乗せると載せるの意味は?使い分けも!荷物/車/手/足/人/皿
乗せると載せるのそれぞれの意味や、使い分け・例文について紹介します。乗せると載せるって使い分けに困りますよね。「お皿をのせる」「荷物をのせる」「車にのせる」「手足をのせる」「人をのせる」など、表現によって使う漢字が変わります。乗せる・載せるの英語表現や敬語についても併せてご覧ください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
乗せると載せるの意味や違いは?
乗せるの意味は人や体(手足)、モノに関係している
のせるという言葉には「乗せる」と「載せる」の二つがあり、どちらの漢字を使うか迷うことがありますよね。まず「乗せる」という漢字は、主に人や人の体(手・足)やモノに対して使います。例えば「手を乗せる」「足を机に乗せる」「風に乗せる」などです。
- ・人やモノが移動する際に使う(車に乗る・乗せるなど)
- ・相手を思い通りにさせる(調子に乗らせる・話に乗ってしまうなど)
- ・伴奏などに合わせる(ギターの音に乗せる・ピアノの音に乗せてなど)
- ・一定の基準以上にさせる(売り上げを乗らせる・株が○○円に乗ったなど)
- ・人の体の一部(手や足)を何かに置く(手を膝に乗せる・足を机に乗せるなど)
乗せるの主な意味
乗せるという漢字は「人や人の体(手足)、モノ」が関係している時に使用します。使い分ける際は、人や人の体(手足)やモノが関連しているかで判断すると分かりやすいです。主に多く使われる方の漢字になるので、使い分けができると間違えることも少なくなるでしょう。
載せるの意味はモノ(荷物やお皿など)をモノに載せる
次にのせるという言葉には、「載せる」という漢字もありますよね。これは主にモノにモノ(荷物やお皿など)を載せる際に使います。例えば「車に荷物を載せる」「本を棚に載せる」「ネットに広告を載せる」などです。
- ・モノの上に置く(棚に載せる・机に載せるなど)
- ・車などの上に荷物を置く(車に荷物を載せる・台車に段ボールを載せるなど)
- ・記載・記す(広告に載せる・記事に載せるなど)
載せるの主な意味
載せるの漢字は主に人や人の体(手足)に対しては使いません。荷物などのモノを別のモノに置いたり、記したりする時に使います。使い分ける時は、モノ対モノと覚えると良いでしょう。乗せる・載せるの意味を知れば、使い分けも簡単にできますよ。
乗せると載せるの違いは「人とモノ」か「モノ対モノ」か
乗せると載せるの違いは「人とモノに対して」か「モノ対モノ」かで使い分けることができます。例えば、乗せるであれば人やモノが移動する際に多く使われますよね。載せるは、モノをモノの上に置く際の意味として使用されます。
主に乗せるは移動する際に使い、載せるは置く(積む)という意味があると覚えると、使い分けも簡単に思えてきます。それぞれの「のせる」の意味をよく理解することで、どちらを使えば良いか自然に分かるようになっていきますよ。
乗せると載せるの使い分け方や例文は?
乗せると載せるの使い分け・例文①人を車に乗せる
乗せると載せるの使い分け・例文1つ目は「人を車に乗せる」です。これは人を車で移動させるという意味がありますが、これが人ではなくモノになると「乗せる」ではなく「載せる」に変わります。
主に移動を意味する際には、対象が人の場合だけ「乗せる」が使われます。例えば、車以外にも馬や電車、バスも人が移動する際は「乗せる」「乗る」が適切です。ニュアンスの違いがややこしいですが、人が何かで移動する際には「乗せる」「乗る」となります。
乗せると載せるの使い分け・例文②花の種が風に乗って運ばれていく
乗せると載せるの使い分け・例文2つ目は「花の種が風に乗って運ばれていく」です。乗せるには「それによって移動する、運ばれる」という意味もあります。そのため風に乗る、電波に乗る、波に乗るといった表現の仕方もされます。
これは人に対してだけでなく、モノにも適用されます。多くは、何かによって運ばれるという意味があるので、こちらも移動の際に使われる漢字と覚えておきましょう。
乗せると載せるの使い分け・例文③調子に乗ってしまった
乗せると載せるの使い分け・例文3つ目は「調子に乗ってしまった」です。これはおだてられ、得意げになってしまった様を表す言葉ですね。こうした場合も「乗せる」「乗る」の方を使います。
他にも「挑発に乗せる」「気分を乗せる」など、人の感情に関係することも「乗せる」になります。ここまでくれば、「乗せる」がどんな時に適用とされるかが分かったのではないでしょうか。
乗せると載せるの使い分け・例文④広告をネットに載せる
乗せると載せるの使い分け・例文4つ目は「広告をネットに載せる」です。今度は「載せる」の使い分けですが、こちらはモノ対モノの際に使う漢字です。広告をネットに載せるは、広告(モノ)対ネット(モノ)になるので「載せる」となります。
これは掲載と同じような意味がありますよね。掲載とはネットや本などに文章などを載せることです。漢字と漢字、言葉と言葉の繋がりで覚えるのも、使い分けをマスターする基本となるでしょう。
乗せると載せるの使い分け・例文⑤本を棚の上に載せる
乗せると載せるの使い分け・例文5つ目は「本を棚の上に載せる」です。本(モノ)を棚(モノ)の上に置くという意味があるため、「載せる」を使います。「載せる」には基本的に「置く」という意味があります。
また「載せる」という漢字はあまり人に対しては使われません。そのためモノ対モノを表す際には、多くの場合は「載せる」の漢字を使うと覚えておくと良いでしょう。
乗せると載せるの使い分け・例文⑥荷台に荷物を載せる
乗せると載せるの使い分け・例文6つ目は「荷台に荷物を載せる」です。これもモノ対モノ、置く(積む)という意味があるため「載せる」になります。他にも「車に荷物を載せる」「段ボールを載せる」「箱を載せる」などもありますね。
載せるの多くはモノに対して使われるので、文章や言葉を良く聞けば、どちらを使えば良いかがすぐに分かります。モノをモノの上に置く(積む)のか、記載するのかが分かれば、「載せる」もすぐに使い分けできるでしょう。
載せるは他の言葉(積む・掲載)に言い換えると使い分けが簡単にできます。例えば車に荷物を載せるは、車に荷物を積むとも言い換えることができますよね。この言い換えができるかどうかで「乗せる」「載せる」を使い分けてみるのも良いのではないでしょうか。
乗せると載せるの敬語は?
