復命書の意味とは?テンプレートと所感の書き方例文|出張/研修
近年、「復命書」という書類の存在を知る人が減ってきていると言われています。今回は、なかなか耳にすることのない「復命書」とはどんな書類なのかをご紹介します。書き方や出張・研修・介護など目的に合った例文など詳しくご紹介しますので、是非参考にして作成してみてください!
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目次
復命書とは?意味や目的は?
復命書とは任務を完了した報告を意味する書類
復命書とは、上司からの命令で受けた研修や視察、会議などに参加したときに、内容を報告して任務が完了したことを報告する書類です。報告書似ているので、一般企業では存在しない場合もあります。しかし、公務員の場合は復命書を提出しなければ出張費などの経費清算がされないので、必要不可欠な書類とされています。
復命書を活用するのは公務員が多い
復命書は一般企業ではあまり活用されておらず、経費清算に欠かせない公務員が多く活用しています。なぜなら、官公庁で働く公務員は税金で経費を賄うため、何をするにしても「会議・研修にどんな意味があったのか」、「今後の業務にどう生かすべきなのか」という所感を明確にしなければいけないからです。
復命書の基本事項
復命書を書くときのポイントの1つは、「参加した研修・会議にどのような意味があり、参加したことでどのような成果を得たか」というより詳しい所感を書くことです。これが少しでも欠けてしまうと、復命書という書類にはなりません。他にも細かいポイントがあるので、参考にしてみてください。
- ・長期に渡る出張や内容が濃い研修を除き、A4サイズで1~2枚で収めましょう。
- ・手書き、パソコン作成問わず、丁寧にまとまりのある書面作りをしましょう。
- ・上司へ提出する書類なので、誤字脱字のないようにしっかり確認しましょう。
- ・会社で定められた提出期限を遵守しましょう。
復命書の基本ポイント
復命書テンプレート|項目や書き方のポイントとは?
復命書の書き方①復命書のテンプレートを使って書こう
復命書の書き方1つ目は、テンプレートを使った書き方です。会社でフォーマットがあれば不要ですが、自分でレイアウトするときに何が必要かわからなければ正確な復命書を作ることができません。詳しく書くことが必要になるので、会議や研修に参加した場合は、しっかりとメモを取って見返せるようにしておきましょう。
- ・報告書を提出する年月日
- ・出張・会議・研修などの参加した日時と場所
- ・指示を出した上司の所属部署や氏名
- ・参加した会議・研修などの表題、出張の目的
- ・参加した会議・研修などの詳しい内容
- ・自分の所感(具体的にまとめる)
- ・研修のテキストや現地の写真を添付する
復命書の簡単なテンプレート
復命書の書き方②復命書を書くときは感想ではなく所感を書こう
復命書の書き方のポイント2つ目は、感想ではなく所感を書くことです。感想は自分の気持ちを書くだけなので、成果があったかどうかの判断ができません。所感は、自分の立場から見て今後どのように役立てるかを具体的に書いたりするので、その所感を見て成果を評価することができます。
復命書の書き方例文【出張】
出張復命書のポイント①行き先は正確に記載しよう
出張復命書の書き方のポイント1つ目は、出張の行き先を正確に細かく書くことです。出張先で視察や訪問する取引先が1つであれば必要ありませんが、複数ある場合は必ず全てを細かく書きましょう。出張や視察に行かなかった他の人たちが、会社の今後の業務に生かすかために参考資料にすることもあります。
出張復命書のポイント②時系列に沿った内容にしよう
