「可能です」は敬語として適切?覚えておきたい言い換え表現や使い方も解説!

「可能です」という言い方は、敬語として正しいのか悩みがちな表現です。「可能です」を正しく言い換えて、敬語として失礼のない表現ができる言い方をご紹介します。「可能です」の意味や言い換え表現の正しい使い方もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

「可能です」は敬語として適切?

上から目線なイメージで適切ではない

握手する2人のビジネスマン

「可能です」という表現は、敬語として間違っているわけではありませんが、上から目線で偉そうなニュアンスが含まれます。できるかできないかを問われたときの返答として、「可能です」を用いるのは決して間違ってはいません。

しかし「可能です」という返答は、相手によっては偉そうだと捉えられてしまうことがあります。そのためビジネスでの会話や目上の人に対しては、他の言い方をした方が良いといえます。

相手に許可を出すというニュアンス

会議で話し合う人たち

「可能です」は、「できます」という了承を相手に伝える言い方です。しかし上から目線なニュアンスのある言い方なので、相手に「許可を出す」という意味合いが含まれてしまいます。「可能です」を使うと、場合によっては「してあげます」という、一方的で偉そうな印象を相手に与えてしまうのです。

もっと丁寧な敬語に言い換えた方が良い

パソコンの前で考える女性

「可能です」という表現は、場合によっては偉そうな印象を抱かせてしまうことがあるため、他の言い方をした方が無難です。敬語の表現として間違っているわけではありませんが、もっと丁寧でへりくだった言い方をした方が、相手に嫌な思いを抱かせずに済みます。特に目上の人に対してやビジネスでの会話では注意しましょう。

「可能です」を言い換えるなら?

①かしこまりました

電話をするスーツ姿の女性

「可能です」の言い換え表現として代表的なものは、「かしこまりました」です。「かしこまりました」とは、「相手の命令や依頼を謹んで受ける」という意味の表現になります。敬語の度合いを表すレベルとしては上の方に入るため、かなり目上の人と会話する場合でも、失礼に当たらない表現です。

相手の役職や年齢がはっきりと分からないときでも、「かしこまりました」を使っておけば問題ありません。最も丁寧な言い方なので、どんなときでも安心して使えますよ。

②承知しました

資料を見ながら話す上司と部下

「承知しました」は、「理解しました」や「引き受けます」という意味を持つ、「可能です」の言い変え表現です。「分かりました」と同じ意味ですが、「承知しました」の方がもっと丁寧な言い方になります。もっと丁寧に伝えたい場合には、「承知いたしました」のように、謙譲表現を付け加えると良いですよ。

同じような意味で「了解しました」もよく使われますが、実は目上の人に対しては失礼に当たる表現です。「了解しました」も敬語ではありますが、丁寧ではないと判断されてしまうこともあります。ビジネスの場や目上の人に対しては、「承知しました」を使うようにしましょう。

③問題ありません

フランクに話し合われている会議

「可能です」の言い換えとしては、「問題ありません」もよく使われる表現です。相手の意見に対して賛同しているという姿勢を表し、「そこに不安や支障はない」というニュアンスも含まれています。事案を提案してきた相手が不安を抱えている場合には、「問題ありません」と返答することで、相手の心配を払しょくできますよ。

ただし「問題ありません」は、「たいして重要でないこと」を表す場合もあります。かなり親しければ、上司などの目上の人に使ってもOKですが、大切なビジネスの場では軽々しく使わない方が無難です。

「可能です」の意味

「可能です」という表現は間違った敬語ではありませんが、上から目線で相手を嫌な気持ちにさせてしまう可能性のある言い方です。「可能です」の正しい意味を知っていれば、間違って使ってしまうこともなくなります。「可能です」の持つ正しい意味を解説するので、ぜひ読んで把握しておいてくださいね。

①できます

GOサインを出す男女

「可能です」の最もオーソドックスな意味は、「できます」という了承です。可能とは、「できること」や「できる見込みがあること」を意味するので、「できます」という意味になります。ただし「大丈夫」というニュアンスを含むため、自信過剰な人という印象を相手に与えてしまう場合もあります。

