年配と年輩の違いや使い方例文10選!意味は?あやふや/中年/年頃

年配と年輩、この2つの違いとは何だと思いますか?漢字以外の意味の違いについて実はあやふやな「年配と年輩」。中年のことでしょうか、お年寄りでしょうか?「年ごろ」や「elderly」という意味もあるようです。そこで今回は、「年配と年輩」それぞれの正しい使い方を、例文を用いて解説いたします。

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年配の意味は?

年配の意味とは「中年以上の年齢や高齢者」のこと

年配

年配の意味とは、「中年以上の年齢や高齢者」のことです。年配の定義は「中年以上さらに年上」です。中年とは、40代から50代のことを指すので、年配はそれ以上の年齢。つまり、50歳以上の年齢の方を指すことになります。ただ、「何歳から何歳」という定義はなく、対象人物を見た人が感じた予想の年齢に過ぎません。

年配は「高齢者」と同じ意味ですが、「高齢者の方」と「年配の方」という言い方の受ける印象には違いがあります。高齢者の定義については、国連では60歳以上、世界保健機関(WHO)では65歳以上。日本では、年金を受給する年齢の65歳以上を目安にすることが多いです。

年配の意味とは「ある範囲内のおよその年齢」

年配

年配のもう1つの意味とは、「ある範囲内のおよその年齢」です。あやふやな言い方ですが、世間一般的な人が見て感じたその人の印象で全て決まります。「ある範囲内」というのは、先ほどお伝えしたように、中年よりも上の50歳を超えた年齢を指しています。

中年と呼ばれる年ごろの人が50代以下の年齢層ですが、50代以上の人に高齢者のイメージはまだ湧かないものです。「年配」と呼ぶ対象の人とは、一般的な印象から失礼に当たらない範囲である人のことです。

年配の意味とは「年齢が上であること」

年齢

年配の意味とは、「年齢が上であること」です。ただし、単なる年上の人ではなく、中年の人よりも上の年ごろであることが条件です。見るからに年格好が50歳台以上の人、さらに自分よりも年上の人であることが条件です。会社の上司に、これに当たる人物がイメージできる人が多いでしょう。

年輩の意味は?

年輩の意味とは「ある程度の年齢の人」

ダンディ

年輩の意味とは、「ある程度の年齢の人」になります。年配と漢字は違いますが、同じ「ねんぱい」という読み方をします。実は、意味についても年輩と全く同じなので使い分けの定義もとくにありません。年配よりも「年輩」の方が気品があるような印象を受けるので、紳士を表す場合は「年輩の紳士」と使うことが多いです。

年輩の意味とは「中年以上の年ごろの人」


上司

年輩のもう1つの意味に、「中年以上の年ごろ人」というものがあります。曖昧な表現ですが、年配と年輩の意味の違いや定義がないことから、さらにあやふやさを増しています。年齢で言うと、50歳以上の人を指すことになります。

年輩の意味とは「人生の先輩」

おじいさん

年輩という文字の中に、先輩の「輩」が含まれていることから「人生の先輩」といった意味として使われることがあります。ただし、年配と年輩の違いがないことから、使う人の好みで使い分けることが多いです。

年配と年輩の違いは?

年配と年輩の意味は同じ

花

年配と年輩のそれぞれの意味を見てわかる通り、どちらの意味も同じだということです。「中年以上の年齢の人」を指す言葉として使われていますが、年齢の定義はないのであやふやな点が多いです。

年配は「和語」で年輩は「漢語」

文字

どちらも「ねんぱい」と読みますが、それぞれの漢字に違いがあります。「年輩」は和語で、「年輩」は漢語だと言われています。「年輩」の語源は中国由来だとされており、「輩」という漢字は「やから」や「はい」、「ともがら」と読みます。意味は「同類のもの、なかま」です。

「年輩」と表記することで、その年ごろの仲間を意味することがわかります。「先輩、後輩」と関係性を表す言葉があることから、上下関係を強調させたい際には「年輩」が選ばれる傾向にあります。こういった点の意味から、「年配」との使い方に違いがあることがわかります。

新聞やメディアは「年配」表記で統一されている

新聞

新聞や報道番組などの一般メディアでは、「年配」表記で統一されています。ですので、一般的な言葉は「年配」であるイメージが定着しています。「年配」と「年輩」のどちらで表記してもOKですが、一般的な方は「年配」であるということも覚えておきたい点です。


年配と年輩どちらで表記してもOK

メモ

「ねんぱい」と書きたいときには、「年配」と「年輩」どちらで表記してもOKです。2つの漢字の語源の明確な理由はありませんが、高い評価を受けている若者を「若輩」と呼ぶことから「年輩」の方が品のある使い方をする人が多いです。

「年輩」と同じ漢字を使う「若輩者」についても、正しい意味を理解しておきたいものです。こちらの言葉は、次の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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年配と年輩どちらも「世間のことによく通じた年ごろの人」である

スクール

年配と年輩の意味はどちらも、「世間のことによく通じた年ごろの人」です。「年ごろの人」と言えば若い人の印象を受けますが、「世間のことによく通じた」と聞けばある程度の年代が頭に浮かぶものです。ただ、その印象は人それぞれ違います。会話で使う場合は、失礼に当たらないか判断することが大切です。

