ご愁傷様のメールや英語の使い方!意味と返事や皮肉的な例文も
ビジネスでのメールなどのシーンで使われる、「ご愁傷様」という言葉ですが、あなたはその正しい意味や使い方を知っていますか?この記事では、類似表現である「お悔やみ申し上げます」などの使い方、英語での言い方、返事の書き方なども含め、この表現について詳しく解説していきます!是非チェックしてみてくださいね。
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目次
ご愁傷様の意味や類語は?
ご愁傷様のもともとの意味はお葬式で使われていた言葉
まず、「ご愁傷様」という言葉にはどんな意味があるのでしょうか?もともと、この言葉はお葬式などの場で相手のご家族や遺族などに伝えるお悔みの言葉です。現在ではこの言葉が転じて、友人や親しい間柄にある人に対して、慰めや同情などを表す言葉として使われるようになりました。
具体的には、相手が不慮の事故にあったり、不測の事態に見舞われた際などに相手を気遣う思いやりの心からこの言葉を使うと良いでしょう。この「ご愁傷様」という言葉を適切なタイミングで使うことで、相手を大切に思う気持ちが伝わります。
「お悔やみ申し上げます」などご愁傷様の類語を3つご紹介!
まず、1つ目の「お悔やみ申し上げます」は、一般的に良く使用されるお悔み言葉として認識されています。「お悔み」とは、「人の死を弔うこと」と定義されます。「弔う」とは「死を悲しみ悼み、遺族にお悔やみを言う」という意味です。この言葉は、相手に故人の死を残念に思い、悲しんでいる、と言うニュアンスを持ちます。
2つ目の「ご冥福をお祈り致します」は、「故人の死後の幸せをお祈りします」という意味を伝える言葉です。「冥福」とは、「人の死後の幸福を祈るために仏事を修すること」と定義されており、この表現を使う際には遺族に対してではなく、亡くなられた故人に対しての気持ちを伝えることを意味します。
3つ目の「心中お察しします」は、相手に何か悲しいことがあった時に、その悲しさを推し量って同情、共感していることを表す表現です。例えば故人の死がショックで言葉を失っている遺族に対して、「無理にお話されなくても大丈夫ですよ」という意味も込めて、この言葉を使用します。
ビジネスでのご愁傷様の使い方は?
上司に対してメールでの使い方
相手の気持ちに寄り添って使う言葉である「ご愁傷様」ですが、実際にビジネスではどのように使われるのでしょうか?この「ご愁傷様」という言葉は、前後の文脈を整えれば、例えば自分の上司のご家族に不幸があった場合などにもメールなどで自分の気持ちを伝えることができます。
例えば、「お疲れ様です。先日、~さんのお母様が亡くなられたと伺いました。この度はご愁傷様でございます。」といった文面でメールを送ることができます。ただ、これだけだと少し淡々としすぎていますので、メールの前後に季節の変化に触れた文言と共に、「くれぐれもご自愛ください」などの表現も加えると良いでしょう。
こうすることで、故人の死を悲しんでいるであろう上司本人の体調も気遣っていることがしっかり伝わると思います。人間の死、特に家族や親しい人の死というのはデリケートなものですが、メールであっても誠意を持って丁寧に相手に伝えることが大切です。初めは難しく感じるかもしれませんが、少しずつ慣れていきましょう。
類語である「お悔やみ申し上げます」を使用する場合も
「ご愁傷様です」という表現が、少しストレートすぎて使うのに違和感を感じる人も多いかもしれません。そんな人におすすめなのが、「お悔やみ申し上げます」という表現です。この言葉は、口語だけでなく、書き言葉としても定着している言葉なので、特にビジネスシーンでメールなどのやりとりなどに活用できます。
使い方としては、そのまま「お悔やみ申し上げます」のままでも良いですが、前述した「ご愁傷様です」と組み合わせて、「この度はご愁傷様でございます。お悔み申し上げます。」と故人とメールを受け取る遺族の両方を気遣う表現にすることも可能です。
ここでも、メールの文面が淡々としすぎることを避けるために、前後の文脈を考えて自分が相手を慮る気持ちがしっかり伝わるように工夫してみると良いでしょう。少しの工夫が文面全体の印象をがらりと変えてしまうこともあります。「お悔やみ申し上げます」などの表現を上手く活用してみましょう。
ご愁傷様ですと言われた時の返事は?
