健康保険の切り替えや国保・社保の保険証の返却は?転職/退職

退職や転職などで健康保険の切り替えに遭遇する場合はあるでしょう。今回は保険証返却の仕方や、国民健康保険と社会保険証の違いなどだけでなく、国保と社保の切り替え方や、切り替え時期に病院を受診する為の健康保険資格喪失証明書についてもご紹介します。

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健康保険の切り替えが必要な場合とは?

健康保険の切り替えが必要な場合①退職などで国民健康保険に加入する

老人

健康保険の切り替えが必要な場合、1つ目にご紹介するのは国民健康保険に加入する場合です。健康保険は日本人全ての人が加入しなければならないと法律で定められています。ほとんどの人は国民健康保険か社会保険に加入しています。

この2つの違いについては後ほどご紹介しますが、基本的に社会保険は会社に所属している人が受ける保険のことです。そのほかの人は国民健康保険へ加入します。例えば退職などで会社から籍を抜く場合は国民健康保険に加入しなければなりません。

社会保険の中には任意継続ができるものもありますが、ほとんどが国民健康保険へ切り替えが必要になってきます。また退職先から転職先の間の短い間でも国民健康保険には加入する必要があります。その際1日でも1か月分のお給料が必要になります。

健康保険の切り替えが必要な場合②転職などで国民健康保険を脱退する

仕事

健康保険の切り替えが必要な場合、2つ目にご紹介するのは、転職などで国民健康保険を脱退する場合です。転職などによって国民健康保険ではなく社会保険に属する場合でも切り替えは必要です。

日本では、健康保険を二重で所属する事は認められていません。つまり国民健康保険と社会保険を両方加入する事はできないんどえす。そのため、就職などで社会保険に入る場合は国民健康保険を脱退し、切り替えをしなければなりません。

この際に、国民健康保険の脱退は自分で行わなければなりません。社会保険の加入や脱退は会社側が受け持ってくれますが、国民健康保険の場合は手続きの全てを行う必要があります。

健康保険の切り替えが必要な場合③健康保険資格喪失証明書

電卓

健康保険の切り替えが必要な場合、3つ目にご紹介するのは「健康保険資格喪失証明書」です。会社を辞めて国民健康保険に加入する場合、この健康保険資格喪失証明書が必須になります。これは会社側が退職に際に発行してくれます。

健康保険資格喪失証明書が無いと、国民健康保険を発行する手続きを行う事ができませんから、会社側から必ず受け取るようにしておきましょう。

社保と国保の違いは?


社保と国保の違い①会社に所属しているかいないか

オフィス

社保と国保の違い、1つ目にご紹介するのは会社に所属しているかいないかです。これが国保と社保の一番明確な違いだと言えます。いまいち社保と国保の違いが分からない方は、これだけ覚えておけば問題ありません。

社会保険証が発行される社保では、会社に所属している正社員が対象となります。また、正社員の4分の3以上労働しているもの、例えばアルバイトやパートの人間も社保の対象者になります。

反対に、国保は個人事業主や無職の人が加入することになっています。簡単にいえば社会保険証をもっていないその他の人は全て国保に入ると思って頂ければ良いでしょう。

社保と国保の違い②保険料が違う

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社保と国保の違い、2つ目にご紹介するのは保険料の違いについてです。明確な保険料はその人個人によって変わってきますから、ここでは保険料がどのようにして決められるのかというその決め方の違いについてご紹介しようと思います。

まず、社保の場合保険料は個人単位で決められます。その人の年収や収入によって算出され、保険料が決定するのです。一方で国保は世帯単位で決められます。加入者の数や年齢、収入などを算出して保険料を決定する仕組みになっているのです。

このように国保と社保では、保険料の決め方について差があるのです。いまいり理解できていなかった方もいらっしゃるもしれませんが、社保は個人単位・国保は世帯単位と覚えておくと良いでしょう。

社保と国保の違い③扶養

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社保と国保の違い、3つ目にご紹介するのは扶養についてです。例えば一家の大黒柱で扶養家族がいる場合、保険はどうなっているのでしょうか。まず社保の場合は認定範囲内の親族を扶養する事ができます。その際の保険料は何人いても変わる事はありません。

一方で、国保の場合は扶養という概念がありません。その世帯の中で何人の人が国保に加入しているかという考え方で料金が変わっていきます。つまり社保の場合は扶養されている家族も一緒に加入できますが、国保の場合は家族全員が国保に入らねばならなくなるのです。

会社に所属している場合、ボーナスというのがあるかと思います。以下の記事ではそんなボーナスから天引きされる社会保険料や所得税の計算方法をまとめていますから、是非参考にしてみてくださいね!


