【雪】を表す言葉21選!別の呼び名・種類など知っておきたい表現を総まとめ!

寒い季節の風物詩である雪ですが、色々な表す言葉があるのをご存じですか?雪の種類や降り方、積もり方、時期によっても呼び方が異なります。そんな日本語ならではの雪に関する言葉をまとめてみました!素敵な言い回しを覚えて、表現を豊かにしましょう。

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【雪の別名編】雪を表す言葉4選

①六花(りっか)

雪の結晶

1つ目は六花(りっか)です。六華とも書き、雪を表す別名です。その由来は、雪の結晶が六角形をしていることから、六つの花弁を持つ花にたとえてこのような別名になったと言われています。

その他に「りくか、ろくはな、ろっか、むつのはな」といった呼び方もします。雪と花は全く結びつかない別物と思いがちですが、あえて花と表現するのが粋でおしゃれな別名ですね!

②瑞花(ずいか)

富士山

2つ目は瑞花(ずいか)です。雪の別名で、瑞とは「めでたい」という意味を持ちます。元々は「豊年の前兆となるめでたい花」を意味する言葉ですが、雪の異名としても使われています。

理由は、「雪が沢山積もるとやがて春になり、雪が溶け田畑を潤すから」という意味に由来します。寒い冬に降る雪は春に潤いとなり、それが秋の収穫に繋がるという意味を持つ日本語です。

③不香の花(ふきょうのはな)

白い花

3つ目は不香の花(ふきょうのはな)です。雪の別名で、「香りがしない花」という意味に由来します。雪は昔から花にたとえられることが多く、別名にもよく花という漢字が使われます。

花のような形をした雪の結晶や、天からふわふわと花びらのように舞う様子を、昔の人は花に例えました。香りはしませんが、雪も花も同じような美しさを持っています。

④青女(せいじょ)

カラフルな龍

4つ目は青女(せいじょ)です。雪の別名で、古代中国に伝わる雪の女神の名前が由来です。かつて中国では、霜や雪を降らす女神がいると考えられていました。

その女神は青女という名前なので、それにちなんで雪も青女と呼ぶようになりました。女神様の名前に由来するという、ロマンチックな雪の別名です。

【雪の種類編】雪を表す言葉3選

①泡雪・沫雪(あわゆき)


女性の手

1つ目は泡雪・沫雪(あわゆき)です。まるで泡のように溶けやすい雪の種類を表す言葉で、ふわっと軽くいつまでも積もらずにあっという間に溶けてしまう、はかない雪を表します。

同じような種類で、ぼたん雪、綿雪などの別名もあります。また、冬の寒い季節ではなく春先に降るふわふわした消えやすい雪も表します。雪に関する言葉ですが、春の季語としても使われますよ!

②粉雪(こなゆき)

手袋をした手

2つ目は粉雪(こなゆき)です。まるで粉のようにサラサラとした粉末の種類の雪を表す言葉で、英語ではパウダースノーとも呼ばれます。水分を含まないサラッとした軽さが特徴です。

有名な歌手の楽曲名にも使われているため、耳馴染みのある言葉ですね。水分を含まない雪は粉のようにサラサラとしているので、まるでふるった小麦粉のように見えますよ!

③水雪(みずゆき)

雪の積もった山

3つ目は水雪(みずゆき)です。粉雪とは違い、水分を多く含んだ湿った雪の種類を表します。水分がかなり多い状態を水雪と呼び、そこまで多くはないものの水分を含んだ雪は、餅雪(もちゆき)とも呼びます。

また、水分を含み湿った雪のことを湿雪(しめりゆき・しっせつ)とも呼び、似たような雪の種類に関する言葉が多くあるのがわかります。水分の多い雪はどっさりと降り積もり、冷え冷えとした冬のシーズンを表す風物詩ですね。

【雪の降り方編】雪を表す言葉3選

①吹雪(ふぶき)

雪と女性

1つ目は吹雪(ふぶき)です。激しく降る雪が強風で舞い上がって、視界が見えなくなるほどの状態や降り方を表します。暴風雪(ぼうふうせつ)という別名もあります。

雪国や特別寒い冬には、このような吹雪になる場合もありますよね。視界がすべて真っ白になってしまう、ホワイトアウトという現象も起こります。雪が降り昼間から日の光が見えず暗い状態は、冬ならではの光景です。

②俄雪(にわかゆき)

クマのぬいぐるみ

2つ目は俄雪(にわかゆき)です。俄雪とは短時間で降りやむ雪のことで、降り始めや降り止みが突然である降り方を表します。突然降りだしたと思ったらあっという間にやんでしまう降り方のことです。

よく突然降ってすぐにやむ雨のことをにわか雨と言いますが、そのにわかと同じ意味を持ちます。大気の状態が不安定だと、このように降り続けない、にわか雪という降り方が起こる場合もあります。

③どか雪(どかゆき)

雪だるま

3つ目はどか雪(どかゆき)です。ごく短時間に大量の雪がどかっと降る降り方を表しており、俄雪との違いは振る量です。短時間にもかかわらず大量に降る降り方は、どか雪と呼ばれます。

そのため降っている時間そのものは短いのに、しっかりと積もるほど大量に降った場合は「どか雪が降ったね」と使われます。なお、どか雪の降り方は北陸地方などに多いと言われています。

【雪の積もり方編】雪を表す言葉3選

①深雪(みゆき・しんせつ)

かまくら

1つ目は深雪(みゆき・しんせつ)です。深く積もる雪を意味する言葉で、雪そのものを表す言葉としても使われます。寒さが続き長く雪が降ると、積もる量も多くなりますよね。