②してあげます

OKサインを出す女性

「可能です」は「できます」という意味ですが、「してあげます」という上から目線なニュアンスを含みます。上司が部下に使うときには問題ありませんが、立場が逆な場合の会話では、相手に嫌な気持ちを抱かせる可能性があるので気を付けましょう。

③構いません

GOサインを出す女性

「可能です」には、「構いません」という意味もあります。「構わない」とは、「差し支えない」という意味で、取るに足らないことに対して使われる場合もある表現です。大丈夫という意味でもありますが、「構いません」という意味も持つ「可能です」は場合によっては偉そうに聞こえてしまうことがあります。

「可能です」の言い換え表現の正しい使い方

「可能です」を言い換える表現は、一体どのように使えばよいのでしょうか。言い換え表現はいくつもありますが、それぞれ使うのに適切な場面が異なります。「可能です」の言い換え表現の正しい使い方をご紹介するので、ぜひよく読んで参考にしてみてくださいね。

①かなり目上の人から可能かを尋ねられた場合

資料を見ながら話し合う2人の男性

かなり目上の人や上司から大丈夫かと尋ねられた場合には、「はい、かしこまりました」と返事をしましょう。「かしこまりました」は「承知しました」よりも丁寧な表現で、「相手の命令を謹んで受ける」という意味です。メールや手紙のやり取りでも、了承する場合の返事には「かしこまりました」を使うと失礼がありません。

ただし漢字の「畏まりました」は「おそれる」とも読める文字なので、相手に怖い印象を与えてしまう可能性があります。メールや手紙では相手と直接顔を合わせない分、より丁寧で柔らかい表現がおすすめです。ひらがなで「かしこまりました」と表現しておく方が、良い印象を与えられますよ。

②ビジネスの場で可能かどうかを尋ねられた場合

会議室で面談中の上司と部下

ビジネスの場で大丈夫かどうかを尋ねられた場合には、「承知いたしました」が適切な返答です。了承する返事としては「了解いたしました」もよく使われがちですが、実は目上の人に対して使うのは失礼な表現になります。

「了解しました」も丁寧な言葉ではありますが、自分より下の立場の人に対して使う返事だと認識している人もいるからです。目上の人に対してやビジネスの会話では、「承知しました」と言うようにしましょう。

③同等の立場の人に可能かどうかを尋ねられた場合

会議で発言する男性

同等の立場の人や部下に対して了承する場合には、「問題ありません」を使ってもOKです。「問題ありません」は、支障がないことを伝える意味なので、了承する以外に、そこまで重要でない事案に対して使われる場合もあります。

そのため、重要な事案に対して使うのは適切ではありません。特に目上の人への対応に使うと、事案を軽んじているのかと思われて失礼に当たる表現なので、気を付けましょう。

「可能ですか?」の言い換え表現を使った例文

「可能です」という表現は返事として使われる場合の他に、「可能ですか?」と質問形式で用いられることもあります。ただし質問形式の場合も上から目線に聞こえることがあるので、言い換え表現を使いましょう。どんな場面でどの言い換え表現を使ったら良いのか、例文をご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

①ビジネスの電話で取次ぎをお願いする場合

電話を掛ける眼鏡をかけた女性

ビジネスの場で取引先などに電話を掛ける場合には、「○○さんにお取次ぎいただけますか?」と言って相手に繋いでもらいましょう。「~いただけますか?」を応用した表現で、「○○さんにお取次ぎ可能ですか?」よりも、少し丁寧な言い方になります。

ただし若干偉そうな雰囲気を感じ取ってしまう人もいるので、電話に出た相手が役職者に当たらないと分かっている場合にのみ使います。電話の相手が役職者かもしれない場合には、「○○さんにお取次ぎいただいてもよろしいでしょうか?」と言いましょう。よりへりくだった表現なので、安心ですよ。

ビジネスでの電話は普段の通話と違うため、緊張してしまうこともあります。ビジネスマナーとしての一般的な電話のかけ方を知っておくと、いざというときにも慌てずに落ち着いて話せますよ。下記の記事では、出だしの挨拶や対応の仕方など、ビジネスの場での電話のかけ方を解説しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。

