卒論の口頭試問はどんな対策をするべき?内容や準備に関する疑問を解決!
卒業を控えた大学生の多くが経験する「卒論」ですが、なかでも実際に教授から質問される「口頭試問」は対策方法に悩む方も多いことでしょう。今回は、卒論の口頭試問の対策方法をご紹介します。準備すべきものや実際に聞かれる質問などもまとめていますので、ぜひご覧ください!
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目次
卒論で行われる口頭試問とは?
①研究テーマへの研究度合のチェック
卒論を提出した後に課される「口頭試問」は、何より研究テーマへの研究度合をチェックするために行われます。テーマとして取り上げた分野について、どれほど理解しているのか、どのように研究してきたのかを、会話の中でチェックしているのです。
また、口頭試問において研究度合をチェックすることにより、さらに内容が充実した卒論を作るうえで必要な改善点を見つけられます。そのため口頭試問は、卒論を作成するにあたって、学術的に価値のある卒論作りのアドバイスなどももらえる大切な工程なのです。
②コピペの有無のチェック
また口頭試問には、卒論を作成する時にタブーとされている「コピペ」を見つけるという点でも行われています。卒論は、研究の中で自分なりの考察をまとめることが大前提です。自分なりの表現方法や感想などで書かれている場合、多少回答に詰まってしまっても「これだけは伝えたい」という点があるといえるでしょう。
しかし、コピペによって書かれた卒論の場合、資料として使ったデータがどのようなものなのかはもちろん「どのようにその考えに至ったのか」が、卒論作成者にはわかりません。そのため、口頭試問でコピペ部分の質問に対する回答1つで、教員側に矛盾点や不明瞭な点が分かってしまうのです。
一般的な卒論の口頭試問の流れとは?
流れ①自己紹介とあいさつ
口頭試問がはじまったら、まず最初に「自己紹介とあいさつ」をします。口頭試問が始まってすぐの時は、緊張している学生も多いことでしょう。そのため「大変緊張しておりますが、本日はよろしくお願い致します」と一言入れておくことで、質問時の教授からの当たりが優しくなるとともに、後の流れがスムーズになります。
また、学生1人に当てられている口頭試問の時間には限りがあるため、自己紹介やあいさつの時間が長くならないように注意しましょう。基本的には所属学部と学科、学籍番号と名前、一言コメントがあれば十分です。
流れ②卒論内容についてのプレゼンテーション
自己紹介が終わったら、次に「卒論内容についてのプレゼンテーション」という流れになります。ここでは、自分が研究してきたテーマと卒論についての概要や具体的な研究、考察や課題について発表しましょう。
プレゼンの内容が、次の「質疑応答」において取り上げられる場合もあるためプレゼン内容には十分注意しましょう。どのような内容にするかを決めておくことをおすすめします。また、自分の卒論を良く見せたいがために、実際の卒論に含まれていない調査方法や内容を、プレゼンに加えるのはやめましょう。
流れ③質疑応答
プレゼンテーションが終わったら「質疑応答」になります。質疑応答は、口頭試問における最大の難所ともいえる点であり、ゼミ担当の教諭をはじめとした、様々な教員から卒論について質問されるため、1つひとつ答えていく流れになるのが基本です。
教員によって質問内容やアプローチが異なってくるため、出来るだけ簡潔かつ丁寧に答えていくことが対策のコツといえます。実際に質問された内容を先輩などから聞いて、落ち着いて対策できるように準備しましょう。
卒論の口頭試問で聞かれることとは?
①研究背景
1つ目が「研究背景」です。例として「なぜそのテーマを卒論として取り上げたのか」という質問になります。卒論で取り上げた「テーマ」については、研究しようと思ったきっかけや理由があるはずです。口頭試問では、そんな研究のきっかけだけでなく、研究の意義などについても聞かれる場合があります。
そのため、実際に卒論で書いた「序論」の部分を参考にしながら、あらためて研究しようと思った理由や意味をはっきりさせておくなどをして、準備しておきましょう。
②研究に対する考察
2つ目が「研究に対する考察」です。こちらの質問内容は、卒論の内容に深く入り込んだ質問となっています。特に「もっと詳しく教えて欲しい」という質問例が定番ですが、考察の内容や研究手順、考察時に感じたことをあらかじめおさえておくことで、楽に対策ができますよ!
卒論に書かれた内容のうち、どの点が質問されるかわからないため「当日に答えられない」ということにならないように、自分が考察した点は必ず見直しておきましょう。
③今後の課題
3つ目が「今後の課題」です。こちらの質問は卒論の内容とは少し離れた内容といえます。特に「研究テーマについてどのような課題があると感じたか」や「研究を通して感じたこと」などといった質問が定番です。研究や考察においての感想や課題を、しっかりまとめておくことが対策のコツといえます。
卒論の口頭試問を受ける時に準備すべきものは?