メールでも使える「ご愁傷様です」に対する上手い返事の仕方
ここまで、「ご愁傷様です」や「お悔やみ申し上げます」という言葉の使い方について主に解説してきましたが、ここからはそれに対しての上手い返事の仕方、具体的な返事に使用する例文を見ていきましょう。もちろん、必ずしも嬉しいことではないですが、家族や親しい人の死はいつか自分にも訪れます。
そんな時、相手から気遣いの言葉をかけられた時に上手い返事の仕方も知っておくと良いですよね。「ご愁傷様です」と相手から声をかけられた時に返事をする際の例文として、「恐れ入ります」、「痛み入ります」、「お心遣いありがとうございます」、「ご丁寧にありがとうございます」などがあります。
ご愁傷様ですと言われた時の返事①恐れ入ります
ご愁傷様ですと言われた時の返事の1つ目が、「恐れ入ります」です。これは、「恐縮です」という意味と同じで相手に気を遣わせたことを申し訳ないと思う気持ちを表現できます。
ご愁傷様ですと言われた時の返事②痛み入ります
ご愁傷様ですと言われた時の返事の2つ目が、「痛み入ります」です。少し固い表現にはなりますが、相手に対して「お気遣いありがとうございます」という真摯な気持ちを表現できます。
ご愁傷様ですと言われた時の返事③ご丁寧にありがとうございます
ご愁傷様ですと言われた時の返事の3つ目が、「ご丁寧にありがとうございます」です。この表現は文字通り、相手の気遣いに対して感謝の気持ちを伝える表現です。
ご愁傷様のカジュアルな使い方は?
ご愁傷様のくだけた言い方:「大変でしたね」
今まで見てきた、「ご愁傷様です」という表現には、もっとカジュアルでくだけた表現が存在します。それが、「それは大変でしたね」という表現です。これは文字通り、相手に起こった物事が「大変だった」と察して相手にかける言葉です。
「ご愁傷様です」という表現よりも重たい表現ではないので、もっと幅広い範囲の会話で使用することができます。この表現を会話の中に上手く盛り込むことによって、相手の状況や気持ちに対する共感を伝えることができるので非常な便利な言葉です。親しい間柄だけでなく、まだあまり関係の深くない人に対しても使用できます。
「それは大変でしたね」を使う際の注意点と実際の使用例
カジュアルで使いやすい言葉で便利ですが、使う相手には注意が必要です。この「それは大変でしたね」という言葉は相手を間違えるとちょっと軽率で淡々としすぎたイメージを与えかねません。使用する時は相手の身に起こった事の重大さをしっかりと把握し、相手があまりにショックを受けている際などは使用するのを控えます。
使用する際のイメージとしては相手が連日、残業が続いてその話や愚痴を聞いて欲しい、という場合です。相手の話をしっかり聞いてあげた上で、「それは大変でしたね」と言ってあげると、こちらが相手にしっかりと共感しているのが伝わり、円滑なコミュニケーションにも役立ちます。このような表現も少しずつ覚えましょう。
ご愁傷様の英語での使い方は?
「ご愁傷様」を表す英語表現①
「ご愁傷様」を表す英語表現の1つ目が、「I'm sorry to hear that.」という表現です。「I'm sorry.」と聞くと、「ごめんなさい」という謝罪の意味を連想する人が多いですが、ここでの意味は「(それを聞いて)残念です、残念に思います」です。
この表現は、日本での慣習と同じく、英語圏で故人を亡くした親族や友人に対して使うことができますし、何か不運なことが起こった人に対して気軽に伝えることも可能です。これは英語圏で一番ポピュラーで日常的にも使われている表現なので、是非覚えて活用してみましょう。
「ご愁傷様」を表す英語表現②
「ご愁傷様」を表す英語表現の2つ目は、「I'm sorry to hear that.」よりももっと固く、礼儀正しいイメージを持つ表現の「Please accept my sincere condolences.」です。これは直訳すると、「どうか私の遺憾な気持ちを受け取ってください」という意味です。
この日本語からも分かる通り、この英語表現はかなり礼儀正しい表現なので、口語よりも書き言葉で好まれます。また、親しい間柄の人に使うとかなり律儀で硬い印象を与えてしまい、逆に失礼になりますので、自分よりかなり歳の離れた人や役職の高い人などにお悔やみを伝える際にのみ使用してくださいね。
「ご愁傷様」を表す英語表現③
「ご愁傷様」を表す英語表現の3つ目は、「ご愁傷様」のカジュアルで砕けた英語表現の「That's too bad.」です。日本語に直訳すると、「それは最悪だね。お気の毒に。」という意味になります。この表現は、日常生活でもビジネスでもかなり頻繁に使われる表現です。身に着けておくとかなり使えるでしょう。
この「That's too bad.」に続けて、「I'm sorry.」を組み合わせて、「That's too bad.I'm sorry.」と使うと、より相手の気持ちに立って「それは残念だ」という気持ちや共感を伝えることも可能です。相手との関係性、シチュエーションに合わせて上手く使ってみましょう!
