散文と韻文の意味の違いとは?散文的な・韻文的なシェイクスピアの文例も
散文と韻文の違いを知っていますか?今回は散文的な文章や散文体を例文を用いてご紹介します。有名なシェイクスピアのセリフを用いて、散文とは何か、韻文との違いについて詳しく説明します。違いを知って、正しく区分できるようになりましょう!
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目次
散文の意味とは?
散文の意味とは①普段日常生活で使用される文章のこと
まず、散文の意味とはの1つ目は、「普段日常生活で使用される文章のこと」です。あなたが日常生活で目にする文章というのは、そのほとんどが散文ということもできます。もちろん、書き方や文法にある程度の制限があるとは言え、使用する表現や響きに制限なく、それを自由に書き記すことが可能です。
散文の意味とは②言葉のリズムにとらわれない自由な文章のこと
散文の意味とはの2つ目は、「言葉のリズムにとらわれない自由な文章のこと」です。散文の文章には、「読んだ時にこのようなリズムにならなくてはならない」というような気まりがありません。基本的には読んだ時にどんなリズムになってもOKですし、特に語尾で韻を踏んだりなどの制限もありません。
韻文の意味とは?
韻文の意味とは①詩・短歌や俳句のこと
韻文の意味とはの1つ目は、「詩・短歌や俳句のこと」です。非常に端的に言うと、韻文とは私達が知る詩や短歌、俳句のことを指します。これらにはリズムや文字数、使用すべき言葉などそれぞれに決まりがあり、それを守ることで作品が生まれます。日本も古くから短歌や俳句を読んできた国として知られていますよね。
散文の意味とは②言葉のリズムに重きを置いた文章のこと
韻文の意味とはの2つ目は、「言葉のリズムに重きを置いた文章のこと」です。韻文は、散文的な文章や散文体と違って言葉のリズムを非常に重要視します。その文章を読んだ際にどんな言葉の音になるのか?どんなリズムになるのか?をしっかり考えながら作っていくのがこの韻文だとも言えます。シェイクスピアが有名です。
散文と韻文の意味の違いとは?
散文と韻文の意味の違い①散文は親しみやすさが鍵
散文と韻文の意味の違いの1つ目は、「散文は親しみやすさが鍵」です。散文体や散文的に書かれた文章は基本的に日常生活で使用される普通の言葉で書かれていて、親しみやすさが感じられます。一方、韻文はそのルールなどから一般的でない言葉などが多く用いられる傾向にあり、散文体の文章よりも難しく聞こえます。
散文と韻文の意味の違い②韻文は言葉のリズムが鍵
散文と韻文の意味の違いの2つ目は、「韻文は言葉のリズムが鍵」です。先述した通り、韻文に代表される詩や俳句などはそれを読んだ際のリズムが鍵となっています。基本的にはその文章の分かりやすさなどは考慮されず、リズムや音を楽しむのが韻文です。この意味ではより芸術性の高い文章が韻文と言えるかもしれません。
ここまで、散文と韻文の意味の違いについて詳しくお伝えしてきました。文章の意味を考えたり、その違いについて捉えるには読解力が必要となります。下記関連記事内では、読解力を鍛える方法について分かりやすくまとめています。国語力・読解力がない原因も分かりますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
散文的なシェイクスピアの文例5選
散文的なシェイクスピアの文例①Methinks, mistress
散文的なシェイクスピアの文例の1つ目は、「Methinks, mistress」です。これは、シェイクスピアの「ヘンリー四世」という作品に出てくる一文です。これは、「奥さん」という意味で使用される文章で、韻も特に踏むことなく、散文体となって表現されています。
散文的なシェイクスピアの文例②you should have〜
散文的なシェイクスピアの文例の2つ目は、「you should have little reason for that.」です。これも「ヘンリー四世」に出てくるセリフで、「それはちょっと理性的ではないようですね。」という意味です。これも他のセリフのように韻を踏むことなく表現されています。
散文的なシェイクスピアの文例③And yet, to say the〜
散文的なシェイクスピアの文例の3つ目は、「And yet, to say the truth,」です。これは、「もっとも、正直言うと」という意味の散文体で、「ヘンリー四世」のロバ頭のボトムのセリフで使用されています。
散文的なシェイクスピアの文例④reason and love〜
散文的なシェイクスピアの文例の4つ目は、「reason and love keep little company together nowadays.」です。これは、「理性と恋愛は近頃はあまり仲が良くないらしいですけどね」という意味の散文です。これも「ヘンリー4世」のセリフの中に登場します。
散文的なシェイクスピアの文例⑤She got a cottage.