字面や景色が見えなくなるほど深く積もる様子を、深雪と呼びます。また、その年に初めて降った雪や初めて積もるほど降った雪は、初深雪とも呼びます。

②斑雪(まだらゆき)

温泉街

2つ目は斑雪(まだらゆき)です。まだらに積もる雪のことを指す言葉で、雪に覆われるほど積もる状態ではなくうっすらと降り積もったような状態を指します。

あるいは、一度降り積もった雪が解けてところどころまだらになった様子も表します。まだらに降り積もった雪か、まだらに消え残った雪のどちらの種類にも使える言葉です。

③冠雪(かむりゆき・かんせつ)

雪山

3つ目は冠雪(かむりゆき・かんせつ)です。建物や木などものの上にかぶさるように降り積もる雪を表します。また、雪がそのように積もることも指す言葉です。


山の頂上などに、まるで帽子をかぶせたように降り積もった雪も冠雪と表します。なお初冠雪(はつかんせつ)とは、山岳において夏が過ぎ、初めて山頂に雪が積もって白くなった様子を表す言葉です。

【雪が降る時期編】雪を表す言葉3選

①初雪(はつゆき)

手をつなぐ二人

1つ目は初雪(はつゆき)です。その冬の時期に初めて降る雪のことで、新年になってから初めて降る雪という意味でもあります。どちらの意味としても使える表現です。

その冬、もしくは新年初めて雪が降ると、いよいよ冬の寒さも本番に感じる時期になりますよね。初雪の観測は地域によっても差があり、早いところでは秋の段階で初雪が降る地域もあります。

②なごり雪(なごりゆき)

桜と富士山

2つ目はなごり雪(なごりゆき)です。漢字では「名残雪」と書き、冬の最後の時期に降る雪を表します。冬の終わりに雪を見収めする際に使える言葉で、冬が去るのを名残惜しく感じるような雰囲気ですね。

冬の終わりの時期に振る雪を指す言葉はこの他にもあり、終雪(しゅうせつ)、忘れ雪(わすれゆき)雪の果て(ゆきのはて)といった表現もあります。冬最後の時期に振る雪にまつわる言葉は、様々な表現がありますよ!

③秋雪(しゅうせつ)

山のつり橋

3つ目は秋雪(しゅうせつ)です。秋の雪と書くように、秋の時期に振る雪を意味する言葉です。雪が降る時期といえば冬ですが、まれに秋の段階で雪が降る場合もあります。

具体的には、立冬以前に山地や北海道、東北地方などで降る雪の種類を指します。立冬は11月7日なので、それ以前に季節外れの雪が降った場合は秋雪ということになります。

【雪の擬音語・擬態語編】雪を表す言葉5選

①こんこん

雪景色に居る女性

1つ目はこんこんです。雪を表す擬音語・擬態語には様々な表現がありますが、有名なのはこんこんですよね。童謡の歌詞にも使われているので、馴染みのある擬音語・擬態語ではないでしょうか。

こんこんと、というのは「尽きない様子」を表します。つまり、雪が尽きない様子で降り続く状態を表しています。いつまでも降り続ける雪を見たら、「こんこんと降っている」と表現しましょう。

②しんしん

ランタン

2つ目はしんしんです。「しんしんと雪が降る」などと表すように、雪が静かに降っている様子を表す擬音語・擬態語です。シーンとした冬の物静かな情景にもよく似合う言葉ですね。

また物音を立てず、周囲の音すらかき消してしまうような静かな状態なので、特に夜に降り続く雪を表す擬音語・擬態語にも使えます。吹雪のように激しい降り方ではなく、静かな状態を表現しています。

③ちらちら

雪が積もった風景

3つ目はちらちらです。まるで花びらを散らすように、雪がひるがえりながら降っている様子を表す擬音語・擬態語です。ほんのりと風が吹いており、雪が軽く舞うような風景を表します。

また、似たような擬音語・擬態語として「ちらほら」もありますが、こちらはほんの少し雪が見えるような状態を表すので、意味が異なります。風にひるがえる軽い雪を表す言葉として、ちらちらを使います。

④蕭蕭(しょうしょう)

和風の建物

4つ目は蕭蕭(しょうしょう)です。雪が物寂しく降っている様子を表す擬音語・擬態語です。難しい漢字を書くのであまり馴染みがないという方も多いのではないでしょうか。

雪が降るとワクワクする場合もありますが、一方でどこか物寂しく感じる場合もありますよね。このように、寂しさを抱くような雪の降り方を「しょうしょうと」と表現します。

⑤綿々(めんめん)

温泉に入る猿

5つ目は綿々(めんめん)です。雪が長く降り続いている状態を表す擬音語・擬態語です。寒さが厳しい冬や冬が長い地方では、なかなか降りやまず長く雪が続く場合もありますよね。

このように、なかなか降りやまず長続きしている雪を、「綿々と」と表現します。短時間でやむような雪ではなく、いつまでも続く雪に対して使いましょう。

なお、雪ではなく冬を表す様々な言葉については、別の記事で詳しく紹介しています。冬ならではの表現や寒さを表す言葉を知りたい方は、こちらもチェックしてくださいね。

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色々な表現がある雪を表す言葉を知ろう

冬の風物詩である雪ですが、雪の種類や降る時期によって様々な言葉があります。日本語ならではの美しい表現や面白い擬音語なども沢山あるので、是非雪の別名や雪に関する言葉を覚えて、表現を豊かにしてみてくださいね!


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