自己開示とは?苦手やしない人の原因やできる方法・好意を伝える例も

自己開示をすることによって心理学的に返報性のルールで自己開示をされた側も自己開示してくれる可能性が高くなります。自己開示をしたくても苦手な人もいますし、敢えてしない人もいると思いますが、人から好意をもってもらうことができる方法の一つですので詳しくご紹介していきます。

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自己開示とは?自己顕示との違いも

自己開示はありのままの自分を伝えること

会話で自分を伝える

自己開示とはありのままの自分を相手に伝えることです。自分を良く見せる為に話すのではありません。好意をもってもらうために自分のことを話すのでもありません。損得勘定なく、自分のことを話すことを言います。余計な感情抜きに素直に自分の趣味や興味のあることを話すことで、コミュニケーションをとる方法の一つです。

自己顕示は自分に注目を集めようと自分の存在をアピールすること

存在をアピールする会話

自己顕示とは自分に注目を集めようとしたり、自分を良く思ってほしいときに自分の存在をアピールすることです。自己顕示欲の強い人は真実だけではなく、嘘も交えて自分の印象を良い方向へもっていこうとします。自己顕示と自己開示の大きな違いは自分にどのような印象を相手が持つかを考えて話すか話さないかです。

自己開示は素直に自分の事を話すことを言いますが、自己顕示は相手にどのような印象を持って欲しいかにより伝え方が変わってしまいます。

自己開示するメリット

心理学の返報性の原理で自己開示してもらいやすくなる

会話からのコミュニケーション

自己開示をすることは心理学でいう返報性の原理で相手に自己開示してもらいやすくなります。「返報性」とは人が持つ心理の一つで、人から何かもらうと返さなくてはいけないと思う人間の心理のことを言います。自分の事を包み隠さず話すことにより相手も自分のこと素直に話してくれます。

それにより、コミュニケーションがスムーズにとれることがあります。自己開示をすることは好意を持つ人とも急接近できる方法の一つです。例としては出身地を言うことで同郷なら話が膨らみますし、趣味を言うことで同じ趣味なら話が弾むと思います。何か共通点がないか少しずつ話していくと良いと思います。


自己開示は相手を知るきっかけになる

相手を知る会話

自己開示をすることで心理学の返報性の原理を利用して相手を知ることができます。相手の情報をたくさん集めることができることでコミュニケーションをとる方法が増えます。自分のことを話すことで、相手もどんどん自分のことを話すきっかけができます。自己開示をすることは信頼を得るきっかけにもなります。

自分のことを話すことをしない人はなかなか何を考えているのか分からないものです。何も分からない人にはなかなか心を開くことはできないものです。自分から心を開くことにより、仕事関係でも友人関係でも円滑に人間関係を築くことができます。仕事では大きな仕事を任されることにもなり、スキルアップに繋がります。

言葉ではない自己開示をすることで相手に好意を伝えることができる

見てほほ笑む女性

自己開示をすることで相手に好意を伝えることができます。好意がある人に「好きです」と言葉で気持ちを伝える告白も一つの方法ですが、言葉で伝えなくても好意を伝えることはできます。自己開示とは言葉で自分のことを伝えるだけではありません。「相手を見つめる」「相手と目が合えば微笑む」なども自己開示の一つです。

告白をしても断られると傷つきますし、できることなら成功して恋愛関係に発展したいものです。言葉で告白する前に態度やしぐさで「好意があります」という自分の気持ちを相手に伝えていくことで、心理学でいう返報性の原理に基づき相手も態度やしぐさで好意があることを伝えてきてくれるはずです。

もしかしたら、相手から告白してきてくれるかも知れません。言葉にして自分のことを伝えることが苦手な人やしない人、告白することが苦手な人でも自分の気持ちを伝える第一歩として態度やしぐさでの自己開示をすることをおすすめします。相手に抱いている好意は少なからずとも伝わるはずです。

自己開示が苦手な人の特徴4選・原因も

自己開示が苦手な人の特徴と原因①警戒心が強い

上手く話せない人

自己開示が苦手な人の特徴の一つ目は警戒心が強いことがあります。自分が相手にどんな風に思われるのかが気になってしまうことで、上手く自分を伝えることができません。後、自分を知られることにより何か弱みを握られてしまうのではと必要のない疑いの心をもってしまいます。

警戒心が強い原因は元からそういった性格を持ち合わせていたわけではなく、何か過去に人間関係でトラウマになるような経験をしている可能性が強いと思われます。

自己開示が苦手な人の特徴と原因②自分自身に自信が無い

自信が無い人

自己開示が苦手な人の特徴の二つ目は自分自身に自信が無いことがあります。自分に自信がないことで、自分の考えや思いを伝えることに躊躇してしまいます。自分自身の評価が低く、コミュニケーションをとるのが苦手です。自分自身に自信が無い原因は他人と自分を比べてしまうことだと思われます。

自己開示が苦手な人の特徴と原因③伝えることへの苦手意識が強い

大勢の前で伝える場

自己開示が苦手な人の特徴の三つ目は伝えることへの苦手意識が強いことがあります。何かを伝えることを必要以上に難しく考えてしまいます。そのことにより、自分のほんの些細なことも伝えることができなくなります。伝えることへの苦手意識が強くなってしまった原因は自分の思考を上手く整理できていないことにあります。

自己開示が苦手な人の特徴と原因④他人に気を使いすぎる

話すことが苦手な人

自己開示が苦手な人の特徴の四つ目は他人に気を使い過ぎるところがあります。何人かで会話をしている中で自分の発言が相手の気に障らないか、自分が誰かを傷つけてしまうのではないかなどの恐怖心があります。必要以上に空気を読んで発言できません。