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ボーナスから天引きされる所得税や社会保険料は?計算方法などを解説

健康保険の切り替え|保険証返却の手続きの仕方は?

健康保険の切り替えにおける保険証返却の手続き①手渡しの場合

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健康保険の切り替えにおける保険証返却の手続き、1つ目にご紹介するのは手渡しの場合です。例えば会社を退職して社会保険を脱退したとします。そうなった場合、使っていた保険証はどうすべきなのでしょうか。

社会保険に関わらず、保険証は全て会社へ返却しなければなりません。その場合は手渡しをするのが基本になっています。その場合、封筒に「保険証在中」と書き、裏面に自分の所属していた部署と名前を書いて渡しましょう。

また、保険証を会社に返却する場合は、退職日に返却するようにしましょう。もしも早めに返却してしまい病院などに行く用事ができてしまったら、全額負担しなければならなくなってしまいますから、ギリギリまで保険証の返却は控えておくべきだと覚えておきましょう。

健康保険の切り替えにおける保険証返却の手続き②郵送の場合

郵便

健康保険の切り替えにおける保険証返却の手続き、2つ目にご紹介するのは郵送での場合です。先ほど会社に社会保険証を返却する場合は手渡しで行うのが普通だとご紹介しましたが、郵送で社会保険証の返却を求められる場合もあるでしょう。そんな時はどうすればいいのでしょうか。

保険証は身分証明書ですから、対人受け取りとなる簡易書留や一般書留を利用するようにしましょう。また郵送する場合は「保険証在中」などといった事を封筒に書くのはやめましょう。またその際に使う封筒は一般的な封筒で問題ありません。窓口で受け付けをするようにしましょう。

また社会保険証を郵送で送る際に、何か送り状を添えなければならないと思われる方は多いでしょう。その場合には自分が所属していた部署や社員番号、名前を明記し、返却するものを箇条書きで書き、返却理由と「今までお世話になりました」と締めの言葉を添えれば充分です。

健康保険の切り替えにおける保険証返却の手続き③扶養者がいる場合

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健康保険の切り替えにおける保険証返却の手続き、3つ目にご紹介するのは扶養者がいる場合の保険証返却の手続きです。社会保険は扶養している家族も加入する事ができますが、もしも転職や退職などで社会保険を脱退する場合はどうすればいいのでしょうか。


扶養家族がいる場合は、家族全員の社会保険証を回収しなければなりません。そのため、全員分の社会保険証を用意して会社へ手渡しか郵送をするようにしましょう。間違っても一人だけや、誰かの分が回収できていない状況で会社に提出するのはやめましょう。

先ほど、社会保険証を会社に郵送で返却する場合に何か一言を添えたい方に向けてご説明をしましたが、以下の記事ではそんな保険証返却の添え状のテンプレートが掲載されています。また郵送の封筒や簡易書留の方法などについてもまとめてありますから是非チェックしてみてくださいね。

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保険証返却の添え状のテンプレートは?郵送の封筒や簡易書留の方法も

退職をした時は、簡易書留を利用して健康保険証を会社へ返却します。保険証を会社へ郵送する際、「添え状をつけて保険証を送るのか」という点について、多くの方が悩...

健康保険の切り替え|返却しないとどうなる?