散文的なシェイクスピアの文例の5つ目は、「She got a cottage.」です。これは、シェイクスピアの作品「ロミオとジュリエット」に出てくるセリフです。「彼女は小さな家を持っていたんだ」という散文的なセリフとなります。
韻文的なシェイクスピアの文例5選
韻文的なシェイクスピアの文例①To be, or not to be
韻文的なシェイクスピアの文例の1つ目は、「To be, or not to be」です。これはシェイクスピア作品としてはあまりにも有名な「ハムレット」のセリフです。意味は「生きるべきか、死ぬべきか」です。このセリフは色んなCMや演劇などで使用されるのを良く目にすると思います。
韻文的なシェイクスピアの文例②Whether 'tis nobler〜
韻文的なシェイクスピアの文例の2つ目は、「Whether 'tis nobler in the mind to suffer」です。「どちらの心が気高いのか、非道な運命だが」という意味で、こちらも「ハムレット」内に登場します。この例文も実際の演劇ではリズムの強弱がつけられ、演じられています。
韻文的なシェイクスピアの文例③The slings and〜
韻文的なシェイクスピアの文例の3つ目は、「The slings and arrows of outrageous fortune」です。これは「矢がこちらに飛んでくるのをじっと耐えるのか、それとも」という意味です。こちらも厳しい状況にぐっと耐えるという気持ちをそれぞれの言葉に強弱をつけて表現します。
韻文的なシェイクスピアの文例④Or to take arms〜
韻文的なシェイクスピアの文例の4つ目は、「Or to take arms against a sea of troubles」です。これは、「すさまじい苦難にも臆することなく」という意味です。このセリフでは威勢の良い感じを出すために最後の言葉を強く韻を踏むことで強調します。
韻文的なシェイクスピアの文例⑤And by opposing end〜
韻文的なシェイクスピアの文例の5つ目は、「And by opposing end them.」です。これは、「戦って最後には死ぬのか」という意味です。この文章もそれぞれのリズムを守って発話し、演劇では見事に演じられます。このように、韻文ではリズムの流れと言葉の強弱が鍵であるのが分かりますね。
散文的な文章の書き方のコツは?
散文的な文章の書き方のコツ①普段の話し言葉をそのまま散文体で書く
散文的な文章の書き方のコツの1つ目は、「普段の話し言葉をそのまま散文体で書く」です。先述した通り、基本的には散文とは普段の話し言葉と変わりません。よって、この言葉を使って文章構造を考え、それを各練習を重ねていきましょう。日記やブログを書いてみるのもおすすめです。
散文的な文章の書き方のコツ②散文体の文章を沢山読む
散文的な文章の書き方のコツの2つ目は、「散文体の文章を沢山読む」です。例えば自分の好きな著者のコラムなど、自分が散文を書く際に参考になりそうな本を複数ピックアップして読んでみましょう。そうすることで、大体の散文の流れや上手い言葉の使い方などが明確になり、実際の執筆に役立つことが多々あります。
韻文的な文章の書き方のコツは?
韻文的な文章の書き方のコツ①言葉のリズムに注意して書く
韻文的な文章の書き方のコツの1つ目は、「言葉のリズムに注意して書く」です。韻文的な文章では、その内容もさることながら、言葉のリズムを重視して書くことが非常に重要です。書きながらその文章を自分の声に出して読み、耳で聞くとどんなリズムになっているか?を逐一確認しながら書き進めていきましょう。
韻文的な文章の書き方のコツ②遊び心を持って想像力を駆使して書く
韻文的な文章の書き方のコツの2つ目は、「遊び心を持って想像力を駆使して書く」です。韻文的な文章を書くには、リズムや言葉尻で遊ぶなどの遊び心が必要です。また、それには子供のような想像力も必要となります。常にワクワクした心を持って書いていくのがベストと言えるでしょう。
散文と韻文の違いを知ってどちらの作品も楽しめる自分になろう!
当記事では、散文と韻文の違いについて、また具体的にシェイクスピアのそれぞれの例文もご紹介してきました。今までも、例えば俳句や詩に馴染みのあった方は特に韻文の意味や構造については知識があった方がいたかもしれません。散文は日常生活で使用される言葉で作るものなので、自分でも作って楽しめそうですよね。
散文、韻文の作品ともに、その内容を理解できるようになるには当記事でご紹介したような違いや具体的な例文を知っておくと役に立ちます。これまで、どちらにも興味のなかったというあなたも、ぜひこれを機会に散文、韻文の両方を存分に楽しめるようになりましょう。あなたの芸術センスや感性を磨くことができるはずです。
下記関連記事内では、文章力について分かりやすくご紹介しています。文章力をアップさせるトレーニング方法や、文章を構成したり作成する際のコツについても豊富にシェアしています。書くお仕事をしている方、あるいは書くことが好きな方にはおすすめの記事となっていますよ。ぜひこちらの内容もチェックしてみてください。
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