エンドユーザーの意味とは?顧客や消費者との違いは?使い方4選も

エンドユーザーの意味について知っているでしょうか。顧客・消費者とよく似た意味を持っています。しかし、厳密に見れば3つの言葉の持つ意味は少し違うのです。この記事では、エンドユーザーの意味や違い、使い方などについてまとめています。

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エンドユーザーの意味は?

エンドユーザーの意味とは商品を最終的に使う人

商品を最終的に使う人

エンドユーザーの意味1つ目は、商品を最終的に使う人です。エンドとは終わり、ユーザーは利用者なので、商品を利用した最も末端の人を表しています。例えば、携帯会社と契約し、スマホを日常で利用する人、スーパーで食品を買って食べる人、服を買って着る人がエンドユーザーです。つまり私たち消費者が該当します。

もっと分かりやすく説明すると、万が一商品が不良品だった場合に直接被害を受ける人です。商品を売った人や作った人も困りますが、買ったのに使えなかった利用者が一番困ります。そういう風に解釈すると分かりやすいのではないでしょうか。

ライセンス契約におけるエンドユーザーは購入者と使用者を分けて考える

ライセンス契約

ライセンス契約におけるエンドユーザーは購入者と使用者を分けて考えます。大抵の場合は、買った人がそのまま消費することが多いですが、ITではそうとは限らないと考えます。そのため、アプリやソフトウェアの利用権であるライセンス契約においては、最終的な使用者がエンドユーザーとみなされます。

例を挙げてみると、飲食店は材料となる食品を仕入れて購入しますが、実際に消費するのはお客さんですね。また、ペットの餌を買うのは飼い主ですが、消費するのは犬や猫といった動物です。購入者と使用者を分けて考えるとは、上記のようなことを指しています。

エンドユーザーと顧客の違いは?

エンドユーザーと顧客の違い①必ずしも商品を使うとは限らない

顧客

エンドユーザーと顧客の違い1つ目は、顧客は必ずしも商品を使うとは限らないことです。エンドユーザーは最終的に商品を使った人を指します。しかし、顧客という言葉は、必ずしも商品を使った人を指しているとは限りません。また、商品を製作する開発者や運営サイドに関わる人も顧客と呼ぶことがあります。

エンドユーザーと顧客の違い②商品をまだ使っていない人も含む


まだ使っていない人

エンドユーザーと顧客の違い2つ目は、顧客は商品の使用者以外も含むことです。顧客は、現在において商品を買って使った人だけを指しません。これから商品を利用する未来のお客さんまで含めて指している場合があります。

エンドユーザーと顧客の違い③リピーターを表す

リピーター

エンドユーザーと顧客の違い3つ目は、リピーターを表すことです。顧客という言葉は、単に消費する人だけを指していません。これまでに商品を利用して、さらに継続して続けている人も指しています。そのため2つの言葉は、似てるようで異なります。

エンドユーザーと消費者の違いは?

エンドユーザーと消費者の違い①購入の見込みがある人も含む

購入の見込み

エンドユーザーと消費者の違い1つ目は、購入の見込みがある人も含むことです。エンドユーザーは商品を買った人のみを対象にしています。しかし、消費者はこれから買う可能性のある人も含んでいます。そういった場合では、同じ意味ではありません。

エンドユーザーと消費者の違い②購入商品を自分で使うとは限らない

贈る

エンドユーザーと消費者の違い2つ目は、購入商品を自分で使うとは限らないことです。消費者は商品を買う人を指します。しかし、買った人と使う人が同一人物であるとは限りません。誰かに譲ったり、プレゼントすることがあります。その場合同じ意味になりません。

エンドユーザーと消費者の違い③使うために買う仕入れ業者も含む


仕入れ業者

エンドユーザーと消費者の違い3つ目は、販売を目的とする仕入れ業者も含むことです。消費者という言葉が指しているものは意外と多様です。純粋に商品を買って使う人のみを指すわけではないからです。場合によっては仕入れ業者を含めて指していることもあるからです。

また、仕入れ業者のほかに、材料を購入し仕入れて加工する業者や企業法人も存在します。消費者と聞くと一般的には、私たちのような買って自分で使う消費者をイメージしますが、実際にはもっと広い意味で使われている言葉です。

業界別のエンドユーザーの使い方4選

業界別のエンドユーザーの使い方①建築業の場合は建物の利用契約をする人

建築業

業界別のエンドユーザーの使い方1つ目は、建築業の場合は建物の利用契約をする人です。建築の分野においては、建物を借りたり所有する人がエンドユーザーです。居住用の住宅の場合は賃貸や購入者が該当します。テナントビルの場合は、施工主ではなく契約して実際に空間を利用する人が該当します。

また、大きな商業施設の場合は、建物の契約者が該当します。ほかに工事業者、施設を利用する一般人などの訪問者も出入りしますが、あくまでただの利用者であり一般人という扱いになります。

