インターネット工事が不要のものとは?固定回線との違いも解説

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工事が不要ですぐにインターネットを利用できるモバイルルーターを、自宅で固定回線代わりに使用する人が増えています。通信事業者からも自宅用のモバイルルーターが提供されていますが、実際に固定回線代わりになるのでしょうか。

固定回線とモバイルルーターについて

固定回線なら光回線

現在の固定回線によるインターネット接続の主流は光回線で、広く利用されているのが1Gbpsです。200Mbpsや100Mbpsの光回線は、既に低速光回線の部類になっています。 So-netが運営するNURO光などでは、提供地域が限定されますが2Gbpsです。更に、NURO光では、個人向けの10Gbpsの回線の提供も開始しています。 光回線が普及する前までは、電話回線を利用するADSLが主流でした。ADSLは、月額料金が安いため、継続利用している人もいますが、時代の流れもあり、光回線への切り替えが進んでいます。

テザリングでは容量不十分になる事も

デザリングとは、スマートフォンなどを外付けモデムにし、電話回線を利用してパソコンなどをインターネットに接続する手法のことです。最近のスマホは、ほとんどの機種がデザリングに対応しています。スマホでパソコンをインターネットに接続することができれば、とても便利に感じるかもしれませんが、スマホのデータ通信容量がかなり消費されます。 デザリングによるインターネット接続を長時間続けていると、契約しているデータ容量を使い果たすこともあり得ますので、緊急時などの利用に留めることをおすすめします。

モバイルルーターの特徴

モバイルルーターは、キャリアの無線通信回線を利用して、パソコンなどをインターネットに接続するための携帯可能な小型のルーターです。モバイルルーターで利用する電波は、携帯電話でも使用しているLTEのほか、AXGPやWiMAXなどです。

モバイルルーター利用者の多くは、外出時に携帯し、パソコンなどをインターネットに接続するために用意していました。しかし最近は無線通信回線やモバイルルーターの高速化が進み、自宅で固定回線の代わりに利用している人も増え、ホームタイプのモバイルルーターも提供されています。

回線の違いで工事費用はどう変わる?

光固定回線の工事費用

光回線を初めて導入する際は、初期費用として工事費が発生します。回線事業者により工事費は異なり、戸建てかマンションかでも料金が異なります。低額設定のNTTフレッツのマンションタイプでも15,000円(税別)かかり、高速回線を提供しているNURO光では、40,000円(税別)の工事費です。 各回線事業者は、キャンペーンなども実施しますが、適用にならなければ2~30,000円程度の工事費用がかかります。

モバイルルーターなら工事費無料

モバイルルーターは大きく分けて、パソコンなどにUSB接続するタイプと、コンセントに電源アダプタを差し込んで端末とWi-Fi接続するタイプがあります。いずれのモバイルルーターも、固定回線とは異なり、現地での工事などがありません。 モバイルルーターは、回線側の工事費を請求されることもありませんので、初期費用として必要な料金は、契約事務手数料3,000円程度です。

申し込みから利用開始までの時間は?


光固定回線なら2カ月程度

光回線を申し込んでから開通するまでの期間は、1カ月から2カ月程度です。申し込み数が多い時期や問題が発生した場合は長引く可能性があります。春の引っ越しシーズンは申し込みが殺到しますので、順番待ちになると開通に日数を要します。 また、光ファイバーケーブルの引き込み工事をする際に、近隣の土地の所有権などに関する問題がある場合も長引く原因になります。さらに、光ファイバーケーブルは、電話線の配管やエアコンのダクトか、外壁に1cm程度の穴を開けて通しますが、建物の構造や設備が原因で工事が中断することもあり得ます。

モバイルルーターなら数日

モバイルルーターは、申し込み後数日くらいで、すぐに始められるインターネット接続サービスです。契約が済んだら、通信事業者が用意する端末やSIMが手元に届くのを待つだけです。 店舗で契約して端末の在庫があれば、買ったその日からモバイルルーターを使用することも可能です。モバイルルーターは、住所変更手続きなどは別にして、引っ越し先でもそのまま継続して利用できますので、引っ越しの多い方にもおすすめです。

モバイルルーターの接続方法

モバイルルーターを自宅のインターネット接続回線として使用するなら、ホームタイプのモバイルルーターがよいでしょう。セットアップも簡単で、SIMを挿入してから電源アダプタをコンセントに差し、後はパソコンやスマホのWi-Fi接続画面から設定するだけです。 WPS(Wi-Fi Protected Setup)という無線LANの自動設定に対応している機器間であれば、ボタンを押すだけでインターネット接続設定を行えます。

工事不要で使えるネット回線は?


