消費税計算は切り捨て・切り上げどっち?端数処理について詳しく解説

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確定申告時に消費税の計算で端数が出てしまうことがあります。特に、確定申告が初めての人は、このような場合、どうすればよいのかわからないことがあるでしょう。今回は、消費税計算の端数処理の方法について詳しく解説します。

消費税の1円未満(小数点以下)の計算とは?

基本的に端数処理は自分の都合の良い方法を選んで問題ありません。ここで、端数処理の方法と財務省でどのような取り決めがされているのかを確認しておきます。

切り捨て・切り上げ・四捨五入の3つ

消費税計算では、切り捨て切り上げ、四捨五入の3つがあります。切り捨ては小数点以下をそのまま消し、切り上げは整数桁に1を足し、小数点以下を消します。そして、四捨五入は言葉通り四捨五入をする桁が5以上の場合、次の桁に1が足されるのです。 また、多くの事業者は切り捨てを採用しています。

法律(財務省)での明確な定めはない


消費税計算には決まったやり方がありません。そもそも財務省で定められてはいないため、同じ方法で統一されていれば問題ないということです。端数処理をせずに円未満の単位が表示されていたとしても問題ありません。 税込み価格であるとわかるフォーマットであることが大切です。

消費税の端数処理はどうする?

特別な理由がない限り、相手に合わせて処理の仕方を変えることをおすすめします。

端数処理は相手の請求書に従ってOK

取引先によっては、請求書のフォーマットを詳しく定めている場合があります。そのような場合、相手方の請求書のフォーマットに従うことが肝要です。特に指定がない場合は、切り捨てでも切り上げでも問題なく、自分のやりやすい処理を選びましょう。

端数処理による申告時の影響はない

確定申告では、千円未満を切り捨てすると定められています。そのため、端数処理の方法によって確定申告時に何らかの影響を受けることはないのです。注意すべき点は、取引先等の請求書のフォーマットと合わせることになります。 トラブルを避けるためにも、どのようなフォーマットで消費税計算をするのかを決めておきましょう。

エクセルでの端数の切り捨て方法

確定申告は扱う数字が多いため、エクセルで一括に管理してしまうと便利です。ここでは、エクセルで端数処理を瞬時に行う方法を解説します。

ROUNDDOWN関数が便利


端数処理は電卓や手計算でやっていては、いくら時間があっても足りません。たくさんの数値をひとまとめに計算するには、エクセルを利用するほうが便利です。ここでは、ROUNDDOWN関数を利用して、消費税の端数処理の方法を解説します。 最低限必要な項目は、端数処理を行っていない課税売上高と端数処理した結果を表示するセルです。端数処理をした結果を表示するセルをアクティブにし、その中に「=ROUNDDOWN(計算したい数値,端数処理の桁数)」を入力します。 例えば、課税売上高の合計金額が記入されているのが“F16”、小数点以下を切り捨てる場合は“0”を入力するのです。つまり、「=ROUNDDOWN(F16,0)」と入力することになります。これらはすべて半角で入力しましょう。 正しく入力できていれば、自動的に端数処理が行われた数値が表示されます。次に、ROUNDDOWN関数の端数処理の数値の仕組みを簡単に解説です。 これは、端数処理で残す小数点以下の桁数を表しています。例えば、数値123.4567の端数処理を行うとしましょう。小数点第3位から切り捨てを行う場合、「=ROUNDDOWN(123.4567,3)」と入力することになるのです。

切り上げや四捨五入にしたい場合

上記だけでは、切り捨てのみの解説のため、不十分です。ここでは、残りの端数処理の方法である切り上げ、四捨五入をエクセル上で行う方法を解説します。まずは、切り上げです。 切り捨てではROUNDDOWN関数が用いられましたが、切り上げではROUNDUP関数を利用します。使い方はROUNDDOWN関数と同じです。「=ROUNDUP(端数処理を行う数値,桁数)」を入力します。 端数処理を行う数値が123.567で桁数が0(=ROUNDUP(123.567,0))、であれば端数処理を行った結果は「124」となります。これは、ROUNDDOWN関数と同じ仕組みです。小数点以下を消す(0にする)と覚えておくとよいでしょう。 もうひとつ例を挙げます。端数処理を行う数値が上記と同じ(123.567)桁数が1の場合は、端数処理を行った結果は「123.6」となるのです。これは小数点第1位を残す、つまり、小数点第2位を切りあげることを意味します。 次に、四捨五入です。四捨五入はROUND関数を利用します。これまでと同様に、「=ROUND(端数処理を行う数値,桁数)」で計算が可能です。 つまり、端数処理ではROUNDDOWN関数、ROUNDUP関数、ROUND関数の3つで行えるということです。DOWNは切り捨て、UPは切り上げ、ROUND以降に何も記述がない場合は四捨五入となります。

まとめ

消費税の端数処理で取られる主な方法は切り捨て、切り上げ、四捨五入のいずれかです。しかし、財務省では端数処理について何らかの規則を設けているわけではないため、業務上で都合の良い方法を取れば問題ありません。

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