多角的の意味とは?多面的との違いや類語・対義語や多角的視点の持ち方も

あなたは、多角的という言葉の意味を知っていますか?この記事では、「多角的の意味・類語・対義語・多面的との違い」とともに、多角的視点のメリットや得る方法についてもご紹介します。多角的視点を持つことにはメリットが多いので、ぜひ読んでみてください!

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多角的の意味・多面的との違いとは?

多角的の意味①多方面へ派生すること

さまざまな人がいるフロア

多角的の意味1つ目は、多方面へ派生することです。自分の立っているところからいろいろな方角を見ると、さまざまなものが見えるでしょう。このように、1つの場所からたくさんのものを見ることを多角的と言います。

多角的の意味②物事をさまざまな角度から捉えること

会議

多角的の意味2つ目は、物事をさまざまな角度から捉えることです。自分の立場から見えるものだけでは、対象物の全体像は見えません。他の人の立場に立って対象物を見ることによって、より理解が深まると言えるでしょう。この意味において、多角的と多面的は類語です。

多角的と多面的の違いとは1つ目の意味を含むかどうかという違い

会議

多角的と多面的の違いとは、1つ目の意味を含むかどうかです。多方面へ派生することは、多角的という言葉にしかない意味です。しかし、物事をさまざまな角度から捉えることを多角的に捉えると言い、さまざまな側面から捉えることを多面的に捉えると言います。2つ目の意味においては、多角的と多面的はほぼ同じ類語です。

微妙な違いとしては、面よりも角度の方が細かいため、あらゆる角度から観察しているうちに違う側面が見つかるといった部分はあるでしょう。正面だけではなく裏面や側面を探すために、多角的に観察することが必要なのです。多角的に観察しているうちに、多面的なものの見方ができるようになります。

多角的の使い方・例文は?

多角的の使い方・例文①多角的な経営をしている

店頭

多角的の使い方・例文1つ目は、「多角的な経営をしている」です。一見関係がないように見える複数の分野に事業展開している企業があります。このような経営形態を、多角的な経営や経営の多角化と呼びます。1つ目の意味である多方面へ派生すること、という意味です。


多角的な経営のメリットは、企業の成長や経営の安定、リスクの分散と言われています。1つの分野で経営が破綻しても、他の分野で補えるという意味で、リスクの分散になります。しかし、考えなしに事業を拡大していくだけでは、負債が増えるばかりです。多角的な視点から、慎重に判断が行われるべきです。

多角的の使い方・例文②学問には多角的なアプローチをするのが望ましい

学校

多角的の使い方・例文2つ目は、「学問には多角的なアプローチをするのが望ましい」です。例えば、数学を学ぶ時に、答えが1つであっても、解き方が複数あることは珍しくありません。問題によっては解き方が設定されている場合もありますが、解き方の道筋を理解することが大切です。

道徳においても、同様です。二人の人が喧嘩をしたとします。どちらも相手が悪いと言って、折れようとしません。仲裁に入るとするならば、双方の意見を聞き、どこに食い違いがあるのかを見つけ、落としどころを見つけなければなりません。どちらか一方に肩入れすることなく、多角的なアプローチをする必要があります。

多角的の使い方・例文③固定観念を捨てて多角的に捉えるべきだ

頭を抱える男性

多角的の使い方・例文3つ目は、「固定観念を捨てて多角的に捉えるべきだ」です。固定観念とは、「こうあるべきだ」といったような先入観を表します。「長男が家を継ぐべきだ」という固定観念は古いかと思われますが、未だにこのような物言いをする人は存在します。

長男と次男がおり、次男の方が経営に向いていて長男に家を継ぐ意思がないのであれば、次男に継がせるのが良いのではないでしょうか。「長男が家を継ぐべきだ」という固定観念を捨てて多角的に捉えるのであれば、適性のある方に継がせる方が企業の経営は安定するでしょう。

ただ、現経営者である父親がどうしたいのか、長男がどうしたいのか、次男がどうしたいのか、関わる人すべての意思確認を行わなければなりません。適性も含めて、すべての関係者がどう感じているか確認することも、多角的に捉えることだと言えます。

多角的の使い方・例文④多角的な視点で考えると新たな発見がある

宝の地図

多角的の使い方・例文4つ目は、「多角的な視点で考えると新たな発見がある」です。多角的な視点という言葉は、よく使われます。多面的という言葉を使うのであれば、多面的なものの見方という表現になります。自分の視点だけではなく、他の視点に立って観察すると新たな発見があるということです。

自分では短所だと思っていた部分を、人からほめられるということがあるでしょう。マイペースという言葉ひとつをとっても、短所ととる人もいますし長所ととる人もいます。周囲と足並みを揃えることができないという表現では短所ですが、周囲に影響されないという意味では長所です。どこに注目するかの違いなのです。


人に批判された場合でも、それはあくまでも一人の意見であり、世界中すべての人から批判されたわけではないと受け取ることができます。だからと言って、開き直って良いというわけではありませんが、落ち込みすぎる必要もないということです。

多角的の類語・対義語は?