ドコモはモバイルWi-Fiルーター

ドコモでは、「モバイルWi-Fiルーター」という名称でサービス提供しています。LTE-CAという通信方式でNECプラットフォームズ製「Wi-Fi STATION N-01J」を使用したときの規格上の受信時最大速度は788Mbpsです。「Wi-Fi STATION N-01J」には、充電クレードルが付属されていて、自宅などで使用する際にセットします。 クレードルにはアンテナが内蔵されていて、セットするとWi-FiやBluetoothの受信感度が向上します。また、クレードルにはギガの有線LANポートも設けられていますので、Wi-Fi非対応のPCをLANケーブルで接続できるので便利です。

auのauスマートポート

auが提供するモバイルルーターサービスが「auスマートポート」です。通信方式はauのLTEかUQコミュニケーションズのWiMAXです。UQコミュニケーションズのWiMAXを使用した際の規格上の受信時最大速度は440Mbpsです。なお、WiMAXは、データ使用量が直近3日間で10GBを超えると、1Mbpsに速度制限されます。 そして、使用されている機器の1つが「Speed Wi-Fi HOME L01s」というHUAWEI製のモバイルルーターです。「Speed Wi-Fi HOME L01s」は、ギガの有線LANポートが2ポートで、Wi-Fi自動設定のWPSや端末をかざすだけでWi-Fi接続できるNFCにも対応しています。

SBのソフトバンクエア

ソフトバンクが自宅用に提供しているモバイルルーターが「SoftBank Air」です。受信時最大速度は、4G方式で最新型の「Airターミナル3」を使用すれば、一部エリアで350Mbps、全国主要都市で261Mbpsとなっています。 また、データ使用量による速度制限はありませんが、サービス安定提供のため、夜間などの利用が集中する時間帯などに制限がかかることがあります。 「Airターミナル」シリーズは、初代の「Airターミナル」と、「Airターミナル2」及び「Airターミナル3」で形状が異なります。初代の「Airターミナル」は2本の外部アンテナを搭載し固定回線の無線ルーターに近い形状で、「Airターミナル2/3」は正面から見ると縦長の長方形です。

工事不要の回線のデメリットは?

不安定になりやすい

近頃のモバイルルーターは、規格値では固定回線に引けを取らない速度性能になりました。ただし、無線通信では、光回線のような安定した通信品質を得ることはできていないのが現状です。光は、大量のデータを運ぶことができ、また信号の減衰も少ないので、安定的な長距離通信が可能になります。 モバイルルーターは、元々、外出時などにインターネット接続する必要がある人が利用するサービスでした。自宅用の機器であっても光回線のような安定性は期待できません。

電波が入りにくい場所がある

モバイルルーターでは、利用エリアにより速度性能に差が出てしまいます。また、利用する場所によっては電波が届きにくくなりますので、注意が必要です。 モバイルルーターもスマートフォンなどと同じように電波を受信して、インターネットに接続しています。通信事業者のウェブサイトには、サービスエリアやエリアごとの対応速度が掲載されていますので、利用したいエリアの状況を確認してください。

データ通信量の制限がある

モバイルルーターは、元々、外出時などでの利用が主な目的でしたので、少ないデータ容量のプランもあります。少ないデータ容量プランを固定回線代わりに長時間使用していては、契約データ容量をすぐに超えてしまいます。 また、ホームタイプでも速度制限されることがありますので、大容量のファイルをダウンロードしたり、高画質の動画を視聴したりする人には、速度低下が気になるかもしれません。

まとめ

モバイルルーターは、通信速度が向上し自宅などで固定回線代わりに使用することも可能になりました。自宅用のモバイルルーターはWi-Fiに対応していて、固定回線の無線ルーターのようにLANを構築することも可能です。ただし、光回線のように高速で安定したデータ通信は望めません。

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