「その旨」の意味とは?英語と例文も|承知いたしました/ご連絡ください

「その旨」という言い回しはビジネスで使われますが、今現在使っている人も漠然と使っていることが多い表現でしょう。ここでは内容を伝える方法や「承知いたしました」「ご連絡ください」といった実際のビジネスで使われる例文もまじえつつ使い方を紹介します。

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「旨」の読み方と意味とは?

「旨」の読み方とは「むね」もしくは「うまい」

図書館の本棚

「旨」の読み方とは「むね」もしくは「うまい」です。「旨」は「その旨」といった形のビジネスにおける使い方が一般的ですが「旨い」と書くと「うまい」と読み、美味しいという意味合いも表します。どちらの読み方についても教養として覚えておきたいことです。

「旨」の意味①伝える内容

パソコンのキーボード

「旨」の意味の1つ目は、伝える内容です。相手に対して何かを伝える際に使うのが「その旨」という表現になりますが、何かを伝える場合にその内容を指すのが「旨」という言葉です。そのため「旨」という言葉が指す言葉は本当に多岐に渡ります。単なる情報から詳細なビジネスの構想まで表現できる表現です。

そのため文脈から「旨」という言葉が何を指しているのかを推測する必要があります。ただし「旨」という言葉は基本的にここまで話が出た内容の何かを指しているため、今までに話をしていない内容や未知の内容ではないので、どこかにヒントはあります。話をよく聞きながら「旨」や「内容」をイメージし続ける必要があります。

「旨」の意味②伝えるニュアンス

手紙と便せん

「旨」の意味の2つ目は「伝えるニュアンス」です。「旨」という言葉が内容ではなくニュアンスを伝える場合もあります。例えば「全体的に厳しい」という思いをみんなが共有している時に「その旨」というのが、その場で感じている厳しい旨を表す場合もあります。「旨」がニュアンスを表す場合には感じ取る必要があります。

しかしながら特にニュアンスを「旨」という言葉に込める場合、その内容が分かりづらくなることも少なくありません。だからこそ「旨」を使うのです。何故ならあまりはっきり言いたくないからです。「その旨」という敢えて言うことでそのニュアンスがぼやけることになるのです。それを狙って「その旨」を使う場合もあります。

何となくみんな同じ思いを抱いてはいると思われるものの、その思いを口に出して表現するのが難しい場合はみんなが同じような思いを共有しているとして、「その旨」で話を通していくシチュエーションもあります。「その旨」という言葉で会話やメールでのコミュニケーションをコントロールすることもできるのです。

「旨」の意味③思っていること

資料の確認中

「旨」の意味の3つ目は「思っていること」です。自分が思っていることや他人が思っていることを「旨」で表すこともできます。「思っていること」には「伝える内容」や「伝えるニュアンス」も含まれています。思っていることを包括して伝えることができるのが「旨」という言葉なのです。


「その旨」の使い方とは?例文7選!

「その旨」の使い方と例文①その旨よろしくお願いします

オフィスの会社員

「その旨」の使い方と例文の1つ目は「その旨よろしくお願いします」です。特に強調して相手に売り込みたい内容を伝える時に「その旨」と一緒に「よろしくお願いします」を使います。例文のような形で「その旨よろしくお願いします」と相手方に伝えることで、強くその旨を伝えたいという意思がしっかり伝わります。

また「その旨よろしくお願いします」と伝えることで、適度に厚かましさを収めることができます。「1割引きで納品しますのでよろしくお願いします!」と言われるよりも控え目な印象ですが、言いたいことがしっかり伝わっていることは例文を見ると分かるかと思います。こういった表現をビジネスでうまく使いたいものです。

その旨よろしくお願いしますの例文

2回目以降の発注につきましては1割引きで納品いたします。その旨よろしくお願いします。

「その旨」の使い方と例文②その旨承知いたしました

立っている男性

「その旨」の使い方と例文の2つ目は「その旨承知いたしました」です。単に「承知いたしました」と伝えるよりも、特定の事項に対して承知した旨を伝えることができるため、相手に安心感を与えることが出来る表現です。例文ではどのように承知したのかまで丁寧に伝えているので相手方の安心感は大きいはずです。