乗せるの敬語は「乗せさせていただく」「乗らせていただく」など
乗せる(載せる)ってあまり敬語では耳にしない言葉ですよね。基本的には「乗せさせていただく」「乗らせていただく」などが使われますが、これは他人の車などに乗る場合の敬語なので、具体的には「乗せる」の敬語には当てはまりません。
では、「乗せる」は敬語で何というかですが、これは別の言葉に言い換えて使うことが多いです。例えば「送らせていただく」と変えます。通常「させていただく」は上から目線の敬語に聞こえてしまうため、使用は控えた方が良いとされています。
載せるの敬語は「載せさせていただく」だが掲載を使う方が聞こえが良い
今度は「載せる」の敬語ですが、こちらも基本は「載せさせていただく」となります。しかしこれだと載せさせてください!とお願いする立場の敬語となるため、適切とは言いにくいです。
そのため「乗せる」と同じように、別の言葉にして敬語として使うことが多いです。例えば「掲載させていただく」「掲載させてもらいます」など、他の言葉として言い換えることがほとんどです。
乗せる(載せる)の敬語は基本的に別の言い方に換えて使うことが多い
乗せる(載せる)の敬語ってすごく難しいですよね。乗る(載らせる)側からしたら「のさせていただく」ですが、これは敬語としての聞こえが良くない(響きが良くない)ため、あまり使われない敬語です。
そのため乗せる(載せる)を敬語として使う場合には、一度別の似た表現に変えて使用することが望ましいでしょう。言い換えるのは大変かと思いますが、敬語にした時の聞こえを意識するかしないかで、相手への伝わり方も変わりますよ。
また併せてチェックしたいのが「させていただく」を使った敬語です。例として以下のような記事もあるので、併せてご覧いただくと、「させていただく」が正しい敬語なのかが分かるでしょう。
乗せると載せるの英語は?
乗せると載せるの英語例文①「人を車に乗せる」
乗せると載せるの英語例文1つ目は「人を車に乗せる」です。これは「Put the person in the car」と表現します。通常乗せるの英語表現は「Place」ですが、人を車に乗せる場合には、表現方法が変わります。
例えばこれがマリーという女性を車に乗せるなら「Put Marie in the car」となります。「the person」の部分が人に当たるので、ここを違う人物名に入れ替えれば、その人を車に乗せるという意味に変わります。
乗せると載せるの英語例文②「箱をテーブルの上に載せる」
乗せると載せるの英語例文2つ目は「箱をテーブルの上に載せる」です。これは「lift the box onto the table」と表現します。「lift the box」が箱を載せる、「onto the table」が机の上にとなります。
また上と同じ「Put ~ on」の表現で使われることもあります。上に乗せるという意味で使うなら「lift ~ onto the ○○」という表現方法で十分伝わるでしょう。
「乗せる」を敬語にすると「送らせていただく」ですが、これに似た英語表現については以下の記事が詳しく紹介しています。併せてご覧いただくと、日常やビジネスで活躍できる場面が増えていくでしょう。
乗せると載せるの意味を理解し、使い分けをマスターしよう!
乗せると載せるは、同じ言葉ながら、それぞれの意味は異なります。同じ意味で使われるものもありますが、多くは人かそれ以外かで使い方が変わる、ややこしい言葉です。しかし使い分けが完璧にできれば、言葉の失敗は少なくなります。
声では発するのと、文字として捉えることは別物です。音でも文字でも、どちらでもしっかりと「のせる」の意味を理解し、漢字の使い分けを完璧にマスターしておきましょう!
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。