キャリアビジョンとは？将来のビジョンの具体例や書き方・面接の回答例も

キャリアビジョンとは・メリットも

キャリアビジョンとはどのような自分になりたいか思い描くこと

キャリアビジョンとは、どのような自分になりたいか思い描くことです。就職や転職の面接で聞かれるキャリアビジョンは仕事に関することだけですが、自分の中で持っておくキャリアビジョンとしては人生全般について考えるべきです。仕事と私生活とのバランスを考えなければ、全体像がわかりにくいからです。

キャリアビジョンを持つことでキャリアデザインが可能になる

キャリアビジョンを持つことで、キャリアデザインが可能になります。どのような自分になりたいかを思い描いた後には、そこにたどり着くまで具体的にどのようなことをしていったら良いのか考える必要があります。キャリアデザインとは、人生設計だと呼べるでしょう。

私生活での忙しい時期と仕事での忙しい時期が重なってしまうと、どちらも中途半端になりかねません。ライフワークバランスという言葉が聞かれるようになりましたが、私生活と仕事をバランスよく組み合わせて人生設計していく必要があります。そのためにも、まずはキャリアビジョンを明確にしなければなりません。

将来のビジョンを持つメリット①自分の重視している価値観を大切にできる

将来のビジョンを持つメリット1つ目は、自分の重視している価値観を大切にできることです。キャリアビジョンを決める時に重要となるのが、自分にとって譲れない価値観とは何かという部分です。これまで生きてきた中で、自分が何を重要視してきたか探ることで、自分の軸がわかります。

キャリアビジョンは、自分が譲れないと感じている価値観を軸として思い描くため、転職をしようが人間関係が変わろうが軸がぶれないというメリットがあります。つまり、自分が重視している価値観を大切にすることにつながります。自分を取り巻く環境がいくら変化しても、目指す方向性は変わらないのです。

将来のビジョンを持つメリット②達成感や充実感を得やすい

将来のビジョンを持つメリット2つ目は、達成感や充実感を得やすいことです。将来のビジョンが明確にあれば、そこまでの到達度合いによって達成感や充実感、満足感といったものが得られます。しかし、将来のビジョンが曖昧だと、周囲からの評価や求められるものに対して頑張りがちになります。

求められるものに対して頑張るのは、悪いことではありません。ただ、思うような評価がもらえなかった時に、喪失感を味わうことになります。期待に応えても、それ相応の報酬があるとは限りません。キャリアビジョンに従って行動している場合は、周囲からの評価や報酬とは関係なく頑張ることができます。

将来のビジョンを持つメリット③周囲の影響を受けにくい

将来のビジョンを持つメリット3つ目は、周囲の影響を受けにくいことです。わかりやすい具体例を挙げると、同年代が次々に結婚して焦る人がいます。誰がどのタイミングで結婚しても、自分の人生には何も関係がありません。しかし、キャリアビジョンが定まっていない人は、周囲に惑わされるのです。

自分の人生において、何歳の時点でキャリアビジョンに到達するか目処がついている場合には、逆算して何歳の時点で何をやっておくか決められます。仕事についての将来のビジョンがあれば、私生活における計画も自然と定まってきます。あとは自分との戦いなので、周囲の影響を受けにくいと言えるでしょう。

下記の関連記事には、自分がない人の特徴について書いてあります。自分がない人は、周囲の影響を受けやすいと言えるでしょう。キャリアビジョンを持つことが難しいタイプの人ですが、持つことによるメリットが大きい人であるとも言えます。自分がない人の特徴に当てはまっているかどうか、ぜひ読んでみてくださいね！

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転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント

転職でキャリアビジョンを書く時のポイント①高めの目標設定にする

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント1つ目は、高めの目標設定にすることです。実際のキャリアビジョンとしては、そんなに大きな目標は掲げていなくても、転職でのキャリアビジョンの書き方としては、高めの目標設定にするべきです。向上心や仕事への意欲を示す必要があるからです。

もちろん、現実離れしているような目標を掲げても、信憑性がありません。ただ、「それなりに頑張ります」と言っているように受け取られる書き方は好ましくありません。仕事への意欲があり、向上心があって、目標に向かって努力できる人物だと捉えてもらえるような書き方をしましょう。

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント②会社の求める人物像に合わせる

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント2つ目は、会社の求める人物像に合わせることです。面接でキャリアビジョンを聞かれることがあるのは、明確なビジョンを持っている人物かどうか知りたいということもあります。それだけでなく、自分の会社に合った人物であるかどうかを見る意味もあります。

