要領と要綱・要項との意味の違いとは?実施/下記の/以下の/同じ/得る
「要領」という言葉に似た「要綱・要項」という言葉があります。それぞれの意味の違いを皆さんはご存知ですか?実施/下記の/以下の/同じ/得ると言ったそれぞれの詳しい意味と使い分けを例文を交えて紹介いたします。英語での表現方法とその例文についてもしっかりと覚えておきましょう!
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目次
要領の意味とは?
要領の意味①話や出来事の要点
「要領」という言葉にはいくつかの意味があります。まず要領の意味1つ目は「話や出来事の要点」です。話をするときに、最も相手に伝えたいと思うことや知らせるべき出来事のことを「要領」ということがあります。「要領がはっきりしない」という使われ方の場合には「話したいことがはっきり伝わらない」という意味です。
相手に話や出来事をしっかりと伝えるためには、話や出来事の要点をきちんとまとめてから、明確にしたうえで伝えるようにすることが大切です。ぼやけてしまうような伝え方をすると「要領がはっきりしない」と言われてしまい、自分自身も「要領の悪い人」という評価をされてしまいます。分かりやすく要点をまとめましょう。
要領の意味②物事を行うときや実施するときのコツや重要な点
要領の意味2つ目は「物事を行うときや実施するときのコツや重要な点」です。例えばビジネスシーンで、新たに企画したプロジェクトに取り組む際などに、どのように行動を起こすべきなのか、どうしたら良い方向に動いていくのかという重要な点を全員で共有するときに「要領」という言葉を使うことがあります。
ほかにも、物事を実施するときに、過去自分自身が苦労した経験などから見つけたコツをほかの人に伝える場合にも同じようにこの言葉を使います。そういったコツを周囲に伝えることで、自分以外の人も要領を得ることができるので、より作業の効率化を目指すことができると言われています。
要領の意味③処理や処置の仕方
要領の意味3つ目は「処理や処置の仕方」です。物事を処理する際に必要である物事の要点をしっかりとつかんだ上手な処理や処置の仕方のことを「要領が良い」という表現をします。逆にそういったことが苦手な人には「要領が悪い」という表現をします。手際の良さを表している使い方として覚えておくと良いでしょう。
「要領がよい人」というのは、要点やコツをつかむのが早い人のことをそのように呼びます。ただ覚えなければならないことは「要領よく」覚えられる人でも、行動に移した途端に、中々コツをつかむことができないこともあります。頭で理解するだけでなく行動に移したときに、どのように動けるかで「要領の良さ」が変わります。
要領と要綱・要項の違いや使い分け方は?
要綱とは「物事の基本とされる大切な事柄をまとめたもの」のこと
要綱(ようこう)とは「物事の基本とされる大切な事柄をまとめたもの」のことを言います。物事の基本とは、その物事の根本的な事柄のことを言います。根本的に大切なことを大きく要点としてまとめたものが「要綱」です。この言葉は政治における政策や事務的な処理に対して使われることが多いです。
「避難指導要綱」や「防災指導要綱」のように「何かが起きたときには要綱にまとめられた大切なことは守ること」というある種のルール的な意味を持った言葉であるとも言えます。政治における政策や事務的な処理などのルールを大まかにまとめるときにこの言葉を使うと覚えておきましょう。
要項とは「必要な事柄や大切な事柄」のこと
要項(ようこう)とは「必要な事柄や大切な事柄」のことを言います。大まかにルールをまとめる「要綱」とは異なり、必要な事柄や大切な事柄をより詳しく詳細に相手に伝えるときなどに「要項」という言葉を使います。例えば日時や持ち物、待ち合わせ場所などがこの「要項」に当たります。
「要項」は多くの場合が、箇条書きで書かれることが多く、一つ一つが丁寧に細かく書かれています。細かく具体的に相手に伝わりやすいように「必要な事柄や大切な事柄」をまとめることが「要項」と覚えておきましょう。何かを実施するときに詳細に伝えるときなど、不足ないように相手に伝えるために使う言葉です。
要領・要綱・要項の違い・使い分けは「大切なことをどのようにまとめたか」
似たような言葉である「要領・要綱・要項」の違い・使い分けは「大切なことをどのようにまとめたか」を見ることで知ることができます。どの言葉も「大切な事をまとめた要点」という言葉として使われますが、どのようにまとめたのかでそれぞれの言葉を使い分けることができます。
「要領」は物事の重要な点を詳しくまとめたもの、「要綱」は物事をどのようにするかの方針などを大まかにまとめたもの、「要項」は物事の重要な点を箇条書きで細かくまとめたものというように使い分けます。「要領」と「要項」は似ていますが、要領の方がより細かく具体的にまとめられています。
「要領」という言葉は「要領がいい」という使い方で耳にすることが多いと思います。要領がいい人はビジネスシーン以外でも活躍することができると言われています。要領がいい人の特徴やどうしたら要領がよくなれるのかを下記の記事で紹介しています。こちらの記事もぜひご覧ください!
