箸のマナーの中でタブーな使い方27選!知っておきたい作法をご紹介!
箸の正しいマナーを押さえて、タブーな使い方を避けたいと思いませんか?NGとされている箸の使い方は、意外に多いので、一つひとつご紹介していきますね。箸の作法とその意味をマスターして、上品な箸使いができるようになりましょう。
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目次
【食事の取り方】箸のマナーの中でタブーな使い方7選
①移り箸(うつりばし)
「移り箸」とは、食事で一旦取りかけた料理を置いて、他の料理を取ることを言います。「渡り箸(わたりばし)」と呼ばれることもありますよ。一度触れた料理を、そのままにするのはマナー違反となります。責任を持って食べて終えてから、次に移るようにしましょう。
②重ね箸(かさねばし)
1種類の料理ばかりを取って食べ続けると「重ね箸」になってしまいます。好きな料理が出たときに、思わずやってしまう可能性がありますね。日本には「三角食べ」という概念があって、「ごはん・主食・副菜」という種類を順繰りに、均等に食べていくのが良いとされています。バランス良く食べていくようにしましょう。
③探り箸(さぐりばし)
器や鍋の中の料理を、かき回して好きなものを探り出すことを「探り箸」と言います。「探り箸」をすると、盛り付けが崩れて見た目が損なわれる可能性があります。また、鍋での「探り箸」は他の人の迷惑にもなりかねません。料理は見た目も大事なので、「探り箸」は避けるよう覚えておくと良いでしょう。
④刺し箸(さしばし)
「刺し箸」も、「探り箸」と並ぶタブーの一つとなります。「刺し箸」とは、食べ物に箸を突き刺して食べることを指します。「刺し箸」を使う人は、お箸を上手に使えない子どものような印象を周囲に与えてしまうので、日本では避けられがちです。「刺し箸」をしないよう意識して、上品に摘みましょう。
⑤涙箸(なみだばし)
箸や摘んだ料理から、汁をポタポタと落とす取り方は「涙橋」と呼ばれます。とくに、落とした汁で卓上や服などを汚してしまうのは避ける必要があります。上品とは言えないので、汁気が多いものを食べるときは注意してくださいね。
⑥迷い箸(まよいばし)
美味しそうな料理の上で、どれを取ろうかと箸をうろうろと動かす所作は「迷い箸」と呼ばれます。「迷い箸」は、「探り箸」や「刺し箸」と並んで、知らず識らずやってしまいがちな間違いの一つといえるでしょう。
料理の種類が多いほど目移りしてしまいますね。うっかり「迷い箸」をしてしまわないよう気をつけましょう。「迷い箸」を防ぐには、食べる料理の種類を決めてから動かすよう心がけるのが一番です。
⑦寄せ箸(よせばし)
「寄せ箸」は、器に箸をかけて、自分のほうに寄せることを意味します。少し離れた場所にある料理を、「寄せ箸」で寄せてしまったことはないでしょうか。器をずりずりと引きずることになるので、「寄せ箸」も、お行儀が良いとは言えません。
「寄せ箸」は、意識的に防ぐようにするほかありません。「寄せ箸」をせずに料理を寄せたい場合は、箸を置いてから、器を手で移動させると良いですよ。
和食では「探り箸」や「刺し箸」、「迷い箸」に「寄せ箸」などのNGが数多くありますね。しかし、食事のマナーには、ナイフやフォークを使うものもあります。他のマナーもチェックしたい方は、こちらの記事でフランス料理におけるフォークの作法などを押さえてみましょう。
【物の食べ方】箸のマナーの中でタブーな使い方6選
①押し込み箸(おしこみばし)
「押し込み箸」は、口に入れた食べ物を、さらに押し込む行為のことです。たくさんの食べ物を無理に押し込む印象があるため、はたから見るとがっついているように感じられます。上品な食べ方を目指しているのであれば、避けたい食べ方です。
②掻き込み箸(かきこみばし)
「掻き込み箸」も、がっついて見える箸の使い方になります。お茶碗などの食器に直接口をつけて、掻き込むことを意味するものですね。女性の場合、とくに避けたほうが良いでしょう。食器に口をつけることなく、箸で丁寧に摘んで食べましょう。
③噛み箸(かみばし)
食事の最中に、箸の先を噛む所作のことを「噛み箸」と言います。マナーとしてはNGですし、箸の先も傷めてしまう可能性が高いですね。食事に招待されたお宅で、無意識のうちに噛んでしまうと失礼なことになってしまいます。箸の噛み癖がないか、食事中は意識するようにしてください。
④せせり箸(せせりばし)
「せせり箸」は、箸を爪楊枝の代わりのように使うことを意味します。「せせり」とは、尖ったものでつつく所作のことです。歯の間に詰まった料理を、箸先で取ろうとするのは避けましょう。どうしても気になる場合は、口元を隠しながら爪楊枝を使うと良いでしょう。
⑤ねぶり箸(ねぶりばし)
「ねぶり」は舐めることを意味する言葉で、「ねぶり箸」は箸先を舐めることになります。箸だけでなく、口にくわえて舐めるように見える行為も該当するので、注意してくださいね。一緒に食べている相手に不快感を与えてしまう可能性があります。
⑥もぎ箸(もぎばし)
「もぎ箸」は、箸についたご飯粒などを、口でもぎ取る所作のことになります。箸にご飯がついたままだと、気になってしまいますね。マナー違反の使い方ですが、「迷い箸」や「ねぶり箸」などの他のタブーとは異なり、具体的な対処法があります。