ただし「その旨承知いたしました」の「その旨」が分かりづらいシチュエーションでは、何を承知したかを復唱した方が親切でミスコミュニケーションが生まれづらくなります。「その旨」という表現はどんな場合でもその内容についての理解が進んでいる状況でのみ使うようにしましょう。

その旨承知いたしましたの例文

その旨承知いたしました。社内にもアナウンスいたします。希望者がおりましたらこちらからご連絡いたします。

「その旨」の使い方と例文③その旨ご連絡ください

商談でのあいさつ

「その旨」の使い方と例文の3つ目は「その旨ご連絡ください」です。例文のような状況であればその旨が何を指しているか分かりやすいかと思います。いくつかの物事について話を進めていて、「その旨」が何を指定しているのか分かりづらいと感じる場合には、「その旨」が何なのかを確認するようにしましょう。

その旨ご連絡くださいの例文

3回目以降の発注につきましては1.5割引きで納品いたします。その旨先方にご連絡ください。


「その旨」の使い方と例文④その旨是非ともご連絡ください

ホテルの受付にて

「その旨」の使い方と例文の4つ目は「その旨是非ともご連絡ください」です。「その旨ご連絡ください」という表現をすでに紹介していますが、それを強調するために「その旨」と「ご連絡ください」の間に「是非とも」という表現を入れることで、連絡して欲しいという意思が強調されることになります。

「ご連絡ください」という表現を使う場合には、少なからず相手に対して何かを伝えて欲しいという意思があります。そのため、それを強調したい場合もあることでしょう。そんな時には例文のような形で相手方に伝えるようにすると、内容とともに伝えたい意思の強さも伝えることができます。

その旨是非ともご連絡くださいの例文

10回目以上発注していただければ全商品2割引きで納品いたします。その旨是非ともご連絡ください。

「その旨」の使い方と例文⑤その旨しかと承知いたしました

3人の会社員

「その旨」の使い方と例文の5つ目は「その旨しかと承知いたしました」です。「承知いたしました」という表現を強調したいというシーンは中々想像できないかもしれませんが、例文のような状況で「承知いたしました」を強調することで相手との一体感を演出することができます。ここぞという場面で使いたい表現です。

「その旨」と「承知いたしました」の間に「しかと」という強調表現を入れることで、相手に対して「確かに内容を把握しました」と伝えることができます。この「確かに」というニュアンスを相手に伝えるかどうかで、相手の信頼感が大きく変わってくるのです。ビジネスにおいて必ずや役に立つ表現なので覚えておきましょう。

その旨しかと承知いたしましたの例文

その旨しかと承知いたしました。社長もゴーサインを出さざるを得なくなることでしょう。

「その旨」の使い方と例文⑥その旨返信ください

レンガの前に立つ男性

「その旨」の使い方と例文の6つ目は「その旨返信ください」です。メールの返信を依頼する場合に使われる表現になり、例文のような形で使われます。例文だと「知っている前提」で話が進んでいるので内容に自信がない場合には事前に内容を再確認してから返信をした方がいいでしょう。

メールの返信に関しては気を遣うポイントがあります。ここをしっかり押さえておくことでビジネスにおけるコミュニケーションがうまくいきます。下記の関連記事にはビジネスメールのポイントがまとめられていますのでこちらも確認してみてください。

その旨返信くださいの例文

先日の会議で結論は承知しているかと思います。その旨先方へ返信ください。


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「その旨」の使い方と例文⑦その旨ご理解いただけますよう

商談中の風景

「その旨」の使い方と例文の7つ目は「その旨ご理解いただけますよう」です。「その旨ご理解いただけますようお願い申し上げます」というような形で使われる表現であり、何か申し訳ない物事に対して相手の理解を促す際に使う表現です。例文のような使い方をすることで、相手方に対して丁寧で誠実な印象を与えられます。

その旨ご理解いただけますようの例文

弊社は冷房を全フロア26℃に設定しております。その旨ご理解いただけますようお願い申し上げます。

「その旨」の英語の使い方例文とは?

