ヤフオクの売上は確定申告が必要?要/不要の判断と必要な処理について簡単解説!
ヤフオクにおける売上について、確定申告の要・不要の判断基準は気がかりですよね。今回は、申告の必要性の判断基準に加えて、所得の計算の仕方についても解説しました。また確定申告をしなかった場合のリスクについても覚えておきましょう。
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目次
職業別のヤフオクの売上の確定申告の要・不要を見分ける方法は?
①サラリーマンは所得20万以上で要
まずサラリーマンは、所得20万以上で確定申告が必要になります。サラリーマンの場合には、ヤフオクにおける所得の金額で確定申告の要・不要が分かれます。ヤフオクでの所得がマイナスならば、言うまでもなく確定申告は不要です。
サラリーマンのヤフオクでの所得金額がマイナスになれば、確定申告だけでなく住民税の申告も要りません。また、金額20万円以下の所得ならば、確定申告は不要になります。もっとも、住民税の申告は要りますので、注意しましょう。
そして、ヤフオクでの所得金額が20万を超えた場合に、確定申告が要るのです。ちなみにヤフオクの所得にかかわらず、年収2,000万円超のサラリーマンなら確定申告をしなければなりません。しっかりと税務署に届出をしましょう。
②個人事業主は所得38万以上で要
そして個人事業主は、所得38万以上で確定申告が必要になります。サラリーマン以外の個人事業主がヤフオクで稼いでいる場合には、納める税金の有無で決まってくるのです。原則として、個人事業主は確定申告をしなければなりません。
個人事業主の納める税金の有無は、ヤフオクでの稼ぎに基礎控除という所得控除をかけた金額で分かります。これで、確定申告や住民税の申告が要るか否かが決まります。所得が33万円以下なら、確定申告も住民税の申告も要りません。
個人事業主の所得が33万円以上38万円以下ならば、住民税の基礎控除33万円以上で所得税の基礎控除が38万円以下のため、確定申告が免除される一方で住民税の申告を求められます。そして所得税の基礎控除38万円以上で、確定申告が要ります。
商品別のヤフオクの売上の確定申告の要・不要を見分ける方法は?
①生活動産は基本的に非課税
まず、生活動産は基本的に非課税です。ヤフオクで売上があれば、商品の内容で確定申告の要・不要が判断されるのです。そして生活動産とは日常生活で使われる物品のことで、移動させることができる生活必需品一般のことを指します。
生活動産は、着なくなった洋服や使わなくなった家具などが代表的ですが、金額30万円以下の貴金属や書画や骨董品も含みます。以上のような場合には不用品の処分と判断されて税金は課せられず、確定申告も不要になってくるのです。
確定申告といえば、メルカリの売り上げの場合にも要・不要が気になってきますよね。ここに、メルカリの売上が確定申告の対象になるか否かについての記事があります。収入の基準や申告の際のポイントまで、どうぞ併せてご覧ください。
②営利目的や譲渡所得なら要る
それから、営利目的や譲渡所得ならば要ります。ヤフオクの売上ならば商品の内容の他に、出品目的も確定申告の要・不要の判断基準です。たとい古着や不要な家具等の生活動産を出品している場合でも、頻繁ならば営利目的になります。
これは、ヤフオクで転売をして稼いでいる方には、しっかり税金が課せられることを意味します。また、金額30万円以上の貴金属や書画や骨董品なら、譲渡所得とみなされて税金が課されます。つまり、以上の場合に確定申告が要ります。
ちなみに譲渡所得の場合には、所得から控除できる特別控除50万円が関係してきます。よって30万以上50万円未満の場合には、税務署で確認しましょう。もっとも、金額が50万円を超えていますと確定申告は絶対に必要ですよ。
ヤフオクの売上の確定申告のための所得の金額の計算方法は?
①基本的に売上から経費を引く
まず、基本的に売上から経費を引いて計算します。ヤフオクにおける収入は、事業所得や雑所得に該当します。そしてそもそも、確定申告において売上と所得は違います。確定申告では、売上から経費を引いた金額が所得になるのです。
ヤフオクの手数料を引かれる前の金額が売上です。ヤフオクでは、販売や落札や振り込みの際の手数料はもちろん経費です。計算の際には、仕入れ代金やインターネット利用のための費用や、ヤフープレミアム会員代も経費になります。
おまけに、家賃や光熱費の一部までも経費として計算が可能です。ただし、家賃や光熱費の一部の経費計算には按分に注意しましょう。それから確定申告の経費計算の際には、領収書等の書類をしっかり保管しておくこともまた必要です。
②売上計上は出品物が相手に渡った時点
それから、売上計上は出品物が相手に渡った時点です。一般的に確定申告では、代金が確実に受け取れるようになった時点で売上に計上することが原則です。そしてヤフオクでは、代金が支払われた後で商品を送るシステムになっています。
よって落札者から入金があった時点では、売上に計上しないようにしましょう。相手から出品物が受け取りの知らせがあった時点で、売上に計上することが基本なのです。なお売上計上のタイミングは、発送した時点にすることも可能です。
また、出品物の仕入代金を経費に計上するタイミングは、売上計上のタイミングと同じです。ちなみに、売却済みの出品物の仕入代金のみが経費に計上できます。ヤフオクの落札手数料は、口座へ入金されたタイミングで経費計上します。
ヤフオクの売上の確定申告をしないとどうなる?
①ヤフオクの手数料で収入は知られる
まず、ヤフオクの手数料で収入は知られています。言うまでもなく、ヤフオクではハンドルネームでも、入金口座は本名でしょう。実は、ヤフオクにおける販売手数料や落札手数料で、入金先が税務署に分かるシステムになっているのです。
なぜなら税務署は、ヤフオクに対して誰から受け取った手数料なのかを調べる権限を持っているからです。このために、確定申告をしていないことを税務署から指摘される方が数多くいるのです。気づいた時点で、確定申告をしましょう。
所得20万越えのサラリーマンでも、副業を職場に知られたくない場合があるでしょう。「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」で「自分で納付」を選ぶだけで隠せますので、確定申告はしておきましょう。
②追加の税金のペナルティがある
また税務署からの追加の税金のペナルティがあります。具体的には、延滞税や無申告加算税と呼ばれています。延滞税の方は納付の期間内に税金を納めなかった時に、無申告加算税の方は申告の期限内に申告しなかった時に加算されます。
また多額の収入の場合には、重加算税という悪質な脱税行為に対するペナルティが課されます。重加算税の場合には、最大で40%の税率になります。税務署には無申告の履歴が残り、主婦なら無申告の情報が夫の職場に知らされるのです。
ちなみにサラリーマンの所得20万越えの計算の仕方は、ヤフオク以外の所得も合算します。ヤフオクの他に投資などの所得を持っている場合には、合計で20万を超えれば確定申告の対象です。追加の課税を避けるために注意しましょう。
ヤフオクの売上を確認してしっかり確定申告をしよう
ヤフオクの売上を把握したうえで、忘れずに確定申告をしておきましょう。特に個人事業主の場合は、確定申告をすることは大前提です。サラリーマンなら、20万が基準の所得額になります。
ヤフオクではハンドルネームが使われるため、税務署に収入が知られないと勘違いしている方もいます。しかしそれはただの思い込みですので、税金はしっかり納めましょう。
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