その会社で実現できそうもないことをキャリアビジョンとして伝えても、採用されないでしょう。面接では「自分はこうしたい」と伝えるのではなく、「あなたの会社にとって私を採用すると、このようなメリットがありますよ」と伝えることが重要です。どんなに優秀な人材でも、会社の求める人材でなければ意味がありません。

その会社がどのような人物像を求めているか、下調べすることが必要になります。複数の会社の面接を受けるのであれば、それぞれの会社に合わせてキャリアビジョンを変更する必要があります。大きく変更する必要はありませんが、どの会社でも通用するような当たり障りのないキャリアビジョンだと、志望動機が薄くなります。

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント③長く働けるとアピールする

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント3つ目は、長く働けるとアピールすることです。最近は終身雇用制ではありませんが、会社としては長く勤めてもらえる方が人材育成にかかるコストが少なくて済むと言えます。長く働くつもりであることをアピールする方が良いでしょう。

特に女性の場合は、結婚して子供ができたら辞めるつもりであったとしても、言わないでおくことが賢明だと言えます。最近では、子供ができても退職しない人が増えていますが、何人子供がほしいのかなど、伝える必要のない情報は出さないに越したことはありません。

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント④将来に向けての活動を伝える

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント4つ目は、将来に向けて現在どのような活動をしているのか具体的に伝えることです。立派なキャリアビジョンがあっても、それに向けて何もしていないのでは、説得力がありません。キャリアビジョンに向けて具体的に取り組んでいる内容を、しっかりと伝えられるようにしましょう。

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント⑤自分の弱みの克服方法を伝える

転職でのキャリアビジョンの書き方ポイント5つ目は、自分の弱みの克服方法を伝えることです。キャリアビジョンの実現に向けて、障害となるような自分の弱みをどう克服していくかについて書くのも良いでしょう。客観的に自己分析して、自分の弱みを冷静に把握していると評価してもらえる可能性があります。

キャリアビジョンの具体例・面接での回答例や例文も

キャリアビジョンの具体例・面接での回答例や例文①IT業界

キャリアビジョンの具体例・面接での回答例や例文1つ目は、IT業界です。まずは結論を述べ、それから理由をつけ加え、補足があればつけ足し、最後にもう一度結論を述べます。

「私の目標は、貴社の看板となるような商品を開発することです。前職ではプログラミングを行ってきましたが、SEとしてスキルアップしたいと思い、貴社を志望いたしました。貴社の商品には愛用者が多いと聞いております。クライアントにご満足いただける新しい商品を開発し、貴社に貢献していく所存です。」

キャリアビジョンの具体例・面接での回答例や例文②医療職

キャリアビジョンの具体例・面接での回答例や例文2つ目は、医療職です。どのような方向性に進みたいのか、伝えられると良いでしょう。

「私の目標は、どの診療科にも対応できる看護師になることです。貴院の掲げる常に患者様の気持ちに寄り添う方針に共感し、志望しました。今まで経験した診療科の知識も復習しつつ、新しい診療科にも対応できるよう勉強しております。多くの経験を積んで、頼もしい看護師になりたいと考えています。」

キャリアビジョンの具体例・面接での回答例や例文③事務職

キャリアビジョンの具体例・面接での回答例や例文3つ目は、事務職です。事務職と一口に言っても内容は様々ですが、今回は人事部の場合について例文を取り上げます。

「私の目標は、人事部長になることです。貴社の一人一人を大切にするという方針が自分の考えに合うと感じ、志望しました。現在は、人事総務検定の勉強に励んでおります。人事部という責任ある部署において、貴社の方針に合った人材を登用し、貢献していきたいと考えております。」

キャリアビジョンを持って人生を豊かにしよう！

今回は、キャリアビジョンとは何かや将来のビジョンを持つメリット、転職でのキャリアビジョンの書き方ポイントやキャリアビジョンの具体例・例文について見てきました。キャリアビジョンを持つと、周囲の影響を受けにくく、自分軸で物事が捉えられるとおわかりいただけたのではないでしょうか。

就職や転職をする時に聞かれることの多いキャリアビジョンですが、しっかりとした将来の理想像を持っておくことは、人生を豊かにすると言っても過言ではありません。他人からの評価や期待に応えることばかりではなく、自分自身のために未来を切り開いていきたいところですね！