「年配」と「年輩」の英語表記はどちらも「elderly」

セミナー

「年配」と「年輩」の英語表記はどちらも「elderly(エルダァリィ)」です。「elderly」の意味は「お年寄り」や「かなり年配の」、「初老の」です。「お年寄り」と聞くと、60歳以上というよりも70歳80歳台の方たちが頭に浮かぶので、日本語の「年配や年輩」よりもう少し高い年齢層を指しています。

年配と年輩の使い分けはあやふや

図書

年配と年輩の意味は同じなので、使い分けについてはあやふやとなっています。ただ一般的な感覚では、年齢よりも年輩の方がどこか紳士的なイメージが広まっています。文章に奥深さを表す際に「年輩」を選ぶ人も多いです。この点を踏まえて、年配と年輩それぞれの使い方を例文をご紹介していきます。

年配の使い方例文5選

年配の使い方例文①「年配の人ばかりだった」


じいさん

年配の使い方例文1つ目は、「あの会場にいたのは、年配の人ばかりだった」です。ある程度の年を召した方たちのことを「年配の人たち」や「年配者たち」、「年配の方たち」と呼びます。「年輩者」とあまり表記しないのは、一般用語ではないからです。間違いではありませんが、迷う場合は「年配」を用いてください。

年配の使い方例文②「同じ年ごろの年配」

仲間

年配の使い方例文2つ目は、「あの女性は、私と同じ年ごろの年配」です。これは、自分も年配者であることを踏まえた使い方です。「同じ年ごろ」と表現することで、同年代の年配者たちを指しています。ただ、わざわざ「年配」と付け加えることで、へりくだった印象を与えることになります。

年配の使い方例文③「彼は自分よりいくつか年配」

会社

年配の使い方例文3つ目は、「あそこにいる彼は、自分よりいくつか年配なはず」です。こちらも、自分がある程度高い年齢であることを自覚し、相手が自分よりも年齢が上であるという意味を示しています。「年上」と表現せず「いくつか年配」という言い方は、同年代でなければ失礼に当たる使い方になります。

年配の使い方例文④「年配の男性客」

カフェ

年配の使い方例文4つ目は、「今日来た年配の男性客がオシャレだった」です。この使い方の場合は、「年輩の男性客」でも間違いではありません。どんな人が見ても高齢者だと感じる人の場合に、「年配」という使い方ができます。中年の人に対して「年配」と言うのは失礼に当たる行為なので、十分な配慮が必要です。

年配の使い方例文⑤「年配の方たちのために」

介護

年配の使い方例文5つ目は、「年配の方たちのために、私は働き続ける」です。敬意を示したいときには、「年配者たち」よりも「年配の方たち」という表現の方が柔らかい印象を与えます。「年配の人」と呼ぶよりも、「年配の方」の方が正しい敬語表現です。

年輩の使い方例文5選

年輩の使い方例文①「ご年輩の夫婦」

夫婦

年輩の使い方例文1つ目は、「あのご年輩の夫婦は、いつでも仲睦まじい」です。一般的には「ご年配」と表記する方が多いですが、特別感を伝えたい際に「ご年輩」と表現することができます。「ご年輩のご夫婦」と「ご」を2つ繰り返さず、「ご」は最初だけに使います。

年輩の使い方例文②「ほぼご年輩」

男

年輩の使い方例文2つ目は、「目の前にいる男性も、自分とほぼご年輩なはず」です。見た目の年格好の年齢があいまいなときには、「ほぼ」を付け加えることもできます。あまり一般的な使い方ではありませんが、「ほぼ」を使うことで「はっきりとした年齢がわからない」ことが伝わります。

年輩の使い方例文③「50歳過ぎと見られるご年輩」

紳士

年輩の使い方例文3つ目は、「50歳過ぎと見られるご年輩がいらっしゃった」です。中年以上で50歳以上の見た目である人を意味しています。ただし、ニュースや新聞の場合は、「50歳過ぎと見られるご年配」と表現されます。事件などのニュースで、このような表現は度々使われています。

年輩の使い方例文④「中年過ぎの年輩」

オフィス

年輩の使い方例文4つ目は、「中年過ぎと思われる年輩の人が職場にいる」です。中年の定義が40歳から50歳程度であることから、50歳以上の年代を示しています。ただ、若者が先輩に対して「中年すぎの年輩」と呼ぶと失礼に当たる可能性があります。

年輩の使い方例文⑤「年ごろの年輩の方」

女性

年輩の使い方例文5つ目は、「年ごろの年輩の方なのに、すごくオシャレで羨ましい」です。50歳以上の人を年ごろと指すことから、このような使い方ができます。敬意を表するならば、「年ごろのご年輩の方」と表記しましょう。この場合も、「年ごろの年配の方」という使い方をしても同じ意味になります。

年配と年輩の意味と使い方をしっかり理解しよう

家族

違いがあやふやだった「年配」と「年輩」の使い方について解説いたしましたが、どちらか迷った場合は「年配」を用いましょう。一般的に使われる方を優先することで、自分や周りを混乱させずに済みます。次の記事では、高齢者に関する内容をお届けしています。こちらも合わせてご覧ください。

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