他人に気を使いすぎる原因の多くは幼少期、または成長過程で親や影響力のある大人から発言の自由を奪われるような恐怖心を感じる叩かれる、怒鳴られるなどの経験を多かれ少なかれしている可能性があると思われます。自分自身がその対象者でなくてもそのような経験をしている人を身近で見ていたという経験の場合もあります。


自己開示の方法4選・例も

自己開示の方法と例①軽い話題から始めてみる

軽い会話をする男女

自己開示の方法一つ目は何てことのない軽い話題から始めてみることです。自己開示が苦手な人や自己開示をしない人は気を使いすぎる面がありますので、話す相手が困ることのないような話題から始めてみることをおすすめします。相手が返答に困るような話題から始めると相手もどのように返答したら良いか悩んでしまいます。

重たい話や深い話はある程度コミュニケーションがとれてから話す方が良いと思いますし、ある程度の関係性を築くことができれば、徐々に深い話になるのが自然です。例としては当たり障りのない「食べ物の中でとりのから揚げが一番好きです」と伝えると相手は同調するか好きな食べ物や嫌いな食べ物を教えてくれるはずです。

心理学での返報性の原理で自分の開示した情報と同等かそれ以上のものを返してくれます。自己開示とは決して深い話や重たい話を打ち明けるということではありません。徐々に伝えていくことで、自分にも相手にも負担にならずスムーズに人間関係を築くことができます。

自己開示の方法と例②複数人での会話より一対一での会話から始める

自己開示の方法の二つ目は複数人での会話より一対一での会話から始めることです。自己開示の苦手な人は複数人での会話になると自分のことや自分の意見が言いにくくなります。発言ができないと自己開示はできませんし、心理学の返報性の原理も成立しません。どんなに話が盛り上がっても会話に入れないと意味がありません。

ですので、一対一の会話で発言できる環境をつくることが大切です。一対一の会話だと黙っていると間がもたないので差し障りのない話からでも自然に会話できると思います。会話内容の例としては「私は海外ドラマが好きなんですが、あなたは海外ドラマを見ますか」と自分のことを話しながら相手に質問をすると良いと思います。

いくつかの自己開示と質問で自然に会話のラリーができるようになっていきます。最初から自分が主導の会話が難しいと思う方もいると思いますが、そういう場合は相手がたくさん話しをしてくれるように内容を深堀りできるよう「それでどうしたの?」「その後どうなったの?」など話に興味がある姿勢でいれば良いと思います。

自己開示の方法と例③人見知りしない人や会話上手の人と会話してみる

会話する2人

自己開示の方法三つ目は人見知りしない人や会話上手の人と会話してみることです。自己開示の苦手な人は返報性の原理を分かっていても実行に移すとなると躊躇する人もいると思います。話す側より聞き手側になろうとしても会話が続かない場面に何度か遭遇してしまうと自信を失いますので、話上手な人との会話がおすすめです。

相手が自らたくさん話てくれると自分が話せる話題が出てくる可能性も高いです。にこにこ相槌をうっているだけでも相手は不快には思わず会話をしてくれます。会話の流れに慣れてくると自然と自分から発言ができるうようになります。会話をする場面に慣れることが自己開示をする近道です。話上手な人は聞き上手でもあります。

上手く話を聞きだしてくれるので、自己開示が苦手な人も自然に自分の心が開けるはずです。会話上手な人が思い当たらない場合、例えば定員さんと会話ができるお店に行ってみたり、顔を見て話すのが緊張する場合はチャットを利用することも良いかと思います。

自己開示の方法と例④思い切って自己開示が苦手だと伝えてみる

話しをする2人

自己開示の方法四つ目は思い切って自己開示が苦手だと伝えてみることです。かなりストレートなやり方ですが、全くの初対面の人に急に伝えるのは相手がひいてしまう可能性が大きいですが、それなりに関係性がある相手なら受け入れてくれるはずです。相手も自分の事を話すことをしない人だなと気づいてくれているはずです。

思い切って心を開いたことに相手は喜びさえ感じてくれるかも知れません。ここでも心理学上の返報性の原理が働き相手も何か深い話や悩みを打ち明けてくれるかも知れませんし、思い切って自己開示が苦手だと伝えたことによって相手は色々と聞いてくれるかも知れません。そうなると会話が続き発言できる回数が増えます。

会話ができることにより会話する場にも慣れますし、自分が思い切って打ち明けたことが良かったと思えると思います。自己開示がしたくてもできない人は自分が嫌いだと思うこともあるかも知れません。そんな方には自分が嫌いな人について書かれた記事がありますので良ければ解消法も記載されていますので合わせてご覧下さい。

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自己開示ができるようになれば見える世界が変わるはず

自己開示をすることは良い人間関係を築くためにとても有効な方法です。自己開示を自然にできる人は意識して自己開示をしてはいないと思いますが、しない人は最初のうちは意識的に自己開示をしていくと良いかと思います。特定の人だけでも構わないので心を開いていくことで自然に自己開示ができるようになっていくものです。

自然に自己開示ができるようになっていけば、今までには見えなかった世界が必ず見えてきます。感じたことのない人の優しさや温もりを経験できたり、今までは人前で思いっきり笑えなかったことも嘘のように笑えるはずです。少しずつで構いませんので自分のペースで焦らず自己開示をしていって下さい。


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