要領・要綱・要項の使い方の例文は?
要領の使い方「同じように説明だけで要領を得ることができる」など例文3個
「要領」の使い方の例文を紹介します。同じような言葉である「要領・要綱・要項」の中では最も耳にすることが多いこの言葉、意味を理解したうえで使えるようになると、相手に物事を伝えるときに今まで以上にスムーズに分かりやすく伝えることができそうです。使う場面やタイミングを見極めて使えるようになりましょう。
- 1同じように説明だけで要領を得ることができる人材が必要である。
- 2彼女はどのような仕事を任せても要領よくこなしてくれる。
- 3一生懸命覚えようとしているのは伝わるが、どうしても要領の悪い覚え方に見える。
要領の使い方例文3個
要綱の使い方「指導要綱通りに実施する」など例文2個
要綱の使い方例文を紹介します。私生活やビジネスシーンよりも、政治の政策や事務的な処理を行うときに使われることが多い「要綱」ですが、使い方として最も多いのが「指導要綱」という言葉としての使い方です。指導要綱とは守るべきルールの事をいい、行動・実施する際の指針として使われることが多い決まり事のことです。
- 1少し不安は見られるが、指導要綱通りに実施する。
- 2市営の公園の改修要綱が発表された。
要綱の使い方例文2個
要項の使い方「下記の募集要項をよく確認すること」など例文3個
要項の使い方例文を紹介します。日時や持ち物、集合場所などの細かいことを正確に相手に伝えるためのまとめ方を「要項」と呼びます。要項はほとんどの場合が箇条書きでまとめられています。要項によってまとめられていることを見ることで、その日に必要なものや必要なことを前もってしっかりと知ることができます。
- 1応募の際には、下記の募集要項をよく確認すること。
- 2試験を受ける前に要項をしっかりと確認しておく。
- 3要項の確認不足で、相手に非常に迷惑をかけてしまった。
要項の使い方例文3個
要領・要綱・要項の類語は?
要領・要綱・要項の類語①主旨
要領・要綱・要項の類語1つ目は「主旨(しゅし)」です。主旨とは、相手に対して伝えたい話や文章の中でも、最も伝えたい部分のことを言います。話の中心として相手に確実に伝えたいことを表している言葉として「要領・要綱・要項の類語」と扱われています。
「しゅし」という言葉には「趣旨」という漢字を当てはめることもあります。「趣旨」は物事の狙いの中心的な事を表す言葉です。「要領・要綱・要項」の中では「趣旨」が「要綱」、「主旨」が「要領」であると言えるでしょう。似た言葉として使われることが多いので覚えておきましょう。
要領・要綱・要項の類語②概略
要領・要綱・要項の類語2つ目は「概略(がいりゃく)」です。概略とは、物事全体を大まかにまとめた内容や話のあらましのことを言います。要領・要綱・要項の中では最も「要綱」に近い意味を持つ言葉として知られています。ただし、どちらかというと文章や文字を大まかにまとめたときに「概略」という言葉を使います。
要領・要綱・要項の類語③核心
要領・要綱・要項の類語3つ目は「核心(かくしん)」です。核心とは、物事の中心の大切な部分を表す言葉です。相手にしっかりと伝えたい物事の中心部う文を表す言葉としてよく使われています。要領・要綱・要項のすべての類語として使われることが多い言葉です。
要領・要綱・要項の英語や例文は?
