「敬愛」とは?知っておきたい意味や使い方、類語まで一挙ご紹介!
「敬愛」という言葉の、正しい意味をご存知ですか?今回は、「敬愛」の意味や使い方を詳しく解説していきます。例文もご紹介しているので、是非参考にしてください。又、一緒に覚えておきたい類語についても解説しています。違いを知ることで、より正しく単語を使用できますよ。
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「敬愛」の意味とは
意味:敬い親しみの気持ちを持つこと
「敬愛」とは相手を敬い、親しみの気持ちを持つことを意味します。「敬」という漢字には、「他人を敬い、尊ぶ」「相手を尊んで慎む」という意味がありますよ。これに大事な物や人を慕う心を表した「愛」の2つの漢字が合わさることで、人を尊敬し親しむという意味を持っています。
「敬愛」という1つの単語だけで尊敬と親しみを表現することができ、校訓や社訓にも用いられる言葉です。英語では尊敬を意味する「respect」や「reverence」と訳されます。しかし、これらには親しみを持つ心という意味はあまり含まれないので、「敬愛」は日本語ならではの単語表現と言えるでしょう。
ポイント:恋愛感情は無い
「敬愛」という単語に、恋愛感情の意味は含まれません。「愛」という漢字が使われているので「好き」という気持ちを連想する方も多いですが、この場合は親しみの心を表すので注意しましょう。恋人だけでなく、恋愛感情の無い上司や友人に対しても使える言葉となります。
「敬愛」の使い方
①名詞として使う
「敬愛する」「敬愛の念を抱く」などのように、名詞として用いるのが正しい使い方です。「敬愛なる」という形で使われがちですが、これは間違いです。
「敬愛なり」という形容動詞は存在せず、間違った用法となってしまうので使用の際には注意しましょう。「敬愛する~」「~を敬愛する」「敬愛を~する」などが基本的な使い方になります。
②人に対して使う
「敬愛」は基本的に、特定の人物に対して使われる言葉です。敬いの気持ちを表現する単語の中には、人だけでなく行為に対しても使えるものがあります。ですが、「敬愛」には「親しい気持ちを持つこと」という意味が含まれるので、行為に対しての尊敬の念を表現することはありません。
「敬愛」を使った例文
①親しみのある友人や上司の場合
例文のように、「〇〇を敬愛する」「敬愛する〇〇」のような使い方が最も一般的と言えます。尊敬していて、普段から親しみのある友人や上司の事を話すときに使うことができますよ。
- ・私は、しっかり者で面倒見の良い友人を敬愛する。
- ・〇〇は私が敬愛する人物です。
「敬愛する」の例文
②より強く表現したい場合
「敬愛の念を抱く」という使い方は、思いや気持ちという意味の「念」という言葉を繋げることで、敬う気持ちを表現しています。特定の人物への尊敬する気持ちを、より強く表現したいときに使用すると良いです。
- ・彼の仕事に取り組む姿勢を見て、敬愛の念を抱かずにはいられなかった。
- ・私は〇〇に対して、敬愛の念を抱いている。
「敬愛の念を抱く」の例文
③贈り物をする場合
例文のように「敬愛の意を込めて~」と使用することで、尊敬する人へのお祝いやプレゼントに敬い、親しむ気持ちを乗せることができます。親しみのある上司や、尊敬できる友人へ贈り物をする際には、「敬愛の意を込めて」という言い回しを使った手紙を入れても良いでしょう。
- ・敬愛の意を込めて、恩師の誕生日を盛大に祝った。
- ・敬愛の意を込めて、贈り物をする。
「敬愛の意を込める」の例文
こちらの記事では、上司への誕生日メッセージの例文をご紹介しています。敬愛する上司の誕生日に贈り物をする際は、是非こちらの記事を参考にしてください。誕生日メッセージに「敬愛」という単語を盛り込めたら素敵なシーンになるでしょう。
④多くの人から敬われている人の場合
「敬愛を集める」という言い回しは、1人に対して多くの人から敬い、親しむ気持ちが集中していることを表します。多くの人から好かれていることを表現でき、親しみのある人であれば有名人にも使うことができます。