①完成した卒論のコピー
1つ目は「完成した卒論のコピー」です。口頭試問では、卒論具体的な内容について聞かれることが多く、教授側はあらかじめ学生達の卒論のコピーを見ながら質問してきます。
そのため、いつでも指摘された内容を確認できるように、手元に卒論のコピーを準備しておくことが大切です。ページ数や見出しにずれや抜けがないように注意しましょう。
②筆記用具
2つ目は「筆記用具」です。特に2対1形式をはじめとした、小規模の口頭試問では、質疑応答をしながら卒論についてのアドバイスをもらえることがあります。情報のまとめ方のコツや改善点などを教えてもらえる可能性もあるため、聞いたことを書き留めて置けるように、メモとペンを準備しておきましょう。
③卒論要旨
3つ目は「卒論要旨」です。そのテーマを取り上げた理由や研究背景、研究方法や結果など、卒論に関するおおまかな内容が簡潔にまとめられたレジュメをいいます。口頭試問は制限時間が設けられていることも多いため、何度も卒論の本文をチェックしながら答えていては、時間が足りなくなってしまうため注意しましょう。
そのため、卒論要旨を準備することで、卒業論文のプレゼンテーションをスムーズに行うことができます。具体的な内容についての質問については、聞きたい箇所のページ数を提示してもらえることが多いため、すぐに確認できるようにしましょう。
④当日の服装のチェック
4つ目は「当日の服装のチェック」です。口頭試問における服装は主に私服で受けることが多いとされています。しかし、大学によってはスーツでの出席がルールになっている場合もあるため、必ず当日の服装はチェックしておきましょう。
卒論の口頭試問の対策のコツとは?
①作成した卒論をしっかり読む
1つ目の対策方法は「作成した卒論をしっかり読む」です。何度も言うように、口頭試問では卒論の具体的な内容が質問されるため、事前に書き上げた卒論をしっかり読み込んでおくことで、質問された箇所をすぐに思い出せます。
全体の流れをおさえるだけでなく、オリジナルのデータや統計を使っている点や考察した点など、教授に質問されそうな点をリストアップし、回答を準備しておくのもおすすめですよ。しかし、口頭試問も一種の会話であるため、回答を用意していても機械的な答え方にならないように注意しましょう。
②参考資料を見直しておく
2つ目の対策方法は「参考資料を見直しておく」です。卒論の口頭試問では、考察内容についての質問が多いですが、なかには根拠や考察のリソースにあたる部分を聞いてくることもあります。そのため、それぞれの考察にどの資料を参考にしたか、参考資料をどのように探したか、活用したかをまとめておきましょう。
③模擬練習
3つ目の対策方法は「模擬練習」です。口頭試問において重要となるのは「質疑応答でどれだけ緊張せずにいられるか」といえます。そのため、友人や家族に自分の卒論を読んでもらい、模擬練習をしておくことも対策のコツです。
また実際の口頭試問では、実際にその卒論テーマを研究している教授以外の教員が担当する場合も少なくありません。そのため、模擬練習を通して「その分野やテーマをよく知らない人はどのような質問をするのか」を予測しておくのも良いでしょう。
卒論の口頭試問が怖いと感じる時に知っておくべきこととは?
①口頭試問で落ちることはほとんどない
1点目は「口頭試問で落ちることはほとんどない」です。多くの大学生が卒業するうえで、避けて通れないものといえる「卒論」は、作成から提出まで1年以上かかることもすくなくありません。
口頭試問を受ける頃には、多くの学生が卒業後の進路が確定していることから、口頭試問でむやみに不可を出すことは、大学にとってリスキーといえるでしょう。しかし、コピペや代筆をしていた場合は、著作権侵害などに該当し、落ちる可能性があるため注意しましょう。
②上手く答えられなくても大丈夫
2点目は「上手く答えられなくても大丈夫」ということです。たくさんの資料に目を通し、考察をしっかりまとめた学生であっても、思わぬ質問が飛んできて回答に戸惑うことはあります。
なぜなら教授は、学生が研究をはじめるよりも昔からその分野に携わっているのですから、卒論の欠点をすぐ見つけてしまいます。そのため、教授側が口頭試問で見ているのは、内容よりも「これまで学生がどのように研究内容と向き合ってきたか」です。たとえ上手く答えられなくても慌てずに、自分なりの言葉で説明しましょう。
卒論の口頭試問に挑戦してみよう!
一見難しそうに見える口頭試問ですが、注意点や対策方法をおさえておくことで、落ち着いて対処できるようになります。「もうすぐ口頭試問で緊張する」という方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にして挑戦してみましょう!
口頭試問をはじめとした、卒論発表のシーンではパワポを使っての説明が必要となる場合も少なくありません。そこで関連記事では、卒論発表時のパワポの書き方のコツやプレゼンのコツをまとめた記事を掲載しています。
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