「ご愁傷様」などの表現を英語にする時のポイント
これまで見てきたように、「ご愁傷様」「お悔やみ申し上げます」などの日本語を英語にする時は相手との関係性に合わせてカジュアルから少し重たいものまでそのシチュエーションに合わせて適切なものを選ぶようにしましょう。
ご愁傷様の使い方の注意点は?
ご愁傷様の使い方の注意点①皮肉っぽくならないように注意する
ご愁傷様の使い方の注意実の1つ目は、皮肉っぽくならないように注意することです。実は、この「ご愁傷様」という表現は、皮肉表現としても使われています。具体的には、残業が続いている同僚に対して、「~さん、残業が続いているんだ。それはご愁傷様。」などと使う際です。
これは、相手の状況や気持ちを察して共感しているというよりは、相手をバカにしたりけなしている表現ですよね。故意にこのような意図を持って会話をするのは相手にも失礼にあたりますので避けましょう。
もちろん、すでに仲が良い相手や友達、家族同士なら問題にはならないと思いますが特に仕事や目上の人にこのような使い方をすると「無礼でむかつく相手」と思われる可能性が高まります。このような相手の感情を逆なでする表現を使いすぎるのは控え、時と場所をしっかりわきまえて使いましょう。また返事も丁寧にしましょう。
ご愁傷様の使い方の注意点②他の表現と組み合わせて使う
ご愁傷様の使い方の注意点の2つ目は、他の表現と組み合わせて使うというものです。「ご愁傷様です」という言葉は、一言だけだとなかなかその共感する気持ちや相手に対する配慮が伝わりにくいです。
そのような場合は、会話やメールなどの文脈の前後に相手を気遣う「お悔やみ申し上げます」などの表現や季節を表す表現を挿入しましょう。具体的には、以下のようになります。
「~さんのご家族がこの度、他界されたことを上司から聞きました。大変ご愁傷様です。」「~さんのご家族がこの度、他界されたことを上司から聞きました。大変ご愁傷様です。寒い日が続いておりますが、ぜひご自愛ください。」などです。表現があまりに淡々としすぎないよう、他の表現を活用してそれに配慮しましょう。
ご愁傷様の使い方の注意点③相手の様子に敏感になる
ご愁傷様の使い方の注意点の最後、3つ目は相手の様子に敏感になるです。相手方の身に起こったことの深刻さによっては、相手がその話についてまだ話す準備ができていない、又はその話をまだしたくない、と思っていることもあります。そんな時はむやみやたらに声をかけるのではなく、そっとしておいてあげることも重要です。
「ご愁傷様です」ではなく、「心中、お察しします」「お察しします」などのシンプルな表現を使い分けてこのようなケースには対処しましょう。故人と自分が働きかけたい本人との関係性も念頭に置きながら、相手の様子に敏感になることが必要になることもあります。
もちろん、相手の様子に敏感になりすぎて考え過ぎてしまうと、結局何と声をかけたら良いか分からなくなってしまうので、ほどほどに、ではありますが、適度に相手の様子を伺うことを念頭に置いておきましょう。
ご愁傷様やお悔やみ申し上げますを使ってコミュニケーションに活用しよう!
ここまで、「ご愁傷様」や「お悔やみ申し上げます」という表現、それに対する上手い返事の仕方など、ご愁傷様にまつわることについて色んな角度からお伝えしてきましたが、いかがでしたか?このような相手の気持ちに寄り添う表現は、適切に使うと相手とのより良いコミュニケーション形成にしっかり活用することができます!
今回、お伝えした内容はビジネス、メールでのやりとり、日常生活でのやりとりどちらにも生かせるものばかりです。あなたも是非この記事を参考にして、色んな表現の仕方をマスターし、円滑なコミュニケーションに活用してみてください。ちょっとしたフレーズの使い方ひとつで会話の質が上がるのを実感できますよ。
下記の記事では、この記事でも出てきた「恐縮」を使った表現の意味や詳しい使い方を解説しています。ぜひこの記事と合わせて、チェックしてみてくださいね。
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