス会社が選択できるようになりました。旭川ガス株式会社や北海道瓦斯株式会社などが新規参入しました。 それぞれの地域で、新しいガス会社が次々に参入しています。最新の情報は、登録ガス小売業者の一覧を参照して下さい。

ガス自由化のメリットとは?


都市ガスの自由化により、消費者にとっては何が良くなったのでしょうか。ここでは、自由化によるメリットについて説明します。

ガス料金が下がる可能性がある

自由化前の都市ガスの料金は、「総括原価方式」で計算されていました。そのため、基本料金や単価に一定の利益率を加えて計算が行われていたのです。しかし、都市ガスの自由化によって1つのエリアにたくさんの会社が参入し、競争原理が働き、ガス料金が下がる可能性があります。

料金メニューなどの多様化

参入会社は顧客を獲得するために、ポイント付与やガスと電気のセット割などの様々なプランを販売しています。したがって、消費者にとって数多くのプランから選択できるのが大きなメリットになっています。価格やお得なオプションももちろんですが、再生可能エネルギーを使用している会社を選ぶなど、自分の思想にあった会社を選ぶこともできます。

ガス会社のサービス向上に期待できる

都市ガスの自由化により競争相手が増えると、ガス会社のサービスも向上することが期待できます。また、サービスだけでなく、顧客獲得競争が技術的な進歩にもつながる可能性があります。

ガス自由化の問題点

都市ガスの自由化は、メリットばかりに見えますが、そうではない面もあります。ここでは、都市ガスの自由化の問題点について説明します。

自由化とはいえ選べない地域もある

東京や大阪などの大都市エリアには、都市ガスの自由化によりたくさんのガス会社が参入しました。したがって、メリットのあるガス会社を選択することができます。一方で、地方のエリアでは参入するガス会社も少なく、選択肢がないエリアもあります。そのため、自由化の恩恵を受けにくいこともあります。

物件によっては変更不可能

ガス会社を変更したくても、居住スタイルや賃貸契約の内容によっては変更できないこともあります。契約時に使用するガス会社を指定されている場合や、賃貸のガス会社を大家さんが一括で契約している場合などです。

原料高騰による値上げは避けられない

ガス料金を下げることが目的でガス会社の変更を行う人も多いかもしれません。しかし、日本では、ガスの原料であるLNG(液化天然ガス)をほとんど輸入に頼っています。そのため、原料が高騰時にガス会社がそれぞれどのような料金変更をするかわかりません。

契約期間などの縛りがでる可能性も

都市ガスの自由化により、それぞれの会社が色々な料金プランを販売できるようになりました。中には、スマートフォンや電気の契約と同じように契約期間に縛りがでるプランもあります。契約期間の縛りがあるプランは、解約金や違約金がかかる可能性がありますので、理解した上で契約をしましょう。

まとめ

このように、都市ガスの自由化は、ガス料金が安くなったり、色々なプランを選択できるなどメリットが多いです。一方で、地方ではガス会社の選択肢が少ないなど、自由化の恩恵は、まだまだこれからという面もあります。

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