- ・誰にでも優しい彼は、皆から敬愛を集めていた。
- ・国王は国民から敬愛を集めている。
「敬愛を集める」の例文
「敬愛」の類語と意味の違い
「敬愛」のように、敬いの気持ちや親しみを表す単語は他にもあります。ここからは、「敬愛」の類語を紹介していきますよ。意味の違いや使い方を知ることで、より場面に合わせた単語を使うことができるようになります。是非「敬愛」と一緒に、類語についても詳しく覚えておきましょう。
①親しみを含まない「尊敬」
「尊敬」も「敬愛」と同じように、敬うことを表す単語です。「敬愛」との大きな違いは、親しみという意味を含んでいないことが挙げられます。実際に関わっていない人や、親しみを感じるには恐れ多いかなり目上の上司などにも使うことができますよ。
例えば「私の尊敬する人は徳川家康です。」のように、親しみは無いけれど憧れを持っている表現をすることができます。「尊敬」と「敬愛」には、使用する対象にも違いがありますよ。
「敬愛」の対象は人物ですが、「尊敬」は行為や人格に対しても使うことも可能です。「彼の勇敢な行為は尊敬に値する。」のように、人の行為に対しての敬いを表現できます。
②敬う気持ちを表す「敬意」
「敬意」には、相手を敬う気持ちという意味があります。「敬愛」との違いは「尊敬」と同じように、親しみという意味が含まれていないことです。又、「敬意」の「意」には、気持ちという意味が含まれています。
1語で気持ちそのものを表すことができるため、「敬愛の念」のように「敬意の念」とするのは二重表現となります。間違った表現になってしまうので、使用の際には注意してください。
③敬い慕う「敬慕」
「敬慕」には相手を尊敬し、慕うという意味があります。「敬愛」と意味がかなり似ていますが、「慕う」と「親しみ」には微妙なニュアンスの違いがありますよ。「慕う」には尊敬して真似しようとする、憧れの気持ちを持つことという意味合いが含まれます。
「慕う」という言葉には、恋しく思うという恋愛的な感情も含まれます。こちらの記事では「お慕いする」が愛を表す言葉として紹介されていますよ。詳しく知りたい方や気になる方は、是非併せてお読みください。他にも愛を表現する、豊かな日本語表現を知ることができますよ。
④愛情を含む「親愛」
「親愛」には、親しみと愛情をもつことという意味があります。「親愛なる〇〇へ」と言うように、手紙の冒頭でもしばしば使われる単語です。「敬愛」の意味との違いは、「敬い」の気持ちが含まれないことです。又、「敬愛」には含まれない「好意」を表現できるのも大きな違いとなっています。
⑤偉大な人に使う「畏敬」
「畏敬」とは、偉大・崇高な人・物に対して、畏(おそ)れ敬うことを表します。親しい友人や上司に対して使える「敬愛」とは違い、自分よりはるかに力があるものに対して使う言葉です。相手を尊び敬う、「尊敬」の更に強まった言い方と認識すると良いでしょう。
人物よりも神社や仏閣、自然に対して使われることが多いです。「敬愛」のように、「畏敬の念」という使われ方をすることがあります。こちらの記事では「畏敬の念」の意味や使い方を詳しく解説しているので、是非併せてお読みください。類語や対義語、英語での表現方法も知ることができ、とても参考になりますよ。
「敬愛」の意味を理解して正しい使い方をしよう
「敬愛」という言葉には、相手を敬い、親しむことという意味があります。日本語には相手を敬うという意味を持つ単語がたくさんありますが、それぞれ意味が微妙に違うので、しっかりと把握しておきましょう。
例文を参考にして、正しい使い方を確認してくださいね。間違った使い方をしないためには類語の意味も把握し、しっかりと使い分けることが重要です。「敬愛」の意味や類語との違いを理解して、正しい使い方をできるようになりましょう!
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