「いただけます(頂けます)」の意味|いただきますとの違いと使い方も
「いただきます」あるいは「いただけます」という言葉はビジネスでよく使われる言い回しです。「頂けます」という漢字表記や「いただけますでしょうか」という派生表現も含めて使い方を幅広く、そして詳細に紹介していきます。社会人必見の内容ですよ!
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目次
「いただけます(頂けます)」の意味は?
「いただけます」は補助動詞を意味する言葉で何かをできることを示す
「いただけます」は何かをできることを示す補助動詞です。「いただけます」という言葉にはいくつかの意味もありますが、補助動詞として使うシーンが最も多いでしょう。ここで紹介する補助動詞としての使い方をしっかり押さえておくことで、敬語の使い方のスキルの向上にも直結することでしょう。
下記の関連記事は「いただければ幸いです」という言い回しについて紹介されていますが、「いただけたら幸いです」と言い換えることもできる表現です。この記事を読んだ後に下記の記事も読んでみると敬語や補助動詞に対する理解がさらに深まることでしょう。敬語のスキル向上にとっては常に勉強することが大切です。
「頂けます」は食べるやもらうといった動詞の謙譲語表現
「頂けます」は食べるやもらうといった動詞の謙譲語表現です。「頂く」という言葉には食べるやもらうの敬語表現が含まれています。漢字で表記する場合には、厳密に言うと「食べる」もしくは「もらう」いずれかを意味する動詞の謙譲語表現に限定されることになります。「頂く」自体が動詞の扱いになるのです。
「夕食を一緒に頂く」「おさがりのお洋服を頂きに伺う」等といった状況の場合には「頂く」という動詞を意味します。このように「頂く」という言い回しは「食べる」や「もらう」といった動詞の謙譲語表現としてもわりと目にする表現であると言えます。動詞と補助動詞の両方の使い方を押さえておく必要があります。
「頂けます」と「いただけます」は厳密には違うが同じ意味での使用もある
「頂けます」と「いただけます」は厳密には違うが同じ意味での使用もあります。「頂けます」と漢字で表記をする場合には自動詞を意味することになりますので、その場合には「食べる」か「もらう」を意味すると先述していますが、補助動詞の場合でも「頂く」や「戴く」と漢字で表記をする場合があります。
補助動詞で使う場合には厳密に言えば「いただけます」とひらがなで表記をするのが正しいのですが、現代においてはビジネス文書においても補助動詞を「頂けます」と表記することもあります。書類によっては間違いとして修正される場合もありますので、書類を作成する場合には注意しましょう。
また、相手方が「頂けます」と漢字表記で補助動詞を使っている場合には、取引先などについてはスルーをしつつ、直属の部下がそのような表現を使っている場合にはその間違いを指導するといった形がいいでしょう。ただし、大事な書類の場合には先方にもやんわり間違いを指摘しつつ修正するようにしましょう。
「いただけます(頂けます)」の使い方は?例文5選!
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文①ご指定いただけます
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文の1つ目は「ご指定いただけます」です。「ご指定いただけます」を使うことで、例文のような形で指定して欲しい旨を伝える場合において非常にフォーマルな響きになります。「ご指定いただけます」「お選びいただけます」という形で使える言い回しになっています。
大小のサイズをご指定いただけます。ご希望をお申し付けください。
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文②ご返信いただけますか
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文の2つ目は「ご返信いただけますか」です。「いただけますか」という形で、疑問形で使う場合には例文のような形で使うことになります。ただしこの言い回しは強制感が強い言い回しになりますので、通常のビジネスのシーンではもっとやわらかい言い回しを使った方が良いでしょう。
恐れ入りますが本日中にご返信いただけますか。本来であれば昨日が期限でございます。
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文③指導いただけますでしょうか
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文の3つ目は「指導いただけますでしょうか」です。「指導いただけますでしょうか」については、指導をしてもらえるかどうかを質問する表現として使われています。例文のような形でできるかどうかを相手に尋ねることで、お互いに気持ちのいいやり取りができる表現となります。
システムの使い方につきましてご指導いただけますでしょうか。本日中に先方へシステムを通して資料の送信を完了させたいと考えております。
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文④資料を頂けますでしょうか
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文の4つ目は「資料を頂けますでしょうか」です。「資料を頂けますでしょうか」については「もらえるかどうか」を尋ねているので「頂く」と漢字表記になります。「資料を頂けますでしょうか」は補助動詞ではなく動詞表現を意味しています。
「いただけます(頂けます)」を普段から使う場合には、その表現が補助動詞なのか動詞なのかを考えて漢字表記かひらがな表記かを考えていく必要があります。細かい部分ではありますが非常に大切なことなので今後はしっかり意識していきましょう。
昨日会議で使用した資料を頂けますでしょうか。内容を再度確認し、次回に臨みたく存じます。
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文⑤お水を頂けますでしょうか
「いただけます(頂けます)」の使い方と例文の5つ目は「お水を頂けますでしょうか」です。「お水を頂けますでしょうか」には「お水をもらえるか」または「お水を飲めるか」の両方の意味があります。「頂く」という表現にはこのようなシーンがあるために使い方が難しい言葉になっている側面があります。
「お水を頂けますでしょうか」については、基本的に水を差しだして「このお水はここでは飲めません」というシチュエーションは想定しづらいのでどちらの意味で解釈をしても問題はなさそうです。「お水を頂けますでしょうか」といった、複数の意味を持つ表現もあるので認識しておきましょう。
申し訳ありませんがお水を頂けますでしょうか。昼食後に薬を飲まなければならないものでして。
「いただけます(頂けます)」の類語と敬語の使い方は?
