都市ガスの料金って比較できる?計算方法や全国の平均なども紹介

都市ガスの料金は、どのように決まっているのでしょうか。また、全国でガス料金は統一されているのでしょうか。疑問に答えつつも、ガス料金決定のしくみについて解説していきます。

主要都市のガス料金の平均は?

日本ガス協会によると、家庭のガスの使用量の平均は年間326㎥(月間27㎥)となっています(2015年時点)。この値をもとに各主要都市のガス料金を計算してみました。 都市ガス料金は、基本料金+従量料金という構成からなっており、従量料金とは使用量によって変わる㎥ごとの単価です。設定区分は各ガス会社によって異なりますが、使用量が増えるほど基本料金は高くなり、従量料金単価は安くなるのが一般的です。 ・東京ガス(東京、神奈川、横浜など) (基本料金1,036.8)+(従量料金128.08×27)=月額料金4,494円 ・東邦ガス(名古屋など) (基本料金1,560)+(従量料金165×27)=月額料金6,015円 ・大阪ガス(大阪、京都、兵庫など) (基本料金1,337.4 )+(従量料金128.28 ×27)=月額料金4,800円 ・西部ガス(福岡など) (基本料金1,112.4)+(従量料金227.88)=月額料金7,265円 ・北海道ガス(札幌など)
(基本料金1427.76)+(従量料金146.99×27)=月額料金5,396円 (各ガス会社のホームページに記載された基準単位料金から計算。2018年1月現在。月額ガス料金は1円の位切り捨て) こうしてみると、地域によってかなり差があり、東京・大阪のような大消費地のほうが割安なことがわかります。人口(=利用者数)が違うため、単純に比較はできませんが、平均でいうと5,000円前後になるのではないかと考えられます。

月17㎥使用した場合の料金早見表

それでは一人暮らしの場合はどうでしょう。一人暮らしの平均都市ガス使用量は月㎥と言われています。これで各社の料金早見表を見てみると、
  • 東京ガス 3,170円
  • 東邦ガス 4,230円
  • 大阪ガス 3,429円
  • 西部ガス 4,986円
  • 北海道ガス 3,926円
となります(計算方法・基準などは上記27㎥の場合と共通)。やはり、地方のほうが割高という傾向は変わらないようです。

人数が増えれば料金はどうなる?

もう少し詳しくガス料金について見ていきましょう。実は、家庭のガス料金は季節によって大きく変動します。一緒に暮らしてガスを使っている人数によっても、当然大きく変わるので、その二つの面からみていきます。

一人暮らし

総務省家計調査によると、一人暮らし世帯の都市ガス料金の平均は、
  • 春(4~6月) 3,468円
  • 夏(7~9月) 2,428円
  • 秋(10~12月) 2,813円
  • 冬(1~3月) 4,155円
という額になっています。やはり入浴で体を温めることが多い冬が高くなるようです。暖房のコストも入っているかもしれません。年間平均を取ってみると月々3,216円ということになります。

二人暮らし

二人暮らしになると、この額はどうなるでしょうか。総務省家計調査によると、二人暮らし世帯では、以下の通りです。
  • 春(4~6月) 7,500~8,500円
  • 夏(7~9月) 4,500~5,500円
  • 秋(10~12月) 5,500~6,500円
  • 冬(1~3月) 10,500~11,500円
とされています。年間平均にすると、約7,500円前後となります。一人暮らしより2倍以上となるのは、一人暮らしだと外食が多くなりがちで、二人だと自宅で食事をとる率が上がりがちだからかもしれません。やはり冬場にガス料金がかさむようで、10,000円を超えることもあるようです。

4人家族

夫婦2人と子ども2人の4人暮らしでは、ガス料金はどうなるでしょうか。同じ調査によると、
  • 春(4~6月) 15,000~17,000円
  • 夏(7~9月) 9,000~11,000円
  • 秋(10~12月) 11,000~13,000円
  • 冬(1~3月) 21,000~23,000円
という結果になっています。二人暮らしのちょうど倍です。このように都市ガス料金は、家族が多いほど、それに比例して増える傾向にあります。

都市ガスとプロパンガスの違いは?

都市ガスとプロパンガスには、主成分の違いや標準熱量などさまざまな違いがありますが、ここでは料金の観点で比較してみましょう。

都市ガスとプロパンガスの料金比較

都市ガスとプロパンガスを料金の面で比較すると、大きな違いがあります。例えば、前述した月に27㎥使用する場合で比べてみると、東京ガスの場合は、上に挙げたように4,494円の料金がかかります。 それではプロパンガスはどうでしょうか。関東でプロパンガスを供給する会社として比較的大手の「レモンガス」を例にとると、 (基本料金1,600)+(従量料金360×27)=月額料金11,320円 (同社がホームページで公表している料金から計算) となり、2.5倍も高いことになってしまいます。 全国どこでも、プロパンガスのほうが高い傾向はほぼ変わりません。これは、都市ガスが「公共料金」として国の認可を得ないと料金を決定できないのに対し、プロパンガス業者はあくまで私的契約であり、自由に料金を決められる制度になっているからです。 契約者によって料金基準が違うこともあります。また、初期の工事費を業者が一度立て替えて月額料金に乗せて回収している場合もあります。プロパンガスの場合は、慎重に料金伝票をチェックする必要があるでしょう。

都市ガスの方が安い

都市ガスの場合はその逆、ということになります。最初に都市ガスを引く工事をする時は工事費が掛かりますが、いったん供給が始まってしまえばもう負担はありません。料金もプロパンガスに比べれば割安で安定しているので、賃貸住宅に入居する場合には都市ガス工事済みの物件を借りることがおすすめです。

プロパンガスの利点

料金が高いことが目立ってしまうプロパンガスですが、よい点もあります。使用量あたりの熱量が都市ガスの2倍ほど大きいので、対応しているガス機器を使えば強い火力を得られます。中華料理屋やとんかつ屋など強い火力を必要とする飲食店がプロパンガスを選ぶ傾向があるのは、強い火力を得られることが理由にあるようです。 また、大災害が起きてガスの供給がストップした時も、通常プロパンガスは都市ガスより早く復旧します。都市ガスはガス管で繋がっている範囲が広いため、安全を確認するのにどうしても時間がかかるためです。ちなみに、東日本大震災において、被災三県のプロパンガス完全復旧と都市ガス完全復旧には、10日ほどの差がありました。

まとめ

ガス代は家計の光熱費の中でも大きな割合を占めます。そのぶん、ムダに出費することがないよう工夫すると、効果が上がる可能性も大きいことになります。まずは自分のガス代が毎月どのくらいかかっているのか、把握することから始めてみてください。

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