【書き方例あり】美術の鑑賞レポートって何を書くべき?まとめ方やポイントも紹介!

美術のレポートは、どのような書き方にするべきか悩んでいませんか?理科や数学と違い明確な答えのない美術は、どのような着眼点とセンスで感想を書くのかが重要になります。ここでは、美術のレポートを書く際のコツや、気を付けたいポイントを紹介します!参考にしてくださいね。

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【まとめ方】美術レポートの書き方とは?

①美術品に対する感想や意見をメインに書く

絵の具と筆

1つ目は、美術品に対する感想や意見をメインに書くまとめ方です。美術のレポートは、美術品を見た際に感じた感想など、個人的な意見をまとめるのがおすすめです。美術は理科や数学と違い、明確に正しい答えがありません。個人のニュアンスを含んだまとめでもOKです。

美術品を鑑賞した際、自分はどのような気持ちになったのか、どういった感情を抱いたのかを具体的にまとめましょう。単に「綺麗だった」ではなく「大胆な色使いに作者のこだわりを感じ、綺麗だと思った」のように、具体性のある意見がポイントです。

②美術品に関する歴史的背景などを調べる

重なった本

2つ目は美術品に関する歴史的背景などを調べるまとめ方です。絵画や彫刻などの美術品には、それぞれに歴史があります。単に見て感じた意見だけでなく、その作品はどういった歴史の中で生まれたのかを調べるのもおすすめです。

まずは作品名、作者名、発表年などを参考に、文献やインターネットなどで調べてみましょう。その作品が生まれたいきさつなどを調べてまとめると、より中身の充実したレポートになります。

引用した参考文献の情報も記入しよう

レポートを書く際に書籍やホームページを利用した際は、必ず本のタイトルや作家名、ホームページのURLと言った情報も、参考元として記入しましょう。

③美術品から得た知識や興味についてを書く

タブレットを見る女性

3つ目は美術品から得た知識や興味についてを書くまとめ方です。美術品を鑑賞して抱いた感想だけでなく、どういった知識が得られたかもまとめのポイントとなります。歴史的背景や作品を作る際の技術など、得た物の内容をまとめましょう。

また、一つの作品を見たことで興味の湧いた物事をまとめるのもおすすめです。作品のジャンル、その作家が発表した別の作品など、新たに調べてみたくなった美術品についてを、書いてみましょう。

【構成】美術レポートの書き方とは?

①鑑賞するきっかけを書く

本を見る女性

1つ目の構成は、鑑賞するきっかけを書くことです。学校の指定で特定の美術品や美術館を鑑賞する場合は必要ありませんが、自分で作品を選んだ場合は、何故それを観賞しようと思ったかを書きましょう。

作品そのものに惹かれた、作者に興味があった、見たことのないものだから知りたくなったなど、その作品を選んだ理由をまとめましょう。最初の構成できっかけを書くことで、次の構成をまとめやすくなります。

②実際に鑑賞した時の感想などを書く

絵を描く女性

2つ目の構成は、実際に鑑賞した時の感想などを書くことです。最初の構成できっかけを書いたら、次はレポートのメインである感想、意見などをまとめます。観賞した時の気持ちを素直に書きましょう。

この時、中学生の場合は感想のみでも十分です。しかし、高校生や大学生の場合は、感想プラス美術品の歴史、作者の生い立ちと言ったものを調べて書くと、より内容の濃いレポートに仕上がります。

③まとめの文を書く

パソコンを使う人

3つ目の構成は、まとめの文を書くことです。最後の構成では美術鑑賞に関するまとめ文を書きます。2つ目の構成で書いた感想などから、どういった結論になったのかをまとめましょう。

例えば感想の構成で「戦争の時代に描かれた作品ならではの迫力、恐ろしさを感じた」と書いた場合、まとめ文では「美術品はその時代に起こった出来事や世相を反映していると感じた」というように、締めに持って行くのがポイントです。

美術レポートの書き方でNGのポイントとは?

①箇条書き形式で書く

ソファに座る女性

1つ目のNGポイントは箇条書き形式で書くことです。美術のレポートはその作品を見て感じたことを、いかに自分なりの表現でまとめるかが重要です。感想の一つ一つを箇条書きにするだけでは、NGの形式となってしまいます。

綺麗だった、感動した、などの単語を並べるのではなく、「このような表現が美しかった」や「こういった描き方に感動した」など、きちんとした文章でまとめるのがポイントです。

②長くまとまりのない文章で書く


ペンを持つ人

2つ目のNGポイントは長くまとまりのない文章で書くことです。芸術作品に触れて心を動かされると、つい色々な感想を書きたくなってしまいますよね。しかし、主語述語がはっきりせず要点を押さえない文章は、まとまりのないレポートになるので注意しましょう。

また、専門用語や難しい言い回しを多用するのも、NGです。レポートをまとめるポイントは読み手にとってわかりやすいことなので、誰が読んでもすんなりと受け入れられる簡潔な内容を心がけましょう。

③単純な感想ばかりでまとめる

ノートに書く手

3つ目のNGポイントは単純な感想ばかりでまとめることです。美術鑑賞で作品を見た時、作品の好き嫌いなど興味や関心には個人差がありますよね。しかし、興味がないからと言って、単純な感想ばかりでは中身のないレポートとなってしまいます。

例えば「つまらなかった」や「下手だと思った」だけでは、内容のない感想なのでNGです。「はじめはこう思ったが、作品背景を調べるうちこの作品に込められた意味を知った」などと、最初に抱いた感想から中身を膨らませましょう。

④引用を多用する

新聞を見る女性

4つ目のNGポイントは、引用を多用することです。レポートを書くにあたって、ある程度の引用は認められています。しかし、引用はあくまでも参考程度に取り入れるものなので、多用するのはNGです。

特に感想部分を引用して「この作品を見たという人も、このような感想を抱いていた」という風に書くのは、自分の意見ではないのでNGです。引用は文献などから使う程度に留めておきましょう。

なお、レポートに参考文献を書く際は、別の記事で紹介している書き方も参考にしてくださいね。正しい書き方を覚えて、きちんとしたレポートに仕上げましょう!