「いただけます(頂けます)」の類語と敬語の使い方①可能でございます
「いただけます(頂けます)」の類語と敬語の使い方の1つ目は「可能でございます」です。「いただけます(頂けます)」という表現は、ある行動が可能である旨を示す補助動詞です。そのため、ダイレクトに「可能でございます」「可能でしょうか」という表現を言い換えの表現として使うことができるのです。
店頭にならんでいる商品からも選んでいただくことが可能でございます。
「いただけます(頂けます)」の類語と敬語の使い方②頂戴できる
「いただけます(頂けます)」の類語と敬語の使い方の2つ目は「頂戴できる」です。もらうという動詞の敬語表現には「頂戴する」という表現があります。この表現を使うことで、状況によっては相手に対して非常に畏まった印象の言い回しが可能になります。例文の言い回しをチェックしてみてください。
社長からゴルフクラブを頂戴できると伺いました。本当にありがたいお話です。
「いただけます(頂けます)」の類語と敬語の使い方③受領できる
「いただけます(頂けます)」の類語と敬語の使い方の3つ目は「受領できる」です。「受領できる」という表現は「いただけます(頂けます)」の類語に該当するものの、やや使いづらい表現になります。使うとしたら例文のような形になりますが、ほかの敬語表現を使った方がいいでしょう。
領収書は受付窓口から受領できます。当日でなくても受領が可能でございます。
「いただきます」の意味と使い方|「いただけます」と違いは?
「いただきます」はしてもらうことを意味する補助動詞
「いただきます」はしてもらうことを意味する補助動詞です。「いただきます」と「いただけます」はわずか一文字違いですが、一文字違うだけで大幅に意味が変わってきます。「いただきます」という表現は相手に対してしてもらうことを表す敬語表現であり、様々な使い方が想定されます。非常に多くの場面で使われる表現です。
「いただきます」は「くださいます」にも置き換えられ「よう」を付けて使う
「いただきます」は「くださいます」にも置き換えられ「よう」を付けて使うこともあります。「いただきますよう」「くださいますよう」という形で使うと、相手への依頼の意図が伝わる表現になります。この2つに関しては状況に応じて使い分けられるようにしておくと、敬語表現のスキルアップが望めることでしょう。
「いただきます」は何かをもらう際の謙譲語表現でも使う
「いただきます」は何かをもらう際の謙譲語表現でも使います。「いただきます」は「頂きます」と漢字表記もされ、その場合には何かをもらうことを断る言い回しになります。ごはんを食べる前に「いただきます」と言いますが、もちろんその意味合いはここから来ています。この使い方も認識しておきましょう。
「いただけます(頂けます)」の間違った使い方や注意点は?
「いただけます」の間違った使い方①いただけますようお願い申し上げます
「いただけます」の間違った使い方の1つ目は「いただけますようお願い申し上げます」です。この表現は「いただきますよう」だと意味が通じるのですが「いただけますよう」となると、意味の通じない敬語になってしまいます。「いただきます」「いただけます」の一文字違いで間違い敬語になりますので注意しましょう。
「いただけます」の間違った使い方②いただきますか
「いただけます」の間違った使い方の2つ目は「いただきますか」です。「お水をいただきますか」と言ってしまうと、勝手に水をもらうようなニュアンスになってしまいます。「お水をいただけますか」です。「いただきます」と「いただけます」はまったく意味の異なる補助動詞なのでくれぐれも混同しないようにしましょう。
「いただけます(頂けます)」を使う際の注意点①類似表現を混同しない
「いただけます(頂けます)」を使う際の注意点の1つ目は「類似表現を混同しない」ことです。「いただきます」と「頂きます」、「いただきます」と「いただけます」、発音が同じだったり一文字違いだったりと、何かを少し間違えるだけで意味が変わったり間違った使い方になります。使う際には細心の注意を払いましょう。
「いただけます(頂けます)」を使う際の注意点②敬語表現に気を付ける
「いただけます(頂けます)」を使う際の注意点の2つ目は「敬語表現に気を付ける」ことです。「いただけます」自体が敬語表現ではありますが、その前後の文章における敬語表現を間違っても、敬語を使い相手に敬意を示す表現を使う意図が半減してしまいます。社会では敬語表現は完璧で当たり前なので認識しておきましょう!
「いただけます(頂けます)」という表現を使いこなそう!
「いただけます(頂けます)」やその派生表現、そして類似表現は日常生活からビジネスまで幅広く使われる表現になります。ここで紹介したことをしっかり頭に叩き込んで、今日から「いただけます(頂けます)」を正しく使いこなせるようになりましょう。ここで紹介したことがあなたの表現力向上に繋がればうれしいです!
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