出張復命書の書き方のポイント2つ目は、時系列に沿って書くことです。特に複数の視察先や訪問先を訪ねた場合、順番がぐちゃぐちゃだと、内容のまとまりがなくなります。時系列に沿って書くことで見やすくなります。訪問先の他に訪問した目的も合わせて書いておくと、ダラダラと長い文章になることを避けることができます。
出張復命書の書き方や例文
出張復命書の書き方と例文について知っていきましょう。復命書は、実際に現地に行ったという証明の書類でもあるので、実際に訪問した人が写った写真を添付するのがポイントです。書き出しは、日付・提出するあて先(上司などの名前)・自身の所属・名前を書き、「復命書」というタイトルで始めましょう。
- ・出張期間:平成○○年○○月○○日~平成○○年○○月○○日
- ・出張場所:××県××市 △△会館
- ・目的:△△会館で開催された展示会の弊社ブースにて、主力商品の認知度向上のための営業活動
- ・上記のとおり出張致しましたので、次のとおり復命致します。
- ・弊社の主力商品の導入効果を可視化したことで、弊社製品・技術力の認知度向上を図ることができました。弊社のブース設営について、特に問題なく、広報などの対応も高評価をいただきました。しかし一方では、英語以外の言語を話す海外バイヤーへの対応ができず、情報提供力が不足であるとのお声をいただきました。外国バイヤーに向けて多様な言語の資料や、案内係を準備することが今後重要になると感じました。
出張復命書の例文紹介
復命書の書き方例文【研修】
研修復命書のポイント①研修時の資料を添付するのがベスト
研修復命書のポイント1つ目は、研修の資料を添付することです。研修ではテキストや資料などが配布される場合が多数です。どういった講習だったのか全てを記載するとボリュームが大きくなってしまうので、コピーを添付しましょう。資料などは提出する場合は、メモ書き程度に留めて汚さないように気をつける必要があります。
研修復命書のポイント②研修を受けてどのように感じたか所感を書こう
研修復命書のポイント2つ目は、研修を受けてどう感じたのかを所感に書くことです。研修を受けるには、それなりの目的があって参加の命令がされます。その研修を受けてどのように感じたのか、受けたことでどう気持ちが変わったのかや今後の業務にどう生かしていくのかをしっかり自分の言葉で書きましょう。
研修復命書の書き方や例文
研修復命書の書き方と例文について知っていきましょう。研修では、社外の人や部署が違う人などが講師にあたります。講師の方を記載する必要があるので、しっかりと覚えておく必要があります。研修当日、講師の方が急遽変更される場合もあり、資料とは違う場合があるので、変更された場合はメモを残しておきましょう。
- ・研修日時:平成○○年○○月○○日 ○○:○○~○○:○○
- ・研修名:新入社員 ビジネスマナー研修
- ・開催場所:第◯会議室
- ・講師:△△株式会社 ×× ××様
- ・参加者:○○名
- ・研修内容:挨拶・名刺交換などのマナーについての講義、電話応対や来客応対などの実技実習
- ・上記のとおり研修に参加しましたので、次のとおり復命致します。
- ・マナー研修の講義で教えていただいた言葉遣いや電話応対などを通じ、改めて印象の大切さを感じました。マナーについても、理解していた部分と間違った理解をしていた部分があり、とても勉強になりました。ビジネスマナーは社会人の基礎なので、正確に理解し、今後の業務に生かしていこうと思います。
研修復命書の例文紹介
ここに研修レポートのサンプルを特集した関連記事があるので、復命書を書くときの参考にしてみてくださいね。慣れるまでは書類作りが難しく感じますが、コツさえ掴めば簡単に作れるようになりますよ!
