子会社化のメリット・デメリット13選!完全・特例子会社の意味についても

子会社化のメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。完全子会社化とはどのようなものなのでしょうか。また、特例子会社とはどんな子会社なのでしょうか。子会社の設立の方法などを交えながら解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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子会社の意味・種類は?

子会社の意味・種類①子会社は親会社の傘下

傘下

子会社の意味・種類の1つ目は、子会社は親会社の傘下ということです。つまり、子会社は基本的に自分の意思で経営などをできないということになります。親会社の方針に従うことが前提となり、例え自分の会社の方針が親会社の方針と違ったとしても、意思決定権は親会社にあります。

親会社によっては、子会社に特例を設けて自由に経営させたりすることもあります。これは、完全子会社化されていようとされていなかろうと特例を設けることができます。

子会社の意味・種類②100%株式を保有する場合は完全子会社化と呼ぶ

100%株式を保有

子会社の意味・種類の2つ目は、100%株式を保有する場合には、完全子会社化と呼ぶということです。ある企業が他の企業の株式を100%全部保有することで、その会社の経営権など全てを掌握することです。いわゆる買収とは違い、自分の会社の傘下に置くことを目的としています。

買収は、自分の会社の傘下ではなく、経営権を得るだけです。役員を決められたり、経営方針を決められたりと様々がありますが、あくまでもその企業はその企業のままであり、経営者が変わるイメージです。しかし、子会社化は完全に自分の会社の傘下とします。経営者はそのままの場合が多いです。

完全子会社化された会社は、今までの経営方針と違って、新しい親会社の経営方針に従うことが多いです。経営方針が変わって受注先が変わったり様々な変化が起こります。

子会社の意味・種類③企業内の特例の部署を独立して設立する

独立

子会社化の意味・種類の3つ目は、企業内の特例の部署を独立して設立する方法です。特例の部署を独立した法人の部署として設立することで、親会社の傘下ではあるのですが、独立した運営方法をとることが可能となります。

子会社の意味・種類④グループ会社は正式には関連会社と言う

グループ会社

子会社の意味・種類の4つ目は、グループ会社は正式には関連会社と言うということです。資本において親子関係にある会社の総称のことを指します。完全子会社化も連結子会社もただの子会社も全てがグループ会社ということになり、正式には関連会社と言います。

子会社の意味・種類⑤連結子会社は親会社との関連がより強い子会社の事

連結子会社

子会社の意味・種類の5つ目は、連結子会社とは、親会社との関連がより強い会社の事です。親会社からの関与が一時的だったり、一定の場合や、小さい場合には通常の子会社もしくは完全子会社かのどちらかになります。

しかし、親会社からの関与があまりにも多かったり大きい場合には、その親会社の連結子会社と呼ばれるようになります。親会社から見れば大事な子会社ということに当たります。育てていきたい特例の子会社などを設立した場合には連結子会社とすることが多いです。

子会社の意味・種類⑥100%株式を保有していなければ完全子会社ではない

完全子会社ではない

子会社の意味・種類の6つ目は、100%株式を保有していなければ完全子会社化ではないということです。前述したように、100%株式を保有していれば完全子会社化され、その親会社の完全子会社と呼ばれます。しかし、ほんの少しでも株式が残っている場合には通常の子会社と呼ばれます。

完全子会社と違い子会社は一定の株式があれば親会社と一緒に上場することが可能です。完全子会社の場合は、自分の会社だけの判断では上場することができません。

子会社の意味・種類⑦特例子会社とは障害者の雇用に配慮している

障害者

子会社の意味・種類の7つ目は、特例子会社とは障害者の雇用に配慮している子会社のことです。これは、法律上の概念で、厚生労働大臣の認定を受けており、障害者の雇用も親会社の事業の一部だと見なされる子会社のことを指します。