「もぎ箸」は、食事を始めるときにご飯から始めるのではなく、汁物からいただくようにすれば防げると言います。汁物を食べることで先を濡らして、ご飯粒をつきにくくさせるのですね。
【持ち方】箸のマナーの中でタブーな使い方5選
①拝み箸(おがみばし)
箸を両手で挟み、拝むような形にすることを「拝み箸」と言います。「いただきます」の挨拶で見られる、日本ならではの箸の使い方ですね。しかし、マナーの観点ではNGとなってしまいます。丁寧な挨拶のように見えますが、箸を挟むことで箸先が隣の人に向いてしまうためです。
②受け箸(うけばし)
お箸を持った状態でおかわりをする所作を、「受け箸」と言います。おかわりをする際に、うっかりやってしまわないよう注意が必要です。おかわりを所望する場合は、一度箸置きに置いてからにするのが正しい方法です。
③握り箸(にぎりばし)
二本の箸を、手のひら全体で握り込む所作は「握り箸」と呼ばれます。箸を使い始めたばかりの幼児のように見えることから、避けたほうが良いとされています。また、食事中の「握り箸」は、古来より攻撃を意味すると言われています。
④持ち箸(もちばし)
箸を持った手と同じ手に茶碗を持つと、「持ち箸(もちばし)」というNG所作になります。「受け箸」と似た種類の使い方なので、合わせてやってしまう可能性が高いと言われています。ご飯や汁物などの椀を持つときに気をつけましょう。
⑤振り上げ箸(ふりあげばし)
手の甲より高く箸を上げることを意味する「振り上げ箸」は、食事中に会話が弾むと、ついやってしまう可能性が高い所作ですね。会話が楽しくても、箸を振り上げてしまわないように注意してください。常に手の甲よりも下にすることを意識しましょう。
「拝み箸」や「握り箸」などの箸の持ち方のマナーの他に、持ち方の形そのものが駄目である場合があります。「迷い箸」や「寄せ箸」といったマナーに注意していても、持ち方の形が悪いと台無しになってしまいます。こちらの記事で、正しい持ち方や直し方をチェックしてみましょう。
【置き方】箸のマナーの中でタブーな使い方3選
①立て箸(たてばし)
「立て箸」は、忌避される度合いが高い置き方になります。「刺し箸」に似ていますが、ご飯に刺して立てることは、仏式の葬儀で用いられる形になります。縁起が悪い意味になってしまうため、生きている人間の前で立てて置くことは、かなり忌避されます。
②調伏箸(ちょうぷくばし)
置き方に関しては、「調伏箸」にも気をつけましょう。「調伏箸」は、お箸の先端を右向きにして置くことを指します。正しい置き方では、先端は左向きでなければいけません。「調伏」には、相手を呪い殺すという意味もあるので、かなり忌避される置き方であることが分かります。
③渡し箸(わたしばし)
「渡し箸」は、食事の途中に、茶碗などの食器の縁に箸を渡し置くことを言います。日本料理のマナーでは、食事の最中に「渡し箸」をすることは、「もう食べません」という意味になります。まだ食べ続ける予定であれば、箸を休ませるにしても、箸置きに置くようにしてくださいね。
【人との所作】箸のマナーの中でタブーな使い方3選
①指し箸(さしばし)
「指し箸」は、箸先で人を指すことです。箸先を人に向けるのは失礼なことなので、気をつけましょう。また、人ではなく物を指すこともマナー違反となるので、やらないようにしてください。「刺し箸」と語感が似ていますが、全く違うものなのですね。
②拾い箸(ひろいばし)
箸から箸へ、料理を受け渡すことを「拾い箸」と言います。日本では、火葬の後に遺骨を全く同じ形で受け渡します。納骨の作法と同じになるので、縁起が悪いと認識されます。「拾い箸」はしないように注意しましょう。
③二人箸(ふたりばし)
「二人箸」は、二人の人間が箸で同じ料理を挟むことを言います。大皿の料理を取るときに、タイミングが悪いと起こってしまいそうですね。同じ料理を同じタイミングで、箸で挟まないようにして、食べていきましょう。
【その他】箸のマナーの中でタブーな使い方3選
①落とし箸(おとしばし)
食事の最中に箸を落としてしまうことも、「落とし箸」というマナー違反になります。故意に落とすことは考えられないので、うっかりが原因となることがほとんどですね。なるべく落とさないように注意するしかありません。
②叩き箸(たたきばし)
箸で打楽器のように食器を叩くことは、「叩き箸」と呼ばれます。日本では昔から、「叩き箸」をすると餓鬼という悪霊を招くと信じられてきました。どんな種類の食器でも、叩いて音を出すことは避けるようにしてください。
③違い箸(ちがいばし)
「違い箸」は、違う種類の箸同士を一対として使うことを指します。例えば、木製と竹製を一対にするといった使い方ですね。違う種類の箸を使うことは、火葬後の納骨の作法に共通します。日本の葬式では、互い違いの種類の箸で骨を拾うことから、避けられているのです。
日本の箸使いのマナーをマスターしよう
日本における箸使いには、色々なタブーがありましたね。「寄せ箸」や「迷い箸」、「探り箸」といった比較的有名なものもあれば、「拝み箸」や「受け橋」のようにうっかり使ってしまいそうなものもありました。上品な所作で食事をするには、箸使いのマナーを押さえておくことが大切なので、ぜひマスターしていってください。
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