省エネ冷蔵庫の電気代とは?小型や大型、一人暮らしなど徹底比較
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省エネの冷蔵庫の電気代って?
年間5,000円程度で済むことも
冷蔵庫は、省エネ技術が進歩している家電製品の1つですが、一年中つけっぱなしにしますので、家庭の中での電力消費量に占める割合は大きい存在です。各メーカーから販売されている新型モデルの年間消費電力量を調べたところ、2018現在、200kWhの機種もありますし、400kWhの機種もあります。 1年間の冷蔵庫の電気代を新電力料金目安27円/kWhをもとに計算すると、年間5,000円程度の機種もあれば、10,000円を超える機種もあることになります。消費電力は10年前の半分
環境省関連のウェブサイトには、古い冷蔵庫と新しい冷蔵庫の電気代を比較する記事が頻繁に掲載されています。例えば2016年製の冷蔵庫は、2006年製の冷蔵庫より年間消費電力量を47%削減できると記載されています。あるいは2018現在、最新の省エネ冷蔵庫は、9年前の冷蔵庫に比べ43%の節電になる、などといった内容です。 なお、JIS制定の測定方法は何度か改正されていますので、カタログ記載の年間消費電力量では、違う年代の製品比較ができないことがあります。関係しそうなのが、2006年と2016年3月の改正です。冷蔵庫の省エネ技術は進化している
省エネ技術のポイントは何点かあります。1つ目が冷蔵庫の仕組みに関わることで、インバーターによる効率的な運転です。インバーターとは、冷蔵庫を冷却している機器の効率を上げてくれる機械です。2つ目が、センサーを搭載した人工知能による自動省エネ運転です。ドアの開閉や周囲の明るさ、庫内と室内の温度などを検知し、自動的に節電を行います。3つ目は、高性能断熱材です。断熱効果が向上し、庫内の温度を維持する能力が高まりました。電気代は冷蔵庫の大きさで変わる?
実は大きな冷蔵庫ほど消費電力は減る
一般的に容積が大きいほど電気代が掛かると考えてしまいがちですが、冷蔵庫に関してはそうとも言えません。先ず、大型冷蔵庫は小型冷蔵庫に比べ、インバーター制御や省エネ運転のセンサー、真空断熱材などを採用した省エネ設計の機種が多くなります。また、技術的なこと以外でも庫内のスペースが広い大型冷蔵庫の方が冷気の循環が良くなり、運転効率が上がるという利点もあります。小型だと詰め込みがち
小型冷蔵庫に食材を詰め込み過ぎると、冷気の流れが悪くなり、食品を冷やすのに時間が掛かります。そうなると、運転効率が悪くなり、電気代も掛かってしまいます。冷蔵庫を購入する際は、庫内に入れて保存する食料や飲料の量に見合った製品を選んでください。くれぐれも庫内が一杯になり、冷気が回らなくなる容積の冷蔵庫を選ばないようにしましょう。省エネに繋がる冷蔵庫のサイズとは?
一人暮らしの場合(200L以内)
一人暮らしの方で、ある程度の自炊をし、まとめ買いもすることを想定して200L以内が適切と言えます。具体的な例をあげると、パナソニックの「NR-B17AW」は、定格内容積168Lと少し大きめの2ドア冷蔵庫で、年間消費電力量も308kWhに抑えられています。 もう少しコンパクトなサイズでは「NR-B14AW」という定格内容積138Lのモデルもあり、年間消費電力量は298kWhです。なお、両機種とも冷凍室44Lと大きめで、まとめ買い収納も考慮しての設計です。このクラスの競合商品としては、三菱の「MR-P17C」と「MR-P15C」、AQUAの「AQR-18G」、ハイアールの「JR-NF173A」などが挙げられます。3人暮らしの場合(300L以内)
3人暮らしの場合、300L程度が推奨されています。共働きで、買い物はまとめ買いが多いような世帯が想定されます。パナソニックの「NR-C32FM-N」は315Lなので、このくらいの大きさを目安にすると良いかもしれません。 もう少し小さいものでは、三菱の「MR-CX27C」は定格内容積が272L、年間消費電力量が325kWhで、省エネ性能にも優れているものもあります。他にもAQUAの「AQR-SV27G」や「AQR-SV24G」、ハイアールの「JR-NF218A」なども優れた省エネ冷蔵庫です。4人暮らしの場合(400L以内)
4人暮らし向けの冷蔵庫は、子供のいる家庭を想定して作られています。冷凍庫、野菜庫などの容積が大きいものが多いです。子育て世帯を対象にしたものが多いことから、野菜や肉類の鮮度を保てることを売りにしている種類もあります。 日立の「R-S3800HV」は375Lで年間消費電力量が350kWhと、省エネ基準達成率が高くなっています。大きい冷蔵庫の方が消費電力が少ないこともある事を前述しましたが、この機種は大きいがゆえに消費電力が少ない例になります。一回りほど小さい265Lの「R-S2700HV」は年間消費電力が370kWhとなっているのです。シャープの節電25搭載機種「SJ-GW36D」、パナソニックのエコナビ搭載機種「NR-C37HGM」、三菱の「MR-CX37C」とMR-CX33C」などもこの世帯に適した大きさと言えます。消費電力をできるだけ抑える方法
冷蔵庫の設定温度を変える
冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」に変えると、年間約60kWhほどの節電効果があるとされています。新電力料金目安単価27円/kWhをもとに計算すると1,620円の節約です。「弱」にすると、更に節電効果が期待できますが、常時「弱運転」では庫内の温度が気になりますので、自動省エネ運転機能があれば、そちらの利用をおすすめします。食材を詰め込みすぎない
冷蔵庫は、庫内に冷気をまんべんなく循環させることにより、効率的な運転と節電が可能になります。一般社団法人省エネセンターの調査によれば、冷蔵庫に食品を詰め込んだ状態と半分の状態では、年間40kWh以上の差がでるとのことですので、電気代にすると1,080円以上の違いがあります。これは、普段から気を付けていれば、すぐに実践できる事柄です。ドアの開閉回数を減らす
冷蔵庫のドアの開閉回数が多いと、折角冷えた庫内の冷気が外に逃げてしまいますので、ドアを開ける回数を減らし、開けている時間を短くしましょう。そうすれば、庫内を冷やし直す消費電力を節約できます。その為には、庫内を常に整理しておくことや、食材を詰め込み過ぎないことも大切です。そうすれば、スムーズな食材の出し入れが可能です。まとめ
最新の冷蔵庫は、使い勝手が良く、便利な機能が搭載され、省エネ性能にも優れた機種が多くなっています。最新機種の魅力は大型冷蔵庫ほど実感できますが、購入する冷蔵庫のサイズは、家族の人数や設置スペースに左右されますので、冷蔵庫の基本的な特徴を知って機種選びの際に役立てて下さい。商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
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