知っておきたい【2月】を表す言葉12選!旧暦は如月!季語・季節の挨拶例も

2月を表す言葉には様々な表現があり、日本語特有の美しい言葉も多くあります。ここでは2月の異称や2月に関する季語といった、伝統的な日本語の表現を紹介します。時候の挨拶に使えるビジネス表現もあるので、ぜひ覚えてみてくださいね。

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【旧暦の和風月名編】2月を表す言葉3選

①如月(きさらぎ)

雪遊びする子供

1つ目は如月(きさらぎ)です。如月とは陰暦で2月を表す和風月名で、由来は諸説あります。1つ目は2月はとても寒く、衣服を更に着こむことから「衣更着(きさらぎ)」から如月になった説です。

また、中国で2月を如月(にょげつ)と呼ぶことに由来したという説や、春の陽気が更に来る季節なので「気更来(きさらぎ)」から如月になったなど、いくつか由来があります。

春が近く木が更に生えてくるため「生更木(きさらぎ)」という説は、覚え方もわかりやすいですよ!その他の日本語の和風月名については、一覧で紹介しています。

12か月の和風月名一覧

1月 睦月 正月に身内で仲睦まじく過ごすから
2月 如月 寒くて衣を更に着こむから
3月 弥生 草木が生え始める季節だから
4月 卯月 卯の花が咲く時期に由来
5月 皐月 早苗を植える田植えの季節に由来
6月 水無月 雨がよく降る水の月という意味
7月 文月 七夕に文を詠む習慣に由来
8月 葉月 旧暦では秋になり葉が落ちるから
9月 長月 秋が深まり夜が長くなるから
10月 神無月 出雲大社に神々が集まることから
11月 霜月 寒くなり霜が降りる季節に由来
12月 師走 年末は師が走り回るほど忙しいから

②初花月(はつはなづき)

梅の花

2つ目は初花月(はつはなづき)です。2月の和風月名で、年が明けてから最初に咲く梅の花を「初花」と呼ぶことに由来します。旧暦で2月というと、春も近づいてきますよね。

2つ目は初花月(はつはなづき)です。2月の和風月名で、年が明けてから最初に咲く梅の花を「初花」と呼ぶことに由来します。旧暦で2月というと、春も近づいてきますよね。

この時期になると梅の花が咲き、いよいよ春の訪れを感じます。もともと日本でお花見は桜ではなく梅の花を見る習慣だったということもあり、梅の花は和風月名に由来する重要な花でもあります。

③雪消月(ゆききえづき)


雪山

3つ目は雪消月(ゆききえづき)です。旧暦で2月はもっとも寒さの厳しい季節も徐々に通り越し、冬の間に降り積もった雪も解け始める季節に突入します。そのため、雪が消える季節となります。

このように、冬の風物詩である雪が消えてなくなることから、雪消月という和風月名となりました。日本語ならではの表現で2月の季節感を表した言葉ですね。覚え方も「雪が消える月」と覚えやすいのが特徴です。

【旧暦の異称・別名編】2月を表す言葉3選

①雁帰月(かりかえりづき)

鳥と女性

1つ目は雁帰月(かりかえりづき)です。旧暦の2月を表す異称で、渡り鳥である雁の行動を表す日本語がもとになっています。雁とは、冬の季節になると日本へとやってくる鳥の一種です。

その雁が、春になると日本からシベリアへと帰って行くため、雁帰月と呼ばれるようになりました。季節の風物詩が由来ということですね。「雁が帰る月」で雁帰月という覚え方をしましょう。

②小草生月(おぐさおいづき)

黄色い花

2つ目は小草生月(おぐさおいづき)です。2月の異称で、いよいよ春が近づいてくる季節になり、小さな草花があちらこちらから生えてくる月という日本語に由来します。

「小さな草が生える月」という覚え方がおすすめです。2月はまだまだ寒い日も近づきますが、冬本番も終わりだんだんと春めいてくる季節というのが異称からも読み取れますね。


③建卯月(けんうづき・けんぼうげつ)

満月

3つ目は建卯月(けんうづき・けんぼうげつ)です。建卯月とは古代中国に由来する異称で、11月を十二支の始まりである子年に当てはめ、そこから一か月ごとに一つずつ干支を組み合わせていく考え方がもとになっています。