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②上司に面談などを依頼したい場合

面談中の女性上司と部下

上司や目上の人に面談をして欲しいと思っている場合には、「少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」と尋ねてみましょう。上司に面談をしてもらうということは、たとえ短くても相手の時間を奪う行為になります。そのため、へりくだった表現をして相手の時間をもらうことへの了承を得る必要があるのです。

「少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」という言い換え表現をすることで、こちら側の本気度も上司により強く伝わります。上司との面談を希望する際には、やり過ぎかと思うくらいにへりくだった言い換え表現をして、ぜひお願いしてみましょう。

③目上の人に実践確実な依頼をしたい場合

取引相手に話しかける女性

目上の人に対して何かを依頼したい場合には、「○○していただきますよう、お願い申し上げます」と使いましょう。「お願い申しあげます」というへりくだった言い方なので、相手への依頼であっても失礼に当たりません。顔を合わせての会話の中で使用するのはもちろん、メールや手紙といった文章でのやり取りでも使えます。

ただし「お願い申し上げます」という言い方は疑問文ではないので、相手にできるかどうかの判断を委ねられません。相手が実践できるかどうかが分からない場合には、注意が必要です。相手の判断が不透明な場合には、「~いただいてもよろしいでしょうか?」という疑問文で伺うようにすると良いですよ。

「可能ですか?」と尋ねる場合の言い換え表現

「可能です」の質問形式である「可能ですか?」という表現は、どのように言い換えたら良いのでしょうか。場面ごとに適切な言い換えができるよう、どんな表現があるのかを知っておきましょう。「可能ですか?」の正しい言い換え表現をご紹介するので、ぜひ読んで参考にしてみてくださいね。

①ビジネスでも使えるフランクな言い換え表現

契約が決まって握手するビジネスウーマン

「可能ですか?」の言い換え表現の中でもフランクな言い方には、「~していただけますか?」があります。相手にダイレクトに了承を求めるニュアンスの言い方で、丁寧でありながら若干の威圧感を与える言い方です。ビジネスでも使えますが、同僚や親しい上司に使う程度にしておきましょう。

上司や目上の人に対して「~していただけますか?」を使うのは、失礼に当たることもあります。もう少し相手に決定権を委ねる言い方をしたい場合には、「~していただけませんか?」とへりくだった表現をすると良いですよ。

②相手が目上の人の場合の丁寧な言い換え表現

パソコン作業をする女性

「~していただいてもよろしいでしょうか?」は、相手に依頼をする表現です。「~していただけますか?」よりも、相手に判断を委ねるニュアンスが強くなるので、より丁寧な言い方になります。

相手に問題がないか、差し支えないかをへりくだって伺うことができるので、部下から上司に対して使っても失礼がありません。もちろん、顔の見えないビジネスメールなどで使っても大丈夫ですよ。

③相手が実践確実な場合の丁寧な言い換え表現

手を組んで話す女性

「可能ですか?」を丁寧に言い換えたい場合には、「~していただきますよう、お願い申し上げます」を使いましょう。「お願い申し上げます」とへりくだって依頼するので、ビジネスのメールや目上の人に対して用いても失礼になりません。

ただし「お願い申し上げます」という依頼は、相手に実践可能かどうかの判断を委ねないので、威圧感を感じさせてしまうこともあります。威圧感を感じさせたくないという場合には、他の言い換え表現を使うと良いですよ。

「可能です」は正しく言い換えて、失礼のない敬語を使おう

「可能です」は敬語として決して間違ってはいませんが、場合によっては相手に上から目線な印象を与えてしまう、難しい表現です。正しく言い換えて表現をすることで、相手に勘違いされずに、こちら側の「了承しました」という意図を正確に伝えられます。

そのためには、その場に合った正しい言い換え表現を知っているかどうかが重要です。「可能です」のいくつもある言い換え表現をしっかり把握しておき、一人の大人として失礼なく敬語を使えるようになりましょう。

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