子会社化のメリット7選

子会社化のメリット①特例の事業部を子会社化する事で事業に専念させられる

メリット

子会社化のメリットの1つ目は、特例の事業部を子会社化することで、その事業に専念させることができるという点です。かなり力を入れたい事業に関して、親会社がその特例事業部を子会社として設立することで、その子会社にその事業に関しての経営を任せることができます。

親会社はその他の事業に専念することができて、子会社化された部署はその事業のみに専念することができます。お互いに必要な事業にのみ専念することができるのは大きなメリットと言えます。例えば、子会社はクレジットカード事業に特化した業務を展開したりできます。クレジットカードに関しては以下の記事をご覧ください。

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自分に合うクレジットカードの選び方は?比較ポイントを解説

子会社化のメリット②特例の子会社を設立することで責任を明確化

メリット

子会社化のメリットの2つ目は、特例の子会社を設立することで、責任を明確化することです。例えば、親会社の事業部の3つを新たに子会社として設立したとします。その内のどこかの子会社が赤字を出した場合、その事業部が今までも赤字であったのだということがわかります。

また、特例で子会社化したけれどもどこが利益に関して責任を明確化した時点で、子会社化を解消して親会社の1事業部とするということも可能です。

子会社化のメリット③節税対策ができる

節税

子会社化のメリットの3つ目は、節税対策ができるということです。親会社は、子会社を設立することで免税措置を国から受けることができるという制度があります。税金が安くなるのは企業にとっては大きなメリットになります。

また、子会社が赤字の場合に黒字のグループ会社から赤字補填をできるというメリットもあります。その赤字補填をした分だけ利益からマイナスできるので、そちらでも節税の対策になります。税金に関しては以下の記事も参考にしてみてください。

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税金とは何か?税金の意味や種類などをわかりやすく解説!

子会社化のメリット④親会社のブランドを使うことが可能

ブランド

子会社化のメリットの4つ目は、親会社のブランドを使うことが可能という点です。とある企業が買収されたり子会社化される原因の大きな要因が業績の悪化です。そこで、有名な企業の傘下になることでその企業のブランドイメージを使うことが可能になります。

このブランドイメージを使うことで、業績を回復することができると考えられています。例えば、誰でも知っている飲料メーカーのブランドや知名度を使うことで、独自の商品の知名度を上げることができます。これにより、独自の商品の販売促進に繋がるのです。

親会社も、自分の傘下の子会社の業績が上がることで、自社の利益が上がることに繋がります。また、企業イメージも上がります。これは親会社にとっても子会社にとっても大きなメリットと言えます。

子会社化のメリット⑤親族間での相続争いを回避

争い

子会社化のメリットの5つ目は、親族間での相続争いを回避できることです。例えば、会社の運営を親族で担っているとします。時期後継者を誰にするのかで争いが起こることがあるのです。これらはテレビドラマなどでもよく見るシーンですよね。

この後継ぎ問題を予め予防する方法として、子会社化を用いるという方法があります。例えば、跡目を継ぐべき人が3人いるのであれば、今の会社の内の2事業部を特例として子会社化にしてしまい、今の会社の中に2つの子会社を設立してしまうのです。

そして、今の会社、新たに設立した特例の子会社の2つそれぞれの経営権を3人に譲ることで、今後の相続争いをスムーズに解消することができます。そして自分は会長という立場で上に立ち、ある程度指導していき緩やかに引退していくという方法をとることができます。


子会社化のメリット⑥人材や情報を有効利用できる

人材や情報

子会社化のメリットの6つ目は、人材や情報を有効利用できるという点です。例えば、もともと違う会社だった企業を子会社化することにより、そこの会社で働いていた有用な人材を獲得することができます。同時に、その会社が持っている技術や情報を獲得することもできるのです。

また、自分の企業内の特例部署から、独立という形で子会社を設立する場合においては、その個々がそれぞれの独創性や自主性を活かして活発に活動します。そうしなければ倒産したり親会社に吸収されてしまう恐れがあるからです。また、同じように設立された子会社との競争も生まれます。

