「以上」と「以下」の意味って?覚え方や「未満」との違いもサクッと解説!
「以上」と「以下」の意味を知っていますか?例えば、「1000円以上」とは、1000円を含むより多い金額のことを指します。この記事では、「以上」と「以下」の意味と覚え方を解説しています。「未満」との違いや使い方についても知ることができるので、ぜひご覧ください。
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「以上」と「以下」の意味
以上:基点を含めて大きい数
基点を含めて大きい数を意味するのが、「以上」となります。例えば、遊園地などの入場料に関する説明で、「3才以上は500円」と表記されているとします。その場合、3才児も含めてそれ以上高い年齢の人は、入場料として500円払う必要があるという意味です。
また、「以上」の言い換えとして、「~を含むより大きい」という表現もあります。よって、「デザイン案を2つ以上お願いします」と言われたら、「提出する数は2つでもOK」ということです。
最低でも2つ必要で、可能であればより多くのデザイン案を提出してほしいという要望になります。「その数を含めて、それよりも上」ということを説明する際に、「以上」という定義を用いるのです。
以下:基点を含めて小さい数
基点を含めて小さい数を意味するのが、「以下」という定義です。例えば、「おやつは300円以下でお願いします」という伝達があったとします。
その場合、おやつの金額に対して、300円~1円までの指定をしていることになりますよ。このように、「以下」という定義は、「その数を含めて、それよりも下」ということを伝える為に使います。
「以」には基点という意味がある
「以上」と「以下」の「以」という漢字には、基点という意味があります。また、「それより」という意味もあり、「~まで」や「~から」と言い換えることも可能です。具体的には、「以」は方向や範囲・時間など、さまざまな基点を示す定義として用いられます。
「以」は対象となる数字を含む
「以」は、対象となる数字を含むことを意味しています。そのため、何かを数えるときの定義として、「以」が付く場合は「それ自体を含む」と解釈するのです。よって、「以上」や「以下」で提示されたものに対し、示された数を含んでいるという捉え方をします。
日常生活と法律用語で使う意味は同じ
日常生活と法律用語で使う、「以上」や「以下」の意味は同じです。契約内容や年齢に関する規約など、法律用語で説明されているものは、一見すると難しい表現が使われています。しかし、法律用語に用いられる「以上」や「以下」は、日常生活で使う意味と変わりないです。
例えば、「契約には3年以上の実務を要する」というのは、3年を含めてそれよりも長く働いた経験が必要だと示していますよ。また、無断駐車や不法投棄を禁止する看板などに、「5万円以上、50万円以下の罰金」と提示してあるとします。その場合、該当者には5万円~50万円の罰金が科されるという意味になるのです。
感情や言葉を強調する意味もある
「以上」や「以下」には、感情や言葉を強調する意味もあります。例えば、「お値段以上」という言い回しでは、対象となるものが「価格として相応」というニュアンスでは使われません。本来であれば、基点を含めて大きい数の定義を「以上」としますが、「お値段以上」は別の意味となります。
商品のクオリティが高く、価格に見合わないお得感がある物に対して、「お値段以上」と言うのです。例として、300円の物を「お値段以上」と表現するのは、「300円を含まない、それより上の金額」という認識になります。
「以上」と「以下」の覚え方
①「以」の読み方と意味に注目する
1つ目は、「以」の読み方と意味に注目した覚え方です。「以」は訓読みで「もって」や「もちいる」と読むので、「以上」「以下」で示された数字を「持って」と覚えてください。
また、「以」には「もってする」という意味があるので、100円以下だと「100円を持って下がる」と認識するのもおすすめです。「100円を持って下がる」ので、100円~1円のことを示すというのが分かります。
②飲酒年齢を参考にする
2つ目は、飲酒年齢を参考にした覚え方です。誰もが知っている、「20才以上はお酒を飲める」という法律を参考にしてください。20才を含むそれよりも上の年齢であれば飲酒できる、という意味なので「以上」の定義が覚えやすいです。
③「友達以上恋人未満」のフレーズを使う
3つ目は、「友達以上恋人未満」のフレーズで覚えることです。友達以上恋人未満の関係というのは、親しいけれど付き合ってはいない人のことを指します。友達という枠を超えているような間柄に対して使うため、「よりも上」という定義である「以上」を覚えるのにぴったりです。
「以上」「以下」と「未満」との違い
対象となる数字が含まれるかどうか
「以上」「以下」と「未満」は、対象となる数字が含まれるかで違います。「以上」と「以下」の定義では対象となる数字が含まれますが、「未満」は含まれません。
「未満」は基点を含まない
「未満」は、基点を含まないものに対して使います。例えば、「年収200万円未満」というのは、総支給額が199万円~1円のことを指します。このように、「未満」は「以上」や「以下」と違い提示してあるものを含まず、それよりも下の数を示すという定義になりますよ。
「以上」「以下」は基点を範囲の最初に含む
「以上」「以下」は、基点を範囲の最初に含みます。提示された数を含まれない「未満」と違い、「以上」「以下」は示してある数が範囲の最初となるのです。
例えば、「15才未満お断り」というのは、14才よりも下の年齢に対しての文言なので、15才はOKということになります。それに比べ、「15才以下お断り」だと、15才を含む下の年齢はNGという意味です。
「以上」「以下」「未満」の例文
①基準や範囲を表す場合
「以上」「以下」「未満」の定義を用いて、基準や範囲を表すことができます。年齢や身長など数字で示すものだけでなく、小学生や高校生といった言葉で提示される使い方もありますよ。基準や範囲を表すツールはさまざまで、案内板や書類で伝えたり会話に用いられたりします。
- ・80点以上の人は何人いますか?(80点の人も対象として数える)
- ・120cm以下は乗車できません(120cmは乗車不可)
- ・小学生未満は入場可能(小学生はNG・就学前の幼稚園児や保育園児はOK)
- ・対象年齢は3才未満(3才は対象ではない・2才~0才が対象となる)
基準や範囲を表す場合
②感覚的に表現する場合
感覚的な表現をするために、「以上」「以下」「未満」を用いる使い方があります。その場合は本来の定義とは違っており、褒め言葉や卑下する際に使うケースが多いです。ただし、本来の定義がある上での表現となっているので、基準や範囲を表す使い方でなくても、相手に意図が伝わりやすくなります。
- ・実力以上の力が発揮できた。
- ・あんな酷いことするなんて、動物以下の人間だよ。
- ・私が描いた絵は、芸術未満の駄作です。
感覚的に表現する場合
「以上」と「以下」の意味を知って正しく使おう!
「以上」と「以下」は基準や範囲を表すもので、対象となるものを知ることができます。「未満」は基準となる数字を含まないという定義ですが、「以上」と「以下」は含むのが特徴です。また、対象となる数量を示すだけでなく感覚的な表現をする際にも、「以上」「以下」「未満」という定義を用います。
「以上」と「以上」の意味を知って、「未満」との違いを正しく理解し使いましょう。以下の記事では、18歳未満の意味や以下・以上と違いを解説しています。未満の使い方・例文、反対語についても知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
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