業界別のエンドユーザーの使い方②営業の場合は最終的に商品を消費する人

営業

業界別のエンドユーザーの使い方2つ目は、営業の場合は最終的に商品を消費する人です。一口に営業といっても様々です。例えば保険の営業の場合はお客さんに直接セールスしているので、商談の相手がエンドユーザーです。しかし通信教育の場合は、購入者と利用者は違います。この場合エンドユーザーは子供となります。

また、法人であれば仕入れ業者に営業を行う場合があります。仕入れ業者はあくまで購入者であり、最後に商品を利用するのはお客さんなので、エンドユーザーにはなりません。営業はこのように誰を相手にしているかによって違いがあります。

業界別のエンドユーザーの使い方③不動産の場合は家に住んで利用する人


不動産

業界別のエンドユーザーの使い方3つ目は、不動産は家に住んで利用する人です。つまり、居住するための家を探す私たち一般人が当てはまります。該当しない例としては、投資や仲介の業者による購入が当てはまります。

業界別のエンドユーザーの使い方④ITの場合はアプリ・ソフトを使う人

アプリ・ソフトを使う人

業界別のエンドユーザーの使い方4つ目は、ITの場合はアプリ・ソフトを使う人です。ITの場合、だれがエンドユーザーになるかは区別を付けづらいところがあります。なぜかというと、ITにおいてはアプリ・ソフトの利用者がさらに再開発を行うケースも考えられるからです。

現在IT分野において一般的な見解となっているのは、自らプログラムで開発を行わず、アプリやソフトをただ利用するだけの人です。ようするにアプリやソフトとして完成した既製品に手を加えず、そのままの状態で利用する人を指します。

番外編・IT業界とエンドユーザーの深い関係

もともとはIT業界の用語だったが他の業界にも広まった

IT業界の用語

エンドユーザーとはもともとはIT業界の用語です。ITの世界で使われていた言葉が、いつしかビジネスやほかの業界でも意味が浸透して使われるようになりました。ITにおいてはソフトやアプリを使う人がデジタルに精通しているとは限らないため、利便性の向上からエンドユーザーの概念が発達したのではないでしょうか。

アプリやソフト開発の設計においても意味がある

開発の設計

エンドユーザーの想定はアプリやソフト開発の設計においても意味があります。ITにおける開発では、最終的な利用者が使いやすくなるように、ソフトやアプリを設計します。そのため、IT分野において、エンドユーザーを考えることは非常に大切なこととされています。

ITにおいてエンドユーザーが最も意識される場面として、ユーザーインターフェースの設計が挙げられます。インターフェースとはアプリやソフトを操作する画面のことです。例えばボタンや入力フォーム、デザインなどがインターフェースに当てはまります。

なぜユーザーインターフェースでエンドユーザーが意識されるのかというと、アプリやソフトに対する大部分の反応がその良し悪しで判断されるからです。扱いづらい機械や物はだれでも使いたくありません。ですから、IT分野においてエンドユーザーの想定は大きな意味を持っています。

関連用語①エンドユーザー言語

エンドユーザー言語

関連用語の1つとしてIT分野にはエンドユーザー言語があります。意味は一般人でもプログラミングができる簡単な言語を指します。イメージとしてプログラミングをするには専門的な知識が必要だったり、難しいような感じがします。しかし、この言語はそんな人でも扱えてプログラミングできるような代物です。

例えば、エクセルのマクロ処理が当てはまります。マクロとは、頻繁に使う特定の作業や処理を自動で行えるようにする仕組みを指します。また、特徴として対話型であることも挙げられ、会話の形式でプログラムを記述できます。そのことからも一般人でも扱いやすい言語として一時期注目されていました。

関連用語②エンドユーザー・コンピューティング

EUC

関連用語2つ目としては、エンドユーザー・コンピューティングがあります。EUCともいいます。企業ではITに関係した管理は専門の担当者や部署が行うことになっています。しかし、EUCではパソコンを利用するITに精通しない事務員などが、積極的にシステム構築・運用管理に携わることを指しています。

EUCを行うメリットとして、担当部署の負担の軽減・ITリテラシーの向上・業務改善などが挙げられます。特に、エクセルなどのマクロを社員が独自で記述することにより、業務の効率が上がります。ITの担当部署も保守・点検に追われることなく余裕ができ、経営に貢献するための戦略構築に集中できます。

エンドユーザーは商品を最後に利用する人のこと

以上がエンドユーザーの意味や顧客・消費者との違いなどでした。もともとはIT用語でしたが、ほかの業界にも広まり定着しました。3つの言葉は、一見似ているようで厳密には違う言葉だということもわかりましたね。どこかでこの言葉を聞いたら、最後に商品を利用する人だということを思い出してみてください。

ほかにもアテンド、フィックスというビジネス用語の意味や使い方についてまとめた記事があります。よろしければそちらも併せてご覧ください。

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