つまり、今までは親会社である上からの命令などに従っていただけでしたが、独立することにより自分達で何とかしなければという気持ちが生まれ、人材育成に大きな成長をもたらします。これは大きなメリットと呼べます。

子会社化のメリット⑦経営の自由度が増す

自由

子会社化のメリットの7つ目は、経営の自由度が増すという点です。親会社からの独立で特例の部署から子会社を設立した場合のメリットとなるのですが、今まで上の方針などによって上手に機能していなかった部署も独立することで自由に動くことが可能です。

つまり、今までになかったような事業展開が可能になるのです。独立という形を取ることで、傘下ではあるものの、今までよりも自由に経営ができるのです。独自の展開で利益を増やせるメリットは大きいはずです。

子会社化のデメリット6選

子会社化のデメリット①不祥事などによる連帯責任

連帯責任

子会社化のデメリットの1つ目は、不祥事などによる連帯責任です。今までは自社だけの責任だったのに子会社を設立したがために、子会社の不祥事も親会社である自社の責任になってしまうというデメリットがあります。不祥事が原因によって信用が低下するケースもあります。

子会社化のデメリット②事務負担が増える

事務負担

子会社化のデメリットの2つ目は、事務負担が増えることです。経営管理する会社が増えるので、その分経理などの負担が増えるというデメリットがあります。

子会社化のデメリット③赤字を親会社が負担しなければならない

赤字

子会社化のデメリットの3つ目は、赤字を親会社が負担しなければならないという点です。確かに赤字補填という点で税制対策というメリットがある一方で、やはり赤字の部分は、黒字を出している親会社が補わなければならないので、親会社の社長の報酬が減るのが通常です。報酬を減らした分を赤字の補填に充てます。

子会社化のデメリット④親会社と子会社の関係はいつ切られてもおかしくない

切る

子会社化のデメリットの4つ目は、親会社と子会社の関係はいつ切られてもおかしくないという点です。いつまで経っても業績が回復しない子会社をずっと助けるほど世の中は甘くないです。結果が出せない子会社は親会社との関係を切られる可能性があります。

子会社化のデメリット⑤子会社が元々使っていたブランドは使えなくなる

ブランド

子会社化のデメリットの5つ目は、子会社が元々持っていたブランドや商標などを使えなくなる可能性があるという点です。親会社の意向次第では、ロゴなども変更になる可能性があります。その場合、今まで独自で積み上げてきたブランドイメージは全て無くなるというデメリットがあるのです。

子会社化のデメリット⑥イメージが下がる可能性がある

イメージが下がる

子会社化のデメリットの6つ目は、イメージが下がる可能性があるということです。そこまで有名でない会社が子会社化される場合には、親会社のブランドイメージを利用できるメリットがありますが、知名度がある企業が子会社化されるということは、その企業の業績の悪さをイメージさせます。つまりイメージが下がるのです。

子会社化の手順は?

子会社設立の手順①特例の部署から子会社を設立

設立

子会社設立の手順の1つ目は、特例の部署から子会社を設立する方法です。例えば開発に特化した部署を開発専用の子会社として設立するという方法です。国に株式会社として認められれれば子会社設立が達成されます。

子会社設立の手順②株式を購入

株式

子会社設立の手順の2つ目は、株式を購入する方法です。つまり、今存在する企業を買収して子会社化してしまうという方法です。一定水準以上の株式を持っていれば、子会社化することが可能です。子会社化しないでいれば買収したということになります。

子会社について学んで知識を豊富にさせよう!

子会社について解説してきました。今回の記事を参考にして自分の知識を豊富にさせたいものです。また、大きな企業に就職や転職を考えているのであれば、大きな企業の子会社に就職してみるという方法もあります。場合によってはそこから別部署異動という可能性も見えてきますよ!


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