「その旨」の英語は「effect」で表す

本と貯金箱

「その旨」の英語は「effect」で表します。「effect」は効果と直訳できる英単語です。この単語を使うことにより「その旨」という意味合いを表すことができます。あとは「ご連絡ください」「承知いたしました」というようなニュアンスも併せて翻訳することで、英文で「その旨」を表すことができるのです。

「その旨」の英語例文2選

謎の人

「その旨」の英語例文を紹介します。2つとも伝えるニュアンスの例文になっています。例文では「旨」を「effect」という単語で表しているのですが、「その」は「that」で表しています。

他の表現の仕方もあるので、臨機応変に翻訳した方が相手に伝わる文章を作成できますが、下記例文を参考にすれば、「その旨」を英語訳する分には問題ありません。下記の例文はしっかり押さえておくようにしましょう。

    「その旨」の英語例文

  • I will inform her to that effect.(私は彼女にその旨を伝えます)
  • Please send message to her to that effect.(彼女にその旨メッセージしてください)

「その旨」「旨」の類語と使い方例文とは?

「その旨」「旨」の類語と使い方例文①意向

電話する女性

「その旨」「旨」の類語と使い方例文の1つは「意向」です。「意向」という言葉は希望と方向性を表す言葉です。「旨」という言葉は状況によって様々な意味合いを表しますが、その一つが「意向」になります。例文のようにビジネスにおいてその趣旨を伝える場合には「意向」という言葉を使うのも一考でしょう。

内容について伝わっていると感じる場合には「その旨」という言葉に置き換えても問題はないのですが、敢えて「意向」という言葉を使うことで、伝える内容に重みを持たせることができます。状況や伝えることに応じて「その旨」とその類語を使い分けることで、表現の幅がより広がっていくことでしょう。

意向の例文

その意向を先方に伝えてください。こちらとしては今回のプロジェクトを何としても成功させたいと思っています。それには先方の協力が不可欠です。

「その旨」「旨」の類語と使い方例文②計画

座っている男性

「その旨」「旨」の類語と使い方例文の2つ目は「計画」です。「その旨」がとある「計画」を指している場合もありますので、その場合には「その旨」という表現をそのまま「計画」に置き換えることができます。例文の「その計画」は「その旨」に置き換えても意味を変えずに使うことができます。

「計画」という言葉は、ビジネスにおける段取りを具体的に示す言葉になります。その内容を何となくボカしたい場合には「その旨」という言葉を使った方がいいかもしれませんが、例文のようなビジネスの大事な局面を話しているような状況では「その旨」と言わずきちんと「計画」と伝えた方が物事の重みが表現できます。

計画の例文

その計画を彼に伝えてください。きっと彼は賛成するでしょう。そして全面的に協力してくれるはずです。

「その旨」「旨」の類語と使い方例文③内容

笑顔で座る男性

「その旨」「旨」の類語と使い方例文の3つ目は「内容」です。「内容」という表現は「計画」や「意向」に比べると非常に幅広く使える表現であり「旨」という言葉に最も近い類語表現だと言えます。「その旨」という表現を使わず、それ以外の表現を使いたい場合にまず最初に思い浮かぶのが「内容」という言葉です。

「内容」という言葉は「その旨」という言葉を連続して使っているような状況で、他の表現を使いたいと思う状況で使うと「その旨」も「内容」も、両方を効果的に使うことができます。物事に重みを出したい時には「意向」や「計画」を使い、重みを出したくない時には「その旨」や「内容」を使うといいでしょう。

内容の例文

その内容を部長は理解していますか。説明が足りないかもしれません。私から直接説明してみます。決断が変わるかもしれません。

「その旨」という言い回しをビジネスで使いこなそう!

「その旨」という言い回しをビジネスで使いこなすことで、効率よく相手方に自分が伝えたい内容を伝えることができるでしょう。また類語表現も併せて使いこなすことで、細かいニュアンスまで伝えることができます。ここで紹介したことが、あなたの仕事に明日からでも役に立つことがあればうれしいです!


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