健康保険の切り替えにおいて返却しなかった場合①国民健康保険に加入不可能

拒否

健康保険の切り替えにおいて返却しなかった場合、1つ目にご紹介するのは国民健康保険に加入する事ができないという事です。健康保険を切り替えなければならないのに、返却をしなかった場合、社会保険から国民健康保険への加入ができなくなります。

日本では法律で国民が全て、何かしらの健康保険に加入していなければならないという決まりが決められています。そのため国民健康保険や社会保険に加入しなければならないのですが、その場合どちらにも加入するという状態は認められていません。

これも法律で定められていることで、日本では健康保険のダブル加入などは認められていないのです。そのため社会保険を脱退しなければ国民健康保険へ加入はできませんし、逆に国民健康保険を脱退しなければ社会保険に加入することはできません。

健康保険の切り替えにおいて返却しなかった場合②社会保険証が無効になる

ストップ

健康保険の切り替えにおいて返却しなかった場合、2つ目にご紹介するのは社会保険証の無効です。会社を退職した場合、その会社で使っていた社会保険証は返却しなければなりません。しかしそれを無視して社会保険証を返却しなかったらどうなるのでしょうか。

その場合、社会保険証は無効になります。つまり保険証を返却せずにいつまでも持っていたとしても、その返却しなかった保険証の権限は会社によって無効になっており、医療機関を受診しても保険証が不適切であるとされて認められず、全額負担する羽目になってしまいます。

会社への逆恨みなどで「社会保険証を返さないで、会社を困らせてやろう」なんて思っても、最終的に困るのは自分ですから絶対にやめておくようにしましょう。社会保険証は会社を退職する際に、速やかに扶養家族分も含めて返却するのが決まりです。

健康保険の切り替えにおいて返却しなかった場合③高額な医療費の請求

お金

健康保険の切り替えにおいて返却しなかった場合、3つ目にご紹介するのは高額な医療費の請求です。健康保険を国民健康保険から社会保険に切り替えたとしましょう。国民健康保険は自分で脱退や加入の手続きをしなければなりませんから、社会保険に入る際に国民健康保険脱退の手続きをすべきです。

しかしその国民健康保険脱退の手続きをとらないで医療機関を受診し続けていた場合、後になって高額な医療費の請求がきます。保険適用の場合は保険が7割負担で3割が実費となります。そのため、不正に保険を適用させていた期間の受診料金の総額7割が請求されるのです。

これは社会保険を脱退して国民健康保険に加入した場合でも同じです。とにかく健康保険は1つしか加入できませんし、それを無視してダブル加入をしていたりすると、後で痛い目を見ることになりますから絶対にやめるようにしましょう。

健康保険の切り替えの間に病院に行きたい場合の対処法は?

健康保険の切り替えの間に病院に行く場合①健康保険被保険者資格証明書

書類

健康保険の切り替えの間に病院に行く場合、1つ目にご紹介するのは「健康保険資格喪失証明書」です。例えば新しい会社に転職が決まっていたとします。前の会社は退職済みでその際に社会保険証も返却していたとします。しかし新しい会社に就職するまでまだ期間があったとします。

そうすると、その間保険証が手元にないことになりますよね。その場合、病院へ行くと保険証の提示ができなくなってしまいます。そんな時には保険会社に予め申請をして「健康保険資格喪失証明書」を発行してもらうようにしましょう。

これは、「私は今、転職などにあたって一時的に健康保険証を持っていませんよ」という資格の証明になります。これを病院で受付時に見せれば、保険証を持っていることと同じと見なされて、いつも通りの3割負担で治療を受けることができます。

健康保険の切り替えの間に病院に行く場合②一度全額負担

お金

健康保険の切り替えの間に病院に行く場合、2つ目にご紹介するのは一度全額負担をする方法です。健康保険証が転職などの期間で無い場合は「健康保険被保険者資格証明書」を提示すると問題ないとご紹介しましたが、これは予め手続きが必要になってしまいます。

その場合は、一度全額を支払い、後で病院の窓口へ受診時のレシートや領収書と保険証を持っていきましょう。そうすれば7割分を返却してくれます。ただ、病院によっては期限を設定している所もあるので注意が必要です。

健康保険の切り替えには様々な注意が必要

いかがでしたか?健康保険を切り替える場合には、様々な注意が必要になってきます。知らずに保険証を返却しなかったり、ダブル加入してしまっていると後で大変な目に合いますから注意が必要です。しっかり知識を覚えておくようにしましょうね!


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