復命書の書き方例文【介護研修】
介護研修復命書のポイント①どのような内容だったのか明確にしよう
介護研修復命書のポイント1つ目は、どのような内容だったのか明確に記載することです。介護研修は実技も多く、凝縮されていることが多くあります。コミュニケーションを重要視することが多い介護は、講義ではなく、グループ討論や意見交換が主とされる研修も多く存在します。
介護研修復命書のポイント②研修時に写真を撮って添付しよう
介護研修復命書のポイント2つ目は、研修時の様子や場所を写真に撮っておくことです。介護研修ではグループ討論などが多いので、テキストや資料が少なく、復命書と一緒に提出できるものはありません。写真に撮っておくことで、どのような施設でどんな様子で研修が行われていたのかをより明確にすることができます。
介護研修復命書の書き方や例文
介護研修復命書の書き方と例文について知っていきましょう。介護研修で得た意見や情報は、会社にとっても重要な資産になります。介護施設は、施設が違えば介護方法も違います。その意見で良いと思った点がどこなのか、自分達の施設にどう生かすことができるのかをしっかり伝えましょう。
- ・研修日時:平成○○年○○月○○日 ○○:○○~○○:○○
- ・研修名:施設内でのコミュニケーション向上研修
- ・開催場所:介護施設 ××××
- ・参加者:○○名
- ・研修内容:施設内でのコミュニケーション向上を目的とした意見交換
- ・上記のとおり介護研修に参加しましたので、次のとおり復命致します。
- ・施設職員は年齢の幅が大きく、介護方針について理解の仕方が違うことを日々感じていました。チームワークがないと効率的な介護ができず、入居者の皆さんに迷惑が掛かってしまいます。今回、研修で意見を交換したことで、自身に他人を認めることが不足していると気付くことができました。今後の業務では他の職員の良い点を認めて、周囲と協力して取り組むなどの努力をしていこうと思います。
介護研修復命書の例文紹介
復命書の書き方例文【会議】
会議復命書のポイント①要点を絞ってまとめよう
会議復命書のポイント1つ目は、要点を絞ってまとめることです。話し合った内容を書き連ねるのは議事録の役割なので、復命書で記載する必要はありません。どんな内容の会議だったのかを明確に記載し、話し合った内容についてどう感じたのかを所感で書き込みましょう。
会議復命書のポイント②自分の所属する部署にどう関わるかを所感にしよう
会議復命書のポイント2つ目は、自分の所属する部署にどう関わるかを所感に書き込むことです。会議では、自分の部署に関わる内容や他部署間での内容も様々な内容で話し合われます。他部署間の内容でも自分の部署で何かできることがあったりするのであれば、それらの考えを所感に書き入れましょう。
会議復命書の書き方や例文
会議復命書の書き方と例文について知っていきましょう。会議では決定された事項が最も重要視されます。話し合いの内容ではなく、決定事項を記載しましょう。会議とは、普段顔を合わせて話し合うことのない人と話す情報交換の場です。初対面の人と名刺交換をした際は、名刺のコピーを添付するのを忘れないようにして下さい。
- ・会議日時:平成○○年○○月○○日 ○○:○○~○○:○○
- ・議題:新商品△△の販売促進方法について
- ・会議場所:第○会議室
- ・出席者:×× ××、×× ××、×× ×× 以上○名
- ・決定事項:①キャッチフレーズやCM、新聞や雑誌の広告、店頭ポスターなどの具体的な改善案を至急検討
- ・決定事項:②連絡を蜜に取り合うことを目的とした連絡会議を、毎週水曜日の17時から1時間程度実施
- ・上記のとおり会議に参加しましたので、次のとおり復命致します。
- ・新商品△△を販売する店舗担当者から、現在のキャッチフレーズでは商品の良さが伝わりづらい・ポスターが目立たないなどの指摘を受けたという意見を受け、お客様の視点で作られていないことを痛感しました。社内での情報共有が遅れていることで対策が遅くなってしまったため、今後は密に連絡を取り合い、より良い販促活動ができるよう話し合うことが重要であることから、今後は週に1度会議を行うことを遵守していきます。
会議復命書の例文紹介
社会人として復命書の書き方をマスターしよう!
復命書の意味、目的に応じた復命書の書き方をいくつかご紹介しましたが、いかがでしたか?なかなか耳にすることのない復命書は、オリジナリティよりも形式が重要になります。社会人として、いつ復命書を書く機会が訪れるかわかりませんよね。いつでも書けるように書き方をマスターしておきましょう!
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