要領の英語「Point」
要領を英語で表すと「Point」と言います。普段からよく耳にする言葉ではないでしょうか。「Point」とは本来は、先のとがった・先端・小さな印という意味を持つ言葉でした。それがある部分を指し示すことで要点や要領と同じ意味を持つ言葉としても使われるようになりました。下記のように使われることが多いです。
You are getting points.(君は要領を得ている)
要綱の英語「Outline」
要綱を英語で表すと「Outline」と言います。「Outline」には要綱以外に、輪郭や外形という意味があります。物事全体を外側から見たときに、大まかな形を説明するときや実施するときの大体の内容の説明などにも用いられる言葉です。物事全体の大まかなまとめである要綱を表すのにぴったりな英語と言えます。
Necessity to confirm the outline.(要綱を確認する必要性)
要項の英語「Essential point」
要項を英語で表すと「Essential point」と言います。「Essential」とは、「欠かすことのできない、非常に大切な」という意味の言葉です。それに要領という意味を持つ「Point」を組み合わせると、「欠かすことのできない大切な要点」という要項と非常に近い意味を持つ言葉として使われます。
Extract the essential points and put together the text.(要項を抜粋して文章をまとめる)
要領・要綱・要項のように使い分けが難しい言葉は?
使い分けが難しい言葉と違い①「下記の」「以下の」
使い分けが難しい言葉と違い1つ目は「下記の」「以下の」です。どちらの言葉も、下の部分に重要なことが書かれていますという意味で使われています。この2つは書き方で使い分けられています。いったん文書を終わらせてから必要事項を書く場合は「下記の」、文書の流れのまま必要事項を書く場合は「以下の」を使います。
使い分けが難しい言葉と違い②「測る」「図る」「計る」「量る」
使い分けが難しい言葉と違い2つ目は「測る」「図る」「計る」「量る」です。どの言葉も物の大きさやサイズを知るために使われています。「測る」は計測器を使う場合に、「図る」は計画を立てて行動・実施する場合に、「計る」は計測器を使わずに単位を数える場合に、「量る」は計測器で体積や量を調べる場合に使います。
使い分けが難しい言葉と違い③「同じ」「同然」「同一」「同様」
使い分けが難しい言葉と違い3つ目は「同じ」「同然」「同一」「同様」です。それぞれが比較できる何かと同じ状態であることを表すときに使われる言葉です。「同じ」は本質的に等しいときに、「同然」は瓜二つであるときに、「同一」は正確に同じときに、「同様」は本質が変化しないときに使い分けられています。
このほかにも使い分けが難しい言葉はたくさんあります。良く耳にする言葉では「おすすめ」という言葉が使い分けが難しいとされています。下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
要領・要綱・要項の意味を理解してしっかり使い分けをしよう!
要領・要綱・要項のそれぞれの意味と違いについて紹介しました。似た意味を持つ言葉ですが、違いを知ることで言葉の使い分けをできるようになりましょう。「要領」は重要な点をまとめたもの、「要綱」は重要な点を大まかにまとめたもの、「要項」は重要な点を詳しく箇条書きでまとめたもの、と覚えると良いですね。
また「要綱」は「指導要綱」のように何かを行うときの基本的なルールを表す言葉として使われることもあります。場面に応じて正しい使い分けをしましょう。要領・要綱・要項以外にも「下記の」「以下の」のように使い分けが難しい言葉があります。それぞれの意味を理解してしっかり使い分けをしましょう!
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