多角的の類語①多面的

迷路

多角的の類語1つ目は、多面的です。冒頭で多角的と多面的の違いを説明した通り、多角的の意味の中に多面的の意味が含まれていると捉えてもらえれば良いでしょう。日常的に使われる言葉としては、区別されずに多角的・多面的とセットで使われることも多いです。

多角的の類語②多種多様

多種多様なコスメ

多角的の類語2つ目は、多種多様です。多種多様とは、種類が豊富でたくさんあることを表しています。多角的の類語ではありますが、多角的のように分析する意味合いはありません。他の類語として、いろいろやさまざまもあります。どちらも多種多様と同じような意味ですね。

多角的の対義語①狭量

落ち込んでいる様子の女性

多角的の対義語1つ目は、狭量です。簡単に言えば、器が小さいということです。許容範囲が狭いという言い方もできます。1つの考えにとらわれてしまい、他の考え方を受け入れることができないような人を指して、狭量と呼びます。自分が正しいのだと言い張って聞かないような人を表す言葉だと言えるでしょう。

多角的・多面的なものの捉え方をする人は、相手の立場に立って考えることができます。さまざまな視点から考察して判断するため、相手の主張もひとつの判断材料としてしっかりと聞きます。このように、狭量という言葉は多角的の対義語であると言えるのではないでしょうか。

多角的の対義語②近視眼的

目先の利益

多角的の対義語2つ目は、近視眼的です。近視眼的とは、目先の利益しか考えていない、目の前にあるものしか見えていないといったような意味です。つまり、先々のことまで見据えた広い視野で物事を見ることができていない、多角的の対義語です。

多角的・多面的なものを捉え方をする人は、短期的な視点も持っていますし、長期的な視点も持っています。目先の利益に飛びつくことが今後悪影響につながらないかどうかを、冷静に判断します。近視眼的な人は、長期的な視点が持てないので、多角的な人の対義語と言えます。

多角的視点のメリットは?

多角的視点のメリット①アイディアを豊富に出せる

プレゼンテーション

多角的視点のメリット1つ目は、アイディアを豊富に出せることです。自分の立場からのアイディアはもちろん、他の人の立場からのアイディアも想像することができます。普段から多角的に考えるようにしていれば、どの角度からのアイディアでも豊富に出すことができます。

自分の意見を何も持っていない人よりも、アイディアを出せる人の方が会社で重用されるのは間違いないでしょう。特に、会社にとって利益になるアイディアを出し、またどのような苦情やリスクが想定されるかについても考えられる人であれば、なおさらのことです。

多角的視点のメリット②相手の立場に立って考えられる

握手をかわす男女

多角的視点のメリット2つ目は、相手の立場に立って考えられることです。相手の気持ちを考えながら行動することは、会社内の人間関係を良好に保つために必要です。また、社外の人と交渉する時にも、相手の立場ならどのようにしてもらうのが嬉しいか考えながら交渉できます。

下記の関連記事には、人柄が良い人の特徴が載っています。人柄が良いというのは、努力によって備わった人間的成長であると書かれています。人柄が良いという評価を受けるためには、多角的な視点を持っていることが必要だと言えるのではないでしょうか。ぜひ下記の関連記事もあわせて読んでみてくださいね!

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多角的な視点を得る方法は?

多角的な視点を得る方法①人の話を聞いて思考法を学ぶ

聞き上手

多角的な視点を得る方法1つ目は、人の話を聞いて思考法を学ぶことです。自分以外の人の気持ちを知るには、相手の話を聞いてみるのが一番手っ取り早いと言えるでしょう。相手がどのような状況に置かれていて、どのような考え方をするのかを教えてもらうのです。

もちろん同じような状況下に置かれたとしても、人によって感じ方は違います。しかし、何人もの人に話を聞いているうちに、いろいろな思考パターンを学ぶことができるでしょう。このような状況で、このように考える人もいる、あのように考える人もいると、いくつもの考え方を想像することができるようになります。

多角的な視点を得る方法②本を読んで視野を広げる

読書

多角的な視点を得る方法2つ目は、本を読んで視野を広げることです。直接会って話が聞ける相手は限られています。自分に近しい人以外からも学びたいと思う場合は、本を読むのが良いでしょう。本を読むと、自分の知らない世界について想像を巡らせることができます。

小説を読むことによって、筆者が何を伝えようとしたのか考える力がつきます。また、エッセイなどを読むと、自分とは環境の違う人がどのような状況でどのような考えをするのか知ることができます。多角的視点を得る方法として、本を読むことはおすすめです。

多角的な視点を得る方法③何事にも興味を持つ

笑顔の女性

多角的な視点を得る方法3つ目は、何事にも興味を持つことです。知識が増えることによって、さまざまな角度から考える材料が増えます。元々好奇心旺盛な人は、多角的視点を得やすいと言えるでしょう。先入観にとらわれず、何でも一度は挑戦してみようと考えることが大切です。

人の誘いに乗ってみることなども、未知の世界を切り開くきっかけになります。自分の好きなことが見つからないといったような悩みを抱える人は多くいますが、最初はあまり魅力を感じないようなことでも、とりあえずやってみることで何か見つかるかもしれませんよ。

多角的に物事を捉えられるようになろう!

今回は、多角的の意味・類語・対義語・多面的との違いとともに、多角的視点のメリットや多角的視点を得る方法について見てきました。さまざまな角度から物事を観察することによって、新たな発見があったり、全体像をつかむことにつながったりすることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

多角的視点を持つ人は、相手の気持ちを考えられるため、周囲を不愉快にさせるような言動はしない傾向にあります。どの人にとっても心地が良いようにと、配慮できる人であると言えるでしょう。多角的視点を得るためには努力が必要ですが、あなたも多角的な視点を持てるように頑張ってみませんか?


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