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レポートの参考文献の書き方には決まりがあるのをご存じですか?内容は良くても、参考文献が正しく書けていないと再提出になってしまうことがあります。この記事では...

美術鑑賞編|美術レポートの書き方例文3選

①美術鑑賞をした出だしの例文

ピカソの絵

特定の作品をテーマにした美術鑑賞の場合、まずは何故その作品を選んだのかを説明しましょう。例文ではピカソの絵をテーマにしています。具体的な理由を書き、テーマに決めたことの説明をします。

例文のように、あえて「作品・作者が好き」という意見ではなく「魅力を感じない・下手だと思う」というネガティブ意見から書くのもコツです。最初に悪い方の意見から出すと、その後どのように意見が変わったのかをまとめやすくなりますよ!

レポートの出だし部分例文

私がピカソの作品をテーマに選んだのは、正直この作品に魅力を感じなかったからだ。お世辞にも上手いとは言えない絵だが、世界中で高く評価されている。何故このような作風が世界的に有名なのかが気になり、詳しく調べてみることにした。

②美術鑑賞をした感想の例文

木の額縁

次に、実際に鑑賞したことでどのような意見を抱いたのか、感想を書きましょう。例文ではピカソの作品についてまとめていますが、感想だけでなく技術面や作風などにも触れるのがおすすめです。

「最初は下手なのかと思ったが、実はデッサン力があるうえでわざと崩したキュビズムという手法なのだとわかった」という風に、文献などで調べた内容もまとめるのがおすすめです。

レポートのメイン部分例文

はじめはピカソの絵に写実性やデッサン力などを感じなかったが、実は優れた画力の持ち主であり、基礎であるデッサン力も見事な画家であると判明した。そのうえで、あえて崩した作風にしているユニークさが、世間に受け入れられたのではないだろうか。

③美術鑑賞をしたまとめの例文

女性とアルファベット

最後に、美術鑑賞をしたことへのまとめ文を書きましょう。テーマを決めたきっかけの段階、鑑賞する前と後では何が変わったのかをまとめるのがおすすめです。

また、新たに興味が湧いたことも書き、次にどうしたいかもまとめてみましょう。「今回このような事がわかったので、次回はこれを調べたい」という熱意を書き、自分の気持ちをまとめてみてくださいね。

レポートのまとめ部分例文

ピカソを調べることで、キュビズムという抽象的な美術の手法を知ることもできた。上手に描くだけが芸術ではないという表現の世界に興味を持ったため、今後は他の作家が描いたキュビズム作品について調べたい。

美術館編|美術レポートの書き方例文3選

①美術館へ行った出だしの例文

美術館

作品を書籍などで鑑賞したのではなく、実際に美術館へ行って鑑賞した際は、生で作品を見ることならではの内容をまとめましょう。出だし部分では、何故そこへ行ったのかを説明します。

例文のように、その美術館で自分が見たかった作品を展示しているからという書き方がおすすめです。その他にも、美術館の内装や扱うテーマが好きだったという理由もおすすめです。

レポートの出だし部分例文

今回私が東京都美術館での鑑賞を選んだ理由は、期間限定で「~」の展示をしていたからだ。以前から興味のあった「~」の作品を間近で見られるという事で、東京都美術館を選択した。

②美術館へ行った感想の例文

絵を見る人

美術館へ行った時の感想は、書籍などで見るよりも更にリアルな意見が書けます。感想部分も、リアルに見たことならではの意見をまとめるのがおすすめです。

例文のように、実物を見る前に描いていた感想と、実際に見てからの感想はどう違ったか、比較しながら描いてみましょう。絵の具を重ねた質感など、実物ならではのポイントに注目するのもおすすめです。

レポートのメイン部分例文

東京都美術館では私が見たかった「~」の作品が展示されていた。予想していたものは静かで落ち着きのある色合いを使った作品という印象だったが、実物を見ると大胆な色使いで力強く描かれた作品のエネルギーを感じた。

③美術館へ行ったまとめの例文

メガネの女性

最後に実際に美術館へ行ったことに対する、まとめ文で締めくくりましょう。感想部分と同じく、実物を見られたことならではの感想からまとめに繋げるのがおすすめです。

また、書籍やDVDで鑑賞するのと美術館で鑑賞することの違いや、メリットについてまとめるのもおすすめの手法です。次回はどこへ行きたいなど、次の希望も書いてまとめてみましょう!

レポートのまとめ部分例文

今回東京都美術館へ行ったことで、以前から興味のあった作品を直接見ることができた。実物を目にすると、それまで抱いていた感想とは違う感想や、新たな発見を知ることができた。今後も美術館へ行き、本物の作品と直に触れて作品の細部を知りたい。

美術のレポートに関する書き方を覚えよう!

美術のレポートは初心者がいきなり書くとなると、難しく感じます。しかし、ポイントさえ押さえれば美術のレポートもまとめやすくなります。今回紹介した構成などの例をもとに、美術作品の鑑賞レポートを書き上げましょう!


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