11月から子年が始まると、2月には卯年が当てはまりますよね。そのため、「建す(おざす)」という意味の建に十二支の卯を合わせ、建卯月と呼ばれるようになりました。

【季語・風物詩編】2月を表す言葉3選

①名残雪(なごりゆき)

雪山でスキーをする人

1つ目は名残雪(なごりゆき)です。名残雪とはその年の冬最後に降る雪のことです。もうこれ以上雪が降ることはないと思われるくらい暖かくなってきたときに使える、風物詩を含んだ季語です。

しかし、場合によっては3月や4月に雪が降る場合もあります。その年の気温や天気についてははっきりと把握できないため、例え最後の雪ではなくても季語として名残雪という言葉が使えますよ!

例文として、「そろそろ名残雪の季節も近づきましたが」という風に使うのがおすすめです。なお、雪を表す表現にはいろいろな言葉があるので、別の記事も参考に様々な呼び方を覚えてみてくださいね。

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【雪】を表す言葉21選!別の呼び名・種類など知っておきたい表現を総まとめ!

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②紅梅(こうばい)


紅梅

2つ目は紅梅(こうばい)です。紅梅とは毎年2月ごろから先始める梅の花で、2月の風物詩です。季節感のある季語を使いたい場合は、そのシーズンに咲く花を使うと、おしゃれな一文の手紙になりますよ。

紅梅は字の通り、鮮やかな赤い色が特徴です。なお、白い梅は白梅となります。梅の花はどちらも2月の風物詩なので、例文として「(紅・白)梅の咲く季節となりました」という風に季語として使ってみましょう。

③鶯(うぐいす)

鶯

3つ目は鶯(うぐいす)です。春の訪れとともにホーホケキョという綺麗な声で鳴く鳥は、春の風物詩ですよね。日本では2月の終わりから3月にかけて、春が始まる季節とともにやってきます。

早春の季語として使えるので、2月の挨拶に使っても問題ありません。「鶯の声が待ちどおしいですね」や「鶯の声が聞こえるようになりました」など、その時期に合わせて季語の使い方も変えてみるのがおすすめです。

【時候の挨拶編】2月を表す言葉3選

①晩冬の候(ばんとうのこう)

手をつないで歩くカップル

1つ目は晩冬の候(ばんとうのこう)です。晩冬とは大体小寒から立春の前日までの期間を指す日本語で、晩冬の候という挨拶が使えるのも小寒から立春過ぎあたりの期間となります。2月~3月上旬あたりまで使える挨拶です。

例文は「晩冬の候、皆様風邪など召されずにお過ごしでしょうか」です。使える時期の覚え方は、小寒から立春までと覚えておくとビジネスなどの手紙でも正しく使えます。

②梅花の候(ばいかのこう)

白い梅

2つ目は梅花の候(ばいかのこう)です。2月の異称や季語にも使われる梅ですが、時候の挨拶にも使われます。日本語に馴染み深い梅の花は、季節感を感じる時候の挨拶にもぴったりです。

梅の花が咲く季節に使うので、覚え方としては梅が咲き始め、桜の季節になる前までと覚えておきましょう。例文は「梅花の候、貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます」です。

③余寒の候(よかんのこう)

ココア

3つ目は余寒の候(よかんのこう)です。余寒とは、「立春を迎えてからもまだ寒さが残る季節」という意味になります。そのため、挨拶に使う際は立春を過ぎてから使うのがおすすめです。

更に啓蟄(けいちつ)の前日までに使うのが一般的とされています。啓蟄とは3月6日ごろなので、それ以降の使用は別の言葉にしましょう。例文は「余寒の候、春が待ち遠しいこの頃ですがいかがお過ごしですか?」です。

なお、2月に使える時候の挨拶については別の記事でも詳しく紹介しています。季語を使ったものや上旬、下旬におすすめの挨拶も紹介しているので、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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2月を表す言葉を使って丁寧な手紙を書こう!

2月を表す日本語には様々な表現があります。旧暦で2月を表す和風月名、如月や、2月の異称など是非様々な表現を覚えてくださいね。また、2月に使える時候の挨拶も紹介したので、例文や覚え方も参考